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Vol.46
イルンゴオーディオ オーディオボード
〜GRANDEZZAシリーズ〜 PART2
![]() まずは下記一覧表をご覧下さい。
表面仕上げは全てラッカーによる黒色半艶となっておりますが、色、及びサイズは特注が可能です。別途ご相談下さい。 納期ですが、在庫切れの場合ですと平均3週間〜1ヶ月ほど頂いております。 さて、このコーナーの“VOL.38”でも既に取り上げておりますH.A.L.3特注モデル、電源タップ用「TAP45」もお陰様で100枚超の出荷を行い、 メーカーラインナップのレギュラー商品へと昇格致しました。 同時に準レギュラー商品として特注にて承っておりました「TAP45W」も正式商品化致しました。 こちらは横幅15cmでは乗らない電源タップ用として開発されました。例えば新製品のRGPC「400PRO」、J1 PRPJECT「PT6MFC(新製品はPT6PMFC)」、SAEC「TAP MATE」、 「TAP PLUS」等にご使用の場合、TAP45では幅が足りないという訳です。また、CHORD「DAC64」に使いたいというリクエストも多数頂き、 このサイズが“W335×H65×D153”ですので、TAP45Wですとちょうど良いサイズとなりました。 TAP専用という事で商品化されたものですが、小さい機器やトランス、レギュレーターなどにも効果的です。 次に、こちらも新製品としてレギュラーモデルに加わったのは、「grandezzaSTD-L」。標準モデル「grandezzaSTD」が厚み60mmに対して、Lタイプは45mm厚となります。 今までgrandezzaシリーズに関しては全て厚さ60mm以上となっておりましたが、TAP45の場合は面積が狭いため、「45mmでも効果は発揮できる」ということで 初めて45mm厚のボードを製作しました。「ボード厚60mm以上」という基準は、イルンゴ社長 楠本氏の理念に基づいていたという事もあります。 しかし昨今の原材料価格高騰と、スピーカーボードとして使用した場合、60mm上げる事によるデメリットを以前より楠本氏と話合っており、試作を作って貰い、店頭で色々と検証も致しました。 grandezzaの場合、一般的にボードの厚みが増せば増すほど、エネルギー感と低域の量感も増して行く、という傾向があります。 しかし、この検証においては、45mm厚でも十分にgrandezzaの良さを感じることが出来ました。もちろん価格差がありますが、スピーカーによっては45mm厚の方が位置が高くなり過ぎず却って良いケースがあります。 アンプ、プレーヤー下に使用する場合には、ラック高に制限があり、45mm厚にしないと入らないという事を除いては、イルンゴの特徴を生かすならば、基本的にはスタンダード(厚60mm)の方をお勧めしたいところです。 という訳で、この「grandezzaSTD-L」はメインとしては“スピーカー専用ボード”という事で発売致します。 最後になりますが、grandezzaシリーズは置き方によっても音は大きく変化致します。基本的には機器の足の位置を前後左右均等に置くことをお勧めします。 見た目的にも当然の事かもしれませんが、これがずれて設置されていると、特にスピーカーの場合はエネルギーが変って来ますのでご注意下さい。 こういった事は、ラック等にも当て嵌まるケースが多いので、色々試してみるのも面白いと思います。 |
Vol.45 RGPC社 電源製品・比較試聴
![]() 写真左より「RGPC 400PRO」・「RGPC 600」・「Pole Pig」 今回は、輸入代理店ステラボックスジャパンが取扱いを始めました、アメリカの電源メーカーRGPC社の製品をご紹介させていただきます。 このRGPC社は“Richard Gray's Power Company”が正式名称で、電源周辺機器を専門に扱う会社として1999年にアメリカ、ニューオリンズに設立されました。 創設者のリチャード・グレイは免許取得テレビ技師としてキャリアを積み、自身も大変なオーディオマニアだそうで、彼のアイデアはVTL社、AUDIO RSEARCH社などの製品にも影響を与えたとの話もあります。 既に海外での評価は高く、色々なオーディオメーカーが、オフィスや自宅、またオーディオショーのブースなどでRGPC製品を使用しており、 またスタジオ、海外ミュージシャンなど中にも愛用者がいるとの事です。その中にはなんと、レニークラヴィッツ、オージーオズボーン、エアロスミス等世界的に著名なミュージシャンの名前もありました。 2004年にはディーラーが選ぶ様々な賞も受賞しているようです。 さて、このRGPC社の製品ですが、現在のラインナップとしては、“電源供給製品(ACエンハンサー)”3機種、“アイソレーション製品”2機種、その“複合製品”1機種の計6機種がございます。 今回はACエンハンサーの「400PRO」、「600S」、アイソレーショントランスの「Pole Pig」をご紹介させていただきます。 詳細及びその他のラインナップはこちらをご覧下さい。 ※ACエンハンサー (400PRO、600S、1200 Custom) ※アイソレーショントランス (Pole Pig、Sub Station) ※アイソ・グレイシステム (POWER HOUSE) ここから3機種の検証を行って参ります。
※“ACエンハンサー”共通の取扱説明書の中に「使用方法」という事で幾つかの使用例が記されております。 その中で「空いているコンセントに挿入」という項目があり、次はそれを試してみました。 【2】 400PROを空いているコンセントに挿入 結果、静寂感が増し、若干ですが中域にも厚みが出て、低域も沈み込んだ感じになりました。 大幅とは言えませんが、空いているコンセントに入れるだけでも変化を感じることが出来ます。 しかし、これはちょっと贅沢な使い方ですので、コメントは簡単にさせていただきます。 【3】 CD、プリの電源を「400PRO」に挿入 こちらは低域の沈み込み、中域の厚み共に増し、レンジも広くなります。また見通しも良くなり、すっきりした音に変化します。 中低域に多少の癖は感じますが、高域は滑らかで雑味が減り、耳当たりが良くなります。 これは大幅な変化というよりも、全帯域においてバランス良く変化しており、非常に使いやすいと思います。 ![]() 上列左が「400PRO」、右が「600S」、下が「Pole Pig」になります。 400PROのインレットの近くに“120V”と“60Hz”という表記がございますが、周波数に関しましては入力と同じですので、東京では50Hzとなります。 また400PRO、600S、Pole Pig共に、電源ケーブルは、着脱可能な20A用電源ケーブルとなります。 電源ケーブルを変更したい場合、市販されているものは種類もわずかとなってしまいます。予めご了承下さい。 【4】 CD、プリの電源を「600S」に挿入 400PROと600Sに関しては最大容量、チョークトランス定格などは同じで、コンセントの数、筐体のデザインなどに違いがあります。 さほど400Sとは変化がないかと思いましたが、400PROとは違う変化がおきました。