《HAL's Monitor Report》


No.0207 - 2004/2/6

横浜市 A O 様より


モニター製品  marantz SC-7S1 

この度マランツSC−7S1 HAL,s Monitorに応募いたしました。
1/25夜に川又店長にメールをお送りしたところ、直ちにスケジュール調整を
して頂き、1/27には早々アンプが届くなど、迅速な対応とお客様を大切にす
る川又店長の姿勢に感銘いたしました。

またこのモニターを有効に活用するため、久しぶりに真剣に音楽に向かい合う
時間が作れたことを深く感謝いたします。

自分はオーディオ歴約30年になりますが、家のローンや子供の学費に終われ、
オーディオ装置を次々に換える余裕が現在ありませんでしたが、川又店長と
知り合った2年前から、エソテリックP0s(VUK−PO)、D70(VUK−D70)、
PADドミナスやゾウセカスなどが我が家に導入され、再生音の品位・品質が
著しく向上してきたと感じています。

また振り返って見ると、オーディオ装置全てをダイナミックオーディオから
購入していたことがわかり、同店とのお付き合いの深さを感じたところです。
まずは現在のラインアップを下記に示します。

(私のオーディオラインアップ)

エソテリック P0s-vukP0(ACドミナス)
↓
↓ dcs BNCデジタルケーブル(ワードクロック用)
↓ PAD デジタルドミナスプラズマ(1m)(AES/EBU×2)
↓
エソテリック D70-vukD70(ACドミナス)
↓
↓ PAD インターコネクト・タンタスXLR(1m) 
↓
ウエスギ U−BROS18 ← 【マランツSC−7S1】
↓
↓ カルダス ゴ−ルデンクロス(1m)
↓       
ウエスギ UTY−8 ×2
↓
↓ バンデンフル スピ―カ−ケーブル(5m)
↓
タンノイ カンタベリー15
タンノイ スタ−リンTww
タンノイ ST−200

1/27に送られてきたプリアンプの梱包を解き、現在使用している
U-BROS18をマランツに置き換えて早速試聴を行いました。

電源ケーブルは付属品を使用するなど、充分な環境とは言えませんが、
一聴してまず感じたことは、非常にSNが良いこと。
またノイズフロアーが低下しており、僅かな雰囲気の変化を逃がすことなく、
コンサートの各楽器ごとの気配まで再現されること。

高域は繊細であるが、ギスギスしておらず、滑らかでつながりが良いこと。
スピーカーに音がまとわりつがす、浮遊して再生され、空間の表現力が素晴
らしいと感じました。

現在ウエスギ研究所の管球式アンプでタンノイを鳴らしており、モーツアルト
を中心としたクラッシック音楽を愛する自分としては、タンノイで再生する
弦楽器や音声のみずみずしさや艶やかさ、音場再生能力は同アンプとベスト
マッチであると思い、長いこと同組み合わせで使用してきましたが、シンバル
などがやや平面的で圧縮された感じになること、低域部の変化が掴みづらい
ことが課題と思っていました。

今回パワーアンプはUTY-8をそのまま使用しましたが、違和感はありませ
んでしたし、課題に感じていた部分も改善されており、あらためてプリアン
プの重要性を再認識いたしました。

そして週末の土日にかけて、集中的に試聴を行いました。大好きなモーツア
ルトのピアノ協奏曲やクラリネット協奏曲、チャイコスフキーピアノ協奏曲、
ペートベンピアノ協奏曲などのほかに、エリーアーメリングや混声合唱、はた
また児童合唱団による唱歌など、ありとあらゆるジャンルをかたっぱしから
聴きました。

全てに通用して言えることは、強烈な静寂の中から音楽が再生されること。
チャンネルセパレーションに優れているため定位が大変に良いこと。
息づかいの様まで手に取るようにわかり音楽が生々しいこと。
音に力強さが出てきたこと。であり、自分が求めていた方向と一致していた
こともあり、音楽を大変に楽しく、そして気持ち良く聴けたことです。

そして一旦、良い音を聴いてしまうと、そこに後戻りが出来ない自分がいる
ことも何度も経験してきた通りです。

また試聴の途中で驚愕する出来事がありました。現在CDPとDACに
ACドミナスをつないでおり、マランツのプリアンプは付属品のACケーブル
を接続しておりました。

日曜日の夕方、チャイコフスキー「白鳥の湖全幕」(シャルル・デュトア指揮、
モントリオール管弦楽団)のバリアシオンを聴いたあと、試しにCDPのAC
ドミナスにつなぎかえて、同じ曲を再生したところ・・・。

演奏が始まった瞬間から音楽再生にあまりの違いに・・・鳥肌が立ちました。

果汁たっぷりの果物のように音楽にすずみずしさが溢れ、音の余韻がさわやか
にそして2まわり以上も長くたなびき、解像度を濁らせていたと思われる中低
域の膨らみがスッキリと抑えられたため、音の変化や表情が一段と明確にな
りました。

さすがにACドミナスの凄さだと思いつつ、あまりの違いに戸惑いを隠せな
いやら、嬉しいやらで・・・自分でも興奮を抑えるのに大変でした。

その変化を感動のレベルまで表現できるマランツのSC−7S1の素晴しさに、
改めて敬意を表する思いでした。

ACドミナスの威力は、CDPよりもプリアンプに一層の効果をもたらすこと
がわかりましたが、システム全体の質的向上を図るため、もう一本購入する日
も遠くない予感がしています。

この貴重な機会を与えて下さった川又店長、マランツ株式会社に厚く御礼を
いたします。どうもありがとうございました。


HAL's Monitor Report