「NEWS&MAGAZINE」
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MAGICO Q3(後編)


MAGICO Q3(後編)

スピーカーの存在感を改めて意識できたMAGICO Q3。

本日開催しました試聴会終了後の数時間後、まだ気持ちがホットな状態で書いています。 試聴会のご紹介をUPしてから普段のご予約数とは違い多くのご予約を頂き始めた頃から、このスピーカーへの皆様の注目度の高さをひしひしと感じるようになりました。 あまり試聴頂く機会の少ないスピーカーであることも関係しているとは思うのですが、それだけではなかなか足を運んで頂けないものです。ひっそりと存在しつつ、その特異とも言える 類い稀なスペックを抱えそのステージを今か今かと待ち続ける様は漆黒のボディーをして何とも艶かしく、また異様なほどの安心感を漂わせているように見えます。 113kg/1本という重量は運搬から設置までいちいち神経を使うのですが、一度設置を完了するとテコでも動かないような顔をしはじめます。この重量をして密閉型ですから、外的な影響を受けつけにくいことは他のスピーカーよりもアドバンテージの大きいところですが、いざ音を出してみるとその本体の基礎体力の強さを想像以上に感じます。曲線をうまく利用したデザインがこの重量感を本当に上手く消しているように感じるところですが、近寄りまして触り出すとわかるゴツゴツのアルミニウムエンクロージャーは驚異的で、それでもその素材から想像する音は全く感じる事はなく(当然ですが)、なんともナチュラル、と言わされてしまうのです。やはりYG Acousticsをその類として思い描くのですが、不思議なものでちゃっかり似て非なる音なのです(同じなら2つといらないですしね)、勿論お互い近しいというだけで蓋を開ければその違いがはっきりしているのですから余計わかりやすくもあり、YGもあの独特なフォルムをして目に焼き付きやすいのですが、このMAGICOは一見「普通」な佇まいにかえって驚くようです、いや驚きます。今回はFM AcousticsとOCTAVE Jubilleeを用意しまして前半戦と後半戦とに仕切りましての様子見となりました、どちらのセットにもふんだんに低域の盛り込まれた曲をかけてみましたが、一言で言えばまあ素晴らしく大したもんでした。FM AcousticsはSADEの「Solider of Love」を、胸元を叩きつつ足下からも襲ってくる低域を見事に聴かせてくれましたし、OCTAVEはあまり普段からかける気に乗らない気難しい曲(だと思っている)ウッドベース三つ巴のRay Brown「Swing Jig」を何とも簡単そうにすっきり聴かせてくれました。その他、いつもの通り(勝手な選曲で)様々聴いて頂きましたが、(普段も音量は比較的大きいのですが)いつもよりボリュームを上げたくなる、上げても大丈夫だよ、と言われているようで少しずつボリュームを上げる右手が先に進んでいたように思います。決めるところは決める、かつ余裕もある、そして遊びもある、男ならこれ以上スキのないモテ男ですが、この一時間半では残念ながら私には遠目にそう映りました。ともあれ、嫉妬に目を細めながら悔しさと羨ましさが混じりつつ、針を落とす度に新鮮さを感じほころび、また聴き入ってしまう繰り返し。この男、MAGICO Q3にははたして隙があるのでしょうか。

ご参加頂きました皆様、つたない話にも最後までお付き合い頂きまして開催の度感謝しております、ありがとうございます。


MAGICO Q3
税込定価¥4,725,000/ペア
詳細は下記メーカーHPからご覧下さい
http://www.electori.co.jp/magico/Q3.pdf


2012年10月14日

製品ご試聴、販売価格、納期等詳細も含めまして、
お問い合わせはメールもしくは電話 (03-3253-5555)にて担当柴田までお願い致します。




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