No.0621 2018年1月23日
 新着投稿⇒H.A.L.'s Monitor Report-H.A.L.'s E.S.Insulator

Vol.11「愛着を込めてΛ paoちゃんと呼ぶことにさせて欲しい!!」

次々にハルズサークル会員からのインプレッションが寄せられてきました。
まだまだ本企画では応募を承りますので是非皆様も体験して頂ければと思います!

■H.A.L.'s E.S.Insulatorとは何か!? そのすべてを特設ページにてご覧下さい!!
http://www.dynamicaudio.jp/5555/7/ESI/

E.S.InsulatorはAiTECH Λ3.16の原理を活用して作られたと紹介していましたが、
そのΛ3.16 the Premiumをも追加で購入された会員から番外編と言える新規投稿です!!

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

北海道函館市  K.I 様より

前回の投稿をご紹介します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0618.html

以前の投稿をご紹介します。歴史がありますね〜!
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0588.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0641.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0546.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear0420.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0412.html
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0285.html

川又様
函館のK.Iです。

Λ3.16 the Premiumを持ち帰って三日間になりますが、もう大変です!!

だって、荷物が一つ増えてしまいました。正に、手放せなくなってしまいました。
ですので、ジュラルミンケースごといつも持ち歩いています。
これは困りました…。

というほどすっかり身体の一部となったΛ3.16 the Premiumの試聴というか、
ルームフレッシャーの使用感を報告させて頂きます。

このような状況を予知されたのか、下記のH.A.L.'s Circle Review-No.4086で
掲載して頂いた私の試聴レポートに対して川又様からこんなお題が…
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_moni0618.html

> そして、Λ3.16 the Premiumに関する後日談も期待しておりますので、
> 是非新年の課題として取り組んで頂ければと思います。

ということで、正月明けにΛ3.16 the Premiumを試聴させて頂きに川又ルームを訪問した。
正直、購入する気満々で。

ただし、いつもの通り、川又さんのセールストークの流れには乗らない!
と自分に対する冷静な「観」は忘れないようにして試聴に入った。

先ずは本体を概観する。まるで、「ご神体」みたいだ。
ジュラルミンケースに入っていて、しかも柔らかそうな布に包まれている。

布をそっと取ると、お供え餅のような形をしたつるつるぴかぴかの物体が現れる。
釣り鐘型の形状もまた美しい。
お供え餅と違うのは真ん中にピンのような物が飛び出ている。煙突みたいだ。

触ってみると本当につるつるに磨き上げられている。
持ってみるとずっしり重い。ペーパーウエイト、文鎮…ただし、素手でこの円錐の
素肌を触ってはいけないらしい。

何かに似ている。わらぶき屋根だろうか。
これを見た知人が「これパオみたい」とつぶやいた。
調べて見た。なるほど確かにフォルムが似ているような気もする。

遊牧民のテント「ゲル」これはモンゴル語でゲルと呼ぶらしい。
ゲル (家屋) - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%AB_(%E5%AE%B6%E5%B1%8B)
中国語訳は「蒙古包」
https://cjjc.weblio.jp/content/%E3%83%91%E3%82%AA
日本語では俗に「パオ」と呼ばれているようだ。

これがうん十万!
と驚くと同時に、既に周囲の何かが異なってきていることに気付いていた。

それにしてもよく見ると、かわいい形状である。
愛用者の中には「おちびちゃん」と呼んでいる人がいるらしいが、何となく判る気がする。
判る時点ですでにΛ3.16の世界に引き込まれているのかもしれないが…。

Λ3.16 the Premiumは名称が長くて、キーボードを打つのが大変なので、簡単に
「蒙古包」の日本語読みにちなんで、Λ paoちゃんと呼ぶことにさせて欲しい。
愛着を込めて。

