『THE TRIO Vol.3』
HAMPTON HAWES

ハンプトン・ホース(p)
レッド・ミッチェル(b)
チャック・トンプソン(ds)
CONTEMPORARY VICJ-60797
●1956年1月25日録音


『ワニと馬の話』
・・・『ザ・サーモン/ハンプトン・ホースを聴きながらお読み下さい』
 ハンプトン・ホースのピアノは、一言でいうと、何といっても絶妙なリズム感と
歯切れの良いタッチに特色があります。これは、エヴァンスのリリシズムとも、
ガーランドの玉を転がす様なシングルトーンとも違う、ましてや、ぺトルチアーニの、喜びをたたえるピアノの音とも違うピアノの音なのです。ホースは、黒人で
ありながらファンキー色がことらら強くなく、フレージングの上でもじめじめとした
暗さがない。ブルースを弾いた時の粘るような独自の味わいは持っているの
ですが、全体的には明快なビートとスイング感が素晴らしく、聴いていて楽しく
なります。このアルバムはVol.3と言うことなので当然Vol.1とVol.2があります。
どれも素晴らしい出来なんですが、わたしは、このワニのジャケットが気に入ってしまいました。特になにやら、スイングしている手と足がなんとも良い雰囲気を
出しています。又、「ザ・サーモン」はハンプトンのオリジナルで、軽やかで明るく楽しい演奏が楽しめます。表題の馬は、昔、ホースが軍役として赴任したのが、 日本の朝霞の米軍キャンプで、東京や横浜のジャズ・スポットで演奏していた
時に”馬さん”という愛称で呼ばれていたというエピソードがありそこから付いた、 何とも愛らしい名前です。

 秋葉原はもう春を思わす様な、暖かい日があったと思えば、また寒い日があったりと常に変わっています。わたしのいるサウンドハウスでは、半期決算セール を展開中です。例えば、1階フロアで10万円以上お買い上げのお客様に、HDD付きDVD-Rや液晶テレビ等が、抽選で当たるキャンペーンを展開中です。他にも 色々な、特典がありますのでお問い合わせ下さい。3月20日迄ですので、この
チャンスに是非、ご検討ください。

《一言いわせて》
ホースのザ・トリオのの3部作の完結編にあたるのが
このVol.3です。モダン・ピアノの醍醐味を伝える名盤です。

3月○日『晴れ』糸井 司

 目次に戻る