全体的に華やかになり、広がり、色彩感など向上しました。 しかし400Sの時に感じた中低域の濃さが減ったように感じます。この変化は価格差によるものとも言えない部分もあるようです。 ただ変化の傾向を考えたときに、本体の受けによる影響が大きいのではないかと感じました。良く見ると600Sが「4点ゴム脚」なのに対して、400PROは「面」で設置しています。 そこで、まずは400SにH.A.L.3オリジナルタップ用ボードのイルンゴTAP45W(W200×D350×45)を使用したところ、その音はかなり変化しました。。 低域のエネルギー感とその深み、また開放感、音の滑らかさなど非常に良くなりました。また面で受けている部分にコーン型のインシュレーターなどを挟んでみると解像度など上がります。 400PROは面で受けている分、床の影響をかなり受けているように感じます。600Sの下にもTAP45Wを敷いてみましたが、こちらは400PROよりも変化率は少ないとはいえ、 良い感じに変化してくれます。足回りの調整で多少の色付けは出来そうです。 しかしながら、実際400Sと600PROは「音の好み」でお選びになったほうが良さそうです。 ※600Sの方は後ろのスィッチでフロントのパネルの色を変更できます。消すことも出来ますので、こちらはお好みでご使用下さい。 【5】 CD、プリの電源を「Pole Pig」に挿入 最後に400PRO、600Sとは異なる“アイソレーショントランス”の「Pole Pig」に変更してみました。 こちらはもっと音痩せするかと思いましたが、400PROと600Sの良いとこ取りをしているようで、情報量、エネルギー感ともバランスよく変化いたしました。 600Sのように際立って華やかというのではなく、また400PROのような目立った深みは少ないものの、全体的なバランスはこの3機種の中では一番優れているように感じます。 これがある意味、価格差の理由の一つかもしれません。 【6】 「400PRO」の電源を「Pole Pig」に挿入 この接続方法は、RGPC社では「アイソグレイシステム」と称しており、一つのヴァージョンアップ術のようです。 機器の電源を、直接「Pole Pig」に接続した時と、Pole Pigにつながった「400PRO」に接続した時の変化ですが、激変とはまでは行かなくても、 低域のエネルギーは増し、深味は出たように感じます。こちらは最初にPole Pigを購入された場合ではなく、最初に400PROをお持ちのお客様のグレードアップであれば効果的ではないかと思います。 最終的な感想ですが、厚みを減らさず全体的に良くしたいということであれば、「400PRO」をお勧めしたいところです。 この傾向を更にランクアップさせたいということであれば「Pole Pig」も非常にお勧めできます。全体的に音色を華やかにしたいと言うことであれば「600PRO」がお勧めです。 モデルによって多少音色の傾向が違うようですが、音のクオリティは非常に優れておりますので、まずは前段機器に試されてみてはいかがでしょうか。 |
Vol.44
GOLDMUND インシュレーター
「MM CARBON BASE」
![]() GOLDMUND 「MM CARBON BASE」 \57,750(税込 / 4個1組) この度GOLDMUNDより、オリジナルスパイクインシュレーター「MMカーボンベース」が発売されました。 以前メーカーより持ち込まれましたサンプル品とは仕上げも多少異なっており、先日完成品がこちらに届きました。 カーボンとステンレスのハイブリットで、“GOLDMUND”のロゴもしっかり入っております。 詳細は以下をご覧下さい。 ![]()
※溝の深さ2mm・溝の直径15mm・スパイク受け部160° 3点支持の機器をお持ちのお客様は1個余ることになりますが、今現在3個セットの販売は、メーカー側では考えていないようです。 音質の変化ですが、音全体に深みと実在感が増し、音の芯が出てきます。 またカーボンを使用している為、アルミ製にも関わらず音がきつくなる事がないのが特徴です。 静寂感、陰影も増し、かなり音質への効果がみられます。女性VOCALなど息使いなどは、よりリアルになります。 それぞれの試聴環境にもよりますが、QUADRASPIREの様な木のラックやボードに直接スパイクを使用している場合からこのインシュレーターを使用すると、 開放感が若干減ってしまう部分があります。また、どうしても温度感は下がってしまいます。 全てにおいて良いという訳ではないのが、インシュレーターの面白さでもありますが、 リアルさを求めるのであればまずは前段のCD PLAYER、音を締めたいということであればパワーアンプの下にご使用いただくのが良いのではないかと思います。 店頭でも試聴可能ですので、興味のある方は是非お試しいただければと思います。 |
Vol.43ケーブル比較試聴
今回は「ケーブル」に着目致しまして、5種類のメーカー、そしてその中からほぼ同価格帯で、当フロアのシステムにマッチングするグレードのケーブルをピックアップしてご紹介させて頂きます。 去る2月23日、ここH.A.L.3におきまして「ケーブル比較試聴会」を開催させて頂きました。内容としては、「安価なケーブルからグレードを上げるとどういう違いが出るか」、 「ラインケーブルとスピーカーケーブルどちらが変化率が大きいのか」、「メーカーの違いでどれだけ差が出るものか」、 の3本立てで行いましたが、お客様も興味があった分野のようで、一部・二部共にほぼ満席という、大盛況なイベントとなりました。 メーカーによる音の違いは後ほどお話させて頂くとして、ラインケーブルとスピーカーケーブルについて最初にお話をさせて頂きます。 ■ラインケーブルとスピーカーケーブル、どちらの変化率が大きいのか? 「ラインケーブルとスピーカーケーブルどちらを変更した方が良いか?」とのご質問を受けたとしても、正確な答えをバシッと出せる、というものではありません。 何故ならばメーカーによっても、その回答は異なってくるからです。 あるメーカーはスピーカーケーブル、あるメーカーはラインケーブル・・・これは求めるものの差と考えざるを得ないということになると思います。 後からご紹介致しますケーブルの中には、ラインケーブル、スピーカーケーブルとも同じ型番の商品が存在します。 単純に見て、殆どのメーカーはスピーカーケーブルの方が高価な場合が多いです。それであれば、スピーカーケーブルの方が変化率は大きいのではないかと思われるかもしれません。 しかしながら、それも一概にはそうと言い切れない所がございます。 これが正解という訳ではありませんが、私個人的にはラインケーブルには情報量などのきめ細かい部分の変化、スピーカーケーブルは力感(エネルギー感)や開放感(スケール感)の変化が大きいように感じます。 もちろんスピーカーケーブルで情報量アップ、ラインケーブルで力感アップという事も可能ですが、これから一箇所ずつケーブルを交換するということであれば、求める変化の方向性を、「情報量を増やしたいのか」、もしくは「エネルギー感を増したいのか」という 大きなポイントを決めてお選びになると比較的分かりやすくなるかもしれません。 あくまでも「総合評価」ということですので、これが正解という訳ではない、という事を頭の隅に少し置いておいて、ご参考にして頂ければと思います。 しかし、ケーブルとなると、もう一つ考えなければならない「電源ケーブル」も入って来ますので、本当に「ややこしや」ですね。 ■使用ケーブルのご紹介 それでは、イベントで使用致しましたケーブルをご紹介させて頂きます。 今回紹介致しますケーブルはH.A.L.3でメインで使用しておりますケーブルメーカーで、メーカー自身「ニュートラル」ということを謳っているメーカーです。 他にもケーブルメーカーは数多く存在しますが、まずはスタンダードなものという事でピックアップさせて頂きました。 |
