
NO.181 DPAT Model 0037 Continuum PC-Transport PC audioの世界は、 一言で申し上げることが出来ないと思います。 大掛かりに音質を高めるための機材導入。時に私もお客様宅へお邪魔した際にそんな光景 を目にして「どうなっているのかは私には分かりませんし接続すら難しいです。」とつい 口にしてしまう。 そうです。それは、そのお客様にしか出せないレベルの機器の組み合わせと調整が試行錯誤 の結果、音として現われ継続している。PCに於いて、Audioに於いても熟知された方のみが 仕上げられるものでしょう。したがって、私には、なんだか良くわからないのです。 私は、どちらかと言うとメディア派です。その盤をケースから出して状態を目視。出来れば きれいな状態で聴いていきたい派です。しかし、このコンパクトディスク(CD)に於いて発売 初期のものしかも輸入盤等に多く腐食が進行しやがては再生が出来ない等とCDがこのところ 多く発生していることを良く耳にする。ある方は、昨夜(朝方)聴いたディスクを今日聴こう としたが読み取り不可となりその盤からは音楽を聴くことが出来ない状態になるという信じ がたい話でした。実際に現物を拝見し、再生不可も確認できました。 当時のヨーロッパからの輸入盤は当時の国内盤と違いとても雑なつくりと仕上げで国内版の ような施しが無い状態でした。 そんな事で今のうちに音楽データとして残す手段で何かいいものは無いものか? そして、保存したデータ−を良い条件で楽しむことが出来るものを・・・。 そんな折に、当店のご近所と申し上げても良い位の距離で上野にある”Hookup” というPro 機器輸入業務を行う会社より聴く機会を与えられました。さほど気にはせずにセットアップ するまで数分Anteloop10M(ルビジウム発振機のオペレートが終了するまでの時間) それは驚きの音であり「これが本来のデジタルの音か!」(アナログ一偏等の方でもエッェ!) なんて珍しく説得させられる体験。ふと過去に‘Sound Device’というメーカーを思い出し ました。機種は、確か702というモデルで、CFメモリーへ録音するという録音の現場では大 活躍のコンパクトレコーダーでした。それに更なる外付けDACを通しての再生でしたがその 時を超えた感覚を思い出しました。このDPATについての操作は、もちろん私レベルでも難 なく操作が出来るということが皆様にとっても安心感となる事でしょう。メール等が出来る 程度で良いのです。かえってPCを熟知していないほうがシンプルに「アッそうですか!」 なんて事で終わりでしょう。 通常のPCとは違い、特定用途のみの仕様になっておりますので新たに追加等、ダウンロード 等も一切必要無い事をご理解の上で単純明快です。マスタリングスタジオの音を自宅で再現 することが目的です。楽しいオーディオライフの一役と思ってください。 この機械本体からデジタルアウトのみが出力されて(RCA、TOS)の2つをトグルスイッチで 選択可能。比較的ハイエンドではこのTOS Linkは意外に馬鹿にして振り向きもしない方々も 多いのも事実かと思いますが、それなりのTOS Link Cableをご用意すると、なんと同軸より も整理され静寂感の有るとても清潔でスピードのある音に出会うことができる組み合わせ 次第では素晴らしいレベルまで仕上げることが出来ることです。 DPAT本体背面に装着されている機能として是非使って欲しいものクロック入力端子です。 背面には、クロックIN(内蔵クロック)、クロックEXT(外部クロック)の選択がござい ますが精度と安定度の良いとされ更に音楽的にも定評のあるAnteloop10Mなどで10MHzを ダイレクトに接続することで「化けるのです。」実は、最初の試聴は内蔵クロックをロック させての試聴がズーット続いていたことに気がつくのが遅かったのでした。それまでは Anteloop10Mは、単なるお飾りに過ぎなかったのでした。事を返せばそれだけ本体のみでも 我が6Fの試聴室に於いてのオープニングデモが素晴らしかったということで想像できる かと思います。 |
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