引き続いて、Λ paoちゃんの有り/無しの比較試聴をして頂いた。
Λ paoちゃんが設置されると、音楽が自然に聞こえる。

自然というのは音声の音源としてのボーカル、その残響の減衰のしかた、
打音の立ち上がりが人工的ではなくて普通なのである。
誇張もされず、減りもしない。

音楽の再生に関わらず、Λ paoちゃん有り無しの違いはすぐに判別できるようになった。
私は川又ルームの試聴用のチェアーから見て、右後ろ、及び右後ろの天井からの
反射音に注目していた。

Λ paoちゃんを設置すると、壁からの反射音がすーっと後退する。
なんと表現すればよいのかわからないが、出しゃばっていた反射音がすごすごと
奥座敷に引き上げたという感じがする。

つまり、壁面や天井はあるけれど、それらの表面が自己主張を遠慮して控えるのである。
結果、天井が壁面ではなく澄みきった成層圏まで見える青空になり、壁面ではなく、
あたかも「鎮守の森」のようになる。

あくまで私の印象であるが、部屋の中の音空間の変化としては日本音響エンジニアリング製の
AGSと類似しているように思う。まるで、「森林浴」である。いや、初詣に来たようである。

この変化の傾向はそう、先日購入したΛ8.24 professionalあるいは、E.S.Insulatorと似ている。
Aitecのホームページに書かれているように、確かにE.S.InsulatorがΛ3.16シリーズの
ノウハウを生かしていることがよくわかった。

ただ、このΛ paoちゃんはたったの一つで劇的に空間が変化する。
なぜ??わからない。

Λ paoちゃん有り無しを当てる実験もやってみた。ブラインドテストである。
ただし、当方、ブラインドであるので、まさに、これまたダブルブラインド
テスト(2重盲検法)である。

Λ paoちゃんを逆さにしてジュラルミンケースに入れてしまうと、少し時間が
経つと空気感が変わる。

効果が持続するので30秒くらいは経たないと空気感が変わらなかった。
その後、試聴曲をかけるとやっぱりという感じ。

Λ paoちゃんが有りに比べて、再生音が平板になり、音像がぼやける。とはいえ、
皆様ご存じの通り、川又ルームのシステムであるから、ひどい音にはならない。
相対的である。

一方、Λ paoちゃんを所定の位置にセットすると、その瞬間から川又ルームの
空気が変わり始める。

空間の感じが変わるまでには20秒程度必要らしいが、ジュラルミンケースから出して、
正常な向きにして決まった位置(スピーカーの中心から聴取点の方に向かって
ほぼ89センチ手前)に置いたとたん、川又ルームの空間が変わり始める。

先ず、川又さんの音声が明瞭になる。
そして、先に述べた壁面反射音天井反射音が変化していく。

少々の雑談後試聴曲を聴く。間違いない。
「Λ paoちゃん有りだね」「川又さん、置いた瞬間からわかったよ」と私。

「川又さんの声が変わって聞こえたから」と私が付け加える。

「おかしいなぁ。。。。電磁波対策なので電子機器への効果があるのですが、
 声は電子機器じゃないしねぇ。」と川又さんのコメントである。

しかし、音声が明瞭になって聞こえたのはこれまたリアリティである。
敢て解釈すれば、人体の皮膚表面もわずかであるが、電磁場が存在している。

であるから、電子機器だけではなく、音声の聞こえも変化しても不思議ではない。
これは、オーディオを楽しむだけでなく、私の好奇心もそそられる物体である。

買わないわけにはいかない。私のキャリアーにかけて。
ということで、ジュラルミンケースを自宅に持ち帰った。

自宅で、スピーカーの中央、89センチ手前に設置して、E.S.Insulatorの試聴と
同じ曲を早速聴いてみる。ぜんぜん違う再生音。いや、音風景..。

とにかく、部屋に満ちている音、再生音が先にも書いたように自然なのである。
天井、壁面が遠のいたかのような感覚は川又ルームでの経験と同じ方向性である。

そして、何より、音楽が心地よい。気付いたが、弦楽器の演奏が心地よい。
そうだ。大好きなバイオリスト、アンネ・ソフィー・ムターのヴィヴァルディ
「協奏曲集(四季)」作品8を久しぶりに聴きたくなった。

