7F「NEWS&MAGAZINE」 
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STRATOSの誘惑



聴き手を引き込む強さは、このアンプは他のどれよりも多く持っています。



6月は2回しか更新出来ず今月もこれが始めての更新となりました、ちょっと更新頻度が落ちています。やはりブログでのお知らせが中心になってしまい、またブログという場所が日々の日記のような範囲をゆうに超えて完全に情報の中心になっている事も重なりなかなかこちらへの書き込みが難しくなっていました。とは言えこちらはこちら、という事でブログに書ききれない内容等は順にここでお知らせしていきたいと思います。あっという間に気持ちの良かった季節を通り過ぎ梅雨も超え今は夏本番です、連日の猛暑が容赦なく体力を削っていきトム&ジェリーに出てくる穴のあいたチーズみたいになってます。それでも休憩の日をくれないところが自然の厳しさですね、気にもせず猛暑は足並みよく行進している今日この頃。さて、今回お伝えしますアンプはHOVLAND「STRATOS」、モノブロックパワーアンプです。風貌からしてちょっと気をそそります、左右の鏡面仕上げにジワッとひかるフロントブルーも合わせて余計に目を奪うのです。もう発売開始から時間が経ちました、ここでも何度かデモを行っていますがその都度魅惑的な表現で聴き手をじっくり引き込んできました。今回何度目かのデモを行うには理由があって、よく考えればここではJBL4338にベッタリ組み合わせていたのです、ATCとはわずかな時間しか組み合わせていなかったと思いじっくりATCと合わせて鳴らしてみようと思ったのがきっかけでした。STRATOSは底なしのパワーを持っていますが注目すべきは音色です、パワーアンプにまずは音色という言葉を使わせるくらいこのアンプは魅力的な音色を持っています、適度な透明度もあり音場表現も豊かでパンチがあり、尚かつ音色の美しさです。クセになる音色は部分的な突出を魅せません、全体をまんべんなくバランスよくカバーし主張を出し過ぎないのです、かといって物足りなさは微塵も無く線もくっきり必要な分を再生します。こういったアンプは音を出し始めると、気付くとずーっと聴いているのです、当たり前の時間が続く事に感覚が暫しついて行くのを止めるのでしょうか、それでふと我に帰ると目の前の当たり前の時間の素晴らしさを止まっていた時間分も含めて一気に味わってしまうのです。これが引き込まれるという事、クセになるという事だと思いますが、このアンプをATC SCM50SLPTと合わせてまず鳴らしたいと思ったのはNIRVANAでした、なんでまたと思われる方もいるかも知れませんがNIRVANA「In Bloom」が鳴りそうな気がしたんです、イントロからの歪んだギターリフが重なったあの重みが心地よく聴こえるような直感があって、早速ドカンと再生してみました。見事、歪んだギターが無駄に膨らんだり重ならず、ばっちり気持ち良く鳴り響くのです、ドラムのキックがボスッではなくしっかりドスッと聴こえベースが走りアタック良し、これだ、NIRVANAは。ATC SCM50SLPTも他に見ない正々堂々たる鳴りをみせますが、このSTRATOSがまた良い組み合わせとなって想像以上の世界をつくりだしてくれたのです。SCM50SLPTに変える前にSCM100SLPTでもしっかり聴きたかったなあとちょっと悔しくなるくらいの音を出します、落ち着いて考えるとこのバランスの良さは100よりもSCM50SLPTに軍配が上がっているのではと思いました。それでもあの圧倒的な音場表現はSCM100SLPTにしか出せないのですが。ともあれ今も随分と気持ち良く聴かせてくれています、一週間程ですがじっくり鳴らしてまた新たな一面を覗いてみたいと思います。



HOVLAND STRATOS Mono-block Power Amplifier \6,090,000(税込定価、ペア) 定格出力:400W/ch/8?、690W/ch/4?、800W/ch/2?

2008年7月28日現在
上記内容へのお問い合わせは柴田までお願い致します。




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