ブランド名 | 【AUDIOQUEST】 | 【CARDAS】 | 【JORMA DESIGN】 |
型番 | Colorado / MontBlanc | GOLDEN PRESENCE | NO.3 |
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ラインケーブル価格 | 1.0m: \126,000 1.5m: \153,300 〜 | 1.0m: \112,350 1.5m: \145,950 〜 | 1.0m: \92,400 1.5m: \113,400 〜 |
スピーカーケーブル価格 | 2.0m: \183,750 3.0m: \262,500 〜 | 2.0m: \186,900 3.0m: \268,800 〜 | 2.0m: \183,750 3.0m: \225,750 〜 |
ブランド名 | 【NORDOST】 | 【WIREWORLD】 |
型番 | HEIMDALL | ECLIPS5-2 |
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ラインケーブル価格 | 1.0m: \105,000 1.5m: \136,500 〜 | 1.0m: \93,450 1.5m: \121,800 〜 |
スピーカーケーブル価格 | 2.0m: \210,000 3.0m: \294,000 〜 | 2.0m: \210,000 3.0m: \294,000 〜 |
● AUDIOQUEST アメリカのケーブルメーカーですが、その歴史は25年と長く、老舗メーカーの一つです。ケーブルが重要視されるようになった立役者的なブランドともいえます。 数年前より新たに開発された「Dielectric-Bias System / 誘電体バイアス・システム:DBS」でより一層注目度が増したように感じますが、 最近ヴォルテージを上げ、更にクオリティアップさせました。またモデルにより導体の素材が変わってきます。 音の特徴としては、抜けが良く、全体的にバランスが取れた、非常に真面目な音色のケーブルです。 良い意味でも悪い意味でもキャラクターは少なく、ジャンル問わず使用出来ます。敢えて特徴を述べるとすれば高域になりますが、 クリアで、定位感など音に関しては非常に素晴らしいものを感じます。スピーカーケーブルに関しては、繋ぎ替えの際、端子の部分に多少不便を感じる所はありましたが、 普通は一旦セットしてしまえば、後はあまり差し替えするものではありませんので、その辺りもあまり気にせずお使い頂けると思いますのでご安心下さい。 ● CARDAS ハイエンドケーブルの歴史を語る上で外せないアメリカの老舗ブランド。AYRE、JEFF ROWLANDなどからも絶大な信頼を受け、崇拝されているほどです。 黄金分割を意識したケーブル設計となっており、全モデル銅を使用しております。またケーブルだけには留まらず、プラグ、パーツなども非常に充実しております。 黄金分割に基づいた独自のセッティング理念も持っており、ハードメーカーへの影響力もあるようです。 ラインナップもいくつかありますが、エネルギー感、中域の厚みのある「QUADLINK」、「CROSS」、「GOLDEN CROSS」と、その中に暖かみ、自然さなど音楽的表現が加わった「Neutral Reference」、「Golden Presence」、「Golden Reference」に分けられます。こちらの選択はケース・バイ・ケースになって来ると思います。 このメーカーも全ラインナップで音色の方向性が定まっており、機器の良さを活かすといった面では使い易いケーブルとなっております。ケーブルのグレードが上がれば上がるほど量感が増え、自然な感じになります。 今回ご紹介させていただいた「Golden Presence」に関しては、一番新しいラインナップになりますが、響きを乗せ、多少明るさのある音色が印象的です。 中域に多少の癖を感じる部分がありますが、あくまでも他のケーブルと比べればといった程度でしょう。全体的には、やはり温かみのある音といっても良いかもしれません。 ● JORMA DESIGN 2002年にスウェーデンにて創立された新進ブランドですが、ここ最近話題となっており、非常に評判の良いケーブルです。 ステレオシステムにおいて、アナログケーブルは2本1組で使われるという事はごく一般的とされておりますが、その点において最も重要視すべき、そしてもっと厳密であるべき、という理念の元に設計されております。 ラインナップのトップエンドに当たる「NO.1」と「JORMA PRIME」では、クライオ処理を施した“バイビー・クァンタム・ピューリファイヤー(量子ノイズ吸収素子)”を装備しております。また材質に全て銅線を使っているというのも特徴のひとつです。 ラインナップは色々ありますが、非常に統一感のある音色です。一聴しただけでは物足りなく感じる部分がありますが、これが本当に素直な音なのではないかと思わせるほど、自然な感じに仕上がります。 エネルギー感といった面では他メーカーのケーブルより少なく感じる部分もありますが、全体的に非常に滑らかで、また開放感も申し分ないです。 自分は徹底的に脇役にまわる、というケーブル本来の持ち味を感じさせるメーカーなのではないでしょうか。何をどうして良いか解らないが、全体的に良くしたいということであればお勧めしたいケーブルの一つです。 ● NORDOST 1990年アメリカで創業された比較的新しいケーブルブランドですが、こちらも世界的にメジャーの仲間入りしたとも言えるブランドです。 スピーカーケーブルはフラットケーブルと称されるほど、平べったい構造で、またラインケーブルも他のメーカと比べても細く、非常に使い易いというメリットがあります。 このNORDOSTは特にデジタルケーブルに定評があり、有名なスタジオでも使用されております。 VALHALLAシリーズの評価は世界的にも高かったのですが、ここにきてリファレンスモデルODINを発売させ話題になっております。 音の特徴としては、反応の良さ、抜けの良さを感じます。一般的なケーブルに比べても情報量があり、スピード感溢れた明るい音色のケーブルです。 特にデジタルケーブル、ラインケーブルなどにはその反応の良さが顕著に現れます。低域のエネルギーは他のケーブルに比べると細い感じもしますが、全帯域に渡り、鮮明な感じに仕上がります。 