《HAL's Monitor Report》


No.0224 - 2004/6/17

埼玉県北埼玉郡 M Y 様より

モニター製品 J-1Project PPR-100

J1 Projectのバッテリー電源PPR-100を拝借しましたので感想を少し書いてみます。
まず私のシステムは以下のようになっています。

CDP:MetoronomeTech T2i Signature CD Player
PRE:LINN KLIMAX KONTROL
POW:AcusticArts AMP2
SPK:KEF Reference203

試聴曲は洋楽邦楽入り混じっておりますが全てPOPS系のボーカルものです。
バッテリー電源はCDPに使用し、壁コンと比較しました。

見た目ですが、これは今一つです。
塗装や作りなどは丁寧に仕上げてあって不満はありませんが、デザインがどうも
垢抜けしません。無骨な把手、前面パネルのスイッチ然としたスイッチ、馬鹿で
かい奥行きのある四角い箱など
部屋のどこにおいても悪目立ちします。

壁コンから直と比較しましたが以下の様になりました。

良い点
1.チャカついた騒がしさが消えます。
2.ボーカルにまとわりついていた余韻が落ちて生々しさがあがります。
3.奥行きが出て音場の広がりをより感じられるようになります。
4.音の粒立ちがよくなり、楽器一音一音が魅力的になります。

悪い点
1.力感が後退し弾むような低音のリズム感が弱まります。
2.派手派手しさが抑えられます。
3.音がひっそりとたたずみ、広がるような包囲感が薄まります。

総じて静かな曲、綺麗な曲には使用した方がプラスになり、
元気な曲、乱暴な曲には使用しないほうが良い様に思えました。
ただ音は間違いなく綺麗になります。

私の聴いた曲の中では、特にボーカル、アコースティックギターの響きは
大変魅力的に感じました。音の粒立ちのよさは惚れ惚れしてしまいました。

加えて、STILLPOINTをお借りしましたので、その感想も報告します。
試聴曲は全てボーカルです。
2SET使用しトールボーイスピーカの足として付属の金属製スパイクと比較
してみました。

実は今までの付属スパイクでも特に不満はなかったのです。
俺のシステムは良い音でなっているなぁと。

しかし試しにCDPに使用したSTILLPOINTの具合がなかなか良かったため
上遠野さんにセッティングの強化を勧められたこともあり、
とりあえずスピーカにも試してみることにしたのです。

で、足を付属スパイクからSTILLPOINTに交換したのですが、まず低音の
力強さにのけぞりました。

よくある表現かもしれませんが、まるで音量を上げたかのように力強さ
が向上したのです。

それでいて高域は飲まれることなく、緩みなく抜けて開放感に溢れています。
更にはボーカルに芯が通ったかのように実体感が出ました。

私は基本的にボーカルものしか聴かないため、何を導入するにしてもまず
ボーカルの実体感の向上を求めているのですが、たかだかスピーカの足を
変えただけでこの効果が得られるとは本当に驚かされました。

強いてスパイクの良さを上げるとしたら繊細さ位なものでしょうか。
しかしその良さもSTILLPOINT使用時と比べるとか細さやチャチさやを感じて
しまう程度のものです。

ああ、今までの良い音は何だったのでしょうか。
がっくりと落胆させられました。
俺のシステムは駄目な音で鳴っていたんだなぁと(ちょっと大げさ)。

インシュレーターは種類も多く、色々と目移りしてしまいますがコレは
その中でも優れた製品だと思いました。
特にスピーカの足としては抜群の性能を誇るかもしれませんね。



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