『THE AMAZING
BUD POWELL VOL.1』
BUD POWELL

バド・パウエル(p)
カーリー・ラッセル(b)
マックス・ローチ(ds)
Blue Note 1503/TOCJ-9026
●1951年5月1日録音


『バド・パウエルとラウンド・ミッドナイト』
・・・『ウン・ポコ・ローコを聴きながらお読みください』
     バド・パウエルといえばやはり『ジ・アメイジング・バド・パウエルVol.1
/ウン・ポコ・ローコ』がすぐに出てきます。最初に聴いた時は、う〜ん、何て灰汁の強い演奏なんだろう、しかも3連発も同じウン・ポコ・ローコだ。確かに3テイク
ともそれぞれすこしずつ違いがあるだけれどちょっとしつこい感じです。しかし
何度も聴いている内に、だんだんとこの灰汁の強さにカイカンを感じ始めてしまうものなのです。この頃のバド・パウエルは、本当に天才が輝いていた時期 だけに素晴らしい演奏です。さらにその中でマックス・ローチのドラミングがまた凄く
このチンチンチンという音が特に印象的です。もう相当むかしの事ですが、この
ウン・ポコ・ローコをジャズ喫茶でリクエストした時の事を思いだしました。当時学生だったわたしは随分と大人になった気分になり、一人で悦にいっていました。 まぁそんな事はおいといて、ジャズミュージシャンというとあまり健康的な印象を受けませんが、バド・パウエルも御多分に漏れず、麻薬に手を 出し逮捕されたりして身体や精神的にもおかしくなった時期がありました。この頃の雰囲気がよく出でいるのが映画「ラウンド・ミッドナイト」 です。主演はデクスター・ゴードン(ts)で、当時の何とも言えないけだるい感じがよくでています。内容はまさにバド・
パウエルの人生と いった内容ですが、ジャズマンはみんなこんな感じなんで
しょうか?そういえばあまり明るくて、楽屋でキントレをしている様なジャズ マンは想像しにくいですね。

 秋葉原にJらぁ〜めんというのがあって、たまにいくのですが、そこではいつも
ジャズがかかっています。きっと店長さんが好きで流して いるのでしょうが、
らぁ〜めんとジャズの一見全然合わない様に思いますが、これがどうしてよく
マッチするのです。何でもそうですが、 気分がよくなるとらぁ〜めんの味もおいしく感じて来ます。まぁ、自分の家で同じことをしても変わりませんのでやはりその時の雰囲気と 精神状態によって受け取り方が違ってくるのでしょうが・・・。
らぁ〜めんで思い出しました。最近、安くて音が良いと評判のアンプがあります。それは、CEC AMP3300(定価:\50,000)です。確 かに5万円には見えない作りで、音も15万円位のアンプとよい勝負です。興味のある方は連絡ください。

《一言いわせて》
ジ・アメイジング・バド・パウエルVol.1の表紙のバド・パウエルの
横を向いている顔は、ピアノを弾いている時のものをトリミング
したものでけっして転寝をしているのではありません。

10月○日『晴れのち曇り』糸井 司

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