中野のScatterShower

<Showerその16 昔話>

かなーり久しぶりですが(^^ゞ・・・・またまた昔話をば(*^_^*)

僕がダイナの新宿店に居た頃は・・・・、今から思えばバブルのころでした・・・・

でも、がんがんに売れたとか高級機が売れて潤ったということはなく・・・・

世間一般のバブルってどこにあるんだろうくらいでしたが・・・・

今、思うと当時は面白い中古品がたくさんありましたね。

新品を買って、下取りに出す人がそれだけ多かったということで、バブルだったのですねぇ。

その当時の製品も面白いものがたくさんありましたが、

それよりさらに一昔前はもっと面白いものがたくさんあったのですね。


だから、中古品を買っては聴いて売るというお客さんもたくさんいました。

みなさん、余裕があれば、やっぱりいろんな音を聴きたいものだし・・・

また、それぞれの製品に、それぞれいいところがあって・・・・

この音楽にはやっぱりこれだなぁって機種や組み合わせがあって・・・

買って、しばらく聴いたら、また売って違う機種にしていたのですねぇ(*^_^*)



その当時の店長のお得意様で、アンティークなスピーカーをやたらに集めている社長さんがいまして、

当時、僕は下っ端の配達係でしたので、いろんなオーディオのアンティークを見ることが出来ました。

もちろん見るだけじゃなく、音を聴くことも出来た製品も多いので、昔の製品の音を知ることが出来たのは、

かなりいい経験でした。

JBLなら、パラゴン、ミニゴン、メトロゴン、ハーツフィールド、オリンパス、ハークネス、43シリーズいろいろ・・・

アルテックも、A5、A7、バレンシア・・・

タンノイ・・・

エレボイ・・・

クォード・・・

グッドマン・・・

ロジャース・・・

昔のKEF・・・



アンプも、マーク・レビンソン、スレッショルド、アンプジラ、クレル、マッキン、マランツ、JBL、クォード、

レコードプレーヤーのガラード、トーレンス、EMT、マイクロ・・・・



そんなアンティークな製品の現物を実際に見れたのはとてもおもしろい経験でしたね。

そんな大昔の製品の音は、それぞれ味わいがカラフルでしたが、どれも中域がしっかりしていたような・・・

乾いた音、湿った音、明るい音、暗い音、艶っぽい音・・・・

今のように、スピーカーにはキャラクターが無くて、アンプや送り出しの音を聴くというのではなく、

スピーカーそれぞれに面白いキャラクターがあって、その持ち味を活かして楽しく聴くという感じでしたね。

オモシロイ時代ではありましたね。



別な業界にいる友人に聞くと、当時は確かにバブルで・・・・

あちこちの飲み屋さんでいろいろあったようですね。(ーー;)





<Showerその15 昔話>

今回は昔の思い出話です。

昔、僕が新宿店にいた頃のことですが、ある日、妙に体にぴったりした服を着て短髪で

サングラスをしたオジサンが店に入って来たのです。

そのオジサンは機敏な感じでスタスタと店にと入ってきて、たまたまそこにいた僕の前に

来て「じむらんはあるかい?」と声をかけてきたのですね。

その昔はJBLのスピーカーのことを、「ジェームズ・バロー・ランシング」の縮めた呼び方で、

「ジム・ラン」と親しみを込めて呼んでいたのですね。

当時はもうそういう風に呼ぶ人は少なくなっていて、普通にただ「JBL」と呼ぶようになって

いましたからジム・ラン」呼ぶ人は昔からこのスピーカーについて知っている人ということに

なります。

で、どのくらいの物が希望かを聞くと、「サンパチのウーハーの付いたヤツ」ということで、

2階にあった4344の前に案内したのです。

だいたい「ジム・ラン」なんて呼び方をする人はある部分「達人」なので、2、3曲ジャズを

聴いて「うん、これをもらうから届けてくれる」てな具合で話が早いのですね。

後で話しを聞くとそのお客さんは4344の小型判の4ウエイスピーカーを使っていたことが

あるようでした。うろ覚えですが、ウーハーのサイズこそ小さいのですがしっかり4ウエイ

構成だったと思います。

で、さっそくその展示の4344をエアキャップで梱包して、その日の夜配達したのでした。

その時はアパートの入り口が狭くて運び込むのに一苦労でしたね。

運び込んだ後でいろいろ話をしたところ、その「達人さん」は自転車乗りで、その愛車は

カスタムメイドのスポーツタイプだということなのですね。例のぴったりした服も自転車競技

用の体にぴったりしたものだったのですね。

当時の先輩が「あのタイプの自転車はスポーク1本でも馬鹿みたいな値段がするよ」

なんて教えてくれました。

それからその「達人さん」は時々店に遊びに来てくれるようになったのです。

そしてある日、今度結婚して引っ越すから大きいテレビが欲しいということになり、

豪徳寺の新居にパイオニアのプロジェクションテレビを運んでセットをしたり、当時流行り

始めていたサラウンドをやってみようということでリア用にJBLのコントロール5やAVアンプ

を運び込んだり、BSチューナーとアンテナを取り付けしたりしましたね。

「達人さん」はいわゆるオーディオマニアではなくて、様々なことをエンジョイするということ

の達人だったのですね。何度かお邪魔するうちに奥様にも紹介してもらったのですが、

年の離れた若い奥様で、やはり自転車乗りだということで、とても元気で気さくな素敵な方

でした。そしてその奥様の前では、いい年をした「達人さん」がまるで子供のようになって

しまうのがとてもいい雰囲気でした。ですから、配達でなくても個人的に何度か遊びに

お邪魔しました。

それからしばらくして、「達人さん」は事業を起こして忙しくなり、すっかり足が遠のいて

しまったのですが、数年前にその「達人さん」が有名人になって活躍されていることが

分かりました。そして、その「達人さん」にはご無沙汰している間に色々と大変なことが

起こり、ものすごく苦労をされたという話を読んだのです。その話の中で「今の自分がある

のは全て妻と家族のお陰だ」ということが書かれていて、それはあの素敵な奥様なんだ

ということが分かって、ほんのちょっぴりですが係わり合いになれたことがうれしくなって

しまいました。苦労をされたけれども、今はお幸せそうで、そしてとてもお忙しそうなので、

オーディオどころの話ではないのでしょうが、機会があればまたお会いしたいものですね。

その「達人さん」の青春時代の様子などを書いたものを読むと、良くも悪くもいろいろな経験

をされていて、流石は達人さんなのですね。そして達人ならではの直感で今の奥様を

見つけられたあたりのことは、まるっきり凡人な僕にとってはうらやましい巡り合いです。



話はぜんぜん違う方向に飛ぶのですが、ついこの前「漱石先生ぞな、もし」という本を読み

ました。とれも読みやすく分かりやすく夏目漱石のことについて書いてある本なのですが、

読めば読むほど面白く、続編と続々編も読んでみようと思います。その中にはとても面白い

ことが山ほど書いてあるのですが、その中でも特に面白いと感じたのは、明治から大正に

かけての社会の流れが今の時代ととても良く似ているところで、漱石の考えや、悩みは

今でもそのまま普通に感じられるということでしょうか。昔読んだきりの漱石の本を読み返し

てみたくなりましたね。学生の頃には分からなかったことが何か分かるようになっている

かもしれませんね。僕はそれほどの年ではありませんが、それなりに何か見つかれば

ラッキーかもしれません。


映画はその後、「マリー・アントワネット」と「幸せのちから」を観ました。個人的には「幸せの

・・・」が良かったですね。


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<Showerその14 取り留めのない話>

★「小川洋子」さんの小説を読みました。「シュガータイム」、「余白の愛」です。

以前にブログでもお話した「博士の愛した数式」も面白かったですね。「博士の・・・」では

物語の中の登場人物達の温かいふれあいが素敵で良くて物語に引き込まれたのですが、

「シュガー・・・」や「余白の・・・」では文章そのものがとても素敵なのです。とてもやさしく、

穏やかで、静かで、透明で、清潔な感じがして、ほのかに寂しさや悲しさがあり、

肌にひたひたと染み込んで来ます。物語は特に進行しなくてもいいからこの文章をずっと

読んでいたいとさえ思ってしまいます。テクニックとか文体のことはよく分かりませんが、

まるでサティの音楽?のような気がしますね。力が入っているようにはけっして見えず、

緩やかに漂う感じがします。感じ方は人それぞれですし、音楽も詳しい方が選んだら

もっとぴったりなものがあるかもしれませんが、読み終わった瞬間、まだまだ終わらないで

欲しかったという気がしてしまいますね。そんな音をオーディオで出せたらすばらしいかも

知れませんね。


★「村上春樹」さんが訳した「グレート・ギャッツビー」も面白かったですね。時代物という程

ではありませんが、昔の小説なので普通だったら、言葉が古くてかなり読み難くなるはず

ですが、文章としてそんな感じは少しもせず、物語の世界にすっと入ることが出来ました。

原書を読めるわけではありませんから偉そうなことは言えませんが、海外の文学は

言葉自体にリズムがあり、そのリズムを大事にして書かれると思います。声に出して読む

ものらしいのですね。ですから意味を重視して訳されるととても読みづらく、場合によっては

かえって内容がちぐはぐな感じになったりしますね。

翻訳者によっては、あるいは翻訳が古いと、話しの筋としては面白いのですが、

文章的に受付けにくいとか入ってこないとかいうことがよくありますね。

今更という感じですが、「冷血」を読んで面白かったので、「ティファニーで朝食を」を読んで

みたのですが、どうも今一つ中に入っていけませんでした。それからチャンドラーのハード

ボイルドを「村上」さんが翻訳する?と何かで見たような気がするのでほんとだったらとても

楽しみですね。


★ここのところ歩くのにはまっています。毎日ではありませんが、会社の帰りに秋葉原から

ある程度のところまで歩くのです。個人的に面白いと思うのは上野近辺の山の手線の内側

の地区ですね。都内にはずいぶん通っていますが、朝会社に来て、夜さいたまに帰ると

いう往復だけで、配達の時には車でも走りますが、歩くようにはあれこれのんびり眺められ

ません。改めて歩いてみると東京のことは何も知らないという事に気がつきますね。

帰りに歩くので、遠くに行くのはツライので、山の手線内側コース:

秋葉原→御徒町→上野→池之端→谷中→根津→千駄木→田端

秋葉原→御徒町→上野→(不忍通り)→根津→千駄木→田畑

秋葉原→(本郷通り)→春日→東大→駒込→滝野川→王子というところです。

上野、谷中界隈はグルグル回ると本当に面白いです。夜なので、店などはほとんど閉まっ

ていますが、東京にはお寺が本当にたくさんあるのですね。一度うっかり谷中の墓地に

迷い込んでしまってとても怖い思いをしました。明るいうちならいいのですが、夜の墓地は

やはり不気味です。徳川慶喜のお墓なんて落ち武者が出てきそうですね。

根津、千駄木界隈は今ブームでテレビでもいろいろ紹介されているようですが

(僕はテレビをほとんど観ないので知らないのです)、昔風な町並みや店があったり、

渋いレストランやバーやコーヒーショップなどがそこかしこにあって楽しくなります。

夜店通り(夜店は出ていません。お祭の時とかなのでしょうか?)とか谷中銀座なんかも

とても面白そうです。お酒を飲むのが好きな方だったら、途中で引っかかってしまうような

居酒屋がいくつもありますね。それから滝野川、西原辺りもなかなかいい雰囲気ですね。

昼間にゆっくり散策するといいかもしれませんね。

学生のころは神保町、一番町、麹町、辺りを歩くのが好きでした。古い洋風の建物が好き

だったのですね。

僕はものごとを論理立てて考えることがとても苦手で、いつも思いつきなのです。

ぶらぶら歩いていると頭の中が空っぽになって、ふといろいろな事を思いついたり

思い出したりするのです。


★さて、またまた映画の話ですが、前回の時から観た映画は・・・

●「M:i:III」・・・今回もかなり無理なミッションを軽快なアクションと変装と秘密兵器でクリア

していて楽しかったですね。ただ、空間的なスケール感が前回の方があったように感じて

しまいました。悪役の俳優さん(フィリップ・シーモア・ホフマン)は昔から好きなのです。


「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」・・・ジョニー・ディップの

「女好き・ヘナチョコキャプテン」ぶりがとても楽しいかったですね。続編が楽しみです。


「ケド戦記」・・・思い入れのある宮崎アニメ・ジブリファンだといろいろ言いたいこともある

と思いますが、個人的にはけっこう楽しめました。この映画をきっかけに原作を全巻買って

読みましたから。・・・読んでみると、かなり深い内容で、テンポが淡々としているので、

きちんと映画にするのは難しいのではと思いました。この映画は本の抜粋プロモーション

だと思えば面白いのではないでしょうか。


「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」・・・音楽が良かったですね。

若いストーンズのメンバーも雰囲気をよく出していたのではないでしょうか。


「ユナイテッド93」・・・とても怖くて悲惨な話でした。当時の対応する側の混乱もリアル

ですね。あれはただの事件ではなくて深刻な戦争だったんだなという感じがします。

ああいった事件の映画としては賛否両論あると思いますが、見て感じることが多い、簡単

にはコメント出来ない内容でした。


「スーパーマン リターンズ」・・・よくあの主人公の役者さんが見つかったなという感じ

です。クラーク・ケント/スーパーマンとして違和感がありませんね。悪役のケビン・スペイシ

ーがエキセントリックに怪演していたのがとても面白かったですね。


「マッチポイント」・・・ウディー・アレン監督の作品で、ドストエフスキーの「罪と罰」を

モチーフにした内容で、そこにテニスのマッチポイントがからんで来ます。ネットに当たった

ボールが相手側に落ちるか、自分側に落ちるか、運次第で天国と地獄の別れめという

ところで、なかなか印象的なシーンがあります。女優のスカーレット・ヨハンセンがいいです

ね。


「幸せのポートレート」・・・笑いあり涙あり、なんとびっくりのどんでん返しありの、

なかなか楽しいラブストーリでした。真夏にクリスマスの話?という感じもありますが、

ハッピーならなんでもいいですね。


「ハードキャンディー」・・・なんとなく観たのですが、とても面白かったですね。主人公の

女の子がスゴく怖いです。


「美しい人」・・・それぞれに問題を抱えた9人の女性のオムニバスショートストーリー

ですが、それぞれが少しづつシンクロしているのも面白かったですね。派手さはないの

ですが、しみじみとしたストーリでした。


「マイアミバイス」・・マイケルマン監督お得意のハデな銃撃アクションものですが、

やたらクールでかっこいい映像と音楽でした。アンダーカバーとはいえ、刑事があんな

ゴージャスでいいの?という意見もありますが、いいんじゃないでしょうか。


「X-MEN:ファイナル・ディシジョン」・・・もうポカンとして観れる楽しいアメコミです。

ファイナルと言いながら続編がありそうなラストがずるい!


「トランスアメリカ」・・・自分探しと父親探しのロード・ムービーですが、テーマが微妙

ですね。アメリカらしいのかもしれないですね。


「イルマーレ」・・・オリジナルは韓国映画らしいのですが、なかなか面白いストーリー

ですね。ハリウッド流にリメイクされているのだと思いますが、なかなか面白かったですね。

キーポイントを演出するしょぼくれた犬がなかなかいい味をだしていました。


「レディ・イン・ザ・ウォーター」・・・御伽噺を題材にしたこの映画は僕は好きです!

冴えないオジサン主人公(ジアマッティー)がとてもしょぼくれたいい味出してます。

変な登場人物達もそれぞれ面白くてなかなか楽しい映画でした。そして狼のような怪物が

怖かったですね。


「ワールド・トレード・センター」・・・これも9.11の映画ですが、「ユナイテッド93」と違って

、現場を救おうと奔走した警官の実話ですね。崩れた現場に閉じ込められた2人の警官と

その家族を描いていて、心に迫ります。


「16ブロック」・・・ブルース・ウイリスの役作りがスゴイですね。かなり後退した生え際と

たるんだお腹の冴えない中年オヤジの頑張りが良かったです。悪役のキャストはいかにも

悪役という役者さんなので、出て来たとたんにバレますが、けっこうあの役者さんはずるさ

や悪さがよく出ていて好きです!


「ブラックダリア」・・・この映画を観る前に「ブラックダリアの真実」という本を読んでしまっ

たのがちょっと失敗でした。恐るべき真実の前には、虚構は歯が立たないという感じなの

ですね。うまくやればL.A.コンフィデンシャルのような映画になる雰囲気なのですが、主演の

ジョシュ・ハーネットがちょっと軽過ぎる感じでした。


「父親たちの星条旗」・・・アメリカの負の部分が描かれていて面白かったですね。


「ナチョ・リブレ」・・・とても楽しいおバカな映画です。プロレスに詳しい方ならさらに

楽しめたのでは。ジャック・ブラックのくどさは最高です。


「カポーティー」・・・とても面白かったですね。直前に「冷血」を読んでいたのでさらに

楽しめました。


「プラダを着た悪魔」・・・☆キレイな女優さんとキレイな洋服、ファッションにぜんぜん

興味のない僕でも楽しめました。徹底的にワガママでイヤな編集長という設定ですが、

メリル・ストリープはちょっとやさしい感じがありましたね。原作も面白いです。

反対の視点でトップに立つ人間は妥協を許さないという見方でみるとさらに面白いと思い

ます。


「007カジノ・ロワイヤル」・・・若いボンドで、とてもアクションに切れがあります。以前の

ボンドとは別物としてとても楽しく観れました。二転三転の展開もいいですね。


「トゥモロー・ランド」・・・ひたすら暗い未来の映画でした。音楽が良かったですね。

それから主人公のお兄さん(政府の役職者)の住む建物がピンクフロイドのアニマルズに

出て来る工場にしてあったのが面白かったですね。豚もちゃんといました。


「エラゴン 意志を継ぐ者」・・・今流行りの魔法物のファンタジーの要素を全て詰め込ん

である感があり、CGもすごくて楽しめました。ちょっと駆け足な展開ですが、続編も楽しみ

です。


「シャーロットの贈り物」・・・とてもかわいらしいファンタジーです。


「敬愛なるベートーベン」・・・第九の初演のシーンは感動的です!ベートーベンを演じ

たエド・ハリスは怖いと言われるベートーベンのイメージよりやさしく見えてしまいました。


「硫黄島からの手紙」・・・渡辺健がかっこいいですね。ただ、日本兵として若い人が

クローズアンプされているのですが、あんなにヘナチョコでいいの?という気がします。


「イカとクジラ」・・・地味な映画ですが、とても面白かったです。ケビン・クラインの息子

が出ていたとか。アメリカの社会の良くない部分が地味に描かれていて、両親が離婚した

兄弟の精神的に不安定な部分が面白いです。タイトルが変なので、知らない人に話すと?

になるのですが、これは、本当は母親を求めているのに気付かず、父親側に付く兄が

カウンセリングで思い出す昔の記憶で博物館に母親と一緒に行った時見た展示の内容

なのですね。すれ違って心が離れてしまう両親のことかもしれません。


「大奥」・・・豪華なテレビドラマのようでした。男優に場を締められるような大御所が

いなかったのが残念な気がします。


「リトル・ミス・サンシャイン」・・・とても楽しい、変な家族のロードムービーですね。

はじめてんでバラバラだったのが最後にまとまるところがしみじみしています。


「ラッキーナンバー7」・・・ジョシュ・ハーネット、ブルース・ウイリス、モーガン・フリーマン

、ベン・キングズレーという大御所が出ているB級タイプの映画なのですが、久々の凝った

B級ハードボイルドムービーという感じで楽しめました。ブルース・ウイリスが若い時の

シーンはかなり無理があって笑ってしまいます。

「ディパーテッド」・・・まだコメントはまずいですね。

では、また。

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<Showerその13 僕のシステムの話>

前々回、僕のシステムの話をしましたね。CDプレーヤーがスチューダーのA727、

プリアンプがカウンターポイントのSA-3.1、そしてパワーアンプに同じくカウンター

ポイントのSA-20が加わったのです。スピーカーがJBLの4425で、もちろん全て中古で

そろえたのですが、今はみんないなくなってしまっています。このシステムは明るく分厚

い音で、音がリアルでとても気に入っていました。このセットは実は映画を見るのにも

なかなか良かったのです。当時はトップガンとかバットマンとか、音楽もけっこう入って

いてサラウンドも意識した映画もけっこう多くて、僕のテレビはSONYの20インチの

今となっては小さなものだったのですが、このセットで音を出すと、部屋が狭かったのも

幸いして、2chなのにサラウンドの効果がばっちり出たのです。4425のホーンから拡散す

る音は部屋の壁で反射して、アナログサラウンドの逆相成分が像を結んで、映画を見て

いると自分の後ろでドアが開く音が聴こえたり、車が走り回ったり、ジェット機が飛び

去っていったりしたものです。しかも音の出所は4425のホーンですから、リアの小さい

スピーカーとかがあるわけではないので、当たり前ですがつながりがよかったのです。

そしていいことがもう一つ、セリフの雰囲気が抜群に良かったですね。ハリウッド映画の

あのボソボソ低くささやくセリフがとてもリアルで、映画らしかったのです。

しかもバイラジアルホーンから出るセリフはちゃんと真ん中に定位してくれて臨場感

たっぷりでした。センタースピーカーなんてまったく必要なかったですね。低域も十分と

いうかそれ以上にたっぷり出ましたから、問題はただ一つ、とても夜は鳴らせないという

ことでしたね。昔それでよく見たのは「トップガン」「バットマン」「逃亡者」

「インサイダー」「ゴッドファーザー」等々ですね。実は、今はもうこのシステムは持って

いないのです。ずーっと聴いていて、音の厚みになんだか飽きて来た部分があって、

ちょっとコンパクトでスッキリしたシステムにしてみたくなったのです。

で、変えたシステムがアンプはユニゾンリサーチのシンプリーTWO(初代)で、

スピーカーはオーディオフィジックスのブリロン1.1、そんでCDプレーヤーはお休みして

(予算が足りず)アナログレコードプレーヤーにしたのですね。ターンテーブルは

当時パイオニアインターさんがやっていたプロジェクトにシュアーのVST-IIIと、

ユニゾンリサーチのシンプリーフォノという組み合わせです。

カウンターポイントSA-20のマッシブな音が辛くなったのですが、やっぱり真空管の

音が好きなので、思いっきりシンプルにしてEL-34のシングルにしたんですね。

シンプルな構成でもやっぱりイタリアですから声の明るい歌う感じの音ですし、

ブリロン1.1はちょっと高域はきついのですがしっかりした低域と音像と音場が出せる

いいスピーカーですね。これでレコードでビートルズやツェッペリンやモダンジャズ系

を聴いていたのですね。僕はレコードを集めるマニアではないのですが、(ジャズの

レコードをちゃんと集めようと思ったらひと財産かかってしまいますからね。)