「引き回しが楽」というのも、先程挙げた使い易さという点では大きなメリットです。 サウンド的にみれば現代的といっても良いかもしれません。 ● WIREWORLD 今や世界的なハイエンドケーブルメーカーになったアメリカのブランドです。 「電源ケーブルで音が変わる」ということは今では常識の様に捉えられておりますが、その走りを担ったケーブルメーカーの一つかもしれません。 このWIREWORLDですが、常に進化しているケーブルで、同じ型番で何度もシリーズを変えて発売しているのも特徴です。 今回使用したものも、ECLIPSの「シリーズ5・MK2」となります。以前はスピーカーケーブルが太く、引き回しも大変だったのですが、新しくなりフラットタイプのケーブルになり、使い易くなりました。 また、ラインケーブル、スピーカーケーブルに留まらず、最近ではHDMIケーブルなどでも高い評価を得ております。 ラインナップも多くありますが、上位モデルですと銀を使用したりと線材を変えてきております。 音の特徴を一番感じるところは「エネルギー感」といった所だと思います。 全体的に音に厚みがあり、また高域は美音というよりも、派手さを感じるイメージですが、それが逆に音楽をノリ良く聴かせることにも繋がるのでないかと思います。 特にロック、ジャズなどをきれいになり過ぎず、エネルギッシュに聴きたいお客様は好みかもしれません。上位機種になるともっと静寂感が増し、しっとりと聴かせる部分も出てきます。 しかしながら、やはりエネルギッシュなサウンドははWIREWORLDの特徴と言えるかもしれません。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 最後にスピーカーケーブルに関してですが、端子の形状やバイワイヤーなど機器により、選択は変わって来ます。 メーカーによっては、ご注文時に変更も可能ですので、ご相談下さい。 また今回お勧めしたケーブルは数多くある中の一部です。 例えば、他にも「トランスペアレント」、「STEALTH」、「SHUNYATA」、「MIT」、「AET」、「SILTECH」、「KIMBER」・・・など数え上げたらきりがありません。 またGOLDMUND、VIOLA、FM ACOUSTICS、ESOTERICの様にハードメーカーがケーブルも作っていると言うケースもあります。 どれが良くてどれが悪いということは、機器と一緒でございません。 ここで取り上げなかったケーブルに関しても、何度も試聴した事がありますが、素晴らしいケーブルはまだまだございます。 今回ご紹介させて頂いたケーブルにこだわらず、気になるものがあればご相談頂ければ幸いです。 |
Vol.42
帯電イレーサー SFC「SK-EX」
![]() SFC 「SK-EX」 \33,600(税込) 久しぶりのお勧めアクセサリーは12月に発売され大ヒット中のSFC 「SK-EX」をご紹介させて頂きます。 私が初めてこの商品を手にしたのは、弊社の年に一度のビッグイベント「マラソン試聴会」の2週間前。 以前よりこのメーカーの静電ブラシ「SK-2」を知っていただけに興味はあったものの、箱に入れて付属のものをちょっと当てるだけでそこまで大きな違いがあるわけ無いだろう・・・と思いながらも、試聴してみました。 正直、ここまでの違いとは・・と驚きで思わず「何故?」という言葉を発してしまった程でした。実はマラソン試聴会で使用したディスクは全てこれで処理した盤を使用し、デモさせて頂きました。 その後、別のイベント後に残ったお客様だけで、この使用前・使用後の変化を試聴する実験を行いました所、その違いに皆様大変驚かれ、その場にいた全てのお客様にご購入頂いたという事もありました。 さて、前置きはここまでに致しまして、優れものであるこの「魔法のBOX」を少し詳しくご紹介させて頂きます。 ■まずは販売元の資料をご覧下さい。 K-2で実証した静電気除去の効果をさらに完璧なものにしたニュー・アイテムをご紹介します。 SK-EXはアナログ・レコード、CD、DVDなどのディスクに帯電した静電気を完全に取り除くことが出来ます。 SK-EXには、SK-2で採用した除電素材をフェルト状に加工したサンダーロン・フェルト(特許取得)が内部に敷き詰めてあり、ここにディスクをわずかな時間(15-30秒程度)収納することで帯電のほとんどを除去します。 さらに10の4乗Ωという驚異的なスペックを持つ付属の導電性素材ZERO SHOTを盤面に数回押し当てることで静電気をゼロにすることが可能です。 静電気ゼロのディスクが発揮する驚きのパフォーマンスを是非ご堪能ください。目の覚めるような鮮烈さと、スムースで滑らかな音はまさに未体験のものです。 アナログ・レコードはジャケットに入れたままでも処理が可能で、CDは一度に5枚まで収納できます。また、ケーブルなどを除電することも可能です。 チリ、埃の除去も兼ねた除電ブラシSK-2とあわせて使用すれば、その効果はより大きなものとなります。オーディオケーブルの静電気除去など、フレキシブルな活躍が期待できるSK-EXが、 貴重なライブラリーを守るオーディオファイルの必需品とし、そしてオーディオシステム音質向上のキー・パーソンとなるのは間違いないでしょう。 ※通常の再生環境や、複数枚収容可能なケースを使用した際の帯電であれば、上記の処理時間(15-30秒程度)で除電が可能ですが、液体を使用するCDクリーナーを用いた直後は、 通常の何十倍という帯電が発生します。所定の時間では除電が不完全なため、1、2分間本体に収容する必要があります。 ※本製品はレコード盤やCD、DVDなどに帯電した静電気の除去を目的として制作されていますが、使用環境や使用時間などによっては、完全に除去しきれない場合が稀にありますが、ご了承ください。
この商品は静電気を除去できる製品なのですが、上記の資料をご覧頂いても解りますように、ディスクにもケーブルにもご使用頂けます。 ![]() また、ケーブルの場合ですと、一度処理をした後は効果が比較的長く持続しますので、それ程度々しなくても大丈夫です。 ![]() やはりヴォリュームが全体的に下がったような気がします。今までのディスク系のアクセサリーはヴォリュームや情報量を上げる方向への変化を狙う製品が多かったように感じますが、 この「SK-EX」に関しては、余計な静電気によって生じる音の雑味を取り去る事でS/Nを上げ、落ち着いた音色へと変化させてくれるのではないでしょうか。 ただロックなど激しく聞きたい様な曲ですと、すこしまろやかになりますので、お気をつけください。 しかしオーディオとは不思議で、これだけの事でここまでの効果があるのですから面白いものです。 ![]() 先程まで気になっていたパチパチ音も気にならなくなりました。一番静電気の影響が出ている証拠でしょう。 使用後は前の2つの変化と同じですが、立体感も増し、楽器の明瞭度も上がり、まるで違うソフトを聞いているかのようです。 これはアナログファン御用達アイテムと言っても過言ではないぐらい素晴らしいですね。 この「SK-EX」ですが、CDは6枚ほど入りますので、普段良く聞くソフトをこの中に入れて保管しておく、というのも良いかもしれません。 この商品はダイナミックオーディオ一押し商品ということで、各店にて取り扱いしております。(1月11日現在) H.A.L.3ではアナログ及び、CDでの比較試聴も可能です。その際は、日頃聴き慣れたソフトをご持参頂ければ より分かり易い比較が出来るのではないかと思います。 まずはその違いを店頭にてご確認下さい。 |
