《HAL's Hearing Report》


No.0052 - 2001/11/11

宮城県仙台市在住 T・S 様より


さて、巷で話題を呼んでいるSHEERを試す時がやって参りました!

果たしてオーディオを本格的にやり始めて1年も経っていない自分に 効果は理解できるのかと心配をよそに“SHEER”を注文している自分がいた。

システムはB&W Nautilus802、maranz SA-14、MarkLevinson No383Lである。 ラックはテレビの下に収めているごく普通のラック、ケーブルは・・・、 聞かないでください(笑)

あらかじめアンプ等はバーンインしておき“SHEER”効果前の音を よーく耳にたたき込んでおく。 CDは最近これしか聴いていないThe Best OF Enyaだ。

拭きながら気づいたのだが、読みとり面がすでに違う。 光を反射する量がまるで違う、ビシィッ!と七色に光っているではないか! 川又さんは音を聴いてから違いに感動していましたが、私は拭いてる 途中に感動しました(笑)

「こ・・・これはすごいんでねーの・・・」とつぶやきならトレーに乗せ、 早速リスニングポディションに移る。 最初はOrinoco Flowしかない、プレイボタンを押す。

例えるならば秋晴れ、雨がやんだあとのすかっとした空、窓ガラスを綺麗に した後。

「!」という記号はあえて使わない、とにかく綺麗。

「ノイズ」というよけいな贅肉が切り落とされ、極めてCDに刻まれている 音楽データを再生しているかのようである。

擬音にすると一発目の「ズンズンジャン!」というところの「ジャン!」 の部分の後に「シャイーン!」という高音がより付加されたとでも言う べきなのか。そして暴れ気味の低音は前よりも落ち着いた感じを受ける。

トラック7のChina Rosesに飛び、更にSHEER効果を実感する。 後半部分にエンヤのソロ(というかある意味全部ソロだが)で歌って いる部分、脳天に突き抜けるようにエンヤの声がカツーンとくるのだが、 今まではおでこの部分でそれを感じでいた。

しかし今回はおでこの中心でそれを感じた。
中心に「ピキーン!」とくるのだ。
定位がまた更に点になったのである。
まるで発せられた声が、おでこの中心から五臓六腑に染み渡るイメージである。

音が変わるという現象をまさか3,800円で体感できるとは夢にも思わなかった。 とにかく今までいい音って思ってたのがこの程度だったのか、と痛感させられる 思いでいっぱいである。


HAL's Hearing Report