MISTRAL EVA-S1 定価¥58,000(税別)
サイズ W350 x H6 x D370mm
付属品 アーシングケーブル(スペードプラグ)
専用フェルト脚 5枚
定価 ¥58,000(税別)
発売枚数 限定100枚
2013年に初代のEVAが登場して早4年となります。
当時レポートは
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/4f/mistral_eva.html
通常モデル
■EVA-Umini サイズ W197 x H7 x D197mm ¥26,000
■EVA-U13 サイズ W340 x H7 x D242mm ¥32,000
■EVA-U15 サイズ W380 x H7 x D265mm ¥35,000
http://www.escart.jp/products/mistral/eva/
■EVA-C1 サイズ W470 x H6 x D420mm ¥72,000
http://www.escart.jp/products/mistral/eva/ac/
旧製品としては
LINN用に開発したEVA for KLIMAX、EVA for AKURATEになります。
EVA-Uminiは縦型用のQNAP等のNASやMacとして、U13(13インチ)、U15(15イ
ンチ)は基本的にはノートパソコン用として開発を行いましたが、QNAPのHS120な
やオーディオPCなどの用途として多くのお客様にご愛顧いただきました。
また当時ネットワークプレーヤーの代名詞であるLINNのKLIMAX DS、AKURATE DS用のサイ
ズを合わせこちらも多くのお客様にご購入いただきました。
それから昨年には多くのデジタル機器を網羅できるフルサイズのC1を発売しました。
こちらはQUADRASPIREのQ4Dシリーズの中でも使用できるようなサイズにして開発いたしま
した。
それから今回のEVA-S1の登場になります。
こちらは今大ブレイク中のDELA N1Zシリーズ、及びIO DATAのFIDATAのサイズに合わせて
設計をしております。
サイズは大きいほうが音質の効果はございますが、コスト面も含めてサイズダウンを行い、
限定枚数100枚ということで価格設定を行っております。
今回のモデルの発売にあたり、エスカートの代表鈴木氏は等フロアに何度も足を運び、打
ち合わせを行い、音質も含めてようやく発売となりました。
私も一役買っていると言えばおこがましいですが、逆に商品化をお願いしたのでは私の方
でもあります。
アクセサリーは一時の流行りで薄れてしまいますが、2013年にはまだ存在しなかったDELA、
FIDATAの登場で改めてこのオーディオボードの存在価値を感じ、商品化した次第です。
改めてEVA-S1の魅力に迫ってまいります。
■広範囲をカバーする電磁波ノイズ対策
EVAはアルミ素材の2枚の板の間に電磁波吸収素材をサンドウィッチした構造になっており
ます。
その電磁波吸収素材は100MHz〜10GHzの周波数をカバーしており、デジタル機器特有の高
周波ノイズを熱エネルギーに変換し、吸収しております。
■制振効果
高周波対策だけではなく、アルミの板と電磁波吸収素材の厚さ、そして接着にもこだわり、
制振効果を高めております。
まだ外部からの振動遮断にも優れております。
■専用ケーブルでアーシング
背面にアース端子が装備され、専用のケーブルと機器をつなぐことで効果的にアーシング
ができます。
実際音にどういう効果があるか試聴をしながらご説明をさせていただきます。
今回はミュージックサーバーのFIDATA HFAS1-S10を使用しました。
もとのラックはLINN RAKK3
https://dynamicaudio55553f.com/2016/11/16/linn-rakk/
まずはボードだけ使用いたしました。
情報量が上がり、音の曖昧さが少なくなり、全体的にまとまりが良くなっております。
VOCALは定位感が良くなり、実在感が増しております。やはり大きく左右しているのは
S/Nの向上によるところが大きいように感じます。
クラシックに関しては、ステージ感は若干減ったようにも感じますが、低域のダンピング
が良くなり、音のがぶりが減り、明瞭度が増しております。こういったアクセサリーの場
合は硬質になりがちですが、そういった変化は起きず、定位感と分解能が良くなり、楽器
の位置関係が良く見えるようになりました。
ただ立体感が増し、奥行が出た分こちらも若干ですが、薄く聞こえる部分もございました。
次にFIDATAとEVAをアースケーブルで接続しました。
FIDATAはアース端子がありませんので、電源のインレット側の底面にあるプラスネジを緩
めて取り付けました。
先ほど薄くなったと感じた部分が解消され、またVOCALの位置が良い感じで下がり、更に
実在感が増しました。VOCALのエコーに関しては、少し軽減された印象を持ちますが、
逆ににじんだ響きが自然な響きになり、聞きやすくなった印象です。低域に関してはもっ
と沈み込みが良くなり、更に安定感が増したように感じます。ボードだけでも変化を感じ
ましたが、アースをつなぐことで更にS/Nが良くなり、ここでも独特のカラーレーション
がなく、機器の性能を生かせるオーディオボードに感じます。
最後に付属のフェルトを使用しました。
こちらは最初からの装着ではなく、まずはサイズにカットしていただき、ラック(床)、
フェルト、EVA、そして本体になるように設置します。その際フェルトの場所は、使用す
る機器と同じ足の位置が理想になります。機器とボードの間ではございませんので、お気
をつけください。またシール状になっておりますので、シールは最終ご確認後にはがして
設置してください。
さてその効果はお使いのラックによって変わってきます。
今回LINNのラックを使用しておりますが、フェルト使用によって、響きが抑えられ、解放
感が減ったような印象を持ちます。フェルトですので、さほど特有な音色は乗りません。
ガラスラックであれば、使用したほうが良かったり、重量が重い機器であればまた効果が
変わってくると思いますので、こちらはお試しいただければと思います。
今回FIDATAを使用させていただきましたが、DELAのZシリーズは背面にアース端子が装備
されておりますので、そちらに接続していただければ同じ効果が得られます。
さてサーバー以外の使い道としては、D/Aコンバーター。
例えば今人気のCHORDのDAVE、BLUのサイズはW338 ×D150 mmとなります。
そうなりますと
EVA-U13 サイズ W340 x H7 x D242mm でも使用できますが、出来ればEVA-U15をお勧
めします。もちろん余裕があればサイズは大きいほうが制振効果も高く音質向上がござい
ます。比較をしなければもちろん良いのですが、DAVEでしたら今回のS1の方が良い効果を
得ることが出来ます。
またLINNに関しては、AKURATE DSはW381mm x D380mm、KLIMAX DSはW350mm x D355mm。
AKURATEに関しては、足の位置が本体よりかなりに内側に入っておりますので、このS1で
の設置は可能となります。
LINNも専用のアース端子がございますので、そちらに接続していただければと思います。
デジタル機器に関しましては、色々な対策が施されてはおりますが、電源も含めてアクセ
サリーに非常に敏感にに反応します。MUSIC SERVERのDELA、FIDATAも顕著に出てきます。
ハイレゾになり、その情報量をしっかり生かすためにはこういったアクセサリーが非常に
重要になってくると思います。
是非一歩上行くサウンドをこちらのEVAで感じ取ってください。
2017年11月30日 H.A.L.3 島
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