Vol.41 オーディオボードでの音の違い
今回は、当フロアで実際に使用しているオーディオボードをご紹介致します。 まずは、下記スペックをご確認下さい。 |
メーカー | 【 TAOC 】 | 【 KRIPTON 】 |
型番 | SCB-RS50G | AB-3000 |
価格 | \34,650 | \35,700 |
構造 | 金属粉配合の特殊コーティングで7層構造 | ジルコンサンドと鉄球サンドを使用 |
サイズ | W 500×D 450mm×H 55mm | W 490×D 450×H 55mm |
色 | ブラック | チーク・マホガニー・ブラック |
その他 | 別サイズあり | 別サイズあり |
メーカー | 【 ACOUSTIC REVIVE 】 | 【 Ilungo 】 |
型番 | YST-64 | grandezzaSTD |
価格 | \35,700 | \68,250 |
構造 | キャビネット、ポリプロピレン粒子充填材、 バーチ合板トッププレートの組合せ | アピトン合板 |
サイズ | W 524×D 462×H 64mm 接地面:W 480×D 400mm |
W 488×D 439×H 60mm |
色 | キャビネットはダークブラウン、 トップはブラック | ラッカーによる黒色半艶 |
その他 | − | 別サイズモデルあり、特別サイズ、カラー相談可 |
今回は上記4種類のモデルを「スピーカーボード」として比較してみました。 1)TAOC 「SCB-RS50G」 全体的なバランスに優れ、情報量も上がり、低域は締まる方向です。 多少金属質な音色は乗りますが、耳につく様な感じではなく、「きっちり・しっかり」という優等生的なボードに感じます。 アクセサリー業界では既にメジャーブランドとしての地位を確立しており、安心してお使い頂けるボードです。 しかしながら、このボードは今までのTAOC製品の中では、一番クオリティが高いのではないかと思います。 2)KRIPTON 「AB-3000」 情報量の圧倒的な多さと低域の制動力では、4種類中ピカ一です。 ブーミーな低域を締めたり、解像度を上げたいという場合には、このボードをお勧めします。 このボードに関しては、スピーカーはボードの中央に来る様に設置して下さい。 3)ACOUSTIC REVIVE 「YST-64」 こちらは、構造が独特です。 キャビネットがあり、その中に粒状のポリプロピレン充填材を敷き詰めて その上にバーチ合板のトッププレーを乗せて使用します。こちらはトッププレートにバーチ材を使っているせいか 音色に温かみがあります。また、他と比較してもディジットな方向ではなく、広がりのあるサウンドを出してくれます。 多少フローティング効果があるのだと思いますが、ハイファイ調というよりも、ごく自然な音に仕上がります。 このボードは充填材を詰め、トッププレートを載せた際に水準器などで水平を取る必要があるのが少し面倒かと 思いますが、この作業は必ず行う事をお奨め致します。 4)Ilungo 「grandezzaSTD」 比重が重く、水に沈む木材として知られている「アピトン」という素材を、音響用の接着剤で固めた合板となっております。 純粋に木材のみを使用しておりますので、しっかりしていても聴き疲れのしない、自然な響きを出してくれます。 他のメーカーが音を「締める」のに対し、このIrungoは「低域に深みを出す」方向性です。 高域も特に伸びるという事ではなく、美しい余韻が乗り、聴き易くなります。 トールボーイ型のスピーカーは特に床の影響を受けます。 ボードに何を使うにしても床からの距離を上げることにより、変化します。 良いスパイク受けもありますが、それだけでは床からの影響を受けやすく不十分な場合もあると思います。 当フロアの試聴室の床は、コンクリートを流し込み足を固めておりますが、それでもオーディオボードの効果はかなりハッキリ現れます。 しかし、気を付けなくてはいけないのが、ボードを使うことでスピーカーの位置が高くなるという点です。 あまり高くなり過ぎると上ずってしまうケースもありますので、ボードをご使用の際はスパイク受けはお使いにならずに、直接の方が良いかもしれません。 スピーカーの足固めは、良い音作りへの重要なファクターだと思います。 もし、現在の音にご不満がある場合は、一度見直してみると、新たな発見があって面白いのではないかと思います。 意外にも、スピーカースタンドを使ったブックシェルフスピーカーでも、その効果の程は実感して頂けると思いますので、 色々とお試し頂けたら、と思います。 ※4F H.A.L.3では、今回ご紹介させて頂いたモデルは全てフロアで使用しております。 比較試聴は承れませんが、現物をご覧頂く事は可能です。 詳しい事はご相談頂ければ幸いです。 |
Vol.40
Ayre「アイソレーションブロック」・
「システムエンハンスメント・ディスクIBE」 & beginS「CP-1」
![]() ノッチ(V 字型の刻み)の有無によって三種類ございます。 ・Isolation Block 0(\2,835) ・Isolation Block 1(\4,253) ・Isolation Block 2(\4,253) ※いずれも3個一組・税込価格 写真左側より順に“Isolation Block 0”・“Isolation Block 1”・“Isolation Block 2”となります。 刻みの無いタイプはコンポーネント機器のインシュレーターとして、刻みが1本のタイプは電源ケーブル等の 太い線用、刻み2本のタイプはラインケーブル等の細い線用としてお使い下さい。 ケーブルを浮かせる事による効果はもちろん、木目の表面にうっすらとプリントされた“Ayre"のロゴが心憎い 一品です。Ayreユーザーの方は是非! ![]() このディスクには、以下7種類のソースが収録されております。 1. Short Glide Tone (ショート・グライド・トーン)60sec 2. White Noise (ホワイト・ノイズ)180sec 3. Pink Noise (ピンク・ノイズ)180sec 4. Brown Noise (ブラウン・ノイズ) 180sec 5. Mono Brown Noise (モノーラル・ブラウン・ノイズ)60sec 6. Out-of-Phase Brown Noise (逆相・ブラウン・ノイズ)60sec 7. Full Glide Tone (フル・グライド・トーン)300sec このフロアでもこのディスクは良く使用しますが、かなり効果的なアクセサリーだと思います。 是非スピーカーの準備体操としてご使用下さい。 ※ヴォリュームの出し過ぎは危険ですので、音量に注意してご使用下さい。 ■beginS 「CP-1」(\5,250・2個一組 / 税込) ![]() 以前CDに装着するCDスタビライザーをご紹介致しましたが、今回はピンシールドカーバーのCP-1のご紹介です。 サイズはφ14mm・内径×25mmとなっており、WBT等の直径14mm以内のRCAプラグに被せて使用します。 入出力のラインケーブルの末端に使用し、ノイズの混入を防ぎ、音質を阻害する振動を防ぐものです。 実際試聴室でGOLDMUNDのラインケーブル「LINEAL IC」に使用しましたが、カーボンならではの効果で、S/Nが良くなり、静寂感が増します。 GOLDMUNDの機器自体カーボントップになっておりますが、この効果を更に深めた感じです。 特にGOLDMUNDをご使用中で、若干耳につく部分があるように感じるお客様には、是非試して頂きたい製品です。 こちらはCDプレーヤーに近い方にお使い頂くと、より効果が大きいように感じます。 出来れば出力側と入力側、両方にご使用頂ければ効果は上がると思います。 |
