「Esoteric P-70&D-70&DV-50 with PAD DOMINUS ダラダラ試聴記」






先ずは、お約束のご挨拶(^^ゞ
H.A.L.'s Circle の皆様 初めまして、YASと申します。
この度、川又さんにフロントエンドの"改善"を相談した所・・・
「任せなさーい!!」と言う返事と共に、P-70&D-70・DV-50及びPAD AC DOMINUS REV. B SIGNATUREの自宅試聴をさせて頂く事が出来ましたので試聴レポートを書かせて頂きます。
今回は皆様の関心が高い?であろうDV-50からレポートさせて頂きます。

普段、川又さん宛てへのインプレッションなら、私のシステム・好みが分かって頂いているので、率直なインプレッションだけで良いのですが、会員の皆様宛てとなると、何から書けば良いやら・・・難しいですね。

と言う訳で?皆様同様、試聴環境・試聴ソフトなどからスタート!!
「そんなのいいから、早くインプレ」と言う方はへどうぞ(^^ゞ
もしくは「モニター対象製品」をクリックして飛んで行って下さい。


モニター対象製品: ESOTERIC P-70 & D-70
  ESOTERIC DV-50
  PAD AC DOMINUS REV. B SIGNATURE
現有機器
CD-Player SA-12S1(marantz)
PreAmp SC-7S1 (marantz)
PowerAmp MA-9S1 (marantz)
Speaker オリジナル
音は形やユニット・ネットワークから想像して下さい(^^ゞ
cable類 AC cable
 今回の試聴機  AC-DOMINUS(PAD)
 その他の機材  ML-Cube(AuralSymphonics)

インターコネクト
 DAC→Pre  AS-ONE/G5(AuralSymphonics)
 Pre→Power AS-ONE/V5i(AuralSymphonics)又はMIZUNOSEI(PAD)
SP cable
 SYMPHONIC CONDUCTOR(AuralSymphonics)
 二組使用でバイワイヤ−接続
パワータップ
 ML-CubeBUS6(AuralSymphonics) RTP6(アコースティックリバイブ)
ラック 今回の試聴機&PreAmp  zoethecus
PowerAmp           QUADRASPIRE
その他 出来るかぎりルームアコースティックを施しています。
一応、アナログ系・デジタル系を別電源にしました。

試聴ソフト
今回主に使用したソフト
川井郁子 「インスティンクト」「Violin Muse」「The Red Violin
P-70&D-70 vs DV-50では、音場の見通し・広がり(上下、左右、特に奥行き)と
バイオリン・ピアノの音色・響きの違いを比べるのに使いました。オススメです。


それと、寄せ集めで作った試聴DISC・・・2枚
Disc1
No. CDタイトル アーティスト 曲名
1 HERE'S TO BEN Jacintha Georgia on My Mind
2 Autumn Leaves Jacintha One For My Baby
3 Autumn Leaves Jacintha Moon River
4 Prayer Erie Sanctuary
5 Prayer Erie Shalion
6 ROOM508 SAKURA ETERNAL FLAME
7 ROOM508 SAKURA THE ROSE
8 ROOM508 SAKURA RAINY DAYS AND MONDAYS
9 GreatestHits TAKE6 Destiny
10 GreatestHits TAKE6 FlyAway
11 Espace HajimeMizoguchi 世界の車窓から
12 All The Way... CelineDion My Heart Will Go On
13 TITANIC O.S.T Leaving PortThe
14 TITANIC O.S.T The Sinking
15 PlaysBach HilaryHahn Preludio
16 TheBest of JhonWilliams BostonPops E.T
Disc2
1. COWBOY BEBOP O.S.T.1 菅野よう子 Tank!
2 COWBOY BEBOP O.S.T.1 菅野よう子 Spokey Dokey
3 Guitar Fingerstyle2 Various Swing Shift
4 LUPIN The Third[JAZZ] 3rd 大野雄二トリオ Mayflower
5 LUPIN The Third[JAZZ] 3rd 大野雄二トリオ Hey!Mr.Lucky
6 Dreams4   エストレリータ
7 PORTE DE PARIS 赤坂達三 THE ROSE
8 PORTE DE PARIS 赤坂達三 RAINYAYS
9 Song for you 古川展生 好きにならずにいられない
10 The Collector's sereies Vol1 CelineDion seduces me
11 The Collector's sereies Vol1 CelineDion falling into you
12 The hunter jennifer warnes lights of lousianne
13 The hunter jennifer warnes I can't hide
14 Feathrs. Jeanette Lindstrom Love Makes You Suffer
15 Feathrs. Jeanette Lindstrom Both Sides,Now
16 NEW MOON DAUGHTER CASSANDRA WILSON Strange Fruit
17 Pearl Harbor O.S.T Attack
あと、imageシリーズ情熱大陸押尾コータローなど、いわゆる「ヒーリング系」とか、
ジャズ・クラッシク・フュージョン・ロック等、色々ですね。
こーんな感じです。

