『SELFLESSNESS featuring MY FAVORITE THINGS』
JOHN COLTRANE
ジョン・コルトレーン(ts,ss)
マッコイ・タイナー(p)
ジミー・ギャリソン(b)
ロイ・ヘインズ(ds)

impulse AS-9161/MVCZ-10095
●1963年7月7日録音


『わたしのお気に入り』
・・・『マイ・フェイヴァリット・シングス』を聴きながらお読みください
 この曲には思い出があります。
忘れもしない30年以上前の話になりますが、わたしがまだ中学2年の夏休み、純粋無垢な心を持った(?)少年時代、所は日比谷のスカラ座で一つの映画に出会いました。 その映画とはロバート・ワイズ監督、ジュリー・アンドリュース主演の“サウンド・オブ・ミュージック”です。
その映画の中で、マイ・フェイヴァリット・シングスが歌われていました。カミナリに怯えた子供達を勇気つける為に、主人公のマリア(ジュリー・アンドリュース)が歌うのがこの曲です。
まぁ最近では、JR東海の「そうだ京都に行こう」のCMの時の曲と言った方が有名かもしれませんが、ジャズとはおもしろいもので、演奏者や年代、その日の気分によって全く違うように聴こえてきます。
このマイ・フェイヴァリット・シングスもコルトレーンの演奏だけでも10数回にも及びレコード化されていますが、 その中でも名演の誉れの高いインパルス時代の『セルフレスネス・フィーチャリング・マイ・フェイヴァリット・シングス』です。 少年時代に聴いたあの懐かしいメロディが流れて来ると思わずニッコリとしてしまいますが、全く受ける印象が違っています。
  コルトレーンの演奏はテンポも速く、より力強く、激しく、自信に満ちているのです。 そして当時のレギュラーのエルヴィンではなくロイ・ヘインズにドラムが変わっていることにより全てに変化してくるのです。
勿論、ニューポート・ジャズ・フェスティヴァルの中の実況録音と言う環境もあり、まさに一期一会の演奏です。 二度と同じ演奏は無いのです。
まぁ今はCDがあるから何度でも聴けますけれど。
 最近のわたしのお気に入りに、某お菓子メーカーのおまけに80年代のドーナッツ盤の流行歌をそのままの形で8cmCDにしたアーモンドチョコレートがあります。 これは18曲+シークレット曲があり、開けてみないと何が入っているか分からない様になっております。
このCDを集めたいばかりに、食べたくもないアーモンドチョコを買いつづけているのです。もうかれこれ50個位は買ってしまいました。
当然、ダブっているものも多くなってきているのですが、あと2枚まできているので最後まで集めたいと思っているのですが・・・。
まぁ、メーカーも商品が売れないこの時代に色々と考えていますので大変ですが、今の時代は何か付加価値をつけないと生き残れないのかもしれません。こういうのに特に弱いんですオジサンは。

《一言いわせて》
コルトレーンには、バラードという名盤もありますが、この曲は出来るだけ大きな音で聴いて頂きたいたい演奏です。
そうすれば気分爽快で元気が出てきます。(近所迷惑になっても、責任は負いかねます。)

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