《HAL's Monitor Report》


No.0041 - 2000/11/27

横浜市金沢区在住 Y.M 様

モニター対象製品:MARANTZ SA-1

 CDプレーヤーが購入してから4年たち、雑誌のSACDや最後のCDプレーヤー選 び等の記事を読んで新しいモデルが欲しくなってきたところ、ハルズモニターが始ま り今回マランツSA−1をお借りすることができました。 さて我が家の愛機は、CD DENON S10、 プリ&パワー LUX C7/M7、 SP B&W M802S3を AC-CABLE WIREWORLD オーロラ3、 RCA-CABLE PAD MIZUNOSEIでつなぎ、15畳のLDK で妻と2人でCLASSIC&JAZZを聴いてます。

 水曜日にSA−1と数枚のSACDが到着したが、セッティングする時間がなかった のでそのままとなってしまいましたが、土曜日まで待つのが長いこと! まずウオームアップのためSheffield Labから出ているMDMSというTEST&消磁用のCDを かけてしばらく外出。

 1枚目は川又さんの試聴に使われる”ヨーヨーマのシンプリーバロック”をかける が、音像がシャープで楽器の位置がはっきりとしていて左右の広がり・奥行とも深く 音場のスケールが大きい。今まで聞こえにくかった音が聞き取れるし、低域から高域 までレンジが伸びていて気持ちがいい。しばらく聴いていると音が硬く、高域がうる さく感じられてきたので、付属のACケーブルから手持ちのオルトフォンの 7N-PSC3.5HGに変えるとだいぶしなやかさが出てきたので、ついでに下にJ1Projectの インシュレーターをいれてみると低域のボリュームと締まりがでてバランスがよく なってきた。

 次に最近お気に入りの”寺井尚子のプリンセスT”をかけるとバイオリン&ギターの 弦の1本1本に手がとどくような音像が描かれ、弦を弾いているときの微妙なニュア ンスが実に良くわかる。ちょっと音のエッジがシャープすぎるので、もうすこし音の 芯があってエッジがソフトなほうが自然な感じで好みにあうのだが。またセンターの バイオリンがやや奥に引っ込んでしまうのが惜しい。レンジが上下に伸びたため中域 が薄くなるためかな?。

 JAZZ(ソニーロリンズ、オスカーピーターソン)を数枚かけるが、低域の伸びも 解像度も良く ピアノの左手の音が沈みこんでいくところがはっきりしているし、バ スドラもビシッとスピード感がありオーディオ的快感は十分である。しかしどれも主 役が前にでてきてくれないのでいまいち音楽にのれない。 翌日、アンプはFMを聴いていたあとCDに切り替えたが SA−1はウオームアッ プに時間が結構かかった。CD 2枚目の後半からでないと本領発揮しないようであ る。高級機では普通なのかもしれないが(海外ものはSWを入れっぱなしにするらし いですが)普段夜帰宅して1〜2枚聴く時には待てないのでこれは困った問題でし た。

 さてお借りしたSACDの中から”シャルロットチャーチの天使の歌声”をかけると さすがに人の声が自然であり天井が倍の高さになったような広さを感じる。ヴィヴァ ルディ:四季 (SRGR-733)でもCDとは比較にならないスケール感が得られた。

 自宅でモニターできるチャンスを与えていただけて本当にありがとうございまし た。あらためて自分の音の好みを再確認しました。 今後もこのような企画にぜひ参加させていただきたいと思います。


HAL's Monitor Report