さ〜て、やっとインプレに進むことが出来ますね〜
と言いながら、あと一つだけ(まだ、あるんかい!!)
先ほど同様「そんなのいいから、早くインプレ」と言う方はへどうぞ(^^ゞ

セッティングは、特に表記が無い限り
P-70はzoethecus+PB-COUSIN(ROSEN-KRANZ)で前2後1の3点支持+リラクサ
D-70はzoethecus+PB-COUSIN(ROSEN-KRANZ)で前2後1の3点支持
DV-50はインシュレーターを挟む事が出来ませんでしたので(付属の脚の高さが高い)
zoethecus+リラクサで試聴致しました。

川又より一言
DV-50を両腕で抱えてゆすると「カラカラ」と本体の下の方で音がします。
DV-50の脚の高さがあるのは、内部に独自のスパイクが仕込まれており、
持ち上げるとラックとの接地面の受け皿のパーツがぶら下がる形となり、ラックに
置くと、それが本体の5ミリ厚のボトムプレートに取り付けられたスパイクの
先端がピンポイントで受け皿のパーツのセンターに突き当たり落ち着くという
構造になっています。つまり、ラックに傷をつけないで格納できて、結果的に
メカニカル・アースを取っているというアイデアものの“脚”ということで見た目の
高さがあるということですね。どうぞ、誤解なきようよろしくお願い致します。


また、電源ケーブルはPAD DOMINUSを使用。手持ちが1本しか無かったので、
川又さんに1本お借りして最終的にはP-70&D-70もPAD DOMINUSで試聴致しました。
しかし・・・このお借りしたPAD DOMINUSが新たなる展開を呼ぶとは・・・



今度こそ、インプレ開始です。
「ユニバーサルプレイヤー・DV−50編」

前から・・・ ついでに後ろも・・・

最初に「おことわり」として・・・
結果からお伝え致しますと、CD再生において P-0s を除くEsotericの現行最上位機種である
P-70&D-70の方が、より好ましかった事をお伝え致します。その上で、価格差3倍の兄貴分
P-70&D-70に対しユニバーサルプレイヤーDV-50のポテンシャルが十分に高いと感じました
ので、今回の試聴レポートは あえて、P-70&D-70と比較試聴で書かせて頂きます。


@ CDの音を聴いてみる・・・DV-50編

到着初日(不安?無難?な滑りだし・・・)
先発隊のP-70とまずは入れ替えしましょう
(Zoethecus&リラクサでのセッティング、ローゼンクランツの
インシュレーターは、DV-50の脚が邪魔で使用不可・・・残念)

DV-50の試聴機は新品と言う事で、バーンインは十分にせねばと思いながらも
「早く聴きたい」と言う欲望に負けて(^^ゞエンハンサー1回だけで、取り合えず音出しすると・・・・

う〜ん、悪くないんですよ・・・全然・・全てのDISCが再生出来て、この価格、この音質・・・
ある意味凄いと思います。ただ昨日まで聴いていたP-70&D-70での、
ひたすら遠くまで澄み切った・・・
まるで全てを虫眼鏡でみている様な・・・
それでいて、全体を見ると音楽としてまとまっている感じからすると・・・

音場はそこそこ広いのだけれど、曇ったと言うか・・・ 遠くに行く程、音象がぼやけて・・・
うーーん それに、音楽の躍動感もチョット違うかな〜?上手く言えませんが車で言うと
「フルアクセルからフルブレーキ」した時とかにポテンシャルの違いを感じる・・・と言う所でしょうか?

それと一番大きな違いは、ボーカルの口の大きさですね。
P-70&D-70に比べると口の大きさが"大きなネズミちゃん"です(^^ゞ

出だしはP-70&D-70に惨敗です。・・・明日に期待しましょう(^^ゞ
バーンインによって、解像度の向上や潤い・しなやかさの向上を期待しつつ、
その日は、そのまま一晩エンハンサーを”ピーガーピーガー”とリピート再生をして終了。
がんばれ、DV-50!!

