《HAL's Monitor Report》


No.0029 - 2000/10/4

東京都足立区 MOTO 様

 モニター対象製品 信濃電気株式会社 GPC1500

1.現在のシステム

使用機器  CDトランスポート  ESOTERIC P-0
      DAコンバーター   dcs  Delius
      CDプレーヤー    VICTOR XLZ999EX 
      プリアンプ      MARK LEVINSON NO380SL
      パワーアンプ     MARK LEVINSON  NO336L
      スピーカー      JBL 4344MK2 + PIONEER PTR9   
      他

使用環境  リビング 変形12畳弱 床はフローリング 

2.モニターするきっかけ

 私の家は都内の分譲マンション、しかも100世帯弱が住んでいるのですね そんな所に住んでいたらまともな電源を貰えるわけ無いでしょう!機械が可哀相! と第3者から言われそうですが・・・・
 実感するのは時間帯によって音が全然違うのですよ。 はっきり分るのが高音の出方、時間によって同じ音量でも全然鳴り方が違います。 午前中が一番良いです。 しかもこの時期、暑さ続きの為か殆どの家庭がエアコン全開なのでしょうね。 こうなれば自主対策として電源を奇麗にしてくれる機械を 導入するしかないんじゃないかと調査開始。
 しかし、国内製品だけでも電研、信濃、アキュフェーズ、CSE等いろいろ有りすぎて どれが家にマッチするんだろう?
 しかし店頭でチェックしてもきっと環境が違うから効果も違うだろうと・・・ 購入するのに躊躇していたのも事実です。
 そこで思ったのがハルズモニターに電源コンディショナーをノミネートしてもらい 自宅で試聴させてもらえばと、川又氏にノミネートメールを出したら 数週間後、信濃から新製品がでるのでモニターをしませんかという募集の知らせ、 やったー という思いで速攻、モニター応募をしました。

3.試聴CD決定 

ここ数週間でまとめ買いした未聴のCDが10数枚あるのでそちらを優先して 聴きたいと言う思いも有るのですが、 折角のモニターなのに新譜ばっかり聴いていたら比較試聴できませんので レポート用に私のお気に入りしかも有名なところから数枚を選択しました。

ビルチャーラップトリオ  ス・ワンダフル 
 レンジはそんなに広く感じないのですが、生々しさが非常にあるので
 最近は試聴する際に、一番最初に聴くCDになってしまいました。

綾戸智絵    LIFE     
 ここ一年で一番聴いたんじゃないでしょうか
 オーディオショップ、フェア等、この人のCDを置いてないところは
 無いんじゃないのと言うぐらい有名になりましたね

マイルスディビス  KIND OF BLUE 
 これは50年代のCDですね
 しかし録音内容は非常に生々しいです。   

4.到着

 着予定は24時間何時でもいいですよと言ったのですがなんと 土曜日の朝に到着しました。伝票を見てみると時間指定が午前中配達になっている。 こちらの気持ちをわかっているな。と一人で感心してしまった。 まず開封、そして本体の確認。

 前面パネルにアンペアメーターが装備、筐体は天板を
 叩いてみるとコーンと言う音で鳴く、フロントパネルまで
 響きを継承する。

 足は貧弱なゴム製が4つ。

 電源は直付け2スケアのキャブが3m これは取り外し可能
 にして欲しかったですね。設置方法によってケーブル長は自由
 に決めたいですからね。

 ラックマウント用のサイド部分は取り外しが可能、それなら
 左右に付いている取っ手も邪魔なのでこれも取り外し可能にして
 欲しいですね。

 各コンセントはJIS規格の3穴がリアに8個、フロント2個、
 本体だけ見ると、目茶目茶安っぽいなー というのが正直な感想。

 贅沢を言わせてもらうとJIS規格ではなくUL規格にして
 欲しかったですね。何故かは後で書かさせて頂きます。

現在の電源周りを説明します。

 壁コンセントは CSE-CON1
 テーブルタップ WATTAGATE330 と HUBELL7300を使用した自作品

 テーブルタップに差し込んであるコンセントを今回モニターする機器へ徐々に変更しようと思います。 取りあえず電源を入れ、そのまま外出。 帰宅後、トランスポートの電源をGPC1500に接続し音出しを行う。 コンセント差し込み口が若干緩い為、重量級の電源ケーブルを差し込むと 若干がたつくのが気になるが無視、対策は必要だな。 しかしこの機械、熱を全然持たないけど本当に動作しているのか不安もあるが とにかく試聴してみようとCDのPLAYボタンをオンする。

