《HAL's Monitor Report》


No.0083 - 2002/2/19

松戸市在住 K・S様 より

モニター対象商品 GOLDEN SOUND-ACOUSTIC DISC

http://www.inter-spc.co.jp/gs.html
http://www.dhcones.com/home.html


川又様

お世話様ですK・Sです。

簡単ではありますが、アコースティックディスクの感想です。

僕はアクセサリーを購入する際には、ある程度「買った気にさせる」
ということが重要だと思っている。だからゾウセカスのラックが届い
たときには、本当に惚れ惚れしたものだ。

インタースペースの西村さんにご紹介いただいた「アコースティック・
ディスク」は、まさにその対極にある製品といえるだろう。
ほんとうに購入したときの高揚感がないのである。実物をご覧になれば
一目瞭然なのだが、一円玉を両面テープで3枚貼り合わせたような、
その姿は「自分でも作れそう?」と誰もが思うことだろう。

さらに、パッケージの製品紹介を読むと、すごい効用が書いてあるので
さらにうさんくさい製品だと思ってしまう。

しかしながら、その効果は絶大なものがあるから不思議だ。

試しに正面のコーナー2カ所(計6個)に取り付けると、空間の高さ
方向の拡がりが改善され、天井が高くなったかのような印象を受ける。

さらに後方にも取り付けると、残響音に包まれる感じが、いっそう
明瞭になるのである。定在波によるf特上のピークが取れて、微少
レベルの情報が聴き取りやすくなるようだ。

とはいいながら、この製品の真価を僕が知ったのは、何を隠そう、
ディスクの一つがはがれ落ちたときだった。

軽いものだから、落ちたことには気づかなかったのだが、演奏が
始まるやいなや音場の形が明らかに歪んだのである。

それは機器の故障を疑ったほどに!

やはり3個一組で動作しているので、中の一つがなくなると効果が
なくなってしまうのだ。その後、瞬間接着剤で12個すべてを固定
したのは言うまでもないことである。

「アコースティック・ディスク」は、製品を買うというよりは、
その発想を買うアクセサリーなのである。
ルームアコースティックの調整に苦労されているステレオイメージ派
の方には、まずはじめに採用することをお奨めしたい。

最後に吸音材とは違うから、音色が大きく変化しないこともメリットの
一つとして、付け加えておきたい。

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

K・S様ありがとうございました。

さあ、果たしてハルズサークル・メンバーの厳しい耳での評価はどう
なることやら…!?  と思っていましたが、実はこのK・S様は某大手
メーカーでスピーカーの設計などに携わるプロフェッショナルなの
である。私の随筆にも登場したことがあるほどの“確かな耳”の
持ち主なのです。今回の私の新企画を読まれて自発的に投稿して
下さったものでした。さて、皆様の反響はどうなるでしょうか!?


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