No.0639 2022年4月22日
 新着投稿⇒H.A.L.'s Monitor Report - Y'Acoustic System Ta.Qu.To-Isolator

満を持して2022年4月1日webデビューした画期的インシュレーターとはこれ!

新企画⇒New Original product release-Y'Acoustic System Ta.Qu.To-Isolator
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/news/1699.html

ハルズサークル会員にて先行発売したところ早速のレポートを頂きました!

■H.A.L.'s Monitor Report-Y'Acoustic System Ta.Qu.To-Isolator

Vol.3「音楽をいわば一歩引いて理性的で俯瞰的に眺める視点を与えてくれるインシュレーター!」

北海道函館市  K.I 様より

前回の投稿をご紹介します。
https://www.dynamicaudio.jp/5555-7F/fan/hf_moni0621.html

以前の投稿をご紹介します。歴史がありますね〜!
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0618.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0588.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0641.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0546.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0420.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0412.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0285.html

川又様:
函館のKiyoです。

いつもたいへん興味深い情報をメルマガで配信いただき興味津々で拝読させて頂いております。
今回は、Y'Acoustic System Ta.Qu.To-Isolatorを試聴させて頂けるとのことで早速応募しました。

迅速に対応いただきYAS様にもたいへん御世話になりました。
ありがとうございました。
拙い文章ですが、試聴感想を下記にまとめてみました。

Y'Acoustic System Ta.Qu.To-Isolatorを3セットお借りしました。
川又さんからはソースコンポーネントへの使用をご推薦頂きました。

しかし、私が使用しているCDトランスポートが重いので、そうやすやすと取り付けられません。
そこで、まずは、1セットをマスタークロックジェネレーターG-01の下に設置することにしました。

G-01 | 製品トップ | エソテリック:日本のハイエンドオーディオメーカー | ESOTERIC|
https://www.esoteric.jp/jp/product/g-01/top

直後の第一印象ですが、次のような感じでした。
試聴曲はトラック10 ネッラ・ファンタジア サラ・ブライトマン
CDアルバム「エデン」より。

1.これまでに比べて、左右上下に広がる
2.音質の透明度がいっそう高まる
3.余韻が伸びないで、ぶつっと切れる感じがする

1曲だけ聞いてしばらく電源を入れたまま放置しておきました。
24時間後の印象は下記のようでした。

1.音がこもる
2.サウンドステージの重心が下がる
3.音像が引き締まってきた

確実に再生音が変化していることを実感できました。
マスタークロックの下に使用しても十分良好の変化が期待できそうで、このまま
2日目まで待つことにしました。

しかし、残りの1セットをそろそろ使いたくなりました。
そこで、このタイミングでプリアンプの下に使用してみました。
設置してから3時間後の印象は下記のようでした。

1.奥行きが広くなった
これは「えげつなく」変わりました。
2.音色に深みが増した、特に弦楽器
・チェンバロ、ハープの音が綺麗になった。

2日目の印象です。

1.音場が広くなった。左右と奥行き方向。
 G-01の下にだけ設置した時よりもいっそう広がりました。
2.プリアンプの下に設置直後はベールを2枚ほどかけたように聞こえたが、
 それが取れてクリアになった。さらに楽器の分離感も高くなった。

ここで、プリアンプに繋いでいるヘッドフォンアンプを使ってヘッドフォンでも
試聴してみることにしました。
すると、

3.ヘッドフォン試聴では以前よりも今日は低音に引き締まった感じが入った

マスタークロックとプリアンプに使用したままで、7日間待つことにしました。
そして、7日目の印象は下記の通りに変化しました。

1.天井が高くなった
2.音の分離感が上がった
3.背面にある壁面反射が気にならなくなった
4.音質の透明度がいっそう高くなった
5.これらを外したくない気がする!

試しに外してみましたが、…
試聴印象は川又さんのおっしゃるとおりでした。

ところで、私のオーディオではスーパーツイーターを併用しています。
スーパーツイーターからは30kHzから90kHzのピンクノイズをプリメインアンプを
介して出力しています。もちろん、人間にはこの帯域の空気振動は聞こえません。

しかし、不思議なことにオーディオ再生音にとても良い味付けをしてくれるのです。
そこで、聞こえない、いわゆる超音波を出力しているプリメインアンプの下に設置すると、
聞こえる音楽の印象が変わるかどうか試してみることにしました。

Y'Acoustic System Ta.Qu.To-Isolatorをメインシステムのプリアンプから外して、
スーパーツイーターのみが接続しているプリメインアンプの下に設置してみました。

ちなみに、超音波出力用のプリメインアンプは
PMA-A110 | プリメインアンプ | Denon公式
https://www.denon.jp/ja-jp/shop/denonapac-amplifiers_ap/pmaa110
です。