ビートルズだけは大久保や渋谷、早稲田なんかでキズだらけのオデオン盤や

キャピタル盤なんかを買いました。状態のよいものはとても高いのでコンディションの

悪いもので安く売っているモノでガマンしたのですが、なんとこれがびっくり、

けっこうキズがあっても音の活きでちゃんと聴けてしまうのですね。特に初期のイギリス

盤4枚とキャピタル盤4枚は元気があってとても聴いていて楽しいのです。

僕はコアなビートルズマニアではないので、あとは「ラバーソウル」「リボルバー」

「サージェント・ペパーズ」と「アビーロード」が特に好きなのです。コアなマニアに

なってくるとビートルズはシングル盤になるし、もちろん初期のものはモノラル盤に

なってくるのです。ストレートアームだったのでカートリッジ交換がひどく面倒なので、

ずぼらにモノラル盤もステレオカートリッジで聴いたのですが(マニアの方には怒られて

しまいますが)それでも初期のものはステレオ盤よりモノラル盤の方が圧倒的にいいの

ですね。ステレオ盤は音がばらばらに左右に切り裂かれるのですが、モノラル盤は

中央に音像が定位して前後に厚みが出るのです。初期のビートルズの1本マイクに

みんなで顔を寄せ合って歌っていた感じが出るのですね。それをベッドに寝っころがって

ラクに聴くのがいいのです。歌詞カードが欲しくてわざと日本の再発盤も買ってそれを

見ながら一緒に歌うという楽しみ方でした。まるで中学生のような感じで一生懸命

聴いたものです。これをやっているころ、以前からの友人はリンのLP-12の初期の

ものを中古で手に入れて、やっぱりジャズの中古盤を集めていたのです。僕もレコード

クリーニングはレイカのバランスウォッシャーでしたが、彼はそれプラス何か他の

洗浄液体でしつこいカビや汚れを取っていたようですね。彼はそういう集めることに

関してはマニアなので、中古レコードの本をわざわざ買って誰のどの盤を買うべきか

とかかなり凝っていました。休みの日には近場の中古レコード店をいっしょに回った

こともあります。有名店で高い盤を買うより田舎の中古レコードやさんで、埋もれている

安い盤で掘り出しモノを狙っていたのですね。ですから彼は買った盤を真剣に

クリーニングしていました。聴ければいいや的な僕とは大違いですね。もちろん

そうそう掘り出しものなどあるわけもないのですが、たまにえっというものが見つかる

らしいのですね。オーディオやレコードもかかわり方や楽しみ方はひとそれぞれという

いい例だと思います。CDが出る前のレコード全盛時代にオーディオをやっていた

先輩達なんかは今と違ってカートリッジやアームやトランスなどさまざまな種類が

選べたのは本当にうらやましいですね。特にカートリッジやトランスは今はもうなくなって

しまってますが、当時は山のようにいいメーカーがありましたよね。


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<Showerその12 映画の話>

映画の話ですが、前回このページでは「ミュンヘン」を見た時のことまでで、そのあとは

ブログに書いていたのですが、最近忙しくてブログの方はさっぱりご無沙汰してしまって

います。すみません。かぶるところもあるのですが、それから見た映画は「ウォーク・ザ

・ライン」「ダイヤモンド・イン・パラダイス」「ナルニア国物語」「シリアナ」「エミリー・

ローズ」「イーオン・フラックス」「ファイヤー・ウォール」「サウンド・オブ・サンダー」

「リバティーン」「プロデューサーズ」「Vフォー・ヴェンデッタ」「アンダーワールド・

エボリューション」「ニューワールド」「レント」「ブロークン・フラワーズ」

「ピンクパンサー」「ナイロビの蜂」「ダ・ヴィンチ・コード」「ジャケット」「夢駆ける馬

ドリーマー」「アンジェラ」「ポセイドン」「トランスポーター」「インサイドマン」

「ホテル・ルワンダ」「ウルトラヴァイオレット」です。

まー、節操がないと言いますか、休みの日にすることがないといいますか・・・・。

暇に任せて見ている訳ですね。僕の映画の見方は部分的にでも面白ければそれで

良し、というスタンスなので、たいていの映画は楽しく見れます。あまり失敗したとか、

損したとかは思わないのですね。例えば、映画的に作りが悪いとか、ストーリがだめ

とか、内容が分かり難いとかいろいろ批判する人もいますが、まあ、映画ですから・・・。

せっかくお金払って見るのですから、批判的に見るより楽しんだ方が得だと思います。

こうしてだらだら並べてみるとストレートな恋愛映画がないですね。「ウォーク・ザ・

ライン」は恋愛物と言えなくはないのですが、ちょっと違うような気もします。

「レイ」のような感じですね。時期的なものもあるのでしょうか。春からゴールデン

ウィークそして梅雨という期間ですからね。純愛系は今は日本映画や韓国映画が

カバーしているからでしょうか。それからいつも見に行くのはサイタマのMOVIXですから

売れそうな線しかやっていないというハンデがありますね。この辺りは渋谷とかに

すぐいける人とは違って悲しい部分ではありますね。たぶん見逃している地味だけど

いい映画や笑っちゃうようなB級作品なんかもたくさんあるのだと思います。

この中で、「ホテル・ルワンダ」は見ていてかなり考えさせられる内容でしたね。

それから「インサイドマン」は展開が読めずにとても楽しめました。見終わってやっと

タイトルの意味が分かります。それから話題の「ダ・ヴィンチ・コード」も

小説を読まないで見たわりには楽しめました。もともと興味があるテーマなので、

なんとか展開についていけました。原作は映画を見てから買って読んだのですが、

やっぱり原作の方が面白さは勝りますね。でも、小説ではなかなか理解の出来ない

パリの街や寺院、美術館の中など視覚的な部分を見れるところが映画のいいところ

だと思います。「最後の晩餐」の絵の中の解釈などは本だけでは辛い部分がありますが

、映像で見ると一目瞭然という感じですね。映画を見たお陰で原作をとても楽しく読む

ことが出来ました。反対に映画ではゆっくり考えている暇はありませんが、小説では

なんども前に戻って読み返すことが出来ますので、これは両方セットで一つの作品と

いうふうに感じました。もちろん映画では時間の関係ではしょってある部分や設定が

変えてある部分もありますが、ほぼ忠実に再現してあったと思います。そのあとで

この話の前作の「天使と悪魔」も読んだのですが、これがまたとても面白いエンターテイ

ンメントです。映画化が決定したようですが、早く見たいものですね。

最近、知人の影響で、ノンフィクション小説をいろいろ読んでいるのですが、

そういうものいろいろな映画と共通点といいますか、根っこの部分で絡みあっていて、

例えば、以前にお話した「ロード・オブ・ウォー」と「ナイロビの蜂」や「ホテル・

ルワンダ」「ミュンヘン」にはある種の関連がありますよね。また名前は覚えていない

のですが、あの映画に出ていた俳優がこの映画にも出てるという発見もあったりします

。見れば見るほど面白くなっていきますね。



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<Shower その11 4425買っちゃいました!>


以前僕の最初のセットの話をしましたが、今回はその続きです。

CDプレーヤーがケンウッドのDP-1100II、アンプがヤマハのA-2000、スピーカーが

JBLのJ-216PROで、チューナーがケンウッドのKT-2020、

そして学生の時にひと夏のアルバイト代をつぎ込んで買ったアカイのGX-F90と

パイオニアのシスコンのレコードプレーヤーにテクニカのカートリッジという

ラインアップでした。

そして次に念願のナカミチの670ZXを中古で手に入れたんですね。 当時ナカミチは

BXシリーズ、ZX-5,7,9にドラゴン、それから1000ZXLなんてラインアップで、

他にもテープを回転させるオートリバースのRXシリーズなどがありました。

そう、出窓みたいなカセットリッドが飛び出してテープがクルっと回転してまた戻るやつ

ですね。あれはその回転部分が壊れるという話もありましたが、カッコよかったですね。

それからZXシリーズやドラゴンの操作ボタンのスラントした形状もとてもカッコよかった

。でも支払いの方が厳しくてナカミチは諦めていたのですが、移動になった秋トレで

670ZXの程度のいい中古品が出てきたのです。これはもう買うしかありませんね。

ちなみに僕は丸の内店からオープン時にサウンドパークに移動になりそしてすぐ

秋トレに移動になったのです。

そうそう、その時ついでに当時ナカミチで出していたヘッドフォンも

一緒に買ったのですが、あれも音が良かったですね。

オープンエアーの軽いヤツです。

当時は外で音楽を聞くといったらカセットテープです。ウォークマンとカーステレオ

のテープデッキですね。ナカミチで録音するとスピーカーで再生しても元のCDより

音が聴きやすくて深みもあってよかったものですし、ウォークマンやカーステで

聴いても音が良かったのです。レンタルレコード店でレコードを借りてきては

オリジナル選曲のテープを作ってそれを聴きながらよくドライブしたものですね。

そんな日々を過ごしているとクレジットも終わりが見えてきます。

次はルボックスのCDが欲しいなあなんてローンの終わる月を指折り待っている状態

です。本当はスチューダーが欲しいのですが、いくら分割でもそれは無謀だろうと

諦めていたんですが、中古店にいますからどんどん欲しいモノが入荷してくるんですね。

まず、いきなりJBLの4425が中古で出て来てしまったのです。

最初の4425はペアで50万円もしたのですね。その後で円が強くなっていきましたので、

どんどん価格が下がっていくのですが、その時はそんなことは知るよしもなく、

さっそくクレジットを組んでしまいました。CDは当然後回しですね。

この時もめちゃくちゃうれしかったですねえ。まさか自分で買えるとは思っていなかった

ですから。中古店で働くというのは本当にヤバイです。どんどん欲しいものが、

頑張れば買えそうな値段で出てくるのですから。

その後、新宿店に移動したのですが、当時新宿店もトレードセンターになっていて

中古品がたくさんあったのです。スピーカーをグレードアップすると当然のように

アンプもアップしたくなるのですね。当時は今のように高級なプリメインアンプ

なんてものはありませんから、セパレートアンプが欲しくなるわけです。

でもセパレートアンプのセットはそうおいそれとは買えません。

A-2000はプリ・パワー分離が出来ましたから、とりあえずプリアンプかなあ

・・・なんて考えていると、出て来てしまうのですねえ、

これも欲しかったカウンターポイントが・・・。というわけでSA-3.1の中古品を

買ってしまいました。おまけに同時期にスチューダーのA727も出てきてしまったの

ですね。当時はA730が出たばかりで先輩のお客さんの買い替えで

出てきたわけです。これまたテゴロな価格で・・・。 かなり葛藤がありましたが、

・・・やっぱり・・・クレジットを組んでしまいました。

ここで一気に音のグレードが上がりましたね。A727の厚みがあって押し出しの

良いしっかりした音に、カウンターポイントの歯切れのいい明るい音が入って、

ヤマハの少しすっきりしてツヤっぽい音がまじって、4425ですから

中域に厚みとエネルギー感があって、これはよかったですね。

さすがに低域はある程度音量を上げないと出てこなかったけど、

休日の昼間にはガンガンに鳴らしてました。それで次はカウンターポイントの

SA-20が欲しいなあ・・・なんて考えていた日々でした。

この頃は大体3年払いでボーナス併用クレジットを組んでいました。

 そのころにはジャズやロックのCDもリマスターが出始めて、

輸入版を扱っている店を一生懸命探し回りましたね。コロンビアのマイルスの

カインド・オブ・ブルーのSMBバージョンとか、ロリンズのウェイ・アウト・ウエスト

とか、マイルスのリラクシンやビル・エバンズのとか有名なヤツしかないのが

残念でした。そういえばモービル・フィデリティーもこの頃から出てきましたね。

ロックではボストンの「モア・ザン・フィーリング」やピンク・フロイドの

「ウィッシュ・ユー・アー・ヒアー」なんかです。

僕がグレードアップをすると大学時代からの友人もシステムをグレードアップします。

彼はスピーカーをロジャースのLS3/5Aにして、アンプがQUADの44と405

(古い色のタイプ)、CDはメリディアンのMCD-PROというラインアップでした。

この友人のシステムも良かったですね。

すごく渋くて落ち着いていながら意外にジャズも聴けるのです。

女性ボーカルなんてとても良かったですね。ただあとあと低域が欲しくなって

ロジャースのLS3/5A用のサブウーハーを入れた時は失敗でした。

やっぱりこの類のスピーカーで低域を欲張ってはいけませんね。

大体ロクなことがありません。メリディアンのMCD-PROはとても落ち着いた

バランスの音でとても聴きやすかったですね。今でもこのラインアップは

とても良い組み合わせではなかったのかなと思います。

(もちろんサブウーハーは除いてです。)


