《HAL's Monitor Report》


No.008 - 2000/07/17

東京都 練馬区 K. I. 様

 モニター対象製品 PAD システムエンハンサー Rev. B

アクセサリーはけっこう好きな方で、家にもいろいろあります。 でも "塗る" とか "敷 く" とか "包む" なら、 わかる気もするのですが、 "再生するだけで音が良くなる CD" はちょっ と半信半疑。
能書きを読んでみる。 システマチックに効率よく機器全体に均一に負荷をかけてエージ ングする…
のかしら? 最近我が家では壁コンセントを念願の CRYO-L2 にした。
そして、No.32Lプリアンプ導入と環境が激変したため、これはいい機会かも。

朝、家を出るときに CD のリピート回数を 5回にセットし、 PLAY ボタンを押す。
スーパーコンピューターで数学的に作成されたという怪音波が発生。
シャー ピー ガー ポポポポポ…。 機器には気持ちいいかもしれないけれど、 人間にはちょっと…。 これはたまらない。 さっさと会社に行こう。

帰宅後、 今度は人間が聞いて気持ちいいCD を再生。
この変化は直感的にわかるものでした。それぞれの音にまとわりついていた 濁った成分、耳障りな部分が取れて、音がスッスッと出てくる。 薄いもやがかかって いたのが、サッと晴れて、遠くまで見渡せるようになった感じです。

たとえば Keiko Lee の "Day Dreaming" の中の "Human Nature"。
好きな曲なのですが、途中に入るトランペットが、きつい、刺激のある音で 気になっていました。 この部分のきつさが緩和され、余韻がたなびくようになりまし た。
それから TAKE 6。 各メンバーの声が分離され、再び重なって、ハーモニーがいっそう きれいになったように感じました。 今まではグシャっと塊りになっていたんだなぁと改 めて気付きました。

本当は何週間/何ヶ月もかけて徐々に変化させていくところを、一足飛びの 5時間でやっ てしまったわけですから、システムエンハンサーの効果がわかりやすかったのかもしれませ ん。
"構成変更後のシステムエンハンサー" というのが、我が家のお約束になりそうです。
じっくりバーンインしてその間の音質変化を楽しむ、というそういう楽しみ方もあるかと は思いますが、私は好きな音楽を早く楽しくいい音で聞きたい。

のんびりバーンインなんてやってられない、という方、必携ですよ!


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