まずビルチャーラップトリオのス・ワンダフルにて確認
 イントロのピアノが流れる。
 ここでまず楽器以外の音がどれだけ聴けるかを確認する。
 びっくりしたのが音の分離、空間再現共に上昇する。
 しかし聴いていくと音が若干細くなったかなという感想を持つ。

次ぎに綾戸智絵のLIFEを聴く。
 ここで先程の音がやせ細るのは勘違いしているのかと感じてくる。
 音が痩せるのではなく付帯音を削って正確な再現になったのではないか。
 このアルバムは高域が若干強調する録音だと思っていたが、電源を奇麗にし
 高域、低域を整理されるとかなり優秀な録音ではないかと感じてきた。
 綾戸智絵が気持ちよさそうに歌ってるなー。

ここでDAコンバーターもGPC1500に接続する。

マイルスのKIND OF BLUEを試聴
 このアルバムはSACD用にリマスターされた音源をCDで発売したもので
 この時期のアルバムとしてかなり優秀な録音と思っています。
 早速試聴開始
 GPC1500を設置する前より広がりが目茶目茶良くなり
 迫り来る音がリアルな為、思わずボリュームを落としてしまいました。

そして年代は関係なく女性ボーカルを連続で試聴
 ホリーコール、マンディムーア 、リンダロンシュタット そして 
 超有名なヘレンメリルWITH クリフォードブラウン  
 最後に松任谷由実のベスト
 もうたまんないですね、この機械1台を接続するだけでみんな色っぽくなっちゃうんだもの。 ヘレンメリルなんか家の親より年上なのにゾクゾクしてきちゃうんだもんね。
 トランスポート、DAコンバーターと繋いでいくと付帯音が減少していき、しかも 音場を整理する為、各機器の素直な音が出て来るのではないかという感想を持つ。 しかも優秀なのが基本的な音質を変化させないのですね(これ大事)  これは下手なグレードアップよりも効果的ではないかと今まで電源を疎かにしていた 自分に腹が立ってきた。
 そういえば時間帯で高音の出方が変るのだが試聴時期は真っ昼間、もっとも高音が 出づらい時間なのですが昨日までそんな事が有ったのかな?と思えるぐらい良好に再生を している。やはりこれは使える。
 惜しまれるのはコンセントの差込口が弱いので、時間が経つにつれて電源ケーブルの 重さで差込口から抜けそうになる。これでは精神的に良くない為、対策を行う事にした。 電源ケーブルの下に黒檀のブロックを2つ添え電源ケーブルの負荷を減らす事にした。 これで抜けそうになる事を防ぐ事が可能になった。良かった良かった。

5.コンセントが入らない

現在、GPC1500のリア端子に2つのコンセントを差し込んでるのだが

使用コンセント
 P0   シナジスティックリサーチ リファレンスACマスター
  Delius  ワイヤーワールド ELP

 ここで他の機器も接続してみようと思い端子を差し込むのだが 入らない! 接続できない! よーく見てみると コンセント同士の左右端子間が狭く、 ホスピタルグレード(あの丸くて大きい端子ね)が並べて入らないのです。 こりゃ参った。電源ケーブルも凝った内容の物は端子の上からゴムをかぶせてある為 一回り大きいのですね。  上下は通常のホスピタルは入る事は確認、凝って大きいプラグはあきらめるとして しかし左右並べては通常のホスピタルでも接続できない。
 ここで一気にこの機械に対する愛着が無くなってくる。 これはメーカーの方で早急に左右の端子間を広げてもらわないと、 ホスピタルグレード全盛のこの時期、購入者が怒りだすのでないでしょうか。 GPC1500のコンセントがUL規格だったら端子形状が大きいので問題ないような 感じはしますね。

6.モニター後報告

 3週間のモニターだったのですが、到着して音出しをした瞬間に 購入しても良いと思いましたね。 不満もありますが価格を考えると(サラリーマンの安月給からすると高価ですけどね) コストパフォーマンスは良いですからね。
 しかし電源コンディショナー関係は各家庭で効果が絶対に異なると思います。 私みたいにマンションに住んでいる方は、一度は試して頂きたいと思います。 高価な機械に買いかえるだけがグレードアップでは無い事がわかりますよ。


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