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H.A.L.担当 川又利明

No.1039 2013年4月18日
 「AGS ANKHが更に完成度を高めてくれました!!驚きの序章です!!」


【H.A.L.'s inspection event-あのMarkLevinson No.52を鳴らしきる試み!!】
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1032.html

前号でしきりに私が感動したと述べているシステムは上記のラインアップで
スピーカーをThe Sonus faberにした組み合わせのものです。

全国で唯一The Sonus faberを展示実演しているH.A.L.において、私はこの
スピーカーを様々な組み合わせで鳴らしてきましたが、今ここで聴ける音質は
前例のないくらいに素晴らしく私にして言葉に出来ないくらいの魅力溢れる
演奏を聴かせてくれています。

その詳細を語るには時間と気力が必要なのですが、その前に昨日までとは更に
違う音質が今日から出現したという事でお知らせせずにはいられなくなりました!!

http://www.dynamicaudio.jp/file/2013.04.12.02.jpg

上記の写真の左側で写っていないところは当フロアーの配電盤の鉄扉があり、
以前はカタログケースを置いてありましたが今はなくなっていて、鉄扉という
反射面が露わになっていた数日間でした。

そこをどう処理しようかと思っていました…、実は先月のこと日東紡音響エン
ジニアリング株式会社のANKH-I:ST-15フラットタイプ二台とANKH-II:CO-15
コーナータイプ二台を発注してありましたが、それを本日下記のようにセット
アップしたのです。
http://www.dynamicaudio.jp/file/ankh20130415.04.jpg

The Sonus faberに対してセンターポジションにあるソファーからは目測で5m
ほど、音源であるスピーカーからはざっと6m以上の距離があるので、さすがに
下記で述べているような如実な変化はないだろうと高をくくっていました。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1008.html

音圧は距離の事情に反比例して減衰するのですから、リスナーからも音源からも
これほど距離があるのなら効果はあまり期待するな、という気持ちがあったのです。

それが…

昨日から聴き始めた課題曲は何と、竹内マリアのディスクだったのです。
http://www.mariyat.co.jp/
1994年のアルバム「IMPRESSIONS」から11.告白と15.駅が大好きで、音質評価
のためというよりは、あまりに素晴らしいシステムなので自分の好きな選曲で
昨日から楽しんでいたものでした。

この11.告白では電話の着信音がイントロから流れ、重厚なシンセベースと
ドラムが冒頭から盛大に鳴り響きますが、この低域の再現性の素晴らしさが
今回の組み合わせで聴くThe Sonus faberでは前例がない程なのです。

そして、このシステムで竹内マリアのディスクを聴き直して発見した事は、
一曲ごとにヴォーカルのマスタリングが違うということでした。今までさほど
気がつかなかったことなのですが、今回のシステムでは見事に一曲ごとに声質
が違っているのが聴き取れるのです。

その低域のダイナミックな展開とヴォーカルの質感に注目しながら四台の
ANKHをセッティングしていったのです。その第一段階がこれでした。
http://www.dynamicaudio.jp/file/ankh20130415.04.jpg

この四台のANKHのベース部には白い巻物がありますが、これは床の鉄板に置く
際にキズがつかないように配慮した養生です。別に特注品という物ではありません。
事前に私が想定していた位置にこのように置いて、再度「告白」を聴きました。

「おや!?と思うところはあれど激変というほどでもない…。しかし違う!!」

一台30キロ以上あるANKHなので台車に乗せて移動しセットする。私の着眼点を
確認するためにはいったん試聴室の外に出さなければならない。日東紡音響
エンジニアリングの山下さんに「悪いね〜」と言いつつ、せっかく置いた四台
を再度ドアの外まで運び出して聴き直す。

「おや!?低域はこうだったかな〜ヴォーカルのディティールはこうだったか?」

私の直感を証明し納得するには比較するしかない、しかも四台の出し入れには
相応の手間と時間がかかるのだが、二回目に運び入れた時にはレイアウトを
変えてみたのが↓これ!!
http://www.dynamicaudio.jp/file/ankh20130415.01.jpg

二台のコーナーANKHを中央で背中合わせにして配置してみました。これで再度
「告白」のイントロから聴き直すと…。

「おー!!やっぱりそうか!!使用後に感じた変化、私の直感は当たっていたんだ!!」

低域の変化量は微妙な感じでしたが、ベースとドラムの音像がきれいになった
ような印象がある。そしてヴォーカルではっきりと違いを確認出来ました!!

その次には↓このようなレイアウトに戻し、QRD Abffusorを追加していきます。
ちなみに、このQRD AbffusorはY.P.Aに出品されている実物です。これで更に
微妙な変化があったのですが、それをどう発展させたかと言いますと…
http://www.dynamicaudio.jp/file/ankh20130415.02.jpg

私はヴォーカルの質感の変化を集中して聴き観察していました。QRD Abffusorの
追加によって更に変化を感じたので最終的には↓このレイアウトにしました。
http://www.dynamicaudio.jp/file/ankh20130415.03.jpg

たまたまAbffusorがあったので壁面をカバーしましたが、本来であれば更に
ANKHを二段積みにして天井まで延長するベストなのかもしれません。

試聴している私の左後方5mもの距離があるのですが、そこから発生する一次
反射音がヴォーカルの輪郭表現を曖昧なものにしていたことが分かりました!!

The Sonus faberのセンター中空に素晴らしい再現性で浮かぶヴォーカルの素晴らしさ!!
石川さゆりも坂本冬美も片っ端からヴォーカルのディスクを聴いてしました。

こんな広い試聴室でもまだまだ補強すべきところがあったのことをANKHが教えて
くれたということを先にお知らせして、今回のThe Sonus faberシステムの魅力を
改めて語る序章にしたいと考え報告致しました。

いや〜、実に素晴らしい!!感動を語る前に環境整備で更に1ランクアップした
今回のシステムを明日も聴きます!!皆様もご一緒しませんか!!


担当:川又利明
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kawamata@dynamicaudio.jp

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