《HAL's Hearing Report》


No.0050 - 2001/11/9

熊本県熊本市在住 T・K様より


今回はおりしもマラソン試聴会と重なりお忙しい中、大変 お世話になりました。

感動もまだ覚めぬまま、ただいま帰宅いたしました。 さっそく熊本御一行H.A.L.ツアーの感想を報告いたします。

私たちのような遠隔地の者にとっては、H.A.L.のレポートや 川又さんの随筆の文章からH.A.L.のサウンドを想像するしか ありません。
しかしながら、オーディオの音をいかに巧みな文章で表現 していただいても。あくまでも想像でしかありません。

以前、ジェフロゥランドの8TiHCを購入する際も川又さんに 無理を言って試聴機をお借りしました。 やはり、何十ものオーディオ雑誌の評論を読みあさっても、 実際に自分の感性で聴いてみなければわかりません。

そのころから、H.A.L.の音を聴いてみたい、おそらく個人 では構築できないであろう、究極のシステムを一度は聴い てみたい。と、思うようになり今回に至ったわけで、気分的 には、いわば聖地におもむく巡礼者のような感じでした。

H.A.L.にいかれたことのない大半の方も同じだと思うのですが、 おいそれとは手の届かない高級機ばかりが扱われているダイナ 555の7階は居心地が悪いのでは?

2,3曲聴かせてもらったらすごすごと退散していい思い出に しよう。などとびくつきながら、7階のドアを開けました。

おお、川又さんだ!!ステレオサウンドの広告で顔写真は いつも見ているので、初めてあったような気がしない。 ご挨拶もそこそこ、どうぞどうぞと招かれた試聴室では Nautilus801とSignature800の比較試聴がおこなわ れていた。

音質的なことは書いてもしょうがないが、結局あれもこれも と2時間ほどSignature800の音に酔いしれてしまいました。 帰り際にこんなに遅くまで申し訳ないと思いながらも、 本当は、オリジナルノーチラスの音が聴きたかったが 残念でしたの一言に、「わかりました」と川又さん。

Signature800をかたずけて、オリジナルノーチラスをセッティ ングしてくださいました。 「とりあえず一曲どうぞ、明日のあさ一番に来て下さい。」 と一曲聴かせていただいたのですが。 エンハンスドCDをかけて一晩ウォームアップをしてくださ るというではないですか。

待ち遠しい朝がおとずれて、あこがれの究極のシステムを 堪能させていただきました。すばらしい2日間でした。

H.A.L.の訪問は私に理想のサウンドを具現化してくれたのみ ならず、川又さんの懇切丁寧な説明でこれからの目標に対する アプローチの仕方まで教えていただきました。 今の私には大変貴重な経験となりました。

やはり、「百聞は一聴にしかず」です。

もちろん、人それぞれの感性で好みのサウンドは違うでしょ うが、オーディオの道を歩む上でH.A.L.の試聴は1つの指標 になると思います。 また、実物を目の前にすると、いつかはこれをと自己奮起に もなります。

皆さん、一度はH.A.L.で試聴されることをお勧めします。

ちなみに、帰りの時間ぎりぎりにSignature800をもう一度…。 結局、川又さんの所に3回もおじゃましてしまいました。 最初は恐縮していましたが、それをも忘れさせる世界がここ にはありました。本当におせわになりました。


HAL's Hearing Report