《HAL's Monitor Report》


No.0027 - 2000/09/25

千葉県市川市在住 siltech 様

 モニター対象製品 murata ES103 アドオン型スーパートゥイーター

 ES103をお借りできました。ありがとうございました。私のメインSPとの 組み合わせに関して,使用感とあわせてレポートします。スーパーツィータ は、性能というよりは、メインSP(特にツィータ)との相性、好みといった 要素に大きく依存すると思いますし、使いこなし方にも関係するのですが、 これを短期間で使っただけなので、ファーストインプレッションと考えて 良いと思います。

 ES103の梱包をあけると、アルミケースによって完全に守られた本体が現れ、 その本体の仕上げの良さとあいまって、予想以上に【立派なもの】です。
 設置は、以下の項目を守って設定するのが通常でしょう。

1.ツィータと同じ高さ、できるだけ近い位置に設置
 ツィータまわりに設置空間が存在しない大型SPには厳しいのですが、ツィータ の横に臨時スタンドとして、ジッツォの重量級3脚を利用して視聴しました。

2.振動板の位置=タイムアライメントをあわせる
 適当にあわせましたが、本来は、SPの振動板の位置を特定し、スーパーツィータ の振動板位置とあわせるべきです。しかし、この製品はシャシで振動板が保護 されていて奥まった構造であるため、基準位置がわかりません。1眼レフカメラ のフィルムの位置を知らせるマークのような配慮はぜひ欲しいところです。

3.クロスする周波数
 この製品は固定されています。きわめて不便ですが、音としては、余計なLC回路 が入らない(位相の回転もない)点はメリットでしょう。

4.音圧レベルの設定を適切に行う
 これも設定不可。

5.放射方向を調整する
 視聴して決定。

 音の印象ですが、期待通りの方向に変わります。高域はわずか、本当に僅か ですが強調され、しかしジャーンという音がシャーンになるような、伸びの良さ が出ます。子音の強調感もありません。 メインSPであるフォーカルのツィータ は、逆ドームが特徴ですが、20kHzの下にピークがあり、それが高域の独特の雰囲 気を出すのですが、刺激が緩和されるのは良いところ。

 逆に気になったのが指向性が鋭すぎること。この製品はドーム型で、かつ奥まっ た位置に振動版があり、スロートを通って放射する構造ですが、それゆえに、 リスナーにビーム上に鋭く放射する性格があるようです。(その解決のためか、 ディフューザが内臓されていますが、それが薄いプラ製でペナペナなのも気に なった。)
 フォーカルのツィータの特徴である、広い指向性とは反対の性格を持つ感じで、 ドーム形状も正反対ということも関係しているのか、どうも相性はいまひとつで した。

この段階で早々と導入をあきらめたのですが、もし使うとしたら、まず出力レベル を変更したい。このままでは高域が強調されすぎです。クロスの設定も変えたい ところですが、その使い方であれば、他の製品をつかうべきですね。
 また、ES103に限らず、スーパーツィータの追加によって、スピーカーケーブルが 余計に付加され、メインSPの音の劣化が僅かですが確認できました。その影響を 極小とするため、ワイヤリングを工夫する必要もあります。要するに、専用に高域 用のサブアンプを用意して、レベル設定を可能とし、メインアンプとは独立して ワイヤリングを行うのが最も性能を生かす事になりそうです。

[使用機器]
P.Amp         Mark Levinson         No20.6L
Loudspeaker:  JM Lab         Grande Utopia
SP Cable:     Siltech               FT12G3
etc.

HAL's Monitor Report