『STAN GETZ』 JOAO GILBERTO スタン・ゲッツ(ts) ジョアン・ジルベルト(g,vo) アストラッド・ジルベルト(vo) アントニオ・カルロス・ジョビン(p) トミー・ウィリアムス(b) ミルトン・バナナ(ds) VERVE POCJ-9202 ●1963年3月18,19日録音 |
『真夏のボサ・ノヴァ』 ・・・『イパネマの娘/ ゲッツ/ジルベルトを聴きながらお読み下さい』
ボサ・ノヴァと言えば間違いなく、このアルバムが一番有名なのでは無いでしょうか?わたしは、最初に聴いた20年位前は、あまり好きになれませんでした。あまりに個性的で耳に付いたからかも知れません。しかし大人になった今聴いてみるとすべてが自然に聴こえてくるではありませんか。やはり若い頃はこの良さ に気が付かなかったのですね。このアルバムは既に名盤としてよく知られていますが、わたしはジョアンの語りかける様な優しい歌声とギター、アストラッドの少し すました様な歌い方、それからゲッツの甘味で悩ましいテナー、途中からさりげなく入ってくるジョビンのピアノが大好きになりました。まさに完璧に計算された ようです。真夏の熱気が残る昼下がりの気だるい時に、よく冷やしたビール (発泡酒ではダメ)を片手にして飲んでいると、あたかもブラジルのリオにいる様な 気分(勿論、行った事はありません)になってしまいます。まぁ、それはともかく このアルバムは、今聴いてみても40年以上前に録音されたとは思えない程 輝いています。ジョアンもつい最近来日して変わらぬ歌とギターを聴かせてくれ ました。やはり、本物の持つ輝きは色あせる事は無いのですね。
この所の秋葉原のボーナスシーズンは、あまり盛り上がりが感じられず、何か昔の様な熱気が無くなったような気がします。特に若い人のオーディオマニアが |