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H.A.L.担当 川又利明
    
2022年11月24日 No.1715
 The Long And Winding Road to HIRO Acoustic - Vol.1

初めてHIRO Acousticを聴いてから五年の歳月をかけて導入して頂いたストーリーを
下記にて紹介させて頂いておりました。そして…

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HIRO Acoustic MODEL-CCS Improved新たなオーナー誕生!!
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/news/1547.html

*上記より抜粋

そして、遂に2019年6月某日、千葉県のお客様に二例目となるHIRO Acousticの
納品と相成りました!

セッティング後の正面からの状況は下記のようになりました。
https://www.dynamicaudio.jp/s/20190626143823.jpg

右側からシステム全体を見た構図での写真です。
https://www.dynamicaudio.jp/s/20190626143835.jpg

これからもオーディオのお楽しみが尽きないように、たまには“悪魔のささやき”で
有意義な品物をご提案して参りますので末永くよろしくお願い致します!

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オーディオを趣味としている人々にとって満足感とは何処にあるのか?
それはひとえに使い手の経験値によって積み上げられていく感性の成長にある…、
としか言えないものと私は考えています。

当然のことながら愛用システムで楽しみつつもオーナーの感性は、それ以外の経験に
より高まることはあり得るもので、私としては当フロアーで演奏する音質に関して
日夜更なる向上を目指し、お客様の指標となるべき音質を提示し続ける使命があると考え、
常に研鑽を続けていくという信条は今も昔も変わりありません。

オーディオシステムの中で最も支配力の大きなスピーカーを変えたらどうなるのか、
あるいは同じスピーカーであれば更に潜在能力を引き出すことは出来ないのかと、
皆様に体験を通じて生きた情報と無言のヒントを差し上げる努力をしています。

その意味においてHIRO Acousticという存在は、アンプやプレーヤーというエレク
トロニクスコンポーネント、更には電源環境やケーブル、また各種アクセサリーの
評価には抜群の反応を示す存在であり今後も私のリファレンスであり続けるものです。

そして、当フロアーでの試聴体験から持ち帰った音の記憶によって、皆様の愛用
システムとの対話が始まることにより、更なるアップグレードの方向性が次第に
浮き彫りになってくるものと考えています。

上記のK.I 様も同様であり、当フロアーで聴くHIRO Acousticの音質そのものが、
私は無言であっても“悪魔のささやき”として感じられてしまったのでしょう。

オーディオシステムのあらゆる要素に敏感に反応するHIRO Acousticであるがゆえに、
ソースコンポーネントが持ち得る情報量が技術進歩によってどのように発展したのか、
オーディオ信号の最上流であるCD/SACDプレーヤーの新旧交代を決意されたのは当然の
帰結ということになったようです。

2021年3月のこと、ESOTERIC Grandioso P1+D1の導入という信号源の確立を行い、
下記のように音場感だけでなくシステム外観も立体的になってきました。
https://www.dynamicaudio.jp/s/20221119133213.jpg

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■K.I 様より

昨日はありがとうございました。スピーカーのセッティングまでお願いして申し訳け
ございませんでした。お陰様で予想を超えた改善があり感謝致しております。

昨夜は2時過ぎまで聴いてしまいましたが、色々な曲を飛ばしながらでしたので、
ざっとした印象でしかありませんが、先ず全ての音がグレードアップされ、
オーケストラではスケール感が増し、スコアに書かれている個々の音がクリアに
再現され聴きとれることです。

大音量にしても音が汚くなることがなく、耳も痛くなりません。
音質が硬度になり、特にピアノではまさに金属を打鍵している感じで、これは意外でした。

今までKAWAMATA ROOMで聴かせて頂いた中では経験していないので、これはGOLDMUNDとの
相性だと思われます。何はともあれ、これからじっくり楽しませていただきます。

まずはお礼まで。

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2010年から使い込まれてきたGOLDMUNDのアンプは老朽化と言うには時期尚早だと、
Swiss Madeのプライドは認めつつも残念なことにメンテナンスが必要になった。