ムターのバイオリンの音はどうも他の演奏者とは違うような気がする。
音色が独特でダイナミックだ。四季からトラック10をかける。

ムターのダイナミックな演奏、まるで身体全体で演奏している躍動感が眼前に現れる。
彼女の深い音色とダイナミックな演奏が生き生きとしている。

打撃音が乾いて聞こえる。ボーカル音も艶やかになる。
川又さん推薦のサラ・オレインの「アニマ」から、トラック8、「秋桜」を聴く。

彼女のまるで演歌のような感情を込めた歌声が素晴らしい。うーん、ほんとうか?
そうだ、これを聞いてみよう。

何と「ノダメカンタービレ」のDVD。
歌唱のみでなく、台詞の音声、ドラマの中で演奏されるクラシック音楽はどうなるか。
「おーーー」これいいですねぇ。

雨の音がリアル。俳優さんの音声がリアル。
スピーカーから発せられているとはとうてい思えない。

そして、演奏されるクラシックはΛ paoちゃんがないと普通のBGMのようである。
ところが、Λ paoちゃんを定位置に置くと、目の前の音風景がまるで、
コンサート会場に大変身する。

思わず、DVDをドラマ編、特別編続けて日をまたいで聴いてしまった。8枚。
おおよそ、120分×8で、960分。もちろん、仕事も睡眠も取っています。。

roomという空間をフレッシュにするという名称はぴったりである。
ところで、roomというのは空気分子で満たされた空間。

音はそこに満たされている空気分子を微妙に動かして圧力の粗密常態を引き起こしているわけである。
音楽が変化するのであれば生の音声も変わるはず。空間を調整しているのであればごく当然であろう。

そこで、Λ paoちゃんを自宅から持ち出してみた。まずは職場。
職場にそっと置いてみた。職場の部屋に出入りする人の音声が明瞭に聞こえる。

周囲の音、例えばパソコンの駆動音、加湿器などの駆動音が音声を聞くのに邪魔にならない。
もしかして、自分が音楽を演奏しても効果が出るかもしれないと思い、Λ paoちゃんを設置して、
楽器を演奏してみた。

これは一番感動した瞬間だった。美しい音。騙されているような。
でも、演奏している本人がまずはここちよい。

ただし、下手な演奏もまた目立ってしまう。要するに、ごまかしのきかない空間が生まれる。
美しい物も聞き苦しい物も「ありのまま」となる。つまり、自然な状態の空気振動となる。

Λ paoちゃんをを持って外出してみた。街の中にあふれている音楽の聞こえ方が変わる。
とにかく、うるさくない。もちろん、音が大きい場合、音圧が減少するわけではない。
聞こえ方が変わる。

Λ paoちゃんを持参して喫茶店に入った。Λ paoちゃん有り(正しい向き)
無し(逆向きにジュラルミンケースにしまう)でBGMが変わる。

Λ paoちゃんが正常な向きで置いてあると、BGMの細かい音の変化が聞き取れるが、
Λ paoちゃんが無いと凡庸として聞こえる。音という音の聴こえ方が変化する。

変わると言っても、とにかく心地良い、自然な…そして、時には躍動感さえ感じる
音になるのである。

どんな例えをすればよいのだろうか。金魚すくいを思い出した。
金魚すくいは活きがいい金魚を捕らえるところに面白さがある。

Λ paoちゃんが置いてあると、金魚の活きが良くなる。
加えて、金魚が泳いでいる水の汚れが無くなる。

だから、金魚すくいがおもしろくなる。Λ paoちゃんはまさにこの金魚すくいの
楽しさをオーディオいや、音楽を聴く中で経験させてくれるそういうイメージである。

それにしても、ルームフレッシャー、これって、なぜ???
部屋の響きの調整は大抵、吸音拡散材が使われる。大抵は一つではすまない。

スピーカーの後ろとか、部屋のコーナーに設置する。となると、吸音拡散材は
1台というわけにはいかず、2台4台と設置しなければならない。

吸音拡散材もある程度の効果を期待すれば1台当たりの価格はそれ相当になるだろう。
4台導入したら結構な投資になる。その点、ルームフレッシャーはたった1個だけで
部屋の音の聞こえ方を変えてしまう。