Vol.39
QUADRASPIRE 「Q4D-VENT」
![]() 優れた機能性とインテリア性で人気の高いオーディオラックメーカー「QUADRASPIRE」より、 リファレンスラック「Q4D‐VENT」が発売されました。 ≪Q4D-Vent≫現行製品の「Q4D」と比較致しますと、情報量があり、しっかりとした音の「Q4D-VENT」というイメージの違いがあります。 また、この「Q4D-VENT」ですが、付属品の「デカップラー」 や「スパイク受け」を装着する事で、音はかなり変化致します。 デカップラーを装着しますと、凝縮されていた音が華やかになり、 自然な響きが増しました。これがデカップリングの威力かと思わせるほどです。 スパイク受けを使用しますと、解像度や細かい表現力が上がりました。このスパイク受けですが、2重構造で、受けの部分と外側の枠があり、 共振しないようにゴムリングが装着されております。試しに違うスパイク受けも使用してみましたが、それでも、音の変化は顕著に出ます。 スパイク受けも素材によるところが大きく、その素材の音が乗ることが良く解りました。 この「Q4D-VENT」は、デカップラーの使用の有無、スパイク受けなどで音がコントロールできる、潜在能力が高いラックだと感じました。 ラックも追い込む事で、より理想の音楽へと近づける事が出来ます! 是非ラック候補の一つとして、今回のVENTを宜しくお願い致します。
(スパイク受けなしの価格となります) |
Vol.38
電源タップ用イルンゴボード
![]() 発売以来、お客様からは大変高い評価を頂いておりますイルンゴ・オーディオのオーディオボードですが この度「電源タップ用」と称しまして、通常よりも小型サイズのものを、オリジナル商品として販売致します。 ≪GRANDEZZA TAP45≫ このボードの、そもそもの発案はお客様でした。 以前、お客様より「電源タップ用」としてイルンゴのボードをご注文頂きまして、その効果が絶大だったという事で 今回、H.A.L.3でも、特別サイズのものを2種類、比較試聴用として製作を依頼しました。「2種類」というのは、イルンゴのボードの場合、 厚みによって「音の深み」が変化しますので、どちらが良いのだろうと考えた為です。 この時用意したサイズは ・150(W)×350(D)×45(H) /mm(上記サイズと同じものです) となります。 まず、このボードのサイズは私が当時お勧めしておりました「アシスタンスデザイン」の電源トランスを基準に致しました。 参考までに
さて、この2種類のボードを試聴するために「AIT-160TW」を用意し、比較試聴しました。 まずは試聴室のカーペットの上に直接置いていたのを、45mm厚のボードを敷いてその効果を試してみました。 全体的に重心が下がり、深みが増しました。 また楽器ひとつひとつが明瞭になりますが、「耳に付く」というよりも、音の消え際がより自然になり、 聴き易いイメージを持ちました。 次に60mmにした所、さらに重心が下がり、音の深みは出て来ましたが、45mmの時よりも少し陰影が濃くなって来た様な 印象を持ちました。 次にパワーアンプを取っているCHIKUMAのタップ「75M-220(4口タップ/生産終了品)」の下で、両サイズを比較してみました。 先程の「AIT-160TW」の場合と同じ様な、厚みによる力感の違いは出たましたが、陰影の差はあまり無く、重厚でエネルギー感が増す、 という感じです。 今回比較試聴の上、45mmで効果は十分と判断し、「150(W)×350(D)×45(H) /mm」を定番サイズとさせて頂きました。 これ以外のサイズに関しましては、別途ご相談下さい。 今回の試聴で、その影響力は前段機器の方が変化率が大きいということが解りましたが、 パワーアンプを取っているタップでも一聴してその違いを聞き取ることが出来ました。 実際、各メーカー筐体を気にしているのですから、その置き方で変化するのも理解出来ます。 しかし、電源ボックスの下に敷くだけでこれだけの変化が起きるとは、不思議なものです。 実はこの機会に他のボードも試してみたのですが、それぞれ個性があり、一長一短でした。 このイルンゴボードですと、情報量・深みがでますが、特有な刺激というのはありませんので、 良いグレードアップになると思います。 このボードの使い方ですが、フローリングでお使いのお客様は、付属のカーペットの上にボードを敷いて その上にタップを置いてご使用下さい。下がカーペットの場合は直にボードを置いて頂いて大丈夫です。 このサイズですと様々な使い方が出来ますので、まずはこちらでイルンゴオーディオの魅力を感じ取って頂ければ 幸いです。 |
Vol.37 SP CABLEを含めて「SONUS FABER」の音?
![]() ![]() 面白いタイトルで始めさせて頂きましたが、SONUS推奨のスピーカーケーブルをご存知でしょうか? あまり紹介したことがないと思いますが、その名は「Yter Speaker Cable」。 ソナスファーベルの子会社「ラボラトリウム」のブランドになりますが、オマージュ・コレクションの スピーカー内部配線材と同一の素材を信号経路の純度を確保しているそうです。 素材は銀/パラジウム合金の芯線。プラス、マイナスのケーブルはそれぞれ独立した皮膜で処理されており、 単純に2本のケーブルをスパイラルさせております。端子はバナナプラグになっており、 別売で専用Yラグもございますので、アンプ側がバナナ比対応の場合は専用Yラグをお買い求めください。 量感を増やしたい、空気感を出したいなど目的がしっかりしているお客様には別の選択肢もあると思いますが、 安心感を含め「SONUS FABERの表現したい音楽」を再生したいのであればこのCABLEはお勧めです!!
※専用Yラグ \31,500(8個1組/税込) ※ケーブル・ラグ共に革オリジナルケース入り SONUS FABERユーザーはこの「Yter」の存在を頭の隅にでも!! |
Vol.36 アクセサリーレポート
今回は、簡単にお試し頂ける、ちょっとしたアクセサリーを3点ご紹介致します。
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Vol.35
QRD新製品「ディスプレイカバー」登場!
