『ELVIN JONES LIVE
AT THE LIGHTHHOUSE』
ELVIN JONES

デイブ・リーブマン(ts,ss)
スティーブ・グロスマン(ts)
ジーン・バーラ(b)
エルビン・ジョーンズ(ds)
BLUE NOTE TOCJ-9240-41
●1972年9月9日録音


『エルビンの笑顔』
・・・『ファンシー・フリー/エルビン・ジョーンズを聴きながらお読み下さい』
 エルビン・ジョーンズが亡くなった。こんな知らせを聞いたのは5月19日の事で
した。わたしにとってエルビンは、ハンク、サドのジョーンズ3兄弟の末っ子とか、 コルトレーンのグループで「バラード」や「至上の愛」などジャズの歴史的名盤のサイドマンとしての演奏とかジャズの巨人とか言われていますが、一見恐そうに 見える顔から生まれる優しい笑顔がとても好きです。勿論、テクニックとか、その圧倒的なパワフルなドラミングは言うに及びません。3兄弟の長男のハンク(p) は、85歳になっても活躍しているので、76歳で亡くなったエルビンには、もっと
もっと長生きしてドラムを叩いていてほしかった。まぁ、暗い話はこの位にして、
このアルバムをご紹介致しましょう。「エルビン・ジョーンズ・ライブ・アット・ライト
ハウス」はどちらかと言うと隠れた名盤(人気がない)という部類なんですが、
ライブ録音らしいのびのびとした演奏、エルビンのぶっといプレイに食らいつく
2本のサックスなどライブでしか出せ無い臨場感がたまりません。特にこの日は
エルビンの誕生日と重なり、皆でハッピーバースディを観客も一緒になって歌う所などはほんとうにいい雰囲気です。エルビンは日本には何回も来日しているので ライブに行った方もいらっしゃると思いますが、もう永久にあの笑顔を見られ無いと思うと本当に残念です。今日はバーボンでも飲みエルビンのドラムを聴きなが ら眠ることにします。

 今、秋葉原が大変です。前にも書いた事がありますが、昔の青果市場の跡地に30階以上のマンションやITセンターなどが一斉に建ち始めていて昔の面影が 一変してしまいました。それより変わってしまったのは、わたしの子供のころの
イメージの秋葉原は、ラジオ、オーディオ、家電の沢山展示してある楽しい街
という感じでしたが、今では、パソコン、ゲームなどの一時の爆発的なブームも
去り、アダルトショップやパチンコ、ゲームセンター、オタク喫茶等のお店が急増
している事です。昔ながらのパーツ屋さんや専門店がどんどん減ってきています。勿論、そういった店が全て悪いとは思いませんが、20年以上秋葉原で勤め ていると、すごく寂しく思います。しかし、おかげさまで、わたしのいるサウンド
ハウスは何とかここまでやってこれたのもお客様のおかげで感謝しつつ営業
している、今日この頃です。

《一言いわせて》
天国にいる、サド・ジョーンズとどんな話をしているのかなぁ・・・。

6月□日『小雨』糸井 司

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