さて恒例の映画の話ですが、相変わらず毎週見ています。

ポイントが貯まると1本ただで見れますし、夜8時以降でしたら1本1,200円で

見れるので、「ロード・オブ・ウォー」「プルーフ・オブ・ライフ」「プライドと偏見」

「ミュンヘン」「ウォーク・ザ・ライン」「ダイヤモンド・イン・パラダイス」

「ナルニア国物語」「シリアナ」「イーオン・フラックス」「エミリー・ローズ」

と見ています。めちゃくちゃでやってれば見るという状態に近いですね。

それぞれ楽しみましたが、特に「ミュンヘン」「シリアナ」「エミリー・ローズ」は

見ごたえがありました。その分見終わってから沈みましたね。

・・・でも「エミリー・ローズ」は最後に救いみたいなものがあって、

意外に後味はよかったのです。
「ウォーク・・・」は音楽物でちょっと「レイ」に似た雰囲気があり出てくる曲が

良かったですね。もちろん僕の世代より前の音楽ですが、オールディーズとして

聞いていましたから。

「ダイヤモンド・・・」や「ナルニア・・・」「イーオン・・・」はなにも考えずに

楽しく見れました。

僕はなんでも楽しく見れる安上がりな人間ですが、戦争物にだけは触手が

動きません。「ジャー・ヘッド」は見送りました。「ロード・オブ・ウォー」もほとんど

戦争物なのですが、うっかり見てしまいました。この時夜9時からだったのですが、

館のシートはガラガラで少ない観客は男ばかりで異様でした。しかもそのうち何人かは

明らかに兵器マニアっぽかったですね。

それから「スタンド・アップ」を見逃してしまったのは痛かったですね。

サイタマではあっという間に終わってしまいました。


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<Shower その10 ご無沙汰してしまいました>

みなさん、お久しぶりです。毎日の入荷の更新と「ツルちゃん」が頑張って試聴して

くれるんで、なかなか自分のコーナーまで手がまわりません。すっかりご無沙汰して

しまいました。今回は僕がダイナに入った頃の思い出話です。ダイナに入って

サウンドハウスで研修して最初に配属されたのが「丸の内オーディオギャラリー」店

でした。今は秋葉原と新宿だけになってしまいましたが、当時は新橋、丸の内、原宿、

池袋とあちこちに支店があったのですね。ちょうどサウンドパークダイナがオープンした

年だったのです。それまで高級オーディオにはぜんぜん縁がなかったものですから、

初めて見にする機械や知らないことだらけだったのです。

丸の内店はロケーションが有楽町の駅からわりと近く、帝劇のビルの1階でした。

当時の展示品で印象に残っているのは、スピーカーがタンノイのG.R.Fメモリー、

JBLの4344、アコースタット、ロジャースLS3/5A、KEFの104、ダイヤトーンの

DS-5000で、アンプがカウンターポイントSA-5とSA-4、クレルのPAM-3と

KMA-100とKSA-50、ジャディスやオースチンなんてばかでかい管球アンプも

ありました。プリメインアンプはヤマハのA-2000、ラックスマンのA級のLシリーズ、

デンオンなどでした。CDはスチューダーのA725とルボックスのB-225、

レコードプレーヤーはマイクロがありましたね。それからトーレンスのプレステッジ

なんかがあったと思います。ナカミチのカセットデッキが当時のフルラインアップで

ありましたね。1000ZXL、ドラゴン、ZX-9、ZX-7、ZX-5などです。そして場所がら

外人のお客さんも多かったのでタックスフリーの輸出用モデルもありました。

当時僕は入社したばかりで知識もありませんから、ただの配達要員って感じでした。

時期的にバブルが始まるちょっと前の頃でしょうか。店の雰囲気もわりとゆったりして

いて、お客さんはゆったりソファーで試聴していくという感じでした。オフィス街ですから

平日はお昼休みの時間と午後5時過ぎにお客さんが集まります。それ以外の時間は、

たまに時間に自由がある方が来られてゆっくり試聴されていくといった感じでした。

そうそう、当時はお得意様にはコーヒーが出ていたんですよ。

当時の光景で印象的なのは、常連のお客様が店にきて、接客デスクの前の椅子に

座って新聞を広げます。そうするとすかさず業務の女子がコーヒーを出すんですね。

で、常連さんはそれを飲みながら店長や先輩達と雑談をしています。で、雑談が一息

つくと、そのお客さんがある製品について質問をします。そうするとカタログスペックに

ものすごく強い先輩がカタログも見ずにすらすらと説明します。それから別な行動派の

先輩が「一度ご自宅でお聴きになったらどうですか?」とカレンダーで配達の開いてる

日を探します。そんな合間にお客さんが店長に「時に店長、〇〇はどうかね?」と

まったく別な製品について聞くと、それまでだまってニコニコしていた店長はだまった

ままさらにニッコリしてうなずくんです。そのニッコリ加減で判断するのか、お客さんは

「そうかね、いいかね?」と言って、もう一度店長を見るんですね。そこで店長がまたまた

さらにニッコリしてもう一度うなずくとお客さんは「じゃあ、頂こうかね。」と言って席を立つ

のです。立って見ている僕には何がなんだか分からないまま、後日配達に伺うという

光景がよくありました。オーディオの古き良き時代の牧歌的な逸話ですね。そして僕は

何も分からないまま連日のように配達に駈けずりまわってました。おかげで、都内の

位置関係がまったく分からなかった僕も、都内・近郊の道にだいぶ詳しくなって個人的

には得しましたね。この配達は昼間なのですが、夜も先輩の手伝いで試聴やら配達

やらでお客さんのところに行くことが多かったのですね。もちろんセッティングは先輩と

お客さんで僕は重たい荷物の運び役です。お客さんの方がよっぽど詳しい状態でした

から。夜の静かな環境でそれほど大きな音でなくても、いいものはやっぱりすごいの

ですね。もともと夜は空気が落ち着いてきますので音が良くなりますからね。

(お宅によっては夜なのにすごい大音量で鳴らせるところもあったりして・・・)

そんな中で聴かせてもらったお客さんのさまざまなシステムの音は経験のない僕に

取ってはとてもいい勉強でした。JBLの4344や、4343などをレビンソンのLNP-2Lや

ML-3で鳴らす凄みのある音や、タンノイのメモリーをクレルのPAM-3とKMA-100で

鳴らすとても滑らかな音などなどですね。また僕はカウンターポイントの明るく密度感の

ある音が好きで、SA-5とSA-4の組み合わせとか、エクスクルーシヴのM-4あたりで

鳴らすタンノイの音は特に好きでしたね。それから広いお部屋でアコースタットで

聴いた交響曲にはかなりびっくりしましたね。当時はやっぱりメインのソースは

アナログレコードでしたからそれぞれのお宅にそれぞれのプレーヤーがいろいろと

あったのですね。マイクロ、エクスクルーシヴ、トーレンス、リンなどなど、カートリッジ

も今と違って本当にたくさんの種類がありましたね。

で、そういうお宅ではご主人がこだわっていて挽きたてのコーヒーが出てきたりするの

ですね。僕はコーヒーが好きなので、これがまた密かな楽しみでしたね。

概ねオーディオに凝っている方はメカが好きなので、カメラや時計、車、バイクなど

いろいろ楽しいお話などを聞けるのも、そういう方面に興味があっても知識のない僕に

とっては楽しみだったのです。

そう言えば、昔はスピーカーやアンプの音がメーカーごとに個性に明確な違いがあって

分かりやすかったですね。今みたいに微妙な違いだから良く聴き比べないと分からない

と言うことはなく、どの音が好きかで簡単に選べたものですね。好みの音のメーカーの

ものを買って、あとは使いこなしみたいなシンプルさがあったのですね。アクセサリーも

今ほどはありませんから、使いこなしといってもひたすら聴くだけ、あとは置き方に

気をつけるみたいな。形が気に入って購入してあとはもう強引に鳴らし込むといった

力技が出来た時代だったような気がします。

例によって映画の話ですが、年末から年始、ここにきて新しい映画がどんどん公開

されていますね。それはいいんですが、タイミングが悪く見ていないうちに打ち切りに

なってしまうものもあるのが残念です。毎週1本見ているのですが、それでは追いつか

ないくらいですから、困ったもんです。「スタンドアップ」も見たかったのですが、

そんな感じで見逃してしまった1本です。もちろん都内で探せばやっているのでしょうが、

休日はなかなか遠くて出られないのですね。

昨日は「オリバー・ツイスト」を見ました。ロマン・ポランスキーの丁寧な作りの映画

ですね。オリバー君がかわいらしく女性客が多かったですね。けっこう楽しく見ました。

考えさせられる部分もちゃんとあっていい映画なんじゃないかと思います。先週は

「フライト・プラン」、先々週は「レジェンド・オブ・ゾロ」を見ました。前にも言いましたが

、僕はたいていの映画は楽しく見れる得な性格なのですが、この2本は本当に面白

かったですね。「フライト・プラン」のサラウンド効果はなかなかすごいと思いました。

では、また。


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< Shower その9 やっと単品コンポのお話です。>

前回は学生の時にアルバイトで頑張ってアカイ3ヘッドデッキを買ったことをお話し

しましたが、今回からやっともう少しましなオーディオ生活のお話になります。

オーディオのことについてはほとんど無知だった僕もこの会社に就職して、やっぱり

単品コンポが欲しくなるんですね。そりゃあそうですよね、毎日見て音を聞いているの

ですから。それで、最初に僕のこころを捕らえたのはヤマハのプリメインアンプの

A-2000でした。当時はわりと黒系の製品が多かったのですが、A-2000は上品な感じ

のシルバーでサイドウッドの色も明るくとてもきれいでした。当時はサンスイマランツ

ケンウッド
デンオンヤマハラックスマンなんかがガンガン売れていて、ヤマハ

安いラインアップは黒でしたね。シルバーだったのはそのヤマハくらいだったのでは

ないでしょうか。ちなみにラックスマンはシャンペンゴールドでした。またラックスマン

アルパイン-ラックスマンとして真空管を正面から見えるように配置した黒いアンプを

出していましたね。ヤマハA-2000は、ちょっと細身のとてもきれいで滑らかな音で

かなり人気がありました。ラックスマンのLシリーズはわりとふっくらしたデザインで

純A級動作で音の厚みもありゆったりしたやわらかさがポイントで、まだ若かった僕は

それより鮮明さがあったヤマハの方が好きでしたね。サンスイも良かったのですが

イメージとしてはちょっとストレートでワイルドな感じでしたね。ケンウッドがそれより

少しやんちゃな感じを持っていたと思います。

社会人になったばかりですから、A-2000なんてとてもポンとは買えません。仕方がない

のでクレジットで分割ということになるのですが、どうせクレジットにするのならついでに

CDとスピーカーをセットで買おうということになるわけです。僕がもっていたまともな

コンポはカセットデッキだけでしたし、システムコンポのスピーカーA-2000で鳴らす

というのもあまりかっこよくありませんから。

当時は少し大き目のブックシェルフスピーカーが大流行りしていました。ダイヤトーン

オンキョーヤマハケンウッドデンオン等々ですね。また、CDプレーヤーは

第3世代だったのでしょうか、ソニーマランツデンオンケンウッドヤマハなどが

人気があったと思います。いくらクレジットを組むと言っても、月々の支払額などいろいろ

検討して、価格帯的な選択肢の多いスピーカーを安めのものにしようということになった

のです。

CDプレーヤーもどれにするか迷いましたね。当時個人的に好きだったのは、ケンウッド

DP-1100IIマランツCD-84デンオンDCD-1800だったのですが、当時は

家で聞くのはほとんど洋楽(ポップス・ロック)でしたから明るく元気の良かったケンウッド

に決めました。もしジャズ系だったらマランツ、クラシック系だったらデンオンにしていた

かもしれませんね。当時CDプレーヤーにはそれほど選択肢がなかったように思います。

そうそう、ちょうどマランツCD-34が出た時だったと思います。

また当時はまだ海外製品の価格の高いものには目が向かなかったのです。


(向いたとしても買えませんでしたが・・・)