2日目(おっ!いよいよ実力を発揮?!)
さて、24時間バーンインをしたDV-50はどう変化したのでしょうか?
早速聴いてみましょう! では、再生♪

丸一日エンハンサーリピートで、コンデンサー辺りのバーンインが進んだのでしょうか?
カナ〜リ良くなりました(^^)/ 予想以上に解像度が上がって大分スッキリしました。
音場の見通しも、かなり遠くまでスッキリと見通せます。また、これは予想外でしたが
口の大きさも少しだけ小さくなりました。(解像度が上がって、フォーカスが合ったからでしょうかね?)
え〜っとそうですね、この変化は・・・
リラクサに乗せた時の"アノ感じ"と言えば分かって頂けるでしょうか?

昨日感じた不満は、今の段階でほぼ解消されました。CDがここまで再生できれば、
合格点です・・いや満足です。これだったらP-70&D-70と勝負出来るかな?早速、実験してみましょう!

それで〜は♪待ちかね?兄貴分P-70&D-70と再度対決!!です。借り物だから気を使いながら、
DV-50とP-70を入れ替えて、インシュレーターを挟んで・・・これが結構めんどくさい(T_T)

いざ、対決!!P-70のボタンをポチッとな・・・
ほ〜♪なるほど、ナルホド・・・ふむふむ
同一メーカー・同一思想で作られただけあって、基本的には同じですね。

「骨格がしっかりしていて、情報量が多い」 これが、川又さんの言う"メカの音"?なのでしょうか

ただですね、同じ感じなのですが・・・何と言うか表現力の"幅"が違いますね。
価格が3倍だけど、表現力も3倍?と聞かれたら?ですが、でも表現力は違うと思います。

ここで「この"表現力"の違いは何??トランスポートの精度?DAC?」
と言う疑問がムクムクと沸いてきたので・・・・やっぱり実験ですね(^_^;)

先ずは、DV-50がトランスポートとしてどれ位の能力が有るのか
P-70→D-70 vs DV-50→D-70で比べて見る事にします。
ついでに、DV-50単体とDV-50&D-70でDACの違いも・・・・

トランスポート性能の違い
P-70→D-70 及び DV-50→D-70の接続はRCA 44.1KHzで同一条件とします。
基本的には同じ系統の音質なのですが、細かく比べると・・・
 @各音象の大きさと奥行きが違う
 P-70に比べるとDV-50は各音象が大きいですね。
 ヴォーカルや楽器も皆前に来た感じです。
 各音象が大きくなり、それぞれが「俺も、俺も・・」と前に出てくるので
 奥行き感が減りました。左右の音場は広いのですけどね〜

 A低音の表現力が違う
 DV-50でも、かなり下の方まで伸びているのですが、
 最低音部分の制動が掛かってないように感じます。
 低音の「量」は多いです。

 それに比べてP-70では、低音までしっかりとグリップしており
 量はDV-50より少なく感じますが、明瞭な低音を聴く事が出来ます。
 量より質と言う感じでしょうか 雰囲気としては「ドンときてピタッと止まる」感じです。

 B「静かさ」が違う?
 ここで言う「静かさ」とは、再生中の動作音ではなく
 音楽全体の印象で、音のディテールは克明なのですが、
 余分な音が整理されて?全体としては静かに感じます(P-70)
 ※因みに、P-70の動作音って予想に反して(失礼)非常に静かです。

DAC性能の違い
DV-50&D-70はジッターを考えるとCLOCK MODEがPLLだと 不利と思いましたので、
CLOCK MODEはRAMにセット致しました。

 @フォーカスが違う
 どちらも情報量は多いのですが、D-70に比べるとDV-50は余分な音?響き?
 が乗って、全体的にフォーカスが甘く感じます。

 A音の密度?が違う
 空間に充満する音の密度が違います。D-70の方がみっちりと詰まっています。
 DV-50の感じは・・・D-70のCLOCK MODEをPLLにした時と似てるかな〜

うーーん、違うんだけど・・・上手く説明出来て無いですね。言葉で伝えるのって難しい・・・(T_T)
"やっぱり違うのね〜"と両者の違いを感じつつ、2日目終了。 う〜ん、奥が深いですね。

※くどい様ですが、上記のトランスポート&DACでの違いは、同一環境下で比較試聴した場合です。
 同時比較しなければ、これほどの差は感じられないと思います・・・多分

3日目以降(う〜ん、来た来たっ!実力全開!!)
サスガに、3日間電源入れっぱなし&気が向いたらエンハンサーをかけていましたので
バーンインも随分進んだのでしょうか 昨日にも増して、潤いやしなやかさも出てきて、
CD再生として文句無く合格点になりました。