設置直後一聴したとき、AiTEC LTD Λ8.24 The Professional
を初めて使った時の感動を思い出しました。

Λ8.24 The Professional | AiTEC LTD
http://www.aitec-ltd.co.jp/custom17.html

再生音の特徴は次の通りです。

1.超音波の効果が際立つ
2.低音から高音まで澄み渡る音色になる
3.音像の輪郭線が明確になる
4.「背後の壁面がなくなった」かのように感じる
5.S/N比が上がる

このような特殊な再生方法を使用しておられる方は稀有かもしれませんが、
少なくても、スーパーツイーターの音でさえも変化するということです。

さらに、一つ発見したことがあります。川又さんのメールでは、

引用ここから
また、他のインシュレーターと同時使用はお薦め致しません。
引用ここまで
とのご助言でした。

現在は、DACやCDトランスポートには、全てH.A.L.'s E.S.Insulatorを使用しています。
確かに異なるインシュレーターを混在させるとひどいことになるという経験は
私もしていました。

ですので、今回も一度全てH.A.L.'s E.S.Insulatorを外そうかと思いましたが、
それをしている時間と体力がなかったので、物は試しと混在をチャレンジしてみました。

すると、少なくても私の私用しているオーディオシステムでは混在している方が
むしろ好みの方向に改善されました。

さて、スーパーツイーター出力用のプリメインアンプに使用してその効果を確認した後、
再度メインシステムのプリアンプの下に戻してみました。

うーん、こちらも素晴らしい音場と音質。

さて、プリアンプに使用するか、スーパツイーター用のプリメインアンプに使用するか、
迷うところです。

番外編として、PCオーディオへの効果も追記しておきます。

現在、パソコンオーディオとして、ノートPC→iFi audioZEN DAC → ヘッドフォンアンプ
iFi audio ZEN CANと接続し、オープン型ヘッドフォンで試聴しています。

なお、再生プレーヤーは、HQPlayerです。
Signalyst HQPlayer desktop
https://www.signalyst.com/consumer.html

そこで、まずは、ヘッドフォンアンプ、Zen CANに使ってみました。
ZEN CAN Signature 6XX | iFi audio 日本語ブランドサイト
http://ifi-audio.jp/zen/zen_can_signature_6xx.html
です。

ZENのDACとCANの筐体はかまぼこ状をしているので、がっちりと固定するのに苦労しました。
固定できていないとどうも音場がぼけたり、音場が縮んでしまう。

やっと固定ができて試聴を開始しました。
筐体が曲面になっていてもうまく設置すればがっちりと安定するのが、この
Y'Acoustic System Ta.Qu.To-Isolatorの特徴かもしれません。

なお、ヘッドフォンは下記を使用しました。
Focal Clear Professional | Media Integration, Inc.
https://www.minet.jp/brand/focal/clear-professional/

iFi audio ZEN CANに設置後の印象です。
試聴曲は下記の3タイトルでした。

・06 - スター・ウォーズ - アクロス・ザ・スターズ (クローンの攻撃 - 愛のテーマ)
[『スター・ウォーズ エピソード 2:クローンの攻撃』より]

2000's Movie Best Hits(2000年代を代表する映画音楽ベスト)/Various Artists|音楽より
ダウンロード・音楽配信サイト mora 〜WALKMANR公式ミュージックストア〜
https://mora.jp/package/43000011/4538182297605/

・ハイレゾ・スター・ウォーズ<192kHz/24bit> - ハイレゾ音源配信サイト【e-onkyo music】
https://www.e-onkyo.com/music/album/nopa1040/

・廣津留すみれ
ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64より
01 Allegro molto appassionato
 廣津留すみれオフィシャルサイト
https://sumirehirotsuru.com/

もともとこのヘッドフォンは空間表現が豊かなのですが、Y'Acoustic System
Ta.Qu.To-Isolatorを使用すると、その直後から、

1.まるでスピーカーで聞いているような感覚が高まる
2.楽器の分離感がとてもよくなる
3.ホールエコーがいっそう聞き取りやすくなる
4.頭外定位していた音がいっそう遠くになる。今までは1メートル前方だったとすると、
 設置後、2メートル遠方に左右にオーケストラが広がる

でした。

設置後3日目の試聴印象はというと、
楽曲ABBA Super Trouper [Deluxe Edition]」より
トラック10 The Way Old Friends Do [Live] 1980
CDJapan : Super Trouper Deluxe Edition [SHM-CD] [w/ DVD, Limited Edition] ABBA CD Album
https://www.cdjapan.co.jp/product/UICY-15145

1.明らかにコンサートホールの壁面反射、反響音が聞き取れる
2.特に、天井からの反射音、ホールに広がるエコーがとても綺麗
3.合唱部分の分離感と生々しさに感動した