そしてスピーカーの選択ですが、価格が安くて、洋楽をスカッと聞くのに適した2ウェイの

コンパクトなスピーカーがあったのです。そう、JBLJ-216PROでした。

このスピーカーはとても音が楽しかったですね。スカッとしていて、屈託がなく、

ロックらしいドライブ感が十分出ましたね。さすがに深みある音は無理ですが、

レンジを欲張っていなくて、でもロックぐらいの中低音はけっこう出せましたから。

今でも、JBLのコンパクトスピーカーはアンプがしっかりしていれば、へたな中型・大型

スピーカーよりかんたんに楽しい音が出せると思っています。

そしてちゃっかりケンウッドKT-2020も入れてクレジットを組んだのですね。

チューナーと言えばやはりケンウッドですよね。もちろん3030が欲しかったのですが、

いくらクレジットとはいえ、ちょっと無理だろうと思いました。

ケンウッドDP-1100IIヤマハA-2000JBLJ-216PRO、この組み合わせは

値段的なことを考えるととても音が良かったと思います。洋楽のロック〜ポップス

屈託無く元気に聞けますし、ヤマハのお陰で意外にきれいな音も出せるのでクラシック

も聞けるますし、ジャズも渋さは出ませんがそこそこ聞けます。僕は楽器が全然弾け

ませんから、演奏よりボーカルを中心に聞くのですが、そのボーカルの浮かせ方が

JBL
はとても上手かったですね。

当時とても流行っていた「ゴッキュッパ」の中型の3ウェイのブックシェルフスピーカー

と「ナナキュッパ」のプリメインアンプでは、音はきれいでも、演奏とボーカルは立体的

にならず一列横並びになってしまうことが多かったように思います。組み合わせによって

はボーカルが奥に引っ込み演奏ばかりになってしまうことすらありましたね。

当時国産のスピーカーはかなりお金がかかっていて真面目に作ってあり、

アンプはずいぶん上のものを組み合わせないとよく鳴らせられなかったのですね。

ダイヤトーン
ヤマハのスピーカーはその代表だったような気がします。

その分、オンキョーテクニクスデンオンなどが比較的買いやすい価格のセパレート

アンプを出していたのですね。

また、先ほどのボーカルを前に出すか一列に並ばせるかは、日本と海外の音楽の

捉え方の感覚の違いかもしれませんね。この感覚の違いで国産スピーカーが好きな人

と海外製スピーカーが好きな人とが別れるのだと思います。


それから、前から登場してもらっている友人がケンウッドKA-990Vオンキョー

D-77を買ったのですが、この組み合わせの低音はすごかったですね。もう、ドーンと

出ていました。オンキョーD-77は、低音はドーンとものすごく出るのですが、

中高音はクールなのでアンプがサンスイだと、とても静かになってしまうのですね。

その点ケンウッドのアンプは高域がにぎやかで楽しくてよかったと思います。この時の

CDはたしかマランツCD-84だったでしょうか、なかなか粘っこい音を出していまして、

この友人のセットもロック良し、ジャズ良し、クラシック良しだったと思います。

・・・・・・この頃のお話は、また次回にしますね。


さて、なんだか恒例になってしまいましたが、今週の映画は「イン・ハー・シューズ」です

キャメロン・ディアスシャーリー・マクレーンともう一人トニー・なんとかさん

メインアクトレスでした。ハート・ウォーミングな楽しい映画でした。特にシャーリー・

マクレーン
と仲良し役のお婆さんがとても良かったですね。いつものさいたま新都心

です。今回も封切りしたばかりだったのか、TADのスピーカーシステムの設置された

11番館でした。この館は中も広くゆったりしていてスクリーンも大きく、さすがに音がいい

のですね。今回の映画自体はそんなに大きなスクリーンでなくても、音が良くなくても

かまわないと思いますが、観客をたくさん収容するためにはその館じゃないとだめなの

ですね。なにしろ本編よりも、予告編(ナルニア国物語/ダビンチ・コード/アイス・

エイジ2
)の時の方が音に迫力があってすごかったくらいですから。

それからナイトシアターの時間が以前より少し早くなり8時半から1,200円になっていまし

た。これはとてもうれしいですね。どうせなら昼間から1,200円にしてくれたら1日に

2本見てもいいのですが・・・・。2本見たら、やっぱり食べ物だっていろいろ欲しくなるし、

飲み物も当然
・・・・。・・・・お客さんも増えるし、結果的に客単価も上がると思うので・・

・・出来れば是非頑張って欲しいものです。




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<Showerその8 カセットデッキ>

今日もやることが無くてやっぱりのんびりしています。またあとで映画を見ようかなと

いう感じですね。

高校生時代のオーディオ生活はお金がないので特に機械に変化はなく、ひたすら

テープに録り貯めするだけでした。でもあのころはFM局は少なかったけど音楽を

ちゃんと流してくれる番組が今より多かったような気がしますね。もっとも今は昔のように

FMを聴く時間なんてあんまりないのですが。現在はFMは時々車の中で聞くくらいなの

ですが、なんだかいつ聞いてもどの放送局でもパーソナリティーが違うだけで同じような

内容の番組が多いと感じてしまいます。それにFM放送の内容がなんだかAM放送化し

ているような気がします。もちろんちゃんと聞いていないのでなんとも言えませんが。

昔はレコードでは出ない貴重なライブの放送があったり、スタジオ生ライブがあったりと、

他のソースがそれほどなかったのでFMの番組は今より良かったような気がします。

今、店にいると当時ほしかったFMチューナーがよく中古で出てくるのでとてもなつかしい

ですよ。欲しいなあという機種がよく出てくるので困ります。家にFMアンテナはまだ

立っているのですが、もう10年以上前に立てたものだし、最近ぜんぜん聞いていないの

で生きているかどうかもわかりません。マランツとかマッキンのチューナーはそうは出て

きません、もともと世界が違いすぎて欲しいと思ったことは・・ちょっとしかないのですが、

ケンウッドL-03TL-02TKT-3030D-1100T辺りは出てくると気持ちが

グラグラゆれますね。以前にお話した大学(無名のカスみたいなところでした)時代の

友人は高校時代から物理部でアマチュア無線もやっていたのでトリオ時代の人気機種

を持っていたのですが、僕はずっとパイオニアのシステムコンポのチューナーを使って

いました。僕のコンポに新しいメンバーが入ったのは、大学生になった最初の夏休み、

約1ヶ月間アルバイトをして10万円を貯めて、AKAIGX-F90という3ヘッドの

カセットデッキを買ったことと、オーディオテクニカカートリッジを買ったことですね。

ナカミチカセットデッキが欲しかったのですが、やっぱり高嶺の花で、AKAIで我慢

したのです。でも当時流行の3ヘッドデッキを手に入れた時はもうものすごくうれしかった

ですね。テープの録音レベルのオートキャリブレーションもついていてテープの性能の

ばらつきを修正出来ましたから、いろいろなカセットテープを買って試しましたものです。

その当時はカセットテープが1番主流の録音メディアでしたから、各メーカーもかなり力を

入れていて頻繁に新製品がでていました。また、メーカーによって音が違うので人に

よって好みのテープメーカーがあるなんて感じでしたね。前述の友人はマクセル派

だったような気がします。僕はTDK派でした。アルミダイキャストをテープのハーフに

使ったやつなんて、当時けっこういい値段したのですが、これはという番組やレコードを

録音するときは無理して買ったもんですね。また、当時はテープのノイズリダクションも

花盛りでDolbyはもちろん東芝ADRESSdbxなどいろいろなメーカーが競って

いました。いかにテープのヒスノイズを消すか、これは重要な関心だったのですね。

そしてテープ自体の性能もどんどんあがっていましたから、ノイズリダクションを通すと

音質が変わってしまうということで、録音レベルを歪むぎりぎりまで上げて録った方が

いいとか友人といろいろ議論した記憶があります。また、当時はパイオニアのシステム

コンポのカセットデッキとAKAIとで2デッキになったので、テープダビングが出来るように

なり、どっちでとってどっちに送った方が音がいいとかいろいろ試したものです。

また、音楽を集めたオリジナルテープ作りも楽しかったですね。そのときAKAIのボタン

はロジックですから反応が一瞬遅れるのです。ロジックデッキはポーズをするとヘッド

ブロックが一度下がって待機状態になり、ポーズを解除すると再度ヘッドブロックが上が

ってテープに接触するのですね。パイオニアのデッキは古いので機械式ピアノタッチの

がっちゃんレバーですから、ポーズをしてもキャプスタンがテープから離れるだけで、

ヘッド自体はテープに接触したままなのです。音楽をつなぎ目なしに続くように編集する

為にはパイオニアの方が便利だったのです。AKAIでは微妙にワンテンポずれるというか

、妙な違和感があったことが記憶にあります。

それからかなり後になって就職してから憧れのナカミチ670中古で手に入れること

が出来たのですがこれには感激でしたね。中古とはいえ程度がよく、音の良さは抜群で

した。ウチのレコードプレーヤーでは直接再生するより、一度ナカミチでテープに録音し

た方が音が良かったのです。いったいこれはなんだったんでしょうか。中のアンプの違い

だったのでしょうか。やはりCDプレーヤーは就職してから買ったのですが、初めて買った

ケンウッドのDP-1100SDIIも、やはり直接聞くより一度ナカミチでテープに落として

聞いた方が音が良かったのにはびっくりしました。

話は大学時代に戻りますが、FMエアチェック生活の必需品のFM雑誌も高校の時と

変わります。FMレコパルから週間FMときてFMファンになるのですね。FMファンは編集

内容がわりと大人向けな感じで落ち着いていたような気がします。おまけのカセット

レーベルもクールな感じの写真が中心でとてもかっこよかったですね。オーディオの

紹介記事もちょっと高めの製品が多かったかもしれません。僕はお小遣いをほとんど

持っていなかったので、当時オーディオ製品にはあまり興味はなかったのですね。

どこかべつの世界に住む人が買うものだって感じでした。だってレコードだっておいそれ

とは買えないのですからね。でも当時はオーディオ製品はめちゃめちゃ売れていたらしく

FM放送を聞いているとダイヤトーンオーレックスパイオニアテクニクスなどの

CMがしょっちゅう流れていました。特にダイヤトーンの砂丘にスピーカーを埋めるCMや

歌舞伎の劇場の解説のCMなどよく憶えています。そんな機械オンチの僕も前述の友人

に誘われて初めてオーディオフェアに行ったのです。当時オーディオフェアは晴海で

行われていてあまりの広さにびっくりした記憶があります。そして憧れのナカミチ

ブースには独立したガラスケースの中に赤い布が敷かれていて、その上に金色に輝く

でかい物体があったのです。それは1000ZXL LTDだったのだと思いますが、そんな

バカみたい大きな箱がカセットデッキだったのにはびっくりしましたね。いったいどんな

人がこれを部屋に置くのだろうと思いました。その時は友人につれられていろいろ

ぐるぐる回ったのですが、やはりテクニクスTEACの10号のオープンデッキに惹かれ

ましたね。これがあったら思う存分エアチェック出来ますから。そしてマクセルTDK

ブースでアンケートに答えて景品のカセットテープをもらってニコニコしながら家に帰った

のでした。当時は国産メーカーが山ほどあって海外製品なんて田舎者には目に入ら

なかったものですね。JBLTANNOYアルテックってなんのことみたいな感じでした

。そういえばFMレコパルにオーディオメーカーの人やアーティストを紹介する漫画が

載っていたのですが、それにアルテックでユニットを開発し、JBL社を作ったジェームス

・バロー・ランシング
の話を読んで、可哀そうな人だなあと思った記憶がありますね。

なつかしいですね。

・・・コレを書いてからやっぱり映画をみました。「イントゥ・ザ・ブルー」ですが、

けっこう楽しめました。

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<Shower その7 DOMINO>


前回尻切れトンボだったのでその続きです。まずは「ドミノ」の話からですが、

これは有名な「トップガン」や「トゥルーロマンス」を撮った「トニー・スコット」監督の

映画でした。そう言えばちょっと「トゥルーロマンス」っぽい感じもしましたね。

トップガン」は言うまでもないですが、「トゥルー・・」は映画館では見なかったのですが

LD
で何度も見ました。とても好きな映画の一つです。「ドミノ」は主人公がとっても美人

でクールなアクション映画で、なんか汚いかっこが多いわりにはファッショナブルで

ゴージャスでした。しかも内容はなんと実話に基いているらしいです。シリアスっぽいの

ですが笑えるシーンもけっこうあってとても面白かったですよ。なんとビバリーヒルズ

高校白書
に出ていた俳優が2人、まんまその俳優として出演してましたよ。

それに僕の好きなクリストファー・ウォーケンがテレビ局の社長として出ていました。

この人は「トゥルーロマンス」にも悪役で出てましたね。この人は他にも色々な映画に

悪役や変な人の役で出ていてとっても面白怖いのがいいですね。それにあの猫パンチ

ミッキー・ロークが渋いおっちゃんになってましたね。以前はかなりチープな感じで

胡散臭かったのですが、今回は味わいのある哀愁のおっちゃんを上手くやってたような

気がします。途中で彼がポルノビデオ見てるシーンがあたのですが、渋くていやらしい

感じがしなかったですものね。それともう一人のひげもじゃの相棒がやたらスペイン語を

喋るのも可笑しかったですね。アメリカではスペイン語を喋れるのがクールらしいんです

ね。その辺をおちょくっている感じだし、人種問題を笑い飛ばしてる部分もあります。

映画の前の予告編でジョディー・フォスターの飛行機の中のサスペンスをやっていたの

ですが、これがとても面白そうですね。飛行機の中のパニックルームって感じで、

やっぱりジョディー・フォスターは「羊達の沈黙」からそうですが、ピンチで駆けずり回

る役が良く合ってますね。やっぱり「ハンニバル」にも出て欲しかったですね。

それからオーランド・ブルームのドラマの予告編もあってこれも面白そうでした。

2枚目俳優が2枚目っぽくない感じを出しているような・・・やっぱり2枚目のような・・。

映画館で見るのもいいのですが、DVDで何度も見るとどんどん面白くなってくる映画が

ありますよね。前いた店に「アイロボット」のDVDがあってしょっちゅう店でかけていまし

て、以前1回目に見たときはふーんという感じだったのですが、ばらばらにですが何度も

見ているうちにすごく好きになってしまいました。すごく良く出来ている映画だと思います

ね。

映画の話はこの辺にしまして、高校生のころの話に行きましょう。中学時代はラジカセで

AM放送がメインだったのですが、コンポですから当然FMですよね。5エレメントの

FMアンテナを屋根に上って付けましたよ。家は平屋だったので屋根に登るのも

そんなに大変じゃなかったのですね。その際に僕は重量級だったので瓦を2、3枚割った

ような気がします。家はサイタマの平地にありまして、まわりに高いビルなんてまったく

なかったのでFM放送はばっちり受信出来ました。当事は今と違ってFM放送局は

NHK-FMとFM東京しかなかったのですが、NHK-FMの地方の局は土曜日の午後は

オリジナル番組をやっていたのですね。家ではNHKのローカル局は埼玉、神奈川、群馬

、千葉と栃木でしょうか、かなりいろいろ受信出来たのです。FMアンテナはちょっぴり

自慢だったのですが、後に大学に入って同じさいたまの隣の市に住んでいるやつと

友達になった時に、そいつがFMアンテナにローテーターを付けているのにはびっくりし

ました。そんなこと知らなかったですからね。そいつはアマチュア無線をやっていたので

もうそれがアタリマエだったのです。