大変長らくお待たせ致しました! お客様からもご要望の多かった、QRD・ディスプレイカバーですが 試行錯誤を重ね、この度ようやく完成致しました。 仕様は「スカイライン」、「B.A.D」、「Digiwave」 の3種類ございますので、お好みによってお選び頂けます。
![]() 当初2枚をつなげて発売を予定致しましたが、取り外した後の置き場所を考えて、 1枚にフレームとフックをつけた、2枚組みでの販売とさせていただきます。 フックはスチールにカバーを施してあります。 また、保護用のゴムを付属致しますので、ディスプレイにあたる部分に取り付けてください。 (写真は42インチのプラズマに取り付けております) ![]() 通常のBADにフックをつけました。その際BADの裏側に補強材を入れております。 また横1200mmタイプのご注文も承ります。こちらは、単に2枚分の価格となります。 (写真は50インチのプラズマに1200mmTypeを取り付けております) エクストラ:\118,650(1枚) 私自身お客様宅へ伺うことが多いのですが、リビングでオーディオをやられているお客様や、 またプラズマなどのディスプレイを使ってシアターをやられているお客様も多いように感じます。 そういうお客様へディスプレイが無ければとお話しても、ご家庭での都合もありますし、仕方ありません。 しかしながら、4Fへ足を運ばれるお客様からもっと音を良くしたいという話を伺うと、どうしてもディスプレイ が気になります。そこで、何かないかということで、QRDの取り扱いの大場商事へ相談を持ちかけたのがきっかけとなりました。 これは、映像なしでピュアに楽しまれるお客様へのご提案となりますが、取り付けたり、外したりと面倒ですし、 外した際の置き場所などの問題、ディスプレイの保護、重量など様々な問題がありますが、それよりも音を重視したいという 気持ちが強く、販売に踏み切りました。 さてスカイラインとBADに関しましては、当店2Fヴィジュアルフロアにて実験を行いました。 まず、スカイラインにしても、BADにしても、有る無しの変化は大きく、 やはりディスプレイによる音質の劣化はかなり大きなものであると、再認識致しました。 スカイラインと、BADの違いですが、スカイラインですと華やかな感じになり、 広がりが出ます。また奥行きも出てきて、VOCALの口が小さくなります。楽器の定位感も良く、 見晴らしが良くなります。 これに対して、BADですが、スカイラインと同様定位感、立体感など向上します。 スカイラインと比べると華やかになリ過ぎず、落ち着いた感じになり、全体的なS/Nが上がり、 静寂感を覚えます。スピーカーに対してディスプレイが後ろの方でしたらBADやデジウェーブでもよろしいかと思いますが、 さほど離れていなければスカイラインのほうが効果は大きいようです。 華やかなスカイラインと落ち着いたBAD。 今回2Fで試聴した状況ですと、私はスカイラインの方が好みでした。 基本的にスカイラインは2枚組みですが、今回1枚でも試聴してみました。 1枚ですとディスプレイを覆いきれない分、2枚との差は大きく感じます。BADにする場合でしたら、2枚をお勧めいたします。 ディスプレイ用スカイラインは2Fでご試聴出来るようになっておりますので、 興味のあるお客様は私島宛てもしくは、2F担当赤塚までご連絡ください。 それでは、皆様からのご注文お待ちしております。 |
Vol.34
CARDASよりNEW CABLE登場!
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NEW CABLE、GOLDEN PRESENCEをご紹介致します。 |
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1.5m \145,950 | |
2.0m \186,900 | |
2.5m \227,850 | |
3.0m \268,800 | |
※ バイワイヤーチャージ \31,500 、表示価格は全て税込 | |
個人的に思い入れのあるCARDASのケーブルですが、元よりさほど癖がなく機器を
生かすケーブルだという認識が強いのですが、今回のケーブルはどうなのか試聴してみました。 中域の厚みや暖かさを持ち派手に音を変化させないというところはNeautral ReferenceやGolden Referenceと変りませんが、技術の進歩か、 それとも音のニュアンスをつけたかったのか高域にスパイスが効いて、音の抜けが良く感じます。 以前からのモデルCROSSシリーズのニュアンスを取り入れた感もありますが、型番からイメージできるように少し特徴をつけて存在感を意識したのではないかと思います。 ピアノの響きも増え、余韻も自然に消えていきます。女性VOCALなども全くきつくならずに潤いがプラスされ、楽しささえ覚えます。 低域の出方ですが、多少 押さえ込まれているようにも聞こえますが、ベースの階調も良く再生され、リズムがしっかりしてきます。 高域に華やかさが出た分情報量が増えたようにも聞こえますが、それでも耳障りなところがないところはやはりCARDASの徹底したサウンドチューニングではないでしょうか。 全体的なスケールはGOLDEN REFERENCEには及びませんが、音楽的な楽しさはGOLDEN PRESENCEの方があるかもしれません。 ケーブルでアクセントをつけることはオーディオの面白さのひとつですが、機器の個性を生かしつつちょっと味付けするには、かなりお勧めできるケーブルです。 このCARDASに関しましては、Golden RefarenceとNeautralRefarenceをケースバイケースでお勧めしてきましたが、CDとプリアンプの間などは、このGolden Presence の方が逆に良いケースも出てくるのではないかと思います。 価格だけでは語れないこのCARDASのGOLDEN PRESENCEを是非お試しください。 |
Vol.33
QRD新作情報
今回はルームチューングメーカーのQRDの新作をご紹介いたします。
![]() 専用のフックがついておりますので、壁にフックをつけて額のように引っ掛けてご使用ください。 サイズに関しましては高さ600mmもございますが、自立できる1800mmサイズのものもございます。 カラーに関しましては、エクストラカラーのみになります。 サイズ(H)×(W)×(D)/ mm
QRD初のコーナー処理アイテムとなります。 中の処理はBADと同じですので、ハイブリットの拡散となります。 完全に低域だけの処理と考えると難しいですが、置き場所的にアブフューザーを使用できないケースなどには効果的です。 使い方としては、円を4分の1にカットした形状で背面は90°になっておりますので、コーナーにぴったりとはまります。 明瞭度や、スケール感が足りないという場合など、コーナーに設置してご使用下さい。またディフュラクタルやDigiwaveなどをセンターにご使用頂き、 その後にコーナーの処理を行うとより効果的です。 高さは600mm、1200mm、1800mmと3つの種類をご用意しておりますが、600mmサイズのものは耳の高さに位置に壁にかけてご使用下さい。 カラーに関しましては、エクストラカラーのみとなります。 サイズ(H)×(W)×(D)/ mm 従来はフラッタフリーを加工したQRD BASEを使用し、高さ1200mmのディフラクタルやアブフューザーを持ちあげて使用するケースが多かったのですが、 今回そのスタンドにディフュラクタルと同じ形状のスタンドとディフュザーの形状のスタンドが追加されました。 今後はこちらの2機種が主流となるのではないかと思います。 今までのQRDベースよりも低域の処理にも優れておりますので、今後はこちらをお勧めしたいところです。 サイズ(H)×(W)×(D)/ mm ディフュ-ザー・ベース 従来1800mmの高さまで持ち上げるためにはQRD BASEを使用しておりましたが、ディフュラクタル、ディフューザー、アブフューザーに関しましては 高さ1800mmモデルを発売し、ベースが不必要になりました。 実際1200mmですと処理が難しいケースもありますが、1800mmですと普通のスピーカーであれば十分対応できます。 1800mmですと圧迫感もありますが、最初から1800mmタイプにしておくと割安ですので、こちらをお勧めしたいところです。 もちろん1200mmでも十分に効果はございますのでご安心下さい。 サイズ(H)×(W)×(D)/ mm ディフューザー プラズマディスプレィや液晶テレビな引っ掛けてご使用いただける商品です。ディスプレィが音を悪くしているのは事実です。 そこで特別に製作した日本オリジナルです。こちらはスカイライン2枚を組み合わせたモデルと、 デジウェーブモデル、BADモデルと3種類登場予定です。 詳細は解り次第ご連絡いたします。 その他製品の価格に関しましては「大場商事HP」にて、ご確認下さい。 |