もちろん、開発コンセプトは異なると思うが、ルームアコースティックスが
よくなればそれでいいわけで、コスパ的にはもしかすると、Λ3.16 the Premiumの
方がお得かもしれない。

読者の皆様、特に、超ハイエンドオーディオを持ち合わせていないけれど、もっと
音楽を生き生きと聴いてみたいと思っておられる方、最近音声の聞き取りがしにくく
なったと感じている方々、物は試しです。ぜひ、試聴してみることをお薦めします。

繰り返しますが、鶏の鳴き声がウグイスの鳴き声になるわけではありません!!
1羽のウグイスが2羽になるわけでもありません!!

鶏の声が背景音から分離しやすくなる。つまり、明瞭に聞こえるようになる。
ウグイスのさえずり音の中にビブラートが聞こえたり、旋律が流麗に聞こえる
ようになるということです。あくまで自然になるということとご理解下さい。

最後にとにかく、Λ paoちゃんをいつも携帯するのはえらいこっちゃです。

でも重いからと言って、手放せません。
だって、聞こえる音が全てと言っていいほど別世界・別次元なのですから。

既に私の感覚器の一部となってしまっています。
同じ効果とはいかなくてもせめてΛ3.16 the premiumの80パーセント程度の効果が
ある携帯式のΛ3.16を開発して頂きたいです。

ハイエンドオーディオ指向の人々だけでなく、音を聞くことが趣味の人、
(たとえばバードヒアリング)とか、コンサート好きの人々、そして、音楽家…

いや、もしかすると、耳が遠くなった人々までΛ paoちゃんの恩恵を受けることが
実現できると思いました。
80歳近い私の母も「テレビの音が(音声が)聞きやすいね」と言っていました。

変な購入後のインプレッションになってしまいました。
でも、経験すれば誰でもお解かりになると思います。
感じるままが本質です。「観」がリアルなのでした。

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

川又より
K.I 様ありがとうございました。続けての投稿ですから、よほど気に入って頂けた
ものと感謝しております。そして、今回は次のような一節がありました。

「Λ paoちゃん有り無しを当てる実験もやってみた。ブラインドテストである。
 ただし、当方、ブラインドであるので、まさに、これまたダブルブラインド
 テスト(2重盲検法)である。」

今までK.I 様とは20年以上のお付き合いとなりますが、必要のない個人情報の開示を
私は行うことはないのですが、上記の一節に関しては読まれた方が理解できないと
思いますので、K.I 様に関する重要な事実をカミングアウトさせて頂きます。

K.I 様は全盲のお客様なのです。ですから健常者にはない感性をお持ちであり
大変敏感に聴覚による変化を察知され、私にとっても手強いお客様なのです。

ですから、Λ3.16 the Premiumを持ち歩かれて違う場所でも敏感に変化を感じ取り、
今回のようなご感想を頂くことになったものです。

インドアの趣味であるオーディオにおけるアクセサリーをアウトドアに持ち出して、
いったいどんな意味があるのだろうと、いぶかしむ方もいらっしゃるかもしれませんが、
K.I 様の感性の世界観に上記のような驚きと喜びをもたらしたことに、私はAiTECHが
作り出した製品に対する価値観を改めたものであり、それを教えて頂いたK.I 様に
感謝と敬意を表するものです。本当にありがとうございました。

川又利明
担当:川又利明
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556
kawamata@dynamicaudio.jp

お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!


戻る