昨日はP-70との対決でしたので、今日は・・・そうですね、
アップサンプリング・モードの違いを体験したいと思います。

各モードの違いについては、あちらこちらで語られていますが、
「実際の所、モード変更でどれくらい変わるの?」を体験したいと思います。

カチッカチッっと、モードを変更して試聴を繰り返し・・・結果は?
「これがね〜結構変わるんですよ」としか言えません(何て無責任な・・・)
それでは怒られそうですので、一言だけ・・・
「響き」と「音色の明るさ」が大きく変わると思いました。

各モードによる音質変化は、どれが一番と言うのでは無く
それぞれに"良さ"がありますので、ソフトによって換えて頂くのが一番かと・・・
ある意味、3種類のDACを切り替えて使っている感じでしょうか?そう考えるとお得ですね。

さて、もう十分に遊んだので、ここらでCD再生についてまとめさせて頂くと・・・
非常に満足のいくCD再生になりました。上位のP-70&D-70と比較しても
かなりのレベルで再生出来ますので、CD専用機として十分通用すると思います。
同価格帯のCD専用機を購入検討されている方は、DV-50も検討対象にされては如何でしょうか?


ASACDの音を聴いてみる

さて、CDでのポテンシャルの高さは十分に理解しましたので、次は、SACDを聴く事にします。
ここでは、現有のプレイヤーであるSA-12S1との比較はせず(各メーカーによって、思想・設計・
音作りが違いますので・・・) SACDにおいても、Esotericのメカの作りが有効であるのか?
また、DV-50の気合の入ったCD再生に対してSACDにアドバンテージは有るのか?
を検証したく思います。

試聴ソフトは、ハイブリッドDISCの(AutumnLeaves Jacintha)と
(All The Way... CelineDion)のCD盤とSACD盤で比べる事にします。
では、再生。

結果は一聴瞭然、明らかに違います。
オーディオ的項目の全てにおいて、SACDの再生の方が素晴らしい
音のほぐれ方も違いますが、音の滑らかさが大きく違います。
SACDでの再生の方が優しい?感じですね。そして何より"音楽が楽しい!!"
このSACDの再生なら、P-70&D-70のCD再生に十分勝てると思いました。

次に、CDとの比較では無いですが、SACDの中でも録音が良いと思う
「モンドヘッド」を再生・・・いや〜これはまさしく"音の万華鏡"ですね。
空間中に音が踊る!!舞う!!!大満足(*^_^*)
う〜ん、やっぱりSACDって良いですね(ソフトが少ないのが(T_T)ですけど・・・)
※因みに私はSACD推進派です。もっと普及して欲しい・・・
以上、SACDレポート終わり・・・だって違いすぎるもん(^^ゞ

ついでに、SACDマルチを再生してみる・・・つもりでしたが
機器のセッティングが、面倒なので止めました(^_^;)


BDVD-Audioを聴いてみる

さて、DVD-Audioを聴いてみると言っても、現在家にあるDVDAソフトは『これがDVDオーディオだ』と
『JAZZ at the MOVIES BAND』しか有りませんので・・・その感想です。だから短いです(^_^;)

一応ソフトはコレと言う事で・・・


今までの、DVD-Audioの感想としては・・・
CDに比べてレンジも伸びて各楽器の分離感も良くなるけど・・
全体的に軽いかな、と言う印象でした。
さて、DV-50ではどうでしょうか?
先ほどの「レンジも伸びて各楽器の分離感も良くなる」に加えて重心も下がりました。
そうですね〜、CDに比べて「高音質になりました!!」って感じでしょうか
ただ、SACDの感じとはチョッと違いますね。私はSACDの質感の方が好きです。


CDVDを観てみる??

うーん、H.A.L.'s Circleの方で、どの位の方が映像にまで興味が有るか 分かりませんが・・・
一応、以前のモニターレポートをザッと読むとグランドスラムさんの様な方もおられますので・・・
(HPいつも見てますよ〜頑張って下さい、と意味無く応援(^^ゞ) と言う訳で少しだけ試聴
(実際はCD試聴で大半の時間を取られちゃいまして・・・チョッと見ただけです。)

試聴に使ったソフトは、手の届く所に有った(^^ゞ 
『ジュラシック・パークV』と『M:Iー2』それに『千と千尋の神隠し』です。

映像の試聴はKV-36DZ900(SONY)で行いました。
時間が無かったので、DV-50の画質設定は殆ど触っていません・・・あしからず

画質の印象
ディテール 線の細い所まで、細かく再現出来ていると思います。
ただ、このシャープさは”ありのまま”を表現するタイプだと
思いますので、ソフトによっては荒れが出そうです。
ジュラシック・パークVの密林のシーンは見事に再現していました。
※ここで言うシャープとは、エッジが立っていると言う意味では無く
 細かい所まで、丁寧に再現出来ていると言う意味です。
色乗り 普通?・ただKV-36DZ900の色乗りは濃いので、多分あっさり系?かな

