《H.A.L.'s Present Vol.2  Report!!》


No.0183 - 2003/6/30

東京都稲城市在住 T・K 様より

1.はじめに
私はアマチュア・オケで金管楽器を演奏していたことがあり、音楽の演奏から
オーディオへと入り込んでいきました。自然な音楽再生を目指していたところ
「音の細道」を拝読する機会があり、共感を覚えてHAL's Circleに加入させて
いただきました。

川又店長お勧めのPAD製品は、Reviewなどでベテランの方々のご感想を目にする
機会が多く、「一度、自宅で聴いてみたい!」と思っていた矢先のプレゼント
企画でした。幸い(?)なことに、風邪をひいて有給休暇中だったので、丁度
良いタイミングでメールの応募ができたことが勝因のようです。風邪に感謝。

PAD ISTARU の当選メールを戴いたときには、我が目を疑い何度もメールを読み
返してしまいました。また、発送ご依頼の翌日に、もう商品が届いてしまった
のには驚きました。さらに、純白の箱を開けたら、深青の袋が出現したのにも
驚きです。もう、箱を開けただけなのに音が良さそうな気分になりましたが、
こういう憎い演出は反則です(笑)

2.総評
150時間ほどバーンインを行った後、CDPに使用しました。ホールトーンが良く
乗り、音場が自然に拡散するように感じました。これはステージ上ではなく、
客席で聴くような音場感です。高弦の濡れた音色は実に自然で、声楽の有機的
な響きも心地よいです。

一方で、アタックがホールトーンでマスクされるためか、ややメリハリが後退
して大人しく聴こえる側面も感じました。
敢えて誤解を恐れずに言えば、オーディオ的な快感より音楽的な自然さを求め
た製品であると感じました。これは永く使っていけそうです。

3.使用機器
 CDP      : Esoteric X-50W
 Pre amp  : GOLDMUND SRP2
 Power amp: GOLDMUND SRM2 * 2
 SP       : B&W Nautilus805
 IC cable : GOLDMUND LINEAL IC 1.0m * 2
 Power cable : GOLDMUND Power Cable (S)*2 / (L)*2

4.試聴ソースと個別感想
CDPに対して、現用ケーブル(GOLDMUND Power Cable(S))とISTARUを使用して
比較試聴をした結果、完全な主観ですが、下記のような感想を持ちました。
同価格帯の製品同士なのですがキャラクターはかなり異なるようです。なお、
GOLDMUND Power Cable(S)の極性は、ISTARUのような一般のケーブルと同じに
なるよう組み直しています。

 J.S.BACH / Violin concertos / Mullova (446 675-2)
  GOLDMUND Power Cable(S):
   管弦ともにキレが良く、陰影に富む。チェンバロは気品があって荘厳。
   各楽器がピンポイントに定位して、S/N感が非常に良い。
  PAD ISTARU:
   ヴァイオリンに強調感がなく、濡れた雰囲気がとても自然。チェンバロ
   は多少軽めになるが、通奏低音から分離していて粒立ち良く聴こえる。
   各楽器は客席で聴いたときのように多少拡散した感じで定位する。
   ホールエコーが多いためか、やや騒がしく感じる時もある。

 J.S.BACH / 3 Sonatas & 3 Partitas for Violin solo / Ayo (464 619-2)
  GOLDMUND Power Cable(S):
   キレは良いが、タイトでキツめの音。 ヴァイオリンの胴鳴りとホール
   トーンが分離してクリアに聴こえる。(ステージ上で聴く音に近い)
  PAD ISTARU:
   やはりヴァイオリンが濡れて滑らか。胴鳴りとホールトーンは融合して
   心地よく安心して聴ける。(客席のやや後ろで聴く音に近い)

 Froberger / Pieces de Clavessin / Verlet (ASTREE E8716)
  GOLDMUND Power Cable(S):
   金属的な掻音にスピード感と重みがあり、チェンバロを真横で聴いた時
   の音。もともと不自然なほどのオン気味の録音がそのまま再生される。
  PAD ISTARU:
   直接音に間接音が融合して、少し離れて聴くようなイメージ。掻音は、
   やや大人しいが、決してスピード感や高域特性が悪い訳ではなさそう。

 Chopin / Concerto for Piano and Orchestra no.1 / Pires (457 585-2)
  GOLDMUND Power Cable(S):
   スルーレートが早い為か、彼女の凛とした清純な表情が伝わってくる。
  PAD ISTARU:
   温度感が高めで、彼女の凛然としたイメージが薄れて、代わりにチャー
   ミングな表情になる。美人ではないけれど可愛い感じ。オーケストラの
   低音は量感は少ないが締まりは良い。

 Stellavox / The Essence(今春の試聴会で戴いたCD)
  Purcell / King Arthur
   GOLDMUND Power Cable(S):
    ソプラノの初々しさが良く表現される。弦楽器は、音の立ち上がり、
    立下りともに異様なほど明瞭でダンピングも良く効いている。
   PAD ISTARU:
    ソプラノは良くも悪くも神経質さが後退するが、やや初々しさも薄れ
    る傾向がある。冒頭のviolinの響きは実物大のようで自然。
  Caravan
   GOLDMUND Power Cable(S):
    締まり良くスピード感がある。楽器同士がよく分離してS/N感が良い。
   PAD ISTARU:
    ドラムに湿り気があってリアル。キレは良いが、複数の楽器が重なる
    時に少々S/N感が気になる時がある。人為的に定位させたソースだが、
    前後方向の距離感はGOLDMUND Power Cable(S)より優れる。

5.謝辞
最後になりましたが、この度は、貴重な機会を与えてくださりました川又店長
ならびにシーエスフィールドの皆様に深く感謝いたします。本当にありがとう
ございました。


HAL's Monitor Report