話は戻りまして、録音生活ですが、もう週間FMにラインマーカー引きまくりで取りまくり

ました。当然タイマーを買いましたね。カセットテープで録音するのですが、当事は

オートリバースなんてなかったですから、オープンリールのテープレコーダーはすごく


欲しかったですね。でも田舎の高校生ですからアルバイトで稼ぐなんて当事はあまり

考えられなかったのです。学校もアルバイトを禁止していたかもしれませんね。もしやる

としても新聞配達ですよね。でも僕は夜中までラジオを聞いてましたから、朝は当然

苦手です。早起きなんてとんでもなかったです。他には近所の〇〇屋さんで倉庫整理

のアルバイトを友人はやってましたね。今だったら高校生の普通のアルバイトの

マクドナルドなんて当事はなかったですから。喫茶店でのアルバイトなんて考えられ

ませんね。高校生の時は喫茶店そのものに入ったことなかったのですよ。そもそも

近所にそんなものなかったし。

それから、クラスでギターを弾きながらフォークソングを歌うのが流行ってましたが、

ギターを弾くのが上手いやつがいたんですねー。ビートルズブラックバード

かっこよく弾いたりしてました。僕がいた学校では同じクラスに女子がいなかったので

男だけでむさ苦しく4畳半フォークだったわけですね。そのころ中学時代の友人が川を

渡って都内の高校にいってまして、そいつは学校でハードロックのバンドを組んで

エレキギターを練習したりしていまして、そいつの家にはしょっちゅう遊びにいってました

からそこでやっとディープパープルなんかのレコードに出会うのです。そいつは

ある程度ボンボンだったので、レコードをたくさん持っていました。いわゆる当事の

3大ギタリストの音楽にであったのもやっとそのころです。リッチーブラックモアズ

レインボー
なんてちょうどのタイミングで大好きでした。僕は音楽的志向はミーハーで

中途半端なのですね。基本がポップスベスト10ですから、曲がよければ一発屋でも

なんでもかまいません。ポールマッカートニーエルトンジョンデビット・ボウイ

クイーン
、・・・ベイシティー・ローラーズなんてロック好きからバカにされても隠れ

ファンでしたもの。逆に深く追求するものは苦手だったのですね。エリック・クラプトン

好きでも、デレクアンドドミノスクリームまで、ヤードバーズは何だか聞く気がしない

といった感じです。ジミーペイジツェッペリンまで、ジェフ・ベック第一期

ジェフベックグループ
までといった感じです。高校時代はなぜかアメリカの南部系の

ロックはどれもダメでしたね。ハードロックもレインボウパープルUFO

スコーピオンズ
、というところでした。だからコアな部分を求める人たちからはかなり

バカにされていたように思います。でもポップスベスト10だってエンタメって観点では

リッパな音楽ですよね。フォークソングでもそうなんです。井上陽水小室等は聞いても

拓郎泉谷岡林はだめなんですね。バーズクロスビースティルスナッシュ

聞いてもニール・ヤングボブ・ディランはなぜか苦手だったのです。

プログレもそうですね。ピンクフロイド原子心母は全くわかりませんでした。

狂気アニマルズは大好きなんですけど。イエスもなんだかだめでした。

そんな感じで高校時代は音楽を聞くことに明け暮れていましたね。

しかし、毎回しょーもない話ばかりですみません。では、また。

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<Shower その6 休みでのんびり・・・>

みなさん、ずいぶんご無沙汰してしまいました。ここのところツルちゃんが頑張って

いろいろ聞いてくれるので、自分の分までなかなか手がまわりません。ツルちゃん

ページはみなさん読んでくれているようでうれしい限りです。ありがとうございます。

今日は休みの日でのーんびりしています。またまたこれから映画を見に行こうと思って

います。

前に「チャーリーとチョコレート工場」を見た話をしましたが、その後、「シンデレラマン

シン・シティー」「スティルス」「ヘイフラワーとキルトシュー」と毎週見ています。

今日はこれから「ドミノ」を見ようと思っています。日本映画ファンには申し訳ないの

ですが、日本映画を映画館で見る気がしなくて、どうしても洋画系になりますね。

ヘイフラワー・・・」なんかはフィンランドの映画ですね。これはとても可愛らしい映画

でした。内容は現代の童話みたいな感じですが、フィンランドの田舎の風景がきれいで

家の中もとてもカラフルでした。

僕はせこいのでいつもナイトショーで見ます。普通の料金の1,800円はやっぱり高いです

よね。いつもさいたま新都心で見ています。見る前にタリーズでお茶しながらノートPCで

ホームページ用の原稿を打っていたりします。

毎回思いますが最近の映画館はほんとに映像も音もいいですね。「チャーリー・・・

の時はJBLのカスタムメイドのTHXスピーカーでしたが、「ヘイフラワー・・・」の時は

TADのスピーカーの館でした。同じシアター用スピーカーでもJBLTADではやはり

ずいぶん音の感じが違いますね。TADの方が一つ一つの音がキラキラしてきれいな

ような気がします。少しオーディオ的な音のような感じです。JBLも音はきれいですが、

シアター的なまとまりで一つ一つの音をことさらクローズアップしないような気がします。

JBLだと、メインの音、例えばギターソロなんかはすごく良く、音の分離はいいのですが、

それ以上に全体的なまとまり感があります。TADだといろんな音がそれぞれ分離されて

とてもきれいに聞こえるのですが、音楽の一体感やグルーブのような感じは少ないよう

に思いますね。もちろんこれはどっちがいいかではなくどっちが好きかですが、

そんな聞こえ方が映画館の音響でするところが凄いですね。


最近はホームシアター用のAVアンプの質もかなり上がってますか
らスピーカーを

上手く揃えてバランス良く調整すると、わざわざ映画館に行かなくてもいいかなって

感じにすることが出来ますね。とても素晴らしいことですね。小さいお子さんが

いらっしゃる方がご家庭で素晴らしい音響でディズニー映画等を家族揃って鑑賞する

なんてとても素敵ですね。ホームシアターのバランスでは、出来ればAVセンターに

予算をかけて、スピーカーは比較的鳴らしやすい機種にするとわりといいバランスが

作りやすいと思います。映画の音は人の神経に刺激を与えるような音が多いので、

わりとゆったり目の音のスピーカーにすると聞きやすいバランスになると思います。

最近の高性能スピーカーはアンプが弱いとキツイ音になる傾向がありますから、

アンプには力を入れたいものですね。先日某メーカーさんの新製品勉強会に行って来た

のですが、普通の大型電気量販店の人も来てますので音のチューニングがハッキリした

強めの音になってまして、僕にはきつくてまいりました。AVセンターはそのメーカーの

最高級機種ですから、そうじゃない音にも出来ると思うのですが、量販店のAV売り場

担当の人達にはっきり印象を与えるにはそういう音のバランスが必要なのでしょうか。

これだったら、もっと安いAVセンターでも、スピーカーをバランスよく選んだ方が

聴きやすいバランスの音が出来るのにと思ってしまいました。みなさんもさわがしい

売り場で音を比較するときは注意してくださいね。そういうところでハッキリした印象的な

音は家では大体うるさいですからね。そういうところではなんだかぼんやりしてるなあ

くらいの音の方が家でゆっくり聴いていると良さがだんだん出てくるものですから。

前述の勉強会で見せてもらった映画と同じものを先日あるお客さんの家で見ましたが、

もうぜんぜん聞き易くてお客さんのところの方が良かったですね。もちろんそのお客さん

のところもかなり機材に気合は入っているのですがね。肝心なのは音のバランスの

まとめ方です。これ見よがしなハッキリクッキリバランスと何時間見ても疲れないゆったり

バランスの差ですね。ちなみにソフトはつい先日までやっていたすごく人気のある

ミュージカルのソフトでした。

さっきのホームシアターの続きですが、最近はプロジェクターも安くなってきていいですよ

ね。スクリーンも手頃でカラフルなものが出てきてるし、大画面も比較的手が出しやすく

なってますね。大画面にする時はプレーヤーが大事ですね。40、50インチでも最近の

プラズマや液晶ディスプレイではプレーヤーの粗は見えますから80、100インチとなると

大変です。画面が大きいとプロジェクター自体の性能もさることながら、プレーヤーの

性能の差はハッキリ出てしまいます。特にDVDは映像情報が圧縮してあるので大変

です。メーカーがブルーレイやHD-DVDなどの高情報量ディスクに走るのもわかります

ね。この高品位DVDの方式は絶対統一して欲しいものです。この映画はブルーレイ、

あの映画はHD-DVDなんてのは勘弁して欲しいものですね。ハードメーカーは自分達の

利益しか見てませんから、映画会社が団結してどちらかに決めてくれるといいかも

しれません。プレーヤーはソフトがなければただの箱ですからね。もちろんレコーダーと

してはソフトが無くても構わないわけですが、やっぱり映画ソフトがあるとないのとでは

ずいぶん違うと思いますからね。

話は変わって、高校生になってシステムコンポを買ってもらったわけですが、

相変わらずレコードを買う余裕はありませんから、もっぱらFM放送からテープに録音

してポップスやロックを聞いていました。中学時代はFMレコパルを愛読していたの

ですが、高校生になってからは週間FMを買うようになりました。付録のカセットケース用

のレーベルが写真でとてもきれいだったのですね。編集内容も音楽週間誌という感じで

どちらかといいますと日本のフォークやロックの紹介が多かったような気がします。

当時は「南こうせつとかぐや姫」や「チューリップ」なんかや「甲斐バンド」や

柳ジョージとレイニーウッド」なんてのが紙面によく載っていたような気がします。

高校のクラスにもギターのうまい奴がいて、昼休みなんかに集まって弾いているんです

ね。どういうわけか僕がいたクラスにはロック系のバンドをやっている人間はいなかった

みたいです。では、この続きはまた。

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<Shower その5 チャーリーとチョコレート工場 >

先日の休みの日に「チャーリーとチョコレート工場」を見に行ってきました。いやあ、

なかなか楽しい映画だったですね。今回もなんとなく適当に情報なしで見に行ったの

ですが、行ったらすごく混んでてまいりました。ちょうどその日はレディースデーかなんか

で女性客とカップルがやたら多くチケット売り場が列をなしていたのです。行ったのは

例のさいたま市のコンプレックスの中の映画館ですよ。平日になんでこんなに混んでい

るの?と思いましたね。初め混んでるわけが分からなくて、係員さんに聞いたところ、

レディースデーでヨン様の映画でなんかイベントがあったらしく、僕が行く前はもっと

混んでいて列が外まで出ていたそうです。並んでいるうちに映画がはじまっちゃったの

で仕方なく次ぎの回のチケットを買って隣の店でパスタを食べて、その後時間まで

タリーズでお茶してました。次の回はナイトタイムでチケットの値段もちょっと安くなって

ラッキーだったですね。

映画は子供の空想をまるごとそのまんま映画にしたような感じでしたね。

ティム・バートンジョニー・ディップのコンビですからフツウじゃないなと思ってました

が、想像以上でした。主人公の少年がけなげでかわいいですね。ディップはいつも

以上にノリノリで変な奴を演じてました。これは好きな人にはたまらない映画のようです

ね。家に帰ってからネットでみたら濃いファンのコメントがあちらこちらに見られました。

特に面白かったのは一人で何百人も演じたというウンパ・ルンパです。すごーく濃い顔

とキャラクターで、誰に似てる彼に似てるとネット上で飛び交ってましたよ。

あと、リスがすごいんです。本物のリスが大量に出ていて、ちゃんと演技してるんです。

これはすごいですよ。

原作も有名な童話らしいので、読んでみたくなりました。そして映画の帰りには

チョコレートバー
をかじってましたね。今回も一人で行ったんで、黙ってチョコレートを

かじりながら帰ったのですが、誰かと行ってお茶しながら映画についてあれこれ話が

したかったですね。映画の中の音楽の中で、ギターの音がブライアン・メイのギターの

ような気がするんですが、特にそういう情報はなかったですね。どなたか知ってたら

教えてください。

で、今回は封切り直後ということで、上映が12番館だったんですよ。

JBLプロフェッショナルのカスタムメイドスピーカーシステムということで、とても音が

良かったですねー。映画が終わった後のタイトルロールの間もじっと音楽聴けましたね。

すごいです。さすが館内も広々としていて、シートの背もたれが頭の部分まであって、

前の人の頭なんかぜんぜん気になりません。やっぱりこうじゃなくちゃだめですよね。

あと、映画の内容とは関係ないことなんですが、趣味でやってることに関係することが

いっぱい出てきてとても楽しかったのです。DVD発売されたら買おうっと。

では、今回はツルちゃんに倣ってかるーくでした。


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< Shower その4 MP3 >

最近のMP3プレーヤーって音がいいんですね。「i Pod」なんかステレオミニジャック⇔

ステレオピンジャックのケーブルでアンプにつないでスピーカーから音をだすと、

なかなかの音が出るんです。もうやっている人も多いと思いますが、まだの人は

ぜひやってみてください。けっこうなシステムでもちゃんとした音になりますよ。

それに曲がたくさん入るっていうのはいいですよね。音楽聴きながら何かをしてると

したら、いちいちCDを取り替えるってめんどうですもんね。昔は外に出る時にポータブル

カセットプレーヤーとテープをガチャガチャたくさん持ってなんて大変でしたね。

ポータブルCDやMDになって少しましになったけど、それでも何枚もになるとね。

いちいち入れ替えも面倒だったし、我慢しておんなじ曲をなんども聞いてたことって

ありますよね。ちょっと昔はMP3⇒圧縮してあるから音悪いんじゃないって感じだった

けど、最近はけっこう十分に使えますよね。これは圧縮してあるMP3データということ

とプレーヤー自体の値段を考えたらすごいことですよね。そのくらいの値段の

CDプレーヤーって悲しい音ですもんね。それは考えるに、デジタルデータをそのまま

電荷のあるなしで記録再生出来るからなんでしょうかね。CDって、記録はデジタルでも、

読み取る時はそれをそのままダイレクトにってわけには行かないじゃないですか。

レーザー光を当てて、その反射で面が出っ張っているかいないかを判断して0か1かに

置き換えるのですよね。その間にはたぶん目では見えないくらいの隙間しかないんです

が、デジタル領域の世界では、例えばピットのサイズなんかから考えたらもの凄い遠い

距離があるようなものなんでしょうね。その感覚の中ではCDの盤はものすごい広さで

例えば東京ドームの人工芝一本一本に光を当てるようなものかも知れませんね。

(勝手に想像で書いていますので、距離感には裏づけも何もありませんよ。

あくまで想像です。)そしてその間には巨大なゴミや、空間(CDは記録面の上に保護層

としてプラスチックがかぶせてあります。見た目には透明にしかみえませんが、ミクロの

レベルではどうなんでしょう?それに空気や光の乱反射などよけいなものがずいぶん

ありますよね。また、読み取りも、球場全体が回転しているところを外からクレーンの

ようなものでつったスポットライトから光を出して、金色の人工芝に反射した光を拾い上

げなければならないんですね。しかも球場はまっ平らじゃなく、ぐ〜らぐ〜らゆれながら

回転しているんですね。さらに、スピンドル穴がCDの中心じゃなくちょっとずれて楕円状

に蛇行しながら廻っているとしたら・・・。(そう考えるとCDってよく読み取りが出来るなあ

と思ってしまいますね。)  