そしてですね、ここでもAC DOMINUSが威力を発揮するのでした。
と、言いますのも上記の印象は付属の電源ケーブルでのものです。
これを、DOMINUSに変更したところ・・・
色乗りがグッと良くなりました(ベタッと濃くなったと言う意味では無いですよ)
色のレンジが広くなった分、中間調の再現度が上がり、霧が立ち込めている様な
シーン等の空気感の表限度が向上してますね〜

色の情報量の違いを、別の物に例えると・・・分かって頂けるかどうかは別にして・・・
ポジフイルムを24bitで取り込んで処理するのと、42bitで取り込み処理後に24bitに
変換した時 くらい、色の情報量が違います(これじゃ分かりませんね)
他に例えるなら・・・液晶から3管にした感じと言えば、分かって頂けるでしょうか?
因みに、この様な色乗りの変化は、以前TVが繋がっている壁コンを変更した時にも
体験しました、やっぱり電源って大切だと実感。

ついでに音も・・・
え〜っと、5.1ch接続は面倒でしたので2chでの印象です。
試聴ソフトは音の良さと広がりを実感するために、ピアノ曲が結構、広く・深く展開した
『千と千尋の神隠し』を使ってみました。 では、再生・・・
おお〜イイです。この空間表現、良いですね〜
音場が広い!!深い!!音に力がある!!密度もある!!!映画にハマれる!!!!
いや〜DVDの再生で、こんな音が出てくるとは・・・マジ嬉しい。改めて、映画での音の重要度を実感!!


Dついでに、MP3を再生してみる(笑)

DV-50はMP3も再生出来ると言う事で、もうこの際
ついでですから一応再生して見ましょう!!

再生したDISCは192Kbpsでエンコードされたファイル達をPREXTERのCDRで12倍速で焼いたモノです。
今回は、洋楽POPS・ハードロックです。再生して、あらビックリ・・・今までMP3ってパソコンとかポータブルMP3プレイヤーで 聴くものって感じが強かったのですが・・これだったら、十分ピュアオーディオとして聴けますね。音質的には、少し録音の悪いCDってところでしょうか?
ただ、気になる事が・・・(→)を押して次の曲に行く度に、カチッと音がします
(リレースイッチが切り替わった時のような音)これって、一曲毎モード設定しているのでしょうか?

Eまとめ

で「結局どうよ?」と聞かれれば・・
正直、ユニバーサルプレイヤーでここまで再生出来るとは驚きでした。
なんと言っても、この筐体一つで現行の全てのフォーマットが再生出来るんですよ!!
しかも、今までのユニバーサルプレイヤーのレベルを凌駕して・・・
「え〜い、もってけ泥棒」って感じですね。

CD専用機に比べて買い替え頻度の激しいユニバーサルプレイヤーですが
(映像系の進歩が早いので仕方無いですね)「ピュアレベルの音質と、安定して高度な画質」
「うん、これだったら、かなり遊べそう」と素直に思いました。

ただ、要望が無い訳ではありません。
音関係
@せっかく高音質出力を装備したのだから、DACとしての使用も出来るようにデジタルインを装備して
欲しかった。(P0-sやP-70などをトラポとして使用すれば、さらに高音質なCD再生が出来るので)

A3種類のアップサンプリング・DSD(SACD)で合計4種類のモードを装備したのですから1歩進んで?
アップサンプリング後DSD変換(いわゆるダブルコンバート)まで装備して頂いて、ある意味?
ユニバーサルプレイヤーの究極を目指して欲しい

Bいろんな所で言われているでしょうが、全チャンネル高音質化も聴いてみたい
ただこれをすると、価格が一気に跳ね上がると思いますので、DV-50では無くなってしまう気も・・・・

端子系
この価格帯なら、出力端子には、BNCや数年後にはDVI HDCPも装備して欲しい
IEEE1394も出来れば装備して欲しい(D-70に有るので・・・)

以上、最後は何だか都合の良い要求ばかりになってしまいましたが
Esoteric様には、時間をかけてDV-50を"成長"させて頂いて
CDトランスポートの頂点P0-s 同様、ユニバーサルプレイヤーの頂点を目指して頂きたく思います。






さて、お次はP-70&D-70のインプレッションをお届け致しま〜す。
と言いながら、DV-50のレポートを読んで頂ければ、大体分かって頂けるかと・・・

「ハイレベルなP-70&D-70を聴いてみよう!!」

CDの音を聴いてみる(と言うかそれしか出来ません)・・・P-70&D-70編

「突然の襲撃!エソテリ・セット到着!!」


自宅試聴依頼の2日後、玄関を開けてビックリ!!Esotericと書かれた、大きなハコが2つ!!
え〜っ、もう来たん??まさか今日来るとは思っていなかったのでビックリしました。

ビックリしたけど、取り合えずハコを開けてセッティング開始♪

と、ここでP-70のロック解除のキーが見当たりません(T_T) 仕方が無いので、
マイナスドライバーでカチッと解除・・・うーん、不穏な滑り出し・・・大丈夫か〜?

