7F「NEWS&MAGAZINE」 

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LYRA Skala



やはりレコードを楽しむ醍醐味の1つはカートリッジでしょうね。 CDプレーヤーの場合「ピックアップを気ままに交換して楽しむ」なんてことは無理ですが、レコードプレーヤーにはそれが出来るのですから楽しいものです(安易な例えですみませんが)。しかもカートリッジはMMからMCまで品揃え豊富ですし、価格もバリエーション豊かに揃っています、自分の好みのカートリッジを見つけるも良し、使いたかったあのカートリッジを手に入れるも良し、と振れ幅広く楽しめます。そしてその各種性格の違いが当たり前の様にスピーカーから出てきてしまうのですから一度その旨味に気付いてしまうともう抜けられないでしょうね、今その瞬間に目の前で音楽が生まれようとしている部分、レコードの溝と針、その針を選べる楽しさなのですから。

レコードプレーヤーの構造、もっと踏み込んでアームの構造によって使えるカートリッジは様々です、サイズの問題から(カートリッジの)自重等、組み合わせる事が出来るカートリッジとアームにはある程度制限があります。一般的なヘッドシェル交換型ではそれほど神経質になる事はありませんが、ここで使っているLINN LP12ではそうもいきません、LINNのアームは基本的に軽針圧カートリッジ用に考えられていますので自重の重たい針圧を十分に必要とするカートリッジは向いていません、そしてLINNのアームはヘッドシェルは取り外し不可であり(勿論意味のある構造です)、ヘッドシェルのサイズもさほど大きくありませんので前項の条件にカートリッジ自体のサイズも条件に入ります。これは条件に適合する全てのカートリッジを試した訳ではないのでこれとこれとこのカートリッジ、と断定は出来ませんが現在発売されているカートリッジの中でも適合するカートリッジはシェル交換型と比べて多くないと思います(少ないと言う訳ではないのですが)。それでも、十分に選んで楽しめるだけの数は出ていますのでご安心下さい、そして前置きが長くなりましたが今ここ7Fでのお勧めは写真のLYRA Skalaです、フォルムが既に気に入っているのですが自重も軽くサイズもコンパクトでありLP12にはうってつけのカートリッジなのです。LYRAの他のシリーズもサイズは殆ど変わりませんのでどのシリーズでも安心して選んで下さい、音色は欲張らず角の立たない自然体なのが1番の良さだと思いますが、音1つ1つのセパレーションの良さも魅力です。そしてシリーズ全体(価格も含めて)から考えるとこのSkalaが1番の仕事人ではないかなと思っています、HELIKONにも惹かれましたが新製品として出てきたSkalaの音を聴いた時は即決していました、HELIKONよりは芯もありある程度の押し出しの強さも感じたからです。微小な信号を扱うカートリッジは振動や共振に非常に敏感である事は周知の事だと思いますが本体の強度ばかりを求めてしまうと音色に制限が出てしまいます、Skalaは必要な部分に強度を必要としたメタル・ピラーとポリマーベースのハイブリッド構造です、10g以下の自重を保ちながら強度を保つ、LP12(LINN)と考えの近い構造を持ち、ここではLP12の持ち味を十分生かしてくれる性格の良さからジャンル問わず気持ち良く再生してくれます、次のカートリッジをお探しの方、MCカートリッジでどれにしようか考えている方、信頼出来る決めの1つにとお考えの方、是非お使い頂ければと思います。

LYRA Skala(MCカートリッジ)
定価\336,000
出力電圧:0.5mV(5.0cm/sec.Peak45°1kHz )?再生周波数:10Hz〜50kHz?チャンネル・セパレーション:35dB(1kHz)?内部インピーダンス:5.5Ω?カンチレバー・システム: ソリッド・ボロン・ロッド(Lyra original)・ダイアモンド・ライン・コンタクト・スタイラス(3×70μm)
負荷抵抗:100Ω〜47kΩ(昇圧トランスの場合は10Ω以下)?針  圧:1.65g〜1.75g?自  重:9.0g(スタイラスカバーは除く)
ここにもレコードは揃えていますが、是非お好きなレコードをお持ち頂いてご試聴下さい。(2008年1月14日現在)


※上記記載の内容に関してのお問い合わせは担当:柴田までお問合せください。





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