で、反射して帰ってきた光の時間差で盤面が凸か平らかを判断してその凸凹を電気に

して送るんでしょう。その電流も微細なものなのに、その傍らでは読み取りのために

クレーンを上下左右に動かすための大電量が流れているんですね。その大電流が悪さ

をしないわけがないですね。そんなこと考えているとCDプレーヤーから音が出るって

不思議ですよね。

まあ、電気的な知識に乏しい僕としてはオーディオ機器全てが不思議なものではあるん

ですがね。こんな疑問が小学生か中学生、せめて高校生くらいの時に湧いてくるよう

だったら、今頃は科学者か技術者になれてたかもしれません。もっとも、僕が学生の

頃はそもそもCDなんてなかったんですけどね。


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<Shower その3 思い出話 その2>

皆さんお久しぶりです。前に中学生になってラジカセを買ってもらったことまで

書きましたが、今日はその続きです。基礎英語を聞くと言って買ってもらったラジカセ

ですが、まじめに聞いていたのはその夏までなんです。部活動の朝練習があるので

聞けなくなったのですね。もともとそういう地味にこつこつやるのが苦手な性格なので

^_^;、いつのまにか部活優先になっちゃいました。

ではそのラジカセで何を聞いていたかといいますと、普通の番組を聴いていたのです。

そのころやっていた番組は「金ちゃん」やら「小室ひとし」さんやら「落合恵子」さん

やら、深夜には「なっちゃん、ちゃこちゃん」「鶴光」「山本コータロー」「キンキン」

なんかを聞いていたのですね。若い方はご存知ないでしょうが、懐かしいと思う方も

多いはずです。その頃は今ほど世の中に情報が溢れていなかったので、ラジオはとても

面白かったのです。音楽も叙情派フォークソングが流行ってましたね。テレビでも歌謡曲

中心の歌番組がたくさんありました。アイドルも「ルミちゃん、マリちゃん、サオリちゃん

だったのかな。ドラマでは「青春シリーズ」や「俺は男だ!」なんかがやっていたと思い

ます。

そして、そんなある日、同じクラスの男友達5人くらいで土曜の夜その中の一人の家に

泊まって勉強しようという話があったのです。中学生ですからお酒とか飲むわけじゃあ

ないのですが、もちろん勉強なんかしないで、お菓子とか食べながら、たわいもないこと

をべちゃくちゃ話していたと思います。ラジオの深夜放送なんか聴きながら夜更かしして

、次の日(日曜日)の11時頃起きて誰かがラジオのスイッチを入れたんです。

そこでかかったのが「ポール・マッカートニーとウイングス」「ジェット」でした。

その番組は「みの」さんが局アナだった当事やっていたポップスベストテン番組で、

「ジェット」は9週連続で1位だったのですね。その曲は僕にとっては衝撃的にカッコ良か

ったのですね。それまで「ビートルズ」すら知らなかったのですから。ちなみに

「ビートルズ」という名前自体はどこかの蝋人形館に来たとテレビで宣伝していたので、

聞いたことがあったのですが、僕は蝋人形を牢人形と勘違いしていて、そんなにテレビ

で言うくらいならよっぽど悪いことした人達なんだろうなと、思っていたのです。

これは本当ですよ。そのくらい僕の周りには情報がなかったのです。今から思うとその

勘違いはテレビの時代劇のせいかもしれませんね。

さあ、それから僕は洋楽に目覚めて、ラジオ番組を片っ端から聴き始めたのです。

当事テレビでは洋楽を紹介する番組なんかなかったですから。ちょうどそのころは
「ビートルズ」
解散か登場かの何周年かで、やたらとあちこちで「ビートルズ」特集を

やっていたのです。もう聞く曲聞く曲新鮮で、楽しかったですね。ベストテン番組ですから

「ロック」というより軽めの「ポップス」が多かったですね。そのころ中学生の僕にとって

レコードを買うなんて高くてとても無理です。まともなレコードプレーヤーすら持って

なかったのですから。(針交換も出来ないモジュラーステレオはありましたけどね。)