それも全て私が修理に関わる一切を手配していたのですが、K.I 様の脳裏には
既に次なるステップアップの設計図が描かれていたようなのです。そして…

2021年7月にはESOTERIC Grandioso C1 Grandioso M1の導入を決意され、前述した
ように私が当フロアーにて実演してきたシステム構成に発展していきました。
https://www.dynamicaudio.jp/s/20221119134324.jpg

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■K.I 様より

先日は暑さ厳しい中、ありがとうございました。

オリンピック中継の合間をぬって、まだじっくりとは聴けてはいませんが、
色々なジャンルを少しずつ聴いているところです。

一聴して感じることは、Grandioso P1、D1導入時の改善度より、今回のC1、M1の
改善度合いの方が数段大きく、予想をずっと超えており非常に満足しております。

オーケストラ曲では、スコアに書かれている個々の音がクリアに聴こえるだけでなく、
各楽器、奏者の表情、ニュアンスがかなり聴きとれ、情報量が増えて聴こえます。

フルトヴェングラー等の往年の巨匠の古いライブ録音は音が悪く、なかなか聴く気に
はなれませんでしたが、結構聴くことができそうで楽しみです。

またバイオリンでは独特の多彩な表情がかなり聴きとれ、協奏曲だけでなく、
ソナタ等も聴きたくなります。
すでに何度も聴いているCDにも新しい発見がありそうで、益々楽しみです。

これからまだまだ猛暑が続きそうですが、無理をせず健康に留意され乗り切ってください。
今後ともよろしくお願いいたします。

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喜んで頂けて何よりでした。ここで気が付くことがあったのですが、アンプよりも
先にソースコンポーネントをアップグレードされていたことが今回の評価の根底に
あると思われた事です。

従来のCDプレーヤーからGrandioso P1+D1に変更した際に、そこから送り出される
情報量がアンプを通じてスピーカーまで到達していなかったということが証明
されたのではないかと推測しています。そして…

「私は無言であっても“悪魔のささやき”として感じられてしまったのでしょう」

と前述していますが、時間軸を巻き戻し振り返ってみるとHIRO Acousticをお納めして
半年くらい経過した頃に、私はケーブルに関する提案をしていた事を思い出しました。
すると…

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■K.I 様より 2019/11/20 (水) 1:43

川又利明様

ご提案ありがとうございます。
次にはTa.Qu.To-SPL.を試そうと決めております。

廣中さんもこのスピーカーケーブルを強く推奨され、この間のマラソン試聴会で、
廣中さんに紹介いただき吉崎さんにもお会いすることが出来ました。

9月末に廣中さんに訪問サービスでお出でいただき、種々の測定後、最後に内側に
向けてあるスピーカーの角度を少しゆるくしていただく様にお願いしました。

狭いところで汗だくの奮闘をしていただき、その際、左側のスピーカーが5cmぐらい
外側に広がりました。

すると信じられない程の改善があり、全ての楽器の音が良くなり、量感も増しました。
HIRO 様(これ以降HIRO 様と呼ぶことにしています)の音がする様になり、今までの
モヤモヤが解消されました。

今は、また色々なCDを聴き直しており、まだ充分にHIRO 様の音を把握しきれておらず、
今スピーカーケーブルを交換するとなんだか分からなくなるので、もうしばらく聴いて
からお願いすることにさせていただきます。

マラソン試聴会は日曜日に行かせていただきましたが、新しい試みに、いつもの
名調子のお話しを堪能させていただきました。

日頃聴いたことのない、幅広く、通な音楽を紹介していただき、いつも感心しております。
私は、クラシックだけですが、クラシックのほとんどの分野に興味を持ってしまったため、
あと20年あっても聴ききれないので、他の音楽は多少の興味はあっても聴く時間がありません。

聴きたい曲、演奏がいっぱいあって、いつも時間を惜しんでいます。
じっくり何回か聴くCDが出てくるので、なかなか先に進みませんが、
楽しむ事を第一にしています。

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そして、新型コロナウィルスが流行の兆しを見せ始めた翌年の春り事でした。
Ta.Qu.To-SPLの自宅試聴を希望するというメールを頂き直ちに発送したところ…

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■K.I 様より  2020/02/22 (土) 14:37

