「NEWS&MAGAZINE」
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100% Pure LP


発売予定の知らせがきたのは2ヶ月程前だったはずで、12月入荷のこのレコードを年末の(自分への)プレゼントがわりにでも買っちゃおうと思ってすぐに数タイトル予約しました、同じ理由で買ったものは沢山ありますが買い物は理由さえ見つかればどれくらいでもいけるのです。でもってまたもや忘れた頃に手元に届いたこのレコード数枚、ユニバーサルミュージックが発売した「100% Pure LP」という商品、そもそも普段聴いているレコードは生まれたての1枚(ラッカー盤)のカッティング後にいくつもの行程を経て出来上がったもので、大体がちょっとしたコピー、クローンさんを聴いていることになります。レコードはCDのようにデジタル信号ではなく音の溝なので、生まれてたの一枚を量産用に使い続ける事は不可能かつ危険(当たり前ですが)、いやいやCDだってそうですよ、いつも「生まれたてのオリジナル」は隠され続けたままなのです、そして事あるごとに「あの時のオリジナルそのままに」と発売元の加減ひとつで発売される音源が出る度に何も疑わない(ようにして)ままに「そうか、本当はこうだったのか。」と本当の本当を何度も魅せられながら買い続けるのです、あ、本題をずれているようなので修正しまして、レコードを聴いている人にとってはこの辺の事は当然わかっているはずで、レコード屋へ足を運ぶ度にたまにはオリジナル盤コーナをのぞき値付けられた高額盤を裏表ぼんやり眺めてみては「いつかこれくらいは買いたいな」とボソッと小声を落としながら丁寧に静かに棚に戻す事を何度も繰り返しつつ、普段のコーナーに戻って懐に優しいほうの盤を買いあさり茶を濁す、いや言い方が悪い、レコードライフを満喫するのです(なんだ、自分のことだ)。あ、また話がずれていた。。。これじゃレコード楽しんでいるように聞こえないな。いいんです、それもこれも含めてレコードは楽しんですから、いいんですよ。とは言え、今回のように「マスターからプレスまでの全行程を徹底的に排除した世界初の」との触れ込みを読むとまたもや「騙されたっていいや」と簡単に思いながら聴きたくなる気持ちが当然勝ってしまうもので、メジャータイトル盤だけとは言え、ビックタイトルだから尚更聴いて損しないよね、という事で数枚を選び買ったのです。この「100% Pure LP」に関しては親切丁寧なユニバーサルミュージックさんの紹介ページをご覧下さい。

さてさて、どれから聴こうかなと思って始めに選んだのは「461 OCEAN BOULEVARD/ERIC CLAPTON」、個人的にクラプトンはあまり聴かないので愛聴されている方には申し訳ないのですが、これはやっぱり好きです。全体がジワッと暑くて埃っぽいし、I Shot The Sheriffのように選曲のセンスもあって飽きなく聴けてしまうやる気とノッてる感が十分に出ているアルバムだから。当然、同タイトルの懐に優しい方の一枚も用意して念のためA-1「Motherless Children」だけササッと聴いておきまして、次に「100% Pure LP」盤に針を落としました。いやいや、随分と彫りの深い音でびっくり、抜けるような音圧もさることながらエネルギッシュな演奏を聴かせてくれて「Let It Grow」なんかはさらにさらに深い底を見ているようでした。さすがは「マスターからプレスまでの全行程を徹底的に排除した世界初の」というだけあって、一度聴き終わるまであっという間だったので今は2回目をスタートしながら書いています。初回完全限定盤となっていますので、欲しい方は早めに買って下さいね、「初回」完全限定なので続きがあるのでしょうか、初回を過ぎたらどうなるのかな、といらぬ考えでぼんやりしながらさて、他のタイトルも聴いてみる事にします。このナイロン梱包はできればやめて欲しかった、なんて思いつつ。

最近多い高額な重量盤よりは多少価格も優しい¥5,800(税込)、今回発売のタイトルは少ないですが、また違うタイトルで発売してくれる事を願ってます、そしてこれからもずっとこの手の盤に騙され続けたい。。。そうは言うものの、本当の本当の「本物」を魅せられたらきっと弱ってしまうので、言い訳込みで騙されてるくらいが丁度いいってことになってるんですかね。何かと忙しい年の瀬にこんなレコードに針を落としてみるのも、また良い時間かと思います。


2012年12月11日(火)

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お問い合わせはメールもしくは電話 (03-3253-5555)にて担当柴田までお願い致します。




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