という感じでした。

次に、iFi audio ZEN DAC
ZEN DAC|iFi audio日本語ブランドサイト
http://ifi-audio.jp/zen/zen_dac.html
に設置してみました。
設置して数時間後の試聴印象は次の通りでした。

1.楽器の分離感が上がる
2.音のディテールが明瞭になる
3.ビブラートが明瞭になる
4.音場が霞がかかった氷砂糖をのぞき込んでいるような印象になる

これは、Vivaldi DACに設置した時と同じ傾向になりました。
どうも、DACに設置すると、音の明瞭度が高まる、左右方向の広がり感、上下が
広がるように聞こえる。しかし、音場は透明な水晶玉の向こう側をのぞき込んで
いるときの清みきった感じがない。

ほんの少し、霞がかかったような濁ったような水晶玉をのぞき込んでいる
ようなそんな感覚に私の場合は感じられました。
原因はよくわかりません。

そして、3日経過しても聞こえ方に変化がなかったので、DACから取り外して、
ヘッドフォンアンプZEN CANの下に設置し直してみました。
するとやはり直ぐに違いがわかりました。傾向は以前の方向と一致していました。

1.直ぐに結果は現れる
2.ホールエコーが高い所で反射しているのが聞こえる
3.左右の広がりが全く異なる

・一貫している傾向として

下方定位が非常に良い。
天井方向だけでなく、下側の広がり感が自然である。
まるで音に包まれている感覚になる。

とはいっても、Y'Acoustic System Ta.Qu.To-Isolatorの有無で頭外定位の感覚は全く変わる。
もともと頭外定位がとても優れているヘッドフォンですが、いっそう、頭の外に演奏が広がる。

ですから、全く聞き疲れないのです。
加えて、ライブ録音では拍手の音がとても自然、生々しい。
これにはさすがに驚きと身震いがしました。
そこで、ZEN CANの下に使ったままで10日続けてみました。

1.いっそう、音場の解像度が上がり、音像の実態感が生々しく感じられるようになった
2.音の分離感が設置直後とは全く異なり、まるで別のアンプ、しかもハイエンドの
 アンプのような音質と音場の広さが現れた
これには驚きました。

ふだん、ヘッドフォンでクラシック、特にオーケストラ曲は聞かないのです。
楽音がにじんでしまい、かつ、ホール感が伝わってこないからです。

しかし、Y'Acoustic System Ta.Qu.To-Isolatorを設置すると、低音から高音までの
バランスがとても良く、まるでスピーカーから聞いているかのような楽器の分離感、
ステージの広がり感が大きくなります。

これは驚きです。
ヘッドフォンではじめて満足のいくオーケストラの音楽を楽しむことができそうです。

iFi audioのデスクトップオーディオ向けの製品への効果は大きく、もしかすると
ハイエンド機器に対する効果よりも高いかもしれません。

デスクトップオーディオを使用されている方は機材をアップグレードして高級オーディオを
買う前に、Y'Acoustic System Ta.Qu.To-Isolatorをまずお試しになることをお薦めします。

結論

私は色々なインシュレーターを試してきました。
コンポーネントの足下を変えれば、音はころころと変わります。

ただ、Y-Acoustic System Ta.Qu.To-Isolatorの特徴を要約するならば、
「Ta.Qu.To.Isolatorは音楽を分析するインシュレーターである」と思いました。

つまり、音楽を「観察する」時にはすばらしい戦力となるわけです。

「このバイオリンは綺麗な音だな。ちょっと濁った音を出すな。ホールエコーが
よく録音されている。などなど」

音楽をいわば一歩引いて、理性的で俯瞰的に眺める視点を与えてくれる
インシュレーターであると思います。

楽曲の音質の評価のみならず、コンポーネントの試験結果を厳しく採点して
くれるそんなアイソレーターだと感じました。長くなりました。

繰り返しますが、上記は私の自宅での試聴感想です。
参考になれば幸いです。

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

川又より
K.I 様ありがとうございました。私は常々、音像と音場感の両立と述べていますが、
同様な視点にてTa.Qu.To-Isolatorを評価・分析して頂けました事を嬉しく思います。

確かにインシュレーターという商品は多くのメーカーから多数商品化されている
ものですが、楽音の音色や質感を変化させてしまってはいけないものだと思います。

楽音の本質をそのままに音像と音場感に進化をもたらすものが優秀なインシュレーターと
言えると思いますので、K.I 様が試された複数の実験において合格点を頂けたと
いうことに安堵したものです。

久しぶりにK.I 様に認めて頂き喜んで頂けたことを大変嬉しく思っています。
これからも何卒よろしくお願い致します。ありがとうございました。

■川又より
ハルズサークル会員限定のTa.Qu.To-Isolator企画を実施しております。
この機会に是非ご入会をお勧めいたします。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/circle.html

川又利明
担当:川又利明
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556
kawamata@dynamicaudio.jp

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