《HAL's Monitor Report》


No.0212 - 2004/3/5

名古屋市在住 T W 様より

モニター製品 SONY TA-DR1

このたびはTA-DR1試聴機貸し出しありがとうございました

現行のmy systemは以下の通りです。
CDP LINN CD12
PRE  ILUNGO PASSIVE ATT 205
AMP  JEFF ROWLAND MODEL10
SP    WILSON BENESCH ACT1

AUDIO CABLE  PAD DOMINUS  RCAX2
SP CABLE PAD COLOSSUS TRIWIRE
AC CORD PAD DOMINUS

ごらんのとおりシステムはミニマムで、電源を必要としているのは
CDPとAMPのみです。マンションのリビングに設置している関係上家内でも
小学生の子供でも操作できるようになっています。

また階下の方に迷惑にならないようあまり音量は上げられないので
HIGHEND BGM?を標榜しています。

さて、今回SONYより発売されたデジタルアンプに興味をもちました。
理由としてシステムをさらにシンプルにできる将来的に各種ハイビット
デジタル入力に対応できる、またコンベンショナルでない新しい増幅
アンプの音を体験してみたい等等です。

さっそく川又さんにお願いしたところ、すぐに快諾いただき翌日には
機器到着になりました。

筐体重量約20キロ、アナログ入力1系統、デジタル(RCA)4系統その他、
sp出力1ペアー、フロントパネルには重量感あふれるヴォリュームコント
ローラが中央に位置したシンプルでオシャレな形です。

試聴はLINN CD12のアナログ出力をTA-DR1に接続した状態からはじめました。

第一印象は非常に素直な音で、高音から低音までストレスフリーかつ音場感
にすぐれ、スピーカーのまわりに音がまとわりつかず抜けるようなさわやか
さです。

ピアノトリオ、バイオリンソロ,ヴォーカル、シンフォニーどれも力感で
ぐいぐい演奏するのでなく、一聴するとさり気なく演奏している風ですが
聞き込むと音楽のエッセンスを濃密に再現しています。

さらに聞き込んでアンプが暖まってくると音に躍動感、言い換えるとダイナ
ミックな音の高低が表現されてきました。

つぎにLINN CD12のデジタルアウトをTA-DR1に接続して試聴しました。

音の傾向はアナログ接続と類似してますがTA-DR1のDA変換?とCD12の16
ビット44、1kHzがうまくマッチングしないのかアナログ接続よりすこし
曖昧な音の傾向でしたので知人のソニーの比較的新しいプレーヤーを接続
してみたところCD12よりも本領発揮といった、はつらつとした演奏を
見せてくれました。

CD12のデジタル接続はちょっと古い車(CD12)に最新のタイヤ(TA-DR-1)
をはいたような印象を受けました。

総じてスピーカー駆動能力も音質もきわめて優れていますがアナログとデジ
タル入力、さらにいえば接続するデジタルのビット数やサンプリングレート
によっても音質の差異が大きいと感じました。

コンベンショナルなアナログアンプとは若干いろいろな意味で音質評価が
異なりますので、とりあえず興味のある方は川又さんから借りてご自分の
装置でご試聴されることをおすすめします。

(勝手に言ってスミマセン川又さん)

このたびはTA-DR1、PAD DIGITALCABLE,AC-CABLEを貸し出しいただきまこと
にありがとうございました
川又氏に深くお礼申し上げます。


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