P-70&D-70をzoethecusに載せて、1本しか無いAC DOMINUSを
トランスポート・DAC・プリのどれに使うか迷いましたが(笑)・・・取り合えずDACに挿入
※この時点では、AC DOMINUSは借りていませんので、手持ちの1本だけです。

P-70&D-70の設定は、
実際に使うとしても、最高設定以外は使わないでしょうから176KHz24Bit & WORD+RAMにセット。

かる〜く、2回程エンハンサーをかけて試聴開始・・・
「うーん、なるほどね〜"低音〜高音"まで骨格がきちっとしているし
情報量も非常に多いし滑らかさもある。でも何か音楽として、まとまりが無いな〜」

と、言う訳で・・・AC DOMINUSをDACからトランスポートに変更・・・
おっ音楽がまとまってきましたね〜そうそう、この感じですよ(^^)v
でも、トランスポートがコレほどACケーブルに敏感だとは思いませんでした。この分で行くと、
トランスポート→DAC間のデジタルケーブルでも相当音が変わりそうな予感を抱きつつ・・・

この状態で暫く試聴・・・・
「ソースがCDと言う事を考えれば、かなり良いのだけれど・・ もう少し、優秀録音のSACDを
聴いた時のような・・・うーん、しなやかさと言うか潤いと言うか気配感と言うかが出てくれればな〜」
と思いつつ、試聴続行・・・

ふと、ディスプレーOFFのボタンを押してみたら・・・
「あれ、音が落ち着いたぞ・・・??」
確認の為に、ON・OFFを繰り返すと、やはりOFFの方が音が落ち着く!!
これは、もしや!と思い。トランスポート&DAC&プリのディスプレーOFF
「おぉ〜、この方が良いじゃん」
この日から、トランスポート&DAC&プリのディスプレーはOFFに決定!!

と言う所で1日目終了。P-70&D-70は明日までバーンインしておきましょう!

試聴2日目
エンハンサーをリピート再生しておいたP-70&D-70は結構暖かくなっています。
さて、音の方も"ホット"になっているのでしょうか?

昨夜からのバーンインのお陰か・・・最高モードで聴くP-70&D-70は
CDにこんなに情報が入ってたんだ・・・今まで聴いていたCDの音とは違うな〜
やっぱり150万は伊達では無いね、これが物量投入の威力なのか?!
まさに「CDのピット全部読んでます!!」って感じですね

ただ、さらに欲を言えば、もう少し音場が奥行き方向に展開して欲しいのと、もう少し
滑らかさと言うか柔らかさが欲しいな〜と思いながら、暫く試聴・・・

もしかして、この音の硬さはデジタルケーブルのせい?と思い、手持ちのRCAケーブルを使い
RCA(88.2KH)モードでケーブルでの音の違いを聴き比べる事にしました。
あ〜らビックリ、RCAケーブルを変えるだけで、音がコロコロと変わるではないですか!!
しかも、驚いた事に、デジタルケーブルとして使っているにも拘わらず、その音の変わりようは
インターコネクトとして使った時と同様な音質変化!!!いや〜これには驚きました・・・・(^^ゞ

実験ついでに、CLOCK MODEの違いも実験してみましょう
D-70のCLOCK MODEは(PLL) (RAM) (WORD+RAM)の3種類有るわけですが
モードの違いによって、どれ程変わるのでしょうか?

結論から言うと、全然違います。 そうですね、写真に例えると・・・
(PLL) 手持ちで撮影
(RAM) 普通の三脚にセットして撮影
(WORD+RAM) 高級な三脚にセットして撮影

当然、高級な三脚にセットして撮影した方が、フォーカスがビシッと合っている訳で・・
この写真の"写り"の違いの様に、音の"写り"が全然違いました。
改めて"同期"の大切さを知ったのでした。

デジタルの奥の深さを感じつつ2日目終了。
当然この日も、P-70&D-70は明日まで"エンハンサーリピートの刑"です。
頑張って「ピーガ−ピーガ−」鳴ってもらいましょう!!

