《“GLASS CD”-H.A.L.'s Monitor Report》


No.0439 - 2008/12/11

川崎市宮前区 S N 様より

やってみるものですね〜(^^ゞ 
こんなに喜んで頂けるとは思ってもいませんでした。↓こんな企画です!!

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/574.html

この企画は私がここで↓どのように感動したかということから発想されました。

http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/561.html

だって、20万円もするCDが近代のハイエンドオーディオ装置でどのような音質
で再生されようとも、その感動が皆様一人一人のシステムでも再現されなけれ
ば意味がありません。そんな貴重な体験談を頂きました!!

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Vol.6「特に弦の強奏部の生々しく艶やかな音色!!」

川又店長

この度は素晴らしい体験を味わう機会を賜り誠にありがごうございました。
ひと足早く、絢爛豪華な「年末の第九」を堪能させて頂きました。

私の耳と機器で、どこまで違いが分かるかというのが大きな課題でしたが、
全く心配には及びませんでした。いやぁ、かなり違うものですね。

最初に掛けた瞬間から「あれ? SACDではないのか?」と思うほどで、CDの
概念を大きく打ち破る、新たな技術的挑戦であることがよく理解できました。

以前、川又店長もお書きになっておられたと思いますが、比較用CDそのものも
素晴らしいリマスタリングが施され、ステレオ黎明期の60年代前半に録音され
たとはとても思えない鮮度の良い音質でした。

Glass CD は、さらに一段と音を研ぎ澄まし、切れ味を加えた上、単に解像度
が上がっただけでない、しなやかさをも兼ね備えた「ヒューマンな美音」でした。

ある意味で CD と SACD の差に近いものがあると感じます。
本質的な音の傾向は変わらないのですが、空気感や音のディテールの部分で
情報量が上がるという印象でしょうか。

特に弦の強奏部の生々しく艶やかな音色。
合唱も加わった全奏部での混濁感のなさに感動しました。

それに加えて Glass CD は、低音の質感が、なんと言いますかソリッドな状態
のままパワーと実体感を増すような印象を受けました。

この点は、SACD の低音が、割と自然な響きではありつつも、いくぶん実体感
という点で乏しいきらいがあるのと比べ、極めて効果的な音質向上をもたらし
ていると感じました。

デジタルの世界は本当に不思議です。

同じデジタルデータのはずなのに、どうしてここまで違うのでしょう。
頭では、盤面自体が物理的にクリアかつタイト、精緻になったことで、
サーボやエラー訂正機構など、CD再生システムに付随する必要悪の部分が
究極的に削減・低減された結果なのであろうと推察は致します。

それにしても、ここまで違うとは……。

CD のフォーマットを限界ギリギリまで突き詰め、性能の粋を絞りきると、
ある点では SACD をも凌駕する高性能を得られるのではないか――。

スペックの高性能化よりも技術の純度や彫琢度こそが実は本質的なのではないか――。

そうした技術論の核心にも触れた思いです。(もちろんSACDも性能を追い込め
ば、さらに恐るべき次元に至るのかも知れませんが……)

小難しい話は別にしても、Glass CD は工業製品として実に美しく取り扱いに
あたっても高い安心感があります。(キズが付きにくそうですし)
この高度な技術が普及することは考えにくいでしょうが、もう少し入手し易く
なればと夢を抱いた次第です。

今回は本当にありがとうございました。

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

川又より

S N 様ありがとうございました。喜んで頂いて何よりでした。そして…
「もう少し入手し易くなればと夢を抱いた次第です」というご意見も頂きまし
たが、実は私のY-P-A企画にエントリーされているのをご存知でしょうか?

今日もY-P-A企画は更新されています〜(^^ゞ
詳細はハルズサークルにご入会頂ければわかります!!


HAL's Monitor Report