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H.A.L.担当 川又利明


No.204 「ハイエンド・ヘッドホン登場!!デジタル・ワイヤレス方式の威力!? 」

「ハイエンド・ヘッドホン登場!!デジタル・ワイヤレス方式の威力!? 」

昨日のこと、またまた面白いものが持ち込まれた。何とヘッドホンでも68万円
という超強力なハイエンドモデルです。まずは、この紹介は下記のサイトで。
http://www.freesystems.com.sg/gradospec.jpg
このヘッドホンはホームエンターテイメントで先進のヘッドホンを開発
販売している「FREESYSTEMS」とヘッドホンを主力としてオーディオ製品
を長年販売してきた老舗の「Glado.lab」の共同開発によるものだという。
全世界で限定500台しか生産されないものだが、その一台がやって来た!!
http://www.xdreamfones.com/
http://www.gradolabs.com/

さて、web siteの画像はわかりにくいようなので実物を撮影しました。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/pho/020620/fg-1.jpg

まず、この写真の左側にあるのがトランスミッター部である。赤外線の
発光部がたくさんあるが、これは10m×5m×3mという広いエリアでの
受信を可能にするために指向性を拡大するためである。このリアパネル
にはデジタル・アナログ両方式の入力端子が装備され、使用したい
ソースから信号を取り込む。私のフロアーではESOTERICのP-0sとP-70の
両者からデジタルDOMINUSを使って直接デジタル信号を入力している。

32KHzから96KHzまでのサンプリング周波数、16から24ビットのオーディオ
信号に自動追随し、かつアナログ入力もクリスタルセミコンダクター社の
A/Dコンバーターによってデジタル変換され、「Freespan」のトランス
ミッター・チップにて高速DSP処理をされて赤外線で送信するものです。

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煙突のようなセンサーターレットをトップに取り付けフロントにボリューム
ノブがあり、中央にあるのが受信するレシーバー部である。これはニッケル
水素リチャージブルバッテリーを搭載しており、普段は電源ケーブルをつな
いで充電しておき、必要とあれば聴きたいところに移動してワイヤレスで
トランスミッターからのデジタル信号を受信する。

内部には定評あるバーブラウン社のPCM1716Eのハイ・レゾリューション
DACチップを搭載し、96KHz24ビットの解像度でアナログ変換を行う。
そして、同じくバーブラウン社のオペアンプOPA2604AUがDAC出力
フィルターに採用され、0.0003%という超低歪の出力でヘッドホンを
駆動する。

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さて、写真の右端にあるのがGrado社特製のヘッドホンであるが、本皮
のヘッドバンドにハンドメイドによる研磨仕上げのオープンイヤー型
イヤーカップを採用し、ボイスコイルにはウルトラ高純度結晶(UHPCL)
の無酸素銅を使用、レシーバーとをつなぐケーブルも同様な素材で
作られている。ニューヨークの同社で丹念に仕上げられ、シンプルな
デザインの中にも装着感と音質を裏付ける品質がうかがい知れる。

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さあ、私はこのFG-1を使って、馴染み深いYOYO-MAの「シンプリーバロック」
を最初に聴いてみた。久々のヘッドホンの試聴だが、音像が細かく再現され
チェロの音色がことの他鮮明に聴こえることに驚きを覚える。

「あれ〜、ヘッドホンも進化したなー!!」という感慨を抱くが、美しい
音色だけでは満足できない。やはり、ビシッと不純物のないアタックの
鋭さも欲しい…、と次に選んだのがres.「Ins + Outs」の「Mas Que Nada」
である。イントロのギターとピアノが鮮烈に立ち上がってくると、ヘビー級
のスピーカーが聴かせる反応とは違って、全帯域が揃いも揃って高速化
された演奏であり、アタックが高速化されると刺激成分がなく心地よい。

いやはや、これには驚きました。オープンプライスで販売価格は税別で
68万円。このヘッドホンの存在価値を認める方は必ず日本にもいること
だろうと可能性に期待しています。

まずは、ハルズサークル会員の皆様から貸し出し試聴を要請されて
いますので、品物が常にあるわけではないので店頭での試聴については
事前にご連絡を頂ければと思います。

そして、ハルズサークルにご登録頂ければ、こんなレアな製品も自宅試聴が
出来ますので、皆様のご入会もお待ちしております。




このページはダイナフォーファイブ(5555):川又が担当しています。
担当川又 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556
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