昨夜Ta.Qu.To-SPLが届き、今朝から取付けました。
場所が狭いのと目が良く見えないことから、時間がかかりましたが何とか出来て、
早速聴き始めています。

今まで狭いデコボコ道を悪戦苦闘して通っていた音達が、整備された広いハイ
ウエイを余裕を持って優雅に本来の音を発しながら通って行くような気がします。
よく聴く交響曲での改善が顕著で、楽しませていただきます。

今までオーケストラに不満がありましたが、低音、スケール感、奥行きに明らかな
改善があり、HIRO 様本来の音にかなり近づいた気がしますが、色々聴いて見たいと
思っています。迅速なご配慮ありがとうございました。
また改めてご連絡致します。
まずは、御礼まで。

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ソースコンポーネントからアンプの刷新という過程を経て、更にはTa.Qu.To-SPL 1.5m、
そしてTa.Qu.To-Isolator 2セットというオプションまでも追加されたK.I 様でしたが、
前述のように「当フロアーで聴くHIRO Acousticの音質そのものが、私は無言であっても
“悪魔のささやき”として感じられてしまったのでしょう。」と述べていましたが、
その経験値の積み重ねからK.I 様は最終段階のゴールを目指したのでした。それは…

2022年4月 Grandioso M1 Bi-Amp Upgrade
https://www.dynamicaudio.jp/s/20221119133332.jpg

https://www.dynamicaudio.jp/s/20221119133502.jpg

HIRO Acousticを導入されてから当フロアーで試聴を重ねて来られた経験から、
ここで体験されてきた細やかさ、そして情報量の在り方にたどり着こうとする
バイアンプ構成へと発展されていったのです! そして語られた感想とは…

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■K.I 様より

先日は大変お世話になりました。
頂戴したしました長岡京室内アンサンブルの「林光」の3曲は5回聴きましたが、
親しみやすい旋律に高度な和声が絡み心に沁みいります。

ヨーロッパ的ではない日本的な感じがするところが素晴らしいと思います。

驚いたのが「四季」で、従来メトロノームを刻むような陳腐な演奏とはまるで違う、
生々しい演奏に聴き入りました。

楽譜にはダイナミックスの表示はほとんどありませんが、ダイナミックスが大波、
小波が寄せては引くように常に変化し、テンポも音色も同様に変化し、時に楽譜には
ない即興を加え、それらがすべて恣意的ではなく自然に聴こえるところが見事です。

個々奏者の技量とアンサンブル力の高さは世界トップレベルだと思います。
録音もアナログを遥かに凌駕するデジタルの良さを感じさせてくれました。
本当に良いものを紹介していただきありがとうございました。

バイアンプの音は、明らかに低域の改善がありますが、高、中音域の音が更に
クリアになり、情報量が増えた感じで、より立体的に聴こえ満足しております。

3年前にHIRO様を設置した時点では、あれっと思うような感じでしたが、これで、
HIRO様らしさが感じられるようになってきました。

従前は、音楽を聴きながらも、低音、各楽器の音色や分離、その他気になるところが
色々とありましたが、バイアンプシステム導入後は、オーディオの事が余り気にならず、
音楽に集中できるようになっています。

川又様を全面的に信頼して長年推奨されていたシステムを導入出来て大正解だと確信しています。
HIRO様は選べても、アンプや、プレーヤーの選択は極めて困難です。

プレーヤー、アンプと順次アップしていく度に、本来のHIRO様に近づいていくのを
ワクワクしながら体験させて頂いております。

日を重ねると更に良くなってくると期待しております。
この度は、誠にありがとうございました。
今後とも宜しくお願い致します。

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導入までの五年間の準備期間を経て自室でHIRO Acousticを聴き続けること三年間。

HIRO Acousticと巡り合ってから八年間というK.I 様の人生の一区間において、
ここにも正に長く曲がりくねった道程があったのでした。

しかし、The Long And Winding Road to HIRO Acousticを実現されたK.I 様は、
この先に何処を目指して進んでいかれるのでしょうか。

私は決して言葉にしての“悪魔のささやき”という事は致しません。
オーナーの皆様に感じて頂ける何か、その音をここで作り上げていくのみです!
K.I 様、本当にありがとうございました。

川又利明
担当:川又利明
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556
kawamata@dynamicaudio.jp

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