《HAL's Monitor Report》


No.0180 - 2003/5/28

東京都大田区在住 Y・F 様より

モニター製品 Burmester 948

申し込みから予想以上に早く始まった…「Burmesterとの“接近遭遇”」

夜遅く、出張から帰ると玄関に箱が置かれてある。 Burmester 948。

食事を早く済ませ、箱をあけ、簡単な説明書に目を通すと、パワーコン
ディショナーONとOFF(壁からの電源スルー)のモードがある。

そこで、パワーアンプの電源のみを

1.現状(948無し)S/Alabケーブルの電源タップ→PAD AC-DOMINUS(20A)
2.948の電源ON(パワーコンディショナーOFF)→PAD AC-DOMINUS
3.948の電源ON(パワーコンディショナーON)→PAD AC-DOMINUS
と繋ぎ代えて、順番に音を出していった。

参考に、
 パワーアンプは、JeffRowland Model-12/Model-10
 スピーカーは、 B&W N-803  です。

1.まずは現状で
PADのAC-DOMINUSで浄化された音は、緻密で、フォーカスも高く、音場感もある。 

2.948を入れ、(パワーコンディショナーOFF)モードにする。
表示パネルのDC表示では、「+.003」「+.004」の数字がちらつく。
音場が中央により小さくなった印象を受ける。音も壁に張り付いたよう。
システムエンハンサーも掛けて無いので、仕方ない。

3.948を(パワーコンディショナーON)に切り替える。
表示パネルが、DC表示「+.000」「-.000」のちらつきに変わる。
これだけでも(心理的に)良くなったような気になる。
さて、音は・・・

 エ!、こんなに違うの ・・・これが、最初からの印象。

力強い、
歪が少ない
音が前に出ている
演奏の雰囲気を良く伝える
弦の響きが豊か
打楽器の低音もクリアーで定位がある

試聴の最初から、この予想を上回る効果を体感。

システムエンハンサーを掛け、その後も、様々なCDで試聴。
音場が少し広がり、奥行き感も加わった。

川又さんが最近試聴に使われる ワトソンの VOICE2 から「Volare」
格段に力強さがアップ・・・声がストレス無く伸びる・・・気持ちいい。
それでいて、決してうるさくはならない。
まるで、スピーカーを2ランク程、グレードアップしたかの気持ちになる。

最初に書いたが、現状のPADのAC-DOMINUSで浄化された音は、緻密で、フォー
カスも高く、音場感もある。

しかし、最近は、音が少し細く、演奏の熱気・楽しさのような面が薄れた
印象を、感じていた。

この「Burmester 948」は、この弱点を見事に改善してくれる。
なぜ、このような効果が得られるか解らない・・・が、理屈を抜きに、演奏が
楽しくなる。

-☆-H.A.L.'s Circle Review-☆-No.0650-に、次のような文章がある。
ブルメスターの “Art for the Ear”
聴いて芸術を感じ、生き生きした気持ちになるような音こそ必要だと彼は言う。

パワーコンディショナー 948 一台の追加だけでも、その志を感じたように思う。

引き続き、パワーアンプ以外にも 948を繋いで、試聴してみたい。
「Burmesterとの“接近遭遇”」は、予想以上に楽しい結果になりそうです。

ノアならびに川又さん
貴重な機材をお貸し頂き、有難うございました。



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