『IDLE MOMENTS』
GRANT GREEN
IDLE MOMENTS ジョー・ヘンダーソン(ts)
グラント・グリーン(g)
ボビー・ハッチャーソン(vib)
デューク・ピアソン(p)
ボブ・クランショウ(b)
アル・ヘアウッド(ds)

Blue Note 84154 /TOCJ-9111
●1963年11月4〜5日録音


『グラント・グリーンは好きですか?』
・・・『アイドル・モーメンツ/グラント・グリーン』を聴きながらどうぞ。
グランド・グリーン聴いた事がありますか?
BLUE NOTEレーベルに多くのアルバムを出しているギターリストでわたくしの好きなアーティストのひとりです。
まぁ、アーティストというよりはギターおじさん、と言いたくなる様な何とも哀愁に満ちた音はグラント・グリーンにしか出せない音です。
テクニックというよりも、気持ちで弾くので同じフレーズをこれでもかこれでもかと、弾いている内に何とも気持ち良くなってきて,ついつい又,聴きたくなるギターおじさんなのです。 仕事から帰り、ボケ〜とする時に特にお薦めです。あまり聴きすぎると無気力な人間になってしまいますので週に1回位が丁度良いと思います。 又、今日の様に小雨の降っている夏の終わりに聴くとまさにぴったりなアルバムです。
  アイドル・モーメンツを直訳すると退屈なひとときと言うことになるそうな・・・う〜んなるほど、まさにそんな感じの曲です。 この曲を聴いて良いと思う方はだぶん40過ぎのおじさんではないでしょうか。若い方にはこのオトナのけだるさは判らないでしょうから。

わたくしは、木曜日定休なので、よく木曜日の笑っていいともを、見る機会があるのですが、その中で、10代の子供達の今のはやりの言葉や流行品をおじさんが当てると言うコーナーがあり、 いつも全問正解出来ずに終ってしまい、最後には『オヤジの何処が悪いんだ!オヤジで結構。』と言うタモリの言葉を思い出させてくれるのが、グラント・グリーンのこの『アイドル・モーメンツ』です。
  この所グランド・グリーンの評価が上ってきているようですが、わたくしとしては、嬉しい様な寂しい様な複雑な気持ちです。
まぁ〜、夜中にバーボンをロックでちびちび飲みながら過ごす喜びは、オヤジにならないと若い人にはわからないでしょうけれどね。
グラント・グリーンを好きな方はもうそろそろオジサンの領域に入ってきましたがわたくしは,声を大にして言いたい“オヤジで結構!”と。

《一言いわせて》
演奏時間が15分弱と長いのですが、少しもだれること無い演奏は、何度も聴きたくなる不思議な魅力を秘めています。
まぁ〜ジャズの主役というよりも、口直しの食後のクリームあんみつみたいな感じかな。

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