《HAL's Monitor Report》


No.0204 - 2004/1/7

千葉県市川市 H A 様より


モニター製品  LINN  CD12

リンCD12をお貸し出し頂き、有難うございました。
以下簡単ですが、レポートいたします。

私の使用機器はBow Technologies ZZ one、 ATC A7+ Fostexのスーパーツイーター、
RCAケーブルはPADのMIZUNOSEI、ACケーブルはAC COLOSSUSという構成です。

愛用しているマッキントッシュのMCD7009が年末に故障し、オーディオなしの寂し
い年末年始となるところでした。

端的に いえば、CD12の素晴らしさはチェロの再生に現れたように思います。

特にジャクリーヌ=デュプレについては今回初めて彼女の凄さを聴けたように思い
ます。今までこのように柔らかで伸びやかで繊細な音色/タッチを出せませんでし
たし、他所でも聴いたことがありませんでした。

また、べートーベンやブラームスのチェロソナタでは伴奏の(バレンボイムの)
ピアノの音色とタッチの素晴らしさに驚かされました。

また、ジャズでは寺島靖国さんのエッセイにも出てきますが、シンバルの音色の
バリエーションやベースの微妙な再生音にも驚きました。また声楽(フォーレの
レクイエムなど)の再生も素晴らしく、演奏者、歌手の本当の凄さ、違いを体感
できるプレイヤーと感じました。

マッキンのMCD7009はとてもよい音のするプレイヤーで、特に低音が骨太で、気に
入って使っていますが、リンCD12とは明らかに格差があります。しかし、CD12の
価格は私にとって現実的ではありません。いずれにしても自分の耳で最高のCDプ
レイヤーとはどういうものなのかを確認できたのが最大の収穫です。
これからのオーディオの指針になります。本当に有難うございました。


HAL's Monitor Report