もう、一生懸命カセットテープに録音する訳です。タイマーなんて気の利いたものはあり

ません。新聞のラジオ欄首っ引きでポップス番組を探して片っ端から聞いて録音して

いたのです。そのころラジオ関東でポップスベスト50だか100だかという番組があって、

聞きたかったのですが、うちのところでは受信状況がめちゃくちゃ悪かったのですね。

ノイズの中にかすかに曲が聞こえるみたいな感じでした。

僕のラジカセはスピーカーが一つのモノラルで、音も特別良くはないので、はじめのうち

はAMばかり聞いていました。べつにそれでなんの不満もなかったのですね。ところが

友人がFMという放送があってステレオで音が良いというのです。幸い僕のモノラルの

ラジカセでもFMは聞くことが出来ました。音はモノラルでしか聞けないですが、S/Nが

AMよりはるかに良かったですね。それに洋楽の番組もとても多かったですから最高

です。そしてそんな毎日の僕に友人が「FMレコパル」という素晴らしい雑誌を紹介して

くれました。巻末に2週間分のFM番組表が載っていて、なんと放送予定の曲名も載って

いたのです。毎日番組表とにらめっこでラインマーカーで目印をつけて新しいカセット

テープを用意する毎日でした。そのころのテープはもう持っていませんが、もし今聞いた

らなつかしいでしょうねえ。

中学3年間は部活とエアチェックに明け暮れました。洋楽が好きな友人と情報交換を

したり、誰がいい彼がいいと言い合ってました。ちなみに僕は「ビートルズ」派で友人の

一人は「ストーンズ」派、もう一人は「S&G」派でした。他にも「カーペンターズ」

「ビージーズ」「ジョン・デンバー」「エルトン・ジョン」
などが好きでしたね。

その他にはポップスベスト10好きですから1曲だけヒットして消えてしまう歌手が

たくさんいましたね。ハードなものはそのころはあまり知りませんでした。

しかし、懐かしいなあ、これ書きながらまた聞きたくなってCD屋さんに走って70年代

ヒット集を買っちゃいました。

さて、そんな中学生も3年生になると高校受験となります。ここで親が受験生に定番の

「ニンジン」をぶら下げるのです。希望の高校にうかったらステレオを買ってやるとなった

のです。当事の流行は「システムコンポ」です。だいたいレコードプレーヤー、アンプ、

チューナー、カセットデッキ、スピーカーのセットで30万円くらいだったですかねえ。

効果絶大で、もう張り切りましたよ。なんてったって高校に受かれば家でレコードが

聴けるのですよ。レコード盤を買うのは小遣いの額からして無理としても、友達から

借りることが出来るのです。そしてそのころからレンタルレコードなんて素敵なお店も

出来てきたし、図書館でもレコードを借りることが出来たのですね。目標の高校なんて

どうでも良くて、目指せシスコンてなわけです。もうめちゃくちゃ勉強しましたね。

そして念願かなって高校になんとか受かって、シスコンをゲットしたのです。

またまた、長くなりましたので、シスコン生活はまた次回にしますね。ここまで読んで

頂いてありがとうございました。

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<Shower その2 映画>  

先日、「スターウォーズ・エピソードIII」を見てきました。僕が中古センターに移動する

前にいた店には、先々行上映から見に行ってその後も先行上映はもちろんのとこ

通常上映でも見るというマニアがいます。またお客さんの中にも映像にこだわって

最新の設備の映画館を巡って、4回も5回も見た方がいたんですね。さすがにそんなに

何度も見ると、普通では気が付かないいろんなことが見えてくるようです。画面のなかに

いろいろな遊びが隠されているようですね。また、そのマニアによると、先行や先々行

上映は好きな人ばかりが集まるので、始まる時にみんなで拍手をするんだとのことです

。そういうのってなんだか盛り上がっていいですよね。みんなこの映画が大好きだぞって

一体感はまるでコンサートみたいですね。僕はそれほどのマニアではないのですが、

やはり「スターウォーズ」は最初からリアルタイムに見ていますから、機会があれば

見に行こうかなと思っていました。

で、先日夏休みを頂いた時に、たまたま地元の友人から暇だから「STARWARS」

見に行こうと誘われましたので、2つ返事でOKしたわけです。その友人は、さいたま市

に比較的最近出来たショッピングセンターの中に入っている映画館に行こうと言うの

ですが、ネットで調べてみたら、そのショッピングセンターで「SW EpIII」を上映している

のは、わりと小さい館なんですね。一番大きな館には最新のJBLのシアタースピーカーも

設置してあるというのに、そこではアニメを上映しているのです。まあ、ショッピング

センターの中ですから、興行としては、夏休みに子供とその親をターゲットにして、

一番大きな館にアニメを持ってくるのは当然と言えば当然で、上映開始のころなら

ともかく、封切りから1ヶ月も過ぎてしまった洋画の字幕版をメインの館ではやらないです

よね。でも、僕は以前「(SW)エピソードI」の時になにも考えず池袋の映画館で見て

がっかりして、結局その後で有楽町に行ってもう一度見たという記憶があったし、

前述のお客さんにいろいろ吹き込まれましたので、「SW」を見るなら絶対大きなところだ

と友人に力説してマリオンの中の日劇に行きました。日劇は広くてスクリーンも大きくて

良かったのですが、さすがにもう出来てからずいぶんたちますから、シートの並びに

問題がありますね。まず席の前後のクリアランスがありませんから、他のお客さんが

座っている中でその列の真ん中辺のシートに入って行くのはとても大変です。

(僕はまあ体のサイズが特Lサイズなんで特にです。3人くらいの足を踏みました。

ごめんなさい。)それと見たシートの位置が比較的前方(前から3分の1位に横断通路が

あるのですがその通路の直前のシート)だったので、シートの前後の並びが平らなんで

す。中間から後方はシートも階段状になっているので前の人が邪魔になるということは

あまりないのでしょうが、段差がないのに前の席に姿勢の良い方が来るとはっきり言っ

て悲惨です。しかも僕の前に座った人は特に姿勢が良く、座高も割りと高めで、頭の形

がかなり細長く大きかったんですね。前後のシートもきっちり直線上に並んでいますし、

中央のシートを選んだのが裏目に出ました。横の方なら斜めに見るので、前方もそれほ

ど気にならなかったかもしれません。僕の席から見るスクリーンは、中央部下方から

字幕部分より少し上までぽっかり黒くブラックアウトしていました。さすがに前の人に

文句を言う訳にはいかないですし、しょうがないので僕は思いっきり上に伸び上がって

見ていました。僕の後ろが横断通路だったのが不幸中の幸いだったですね。しかし、

見終わった時はなんだかぐったり疲れました。肝心の映画はと言いますと、日劇は

設備が最新ですから、映像はとてもきれいでした。DLPシネマって凄いですね。

サウンドも良かったと思います。全体から言えば前の方の席ですがサラウンド感は

違和感なかったですもの。映画の内容には、賛否両論あるようですが、僕にとっては、

とても面白かったですね。長いお話の途中の部分で、悪役の誕生の話ですから、物語

の最後の方にとても悲しい部分がありまして、思わず泣きそうになりました。僕は映画

とかドラマとかを子供のようにお話の中に入り込んで見るんです。批判的にも評論的に

も見ないので、大抵の映画を楽しく見ることが出来ます。友人も満足だったらしくマリオン

まで来てよかったと帰り際に言ってくれました。

普通はそのあと飯でも食べて帰るのですが、今回はその後で先ほどのさいたま市の

ショッピングセンターの中の複合映画館に行って「アイランド」という映画を見ました。

友人とはその駅まで一緒に帰って来て、これから奥さんと待ち合わせだというので

別れたのですが、なんとなく中途半端な時間帯で手持ち無沙汰になってしまい、

予定はしてなかったのですが、急遽見ることにしたんです。その映画は、前日に別な用

でたまたまそのショッピングセンターに行ってまして、そこで見かけた「アイランド」

ポスターにわりと好きなタイプの女優さんが出ていましたので、なんとなく引かれるもの

があったのです。この映画は全く予備知識無しで見たのですが、とても面白かったです

よ。僕はもう1回見たいと思いますもん。僕が入ったのは6番館でわりと狭い方のホール

なのですが、席数数が少ないくてシート間のクリアランスが取れていてゆったりしてます

し、シートとスクリーンが近いので映像がかなり大きく見えますし、ちゃんと階段状に

なってますからブラックアウトもありません。そこの映像設備も最新のDLPシネマ

採用されていて画像はかなりきれいでした。また音響設備もいいようです。特にそこの

映画館の売りは12番館がJBL、11番館がTADのスピーカー採用ということですから。

12番館や11番館でスペクタクルな映画をやっている時に見に行ってみたいですね。

こんなにいいなら「SW」をここで見ても大丈夫だったかもって思いましたから。

ところで、僕がとても楽しく見た洋画字幕版「アイランド」のお客さんの入りはというと、

悲しいかながらがらだったんですね。なにせ平日の午後6時半からでしたから、

週末ならもう少し人が入っているのかも知れませんね。もし週末でもこれだったら、

やはり12番館や11番館では人を呼べる家族向け映画をやらないと経営が成り立たない

かもと思いましたね。

一日に2本も映画館で映画を見るとその出費は僕に取っては痛いものがありますね。

飲食代もばかになりません。家でゆっくりDVDを見るのが安上がりでいいなあと思い

ます。家ならシートの狭さや前の人の頭なんか気になくていいですしね。そうすると

ホームシアターを構築して好きなときにきれいな映像といい音響でのびのび映画を

楽しみたいという感じになってきますね。最近は半年もすればだいたいの映画がDVDで

発売されますし、待ちきれない方には輸入版だととても早く見れますよね。

家だったら(特別広い部屋があれば別ですが)40インチもあればかなり大きい気分

ですし、近くで見れるならそれ以下でも問題ありません。それに画面はやっぱり大きく

なくちゃという方でも、最近のDLPや液晶プロジェクターの映像はかなりきれいです

から、以前と比べるとはるかに手軽にホームシアターが実現できますね。

そしてなんと言っても、最近のAVアンプの完成度は、こと映画の音に関して言えば、

かなりのものですね。買値で5,6万のものでもマイクを使ったオートセットアップ機能が

付いていますし、全ch同一パワーなんてもう当たり前ですからね。センターchの音質

をフロントスピーカーに近づけるようにイコライジング出来る機種や、セリフの聞こえる

位置を聴感上画面中央にリフト出来る機種なんかもありますからね。

一昔前ならすごくお金のかかったホームシアターも今ならかなり割安にそろえることが

可能なんですね。また、映画のサラウンド音声がうまく鳴れば良しとすれば、そこそこの

AVアンプと小型スピーカーとサブウーハーでかなりの効果が出せるし、それほど使い

こなしが難しいということもないですからね。

僕が思う廉価サラウンドのコツは、全体の音量のバランスです。オートセットアップが

あるAVアンプならまずそれでセットアップをします。だいたい、そのままで聞くとお隣さん

に文句言われない音量ではセリフがちゃんと聞こえません。最近の映画の音は、

静かな時と激しい時の差がすごくありますから、ふつうのセットアップでやると、ちゃんと

台詞が聞こえる音量にメインボリュームを上げるとダイナミックなシーンではとんでもない

音量になって、慌ててボリュームをしぼらないといけないはめになります。

そこで、センターchのボリュームを始めからフルにしちゃうんです。

そして、メインボリュームがそんなに高い位置までこなくても台詞が聞こえるようにすると

いいですよ。センターchのボリュームの幅があまりない場合は、反対にフロントchの

LRのレベルを低くしてしまうといいです。そうすれば台詞が明瞭に聞こえるボリュームに

しても全体がドッカーンになりませんから。そしてリアchをいっぱいに出すとサラウンド

感がかなり出ます。また、サブウーハーもめいっぱい使いましょう。低音がどろどろ

ごうごういってると全体の音量が低くてもけっこう満足出来ます。

比較的安くAVセットを組むなら、フロント/センター/リアスピーカーは全部安く押さえ

ましょう。スピーカーのサイズが小さくても意外と大丈夫です。サブウーハーは重要です

から他のスピーカーより2クラスぐらい上にするといいです。サブウーハーが小さいと、

低音の音量があがるとボコボコいって幻滅です。そしてAVアンプの予算にもっとも力を

入れるといいですよ。最近のAVアンプなら型落ちでも十分大丈夫です。だいたいよほど

広い部屋でなければ5.1chで十分です。

また、AVアンプの価格の低いめのものはどうしても音がきついので、スピーカーは

なるべく音が丸くて柔らかいものにすると音量を上げても聞きやすいです。試聴したら

寝ぼけてるなと思うぐらいが丁度いいと思います。再生する映画の音自体が人を

びっくりさせようと狙っているわけです。映画館のように人がいっぱい入っていて音が

吸われたりスクリーンに音が吸われたりする環境ならいくらきつくてもいいのですが、

家でしかも比較的スピーカーが近くにあると厳しいですよね。サラウンド用のスピーカー

を試聴する時もこの点はけっこう重要です。お店で試聴する環境と違って、普通は家の

方が静かですから、お店ではっきり聞こえるような音のスピーカーを家で鳴らすと

だいたいうるさいものですからね。特にAVアンプで鳴らす場合はそうですよ。

また、よく5.1chスピーカーはメーカーをそろえた方がいいといいますが、それは理想

なので、実はメーカーが違っても意外と大丈夫です。

また、2chステレオ的な感覚でフロントスピーカーをりっぱなものにすると、AVアンプでは

うまく鳴らせないことがありますから気をつけましょう。システム全体の中でAVアンプの

レベルが一番高くなるようにするといいと思いますよ。ここのところAVシステムの

セットアップでお客様の家にお伺いすることが何件かあったのですね。AVアンプは

まちまちで使用するスピーカーもばらばらだったのですが、どうも各社のオートセット

アップの設定は上品過ぎるように思います。センターのレベルが低くてセリフが明瞭に

聞こえないですし、リアなんか鳴っているのだか鳴っていないのだか分からないくらい

なんですね。で、ついついマスターボリュウムを上げざるを得なくて、ハードなシーンで

ドッカーン!になっちゃうんです。そこで前述のように設定変更をすると、いかにも

サラウンドしてますという楽しい音場になりますよ。この設定は音楽再生ではたぶんX

ですが、サラウンドをやっている方で今一効果が出てないなあという方がいらっしゃい

ましたらやってみてください。僕のお勧めです。

今回もここまで読んでくださってありがとうございました。このページを見てもらっている

方の、オーディオやサラウンド体験談(失敗談や成功談や苦労話)のレポートをいただけ

るとうれしいですね。では、また。

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<Shower その1 思い出話>

みなさん、いつも中古センターのページを見ていただき、ありがとうございます。

前任者の急な退職で引継ぎも無しに突然「明日から担当ね」と言われて7月21日から

担当になりました。中野です。 前任者のコラムはとても楽しく、僕自身も楽しみにして

いましたので、かなりのプレッシャーですが、僕も思いつくまま気ままに書いていこうと

思います。 僕は前任者ほど楽しい経験や珍しい経験も無く、バンドやら音楽業界など

とはまったく縁がありませんので、地味なお話になりますが、よろしくおつきあい

お願いします。

 まずは僕の思い出話など・・・
僕は昭和35年に埼玉県で生まれました。それから今までずーっと埼玉に住んでいるの

ですが、当時のサイタマは今よりもっともっと田舎でして、家の近所には舗装された道

などまったくなく、最寄の駅までの道もまだ砂利道だったような気がします。

 近所にはブロック塀もなく、砂利道の周りは板塀か生垣、そこらじゅうに木や草が

生えていて、家からちょっと歩けば原っぱがあり、そこで春にはノビルをとったり、

草の茎で遊んだりしてました。また、かくれんぼやだるまさんが転んだなどがゆったり

できるちょっとした広場も近所にあり、夏にはカブトムシやクワガタが採れる雑木林や、

食用蛙やアメリカザリガニなんかが住んでいた沼なんかも自転車でちょっとのところに

ありました。実際に近所のお兄さんは食用蛙を取って料理して食べていました。

僕はさすがに気持ち悪くて食べられなかったのですが、後日他の友人に聞いたところ

さっぱりして美味しかったらしいです。

 その他、ささやかな小山と池がある公園も割りと近くにあり、その小山の裏には

元防空壕だったのか洞穴があり、夏は冷んやりしていい遊び場でした。だた後年、

その洞窟はガスが出て危ないとかで閉鎖されてしまいました。その小山は芝生が植え

られていましたから、ごろごろ転がったり、ダンボールに乗ってすべると最高に面白

かったですよ。その公園は今ではきれいに整備されていますが、多分子供にとっては

昔の方が面白いんじゃないかと思いますね。

 その頃の遊びと言えば、玩具などたいしたものは持っていませんでしたから、メンコや

ベー独楽などや、土蜘蛛取りやら蛙取りなどで、テレビも小さい頃にはなくて、暗くなった

ら家に帰って晩御飯を食べたら眠るという生活でした。小学生の頃に初めて白黒テレビ

が来たと思います。ガチャガチャ廻すダイヤル式のチャンネルでした。四角い木の箱に

黒い4本足が付いていまして、今思うと箱のわりにブラウン管はえらく小さかったですね

。それで「ひょっこりひょうたん島」やら「巨人の星」やら「鉄人28号」なんかを見るのが

楽しみでした。タイトルは忘れてしまいましたが、NHKでやっていた茶釜の形をした

宇宙船が出てくる実写アニメが好きだったですね。

 そんな時代になぜか家に手巻き式のポータブル蓄音機と言うのでしょうか、SPレコード

プレーヤーがあったんです。小型の四角いカバンみたいな形で、蓋をあけて、着脱式の

ハンドルでゼンマイをまいて、折りたたみ式のアームの先に鉄の針を付けてレコードを

聴くやつです。メーカー名などの記憶はないのですが、これを書くのでネットで探して

みたら、たぶんコロムビア(今のDENON)製のようです。いつのまにか壊れて捨てて

しまったのか、今は手元にないのが残念ですね。

 当時、僕は音楽にはまったく興味がなかったので、どんな歌手のどんなレコードを

かけていたのか憶えていないのですが、ただ黒い円盤がグルグル廻って音がでるのが

面白かった記憶があります。もし保存してあれば好きな方には貴重品ですよね。

僕のオヤジは印刷機を作る工場で働いておりまして、機械そのものが好きなんでしょう

ねえ。オーディオ装置や音楽好きというのではない割りには、後にポータブルのテープ

レコーダーも買ってきました。オープンテープスタイルでやはりカバンの形で取っ手が

ついており、蓋を外してテープを巻きつけて再生してましたね。録音も出来たのですが、

特にこれといって大したものは録音してなかったように思います。このテープレコーダー

も今はありません。

 小学生の高学年の頃になると、友達の中には家にステレオセットがある子とかも

いました。レコードプレーヤーとレシーバーが木の箱に一緒に組み込まれていて家具

みたいな形でした。天板を開けるとターンテーブルがあり、前面の扉を開けるとレシーバ

ー部が見えて、その下がレコードキャビネットになっていましたね。皆さんのなかにも

こういうステレオをお持ちだった方もいらっしゃると思います。スピーカーも同じ高さで

デザインが統一されてました。サランネットは貼りつけてあって取り外しが出来なかった

と思います。その友人にはお兄さんとお姉さんがいたので、モンキーズやプレスリーの

シングル盤なんかがあって、自慢げに聞かされたのですが、そのときはまだぜんぜん

ぴんと来ませんでした。

 そんなりっぱなステレオ装置は僕の家には高嶺の花で、僕は本当に簡単なモジュラー

ステレオでテレビ漫画の主題歌のソノシートなんかをかけて喜んでいたんですね。

やっと音楽を趣味で聞くという感じになったのは中学生になってからです。

 中学生になると英語を勉強しなければなりません。そしてその一環としてNHKラジオの

「基礎英語」を毎朝早起きして聞かないといけません。でも中学生になると部活動も

始まって朝練なんかもあるわけです。そこで中学生の必需品「ラジカセ」を買ってもらう

ことになるんですね。で、親と一緒に近所の電気屋さんに行ってあれこれ選ぶわけです

。当時進んでいる子は短波放送を聴くのも流行っていて、グルグル回せる大きな

チューニングダイヤルのついたごついsonyの3バンドのラジオがガラスケースの中の

一番目立つところにいるんですね。そいつがもうなんというかカッコいいんです。

残念ながら値段もいいので手が出せず、当然それでは録音も出来ないので普通の

AM/FM2バンドのラジカセが家に来ることになりました。まあ、お金は親に出して

もらったのですが、電気屋さんで自分用のモノを買うというのは初めての経験でした

から、かなりどきどきしましたし、とても嬉しかったのを憶えています。そのラジカセに

よって未知の世界が広がっていくのですが、続きはまたにします。

 たいして面白くもないお話ですし、小学生の作文並の文章ですみません。

最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。

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