《HAL's Hearing Report》


No.0090 - 2002/5/3

神戸市東灘区在住 5123 様より

神戸の5123です。本日は、3時間半にわたる素晴らしい演奏を楽しませて
頂き大変ありがとうございました。もう、0時を回ってしまいましたが、
先ほど帰宅して、今日の演奏の興奮、感動が新鮮なうちにと思い、帰宅
早々レポートさせていただきます。

早朝のフライトだったのでちょっと疲れていますが(^^)、なぜだか、体が
このレポートを書かないと寝かせてくれそうにありません(^^)。

初めてのHAL,そして、なにより、初めてお会いする川又さん、緊張して
試聴どころではないのではと思っていましたが、川又さんの笑顔とお人柄で、
いきなりリラックスムードです。

最初は、S800を最新のマランツのコンプリートバイアンプで試聴開始です。

あー気持ちがいい。

日本オーデイオ界のメッカの音なんだから、さぞ、びっくり仰天する迫力かと
思いきや、なんと気持ちがいい演奏か。私は、音楽を聞くときは、真剣勝負、
眠くなることなんて、物理的に眠いときを除いて、ないのですが、S800の
音を聞いているうちに、体がぽかぽか、眠くなってきたではないですか。

何のストレスのない音!オーデイオ的には、等身大のスケール、ものすごい
解像度(持ちこみCDから、今まで聞こえなかった音が出てくるは出てく
るは)。それにもかかわらず、気持ちがいい。

おいしいコーヒーをいただいていたのですが、川又さんにブランデーでなく
てすみませ〜んと言われて。
もしブランデーだったら、本当に寝てしまうところでした(^^)。

私は、もうこれで将来の自分のオーデイオの方向が見えてきたなと思い、そろ
そろ、失礼しようかと思っていました。

しかし、川又さん、なにやら、スピーカーを動かし始めました。
そう、いよいよ、オリジナル ノーチラスの登場。

かの有名なJEFFのパワーアンプ4セット、モノラルかつ電源別ボックス
なので全部で16個のシルバーのボックスに支えられてのオリジナルノーチラス。

Friedrich GuldaとJean Fondaの1959年録音のBeethoven  Chello Sonata。

アレー、すごすぎる!!!

S800の演奏、最高と思ったのに。生演奏です。オーデイオではありません。

グルダが生き返りました。スピーカーの存在が無くなる。

S800もスピーカーの存在は無くなっていると思っていました。
でも、違います。
S800、糸がついた風船のように音がスピーカーから糸で操られている感じ。

オリジナル ノーチラス、完全に何もない!S800が悪いんじゃないんです。

オリジナル ノーチラスを聞くまでは、私にとって最高の演奏を聞かせてくれ
たんです。でも、オリジナル ノーチラスは、まったく、次元が違います。

これ、生演奏です。

私は、オーデイオは自分が、生で聞いたイメージ、感動を、再現する行為で
あって、生演奏の再現は不可能だと思っていました。でも、違いました。

可能です。今日ここで聞きました。

これから、どう、オーデイオと取り組んでいくのか、その、目標を見つける
ことができました。あまりにも高い目標ですが。

今日は、本当に、長時間、演奏を聞かせていただき、貴重な体験をさせて
いただきありがとうございました。

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

5123様、お礼を申し上げるのは私の方ですよ!!
わざわざ飛行機代を積んでも日帰りでご来店頂き、これほどうれしことはあ
りません。そして、今までメールでやり取りしてきた私がお伝えしたかった
真実を実際に体験して頂けたということ、そして将来の方向性を見出して頂
けたということが素晴らしいことだと思います。全国の皆様にも一度は実際
にここの演奏を体験して頂けますよう改めてお願い申し上げます。
そして、5123様。これからもどうぞよろしくお願い致します。

川又より


HAL's Hearing Report