3日目以降
さて、昨日はケーブルを変更して遊んだ訳ですが・・・

2日間聴いた、P-70&D-70は非常に良いとは思うのですが・・・
ここまで高いレベルに来ると、欲が出てくるもので・・・
もう少しだけ、音楽的にしなやかさと潤いが欲しいと思ってしまいます(贅沢??)
(だって150万だもん、こちらの要求も高くないとね(^_^;))

そこで、今日はセッティングを詰めてみることにします。

先ずは、そうですね〜zoethecusはそのままに、リラクサを使って見る事にしましょう。

リラクサをP-70 D-70どちらに使うか迷いましたが・・・
先ずはD-70・・・「お、変わるね〜良い感じでよコレ」
次にP-70 ・・・「断然P-70に使った方が良いや」 と言う事でリラクサはP-70に決定!!

P-70+リラクサにする事によって、先ほどの不満はかなり解消されました。
そして、そのまま暫く試聴・・・

人間の欲とは、限りが無いもので・・・
あと、ほんの少しだけ「聴いていて緊張を強いられる、チョッと押し付けがましい感じ
を払拭したい」と言う欲求が沸いてきました・・・(^^ゞ

でも、zoethecus+リラクサのセッティングですので何を変えましょう・・・うーーん悩む・・・・

此処ら辺が限界かな?と思いながら、脚を付属のモノからローゼンクランツに変更したら
高域の固さ?暴れ?が取れて、スルスル〜っと滑らかに出てくるではないですか!!!
「おお〜コレですよ、コレ!!、やっと"しっくりきた!!"」と狂喜乱舞しながら
改めて、トランスポートとセッティングの重要性を感じたのでした。

いや〜諦めずに良かったです。今は"かな〜り良い感じ"です(*^_^*)
この日から、返却日まで非常に楽しい時間を過す事となりました。

さて、非常に満足した所でまとめさせて頂きますと・・・
P-70&D-70には「懐の深さ」を感じました。CDしか再生出来ないのに、セットで150万・・・
私からすれば非常に高価ですが、その価値は十分に理解出来ました。

最後に一つだけ要望を・・・
脚・・・私だけかも分かりませんが、どうも付属の脚は、響きが美しくありません
(具体的には響きが、暴れた様?に感じます)せっかく、RDOTで美しい響きが
再現出来るのですから、是非次は脚の素材までこだわって頂きたく思います。
手持ちのインシュレーター数種類を試した限りでは、ローゼンクランツの脚が
最も響きが良く、RDOTにマッチしていると思いました。





「以外な展開??PAD AC Dominus REV. B SIGNATURE」


さて、↑の方で「このお借りしたPAD Dominusが新たなる展開を呼ぶとは・・・」
と意味深なネタふりをしたままでしたね〜(^^ゞ

え〜っとですね、私は並行物のDominus Rev.Bを1本所有しておりますので
当初、AC DOMINUS REV. B SIGNATUREをモニターさせて頂く気はございませんでした。
ただ試聴を進めて行くにしたがって、P-70&D-70 vs DV-50を正当に比較したくなりましたので、
無理を言って川又さんにAC DOMINUSを借りる事に致しました。


「並行品とシグネチャーのDOMINUSの違い!!」

で、届いたのは当然、正規品PAD AC DOMINUS REV.B SIGNATURE
見た目的には、長さもラベルも一緒・・・
違うのは、ラベルに「REV.B SIGNATURE」と言うシールが追加されているのと
光に透かして見ると、液体の色(並行物が薄い青、正規品がバイオレット)が違う位です。

上が正規品、下が並行物・・・さてさて違いは??

さて、チョッとした好奇心から「並行物と正規品で音質の違いって有るのかいな?」
と思い、自宅だし誰も見てないし、コソッと比べる事にしました(^^ゞ
だって、巷では「並行物と正規品に音質の違いは無い!!」と良く言われてますからね〜

丁度、DV-50を試聴中でしたので、DV-50に繋がっている並行物DOMINUSを
外し、正規品を同じコンセントの同じ位置に繋いで比べる事にしました。

「さ〜て、音だし音だし〜♪」と内心「それほど違わんやろ」 と
思いながら再生ボタンをポチッとな・・・

「えっ!!え〜〜ーー!!!!、うそ〜、あきらかに違うやん!!マジで?」
と心で叫びながら・・・(実際、声が出ていたかも)ヘラヘラと笑ってしまいました。
いや〜、人間って予想外な事が起こると笑ってしまうものですね。
この"あぶない人"の姿を嫁に見られなくて良かった、良かった・・・(^_^;)
↑が最初の感想です・・・これじゃ分かりませんね。