Vol.32 B&W 802D グレードアップ術
今回はB&Wの802Dのグレードアップ術ということで、オリジナルのフロア・スパイク・キットをご紹介させていただきます。
このスパイクキットは、800D、801D、802D共通となっております。 価格 4個セット \27,300(税込) B&Wの802D、801D、800Dの底面はボールベアリングのキャスターがついております。 以前のNautilusシリーズの時からですが、音質にこだわりボールベアリングを採用しております。. これはボールですと理論上点接点の状態になりますので、悪くはないと思いますが、今回紹介させて いただくスパイクキットは、更なるグレードアップをと考えるお客様へは是非ご使用いただきたいと思っております。 まずは取り付け方法など写真付きでご説明致します。 ![]() 1個 \6,825と考えるとかなりお得ではないでしょうか。箱の中には、専用レンチと高さ調整と増し締めするための工具、また専用のねじが入っております。 このスパイクキットは3つのパーツで出来ております。 今回のスパイクキットには特に説明書はついておりませんが、用途によって使い方が変わってきます。 ![]() 写真をご覧になるとお解かりになると思いますが形状が特殊で通常は出っ張りがある方が、床のほうに来るようです。(箱に図は書いてあります)。 しかし高さが高くなりすぎる場合は反対に使用しても問題ないようです。(輸入元に確認済み)スパイクですが、反対側はゴム状のものになっております。 これはボールベアリングで傷をつけたくないというお客様はゴム状にしておくと良いと思います。 ![]() 店頭で一人で行う時は完全に倒して行いますが、お二人ですと、一人が傾けている最中にもとのベアリングキャスターを外して、スパイクキットを取り付けてください。 1箇所につきねじが3本となり、片側2箇所、取り外し、取り付け作業で10分〜15分程度。 ねじの取り付けの際、1本ずつ強く締めていくと、1本だけ入りにくくなったりしますので、予め3本のねじを軽く入れておくと良いと思います。 傾ける際ですが、床に傷つかないようにタオルなど間に挟むと良いでしょう。 休憩しながらゆっくりやってください。 ![]() 店頭では、高さを極力上げたくないという事もあり、土台は通常の反対に取り付けており、スパイクもぎりぎりの長さで固定しております。 高さ調整は付属の棒状のもので、簡単にできます。 今回J1 PROJECTのスパイク受けを使用しております。 このインシュレーターを入れることで、毛足の長くないカーペットですと自由に動かすことが可能となります。 フローリングの場合はTAOC社のPTS-Fをスパイク受けに使うと自由に動かせると思います。 オーディオボードに設置する際もこのTAOCのスパイク受けがあると簡単に位置決めでき、 位置が決まったところで受けを外していただくとボードへの傷が最小で済みます。 さて、このスパイクキットの効果ですが、私も予想以上の変化に驚いております。 これは床から離すことによる効果なのか。それともこのスパイクの性能が良いのか。 私は両方だと思いますが、低域の出方が非常にスムースになります。また音像がはっきりしますが、一音一音はきつくなることはなさそうです。 低域の出方がスムースになった分、締まっても聞こえますが、より下の低域の解像度があがり、絶対的な量感は増えたようにも聞こえます。全体的な見通しも良くなり、 これは確かに効果の大きいスパイクではないでしょうか。 最初から装着するのも良いと思いますが、エージングが多少済んでからですとその効果はより良いものになりそうです。 オーディオボードと、このスパイクキッとどちらが先の方が良いかと聞かれますと、お答えしにくいところがありますが、 スパイクキットはボードを購入しても不必要になることはございません。 お客様宅の床の状態で変わってくると思いますので、こちらは別途ご相談頂ければ幸いです。 追伸 あくまでも802Dを使用してのコメントということをご了承ください。 |
Vol.31 の巻 |
今回は、QRDより新しく発売された B.A.D.(バット)をご紹介させていただきます。 現在QRD製品は、拡散のディフュラクタルやディフューザー、拡散・吸音のアブフューザー、反射をメインとしたフラッタフリーパネル、 主に天井につけて床と天井間のフラッターをコントロールするスカイラインがございます。 実際設置されているお客様はその効果をご理解いただけていると思いますが、デザインや設置場所などを考えると、 その効果は解っていてもなかなか導入出来なかったと言うお客様も多かったと思います。 そこでもっとお手軽にルームチューングできる商品としてこのB.A.Dが発売されました。 また遅れて登場したB.A.D FLOORは天井にスカイラインを取り付けることが出来ないお客様の為に、逆転の発想で反対側の床に注目をして開発した製品です。 それでは、B.A.Dとはどういうものか大場商事の資料を元に簡単に説明させていただきます。
このスタンドを使用することにより、サイドの設置も簡単になります。 また聴かない時は違う場所に片付けておくことができるようキャスターを標準として装備する予定です。 もちろん背面でも前面でも使えます。こちらは完成次第ご報告いたします。 ご使用方法に関しましては一例であり、複数枚使用時などは変わりますので、別途ご相談下さいますよう申し上げます。 さてこのB.A.Dですが、取り付け専用のあて紙、専用のフックとフックを取り付けるための細い釘が同梱されております。 壁面が通常のプラスターボードでしたら、あまり大きな傷を残すことなく取り付けが出来ますのでご安心かと思います。 B.A.D. FLOORに関しましては床での一次反射の位置に設置するのが良いとは思いますが、床の状況によっても変ってきますので、 スピーカーの目の前に置いたりなど2枚ご使用頂き、試聴しながら設置していただけると宜しいのではないでしょうか。 最後にその効果ですが、音像がしっかりして空間表現も向上し、全体的なクオリティがアップいたします。 ディフュラクタルやディフューザーのように拡散だけではなく、多少の吸音も行いますので、音が散りすぎて暴れることはないと思います。 テレビをスピーカーの間に設置しているお客様はオーディオを聞く時にだけディスプレーの前に立てかけるというのも良いのではないでしょうか。 現実として、音が出ないものへの投資は勇気がいることと思いますが、今後もっと音を良くしていきたいというお気持ちがございましたら、まずは一枚お試し下さい。 ケーブルやセッティングで得られなかったものが得られると思います。 |
※ 更に詳しいことは“島”宛のメールにてお問い合わせ願います。 |
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