え〜っと、一番近い感覚としては・・・
同一環境下で、CD・SACDのハイブリッドDISCを聴き比べた時の感覚です。
同じ曲なのに、SACDの方が遥かに好ましい・・・

つまり、どちらも同じDOMINUSの音(あたり前ですね(^_^;))なのですが・・・
正規品の方が、より滑らかで、より空間表現に優れている。
ヴォーカルも「喉の調子も絶好調!!」と言う感じで、スーっと出てきますし
各音像の浮かび上がり具合も、より明確に・・・より3次元的になります。

この違いには、正直驚きました。と同時にショックでした。
だって、いくら並行物とはいえDOMINUSですから
私の様な一般人には”高嶺の花”な訳で、結構思い切って買ったのに・・・
あっさりと"差"を見せ付けられた訳ですから・・しかも、同じDOMINUSに・・・(T_T)

そこで、疑り深い私は(^_^;)
うーーーむ、これはバーンインの違いか・・・(そうで有って欲しい(^^ゞ)
それとも、線材の違いか、液体の違いか・ はたまた、ロットの違いか・・・(をぃをぃ)

ちょっと検証する必要があるのでは?と思い・・・
早速、川又さんに以下の様な質問をしました。

私 「先ず、シグネチャ−シリーズは線材のグレードが1桁高いそうですが
   DOMINUSにおいてもそれは同じでしょうか?それとも液体が違うだけでしょうか?
   次に、川又さんに送って頂いたDOMINUSの使用年数及び使用箇所
   (CDT・DAC・プリ・パワー)は何処でしょうか?」

川又さんからは・・・
「使用時間は一ヶ月くらいです。でも、ここでは24時間通電しています。
 大きな白いラベルに変わったのは最近ですから、ここの展示品も入れ替えた
 ばかりです。フロントエンドのどこかに使用していましたが、具体的な機材は
 ちょっと忘れてしまいました。パワーアンプでないことは確かです。」

との答え

さてさて、バーンインの違いですが・・・
家の並行DOMINUSの使用期間は4〜5ヶ月くらい、
場所はフロントエンドに使用、通電は結構していると思いますので
(金〜日はフロントエンドは電源入れっぱなしですので・・・)
バーンインの差はそれ程無いと思います。
と言う訳で"バーンインの違い"の線は、もろくも消えさりました・・・残念(T_T)

次に、並行品と正規品の違いについては、シーエスフィールドの今井社長より直々に解説して頂きました。その説明によると(凄く丁寧に教えて頂いたのですが、ここでは割愛させて頂きます)

今井社長
「ジャケットとメッシュを除き、米国のシリーズとは異なった伝導体、リキッド、物性処理で生産されたものです。PAD社とシーエスフィールドは、盟友としてさらにお客様に感動していただける商品の研究開発を続けています。そして、私たちはPAD社にOEMのような考え方で製造してもらった商品を正当な価格で販売しています」
と、言う事でした。

なるほど、この"こだわり"が「音質の違い」となって現れたのでは?と言うのが率直な感想です。
この様な「絶え間ない努力」をし、その研究開発の成果が「音質の違い」として実際に現れている事に感動し、またこの"こだわり"の音質なら、正規品は正当な価格で販売されていると思ったのでした。

上記の理由から、あえてモニター対象製品を
”PAD AC DOMINUS REV.B SIGNATURE”と書かせて頂きました。
今なら「REV.B と REV.B SIGNATUREって何が違うの?」と聞かれたら
「音が違う」と、胸を張って言えます。
自分達の商品をより良くする為の努力を惜しまない
シーエスフィールド様には心から拍手を送りたいと思います。
いや〜それにしても、それ程差は無いだろうと思っていた
私にとっては"目から鱗"の体験でした・・・でもショック(T_T)


さ〜て「俺のDOMINUSが〜(T_T)」と落ちが付いたところで、今回は終了です。
以上が試聴機到着から数日間・・・いや2週間くらい?DV-50&DOMINUSは
1週間くらい(^^ゞのレポートでした。

このレポートはあくまで我が家の環境での一つの結果ですが
機器の素性を知る上で、少しでも皆様の参考になれば幸いです。

最後まで、私の稚拙な文章にお付き合い下さいまして有難うございました<m(__)m>
また、この様な機会を与えて下さった、ティアック・ESOTERICカンパニー様
シーエスフィールド様並びに川又さんに改めて感謝致します。

ではでは

 ※ 本レポートはYAS様からHTMLにてご入稿頂きましたので、そのまま掲載させて頂きました。
    ありがとうございました。

 ★ YAS様のホームページ  http://www.mailz.to/