《HAL's Hearing Report》


No.0161 - 2004/7/1

東京都日野市 Y K 様より


「奥方ともども惚れ込み病いにかかるしかなさそうですね!!」

古い友人でハルズサークルの名古屋のT君に頼まれて、貴店でSonus ストラディ
ヴァリ・オマージュを試聴させていただきました(25日)
T君に送った試聴記をそちらにも送ってみろということなので、送ります。

持って行ったCDは
1.ヴィヴァルディ 調和の幻想 イタリア合奏団
2.ヴィヴァルディ 四季 カルミニョーラ
3.バッハ 無伴奏ヴァイオリン ヒラリー・ハーン
4.バッハ 無伴奏チェロ アレクサンドル・クニャーゼフ
5.バッハ ゴールドベルク変奏曲 グールド(晩年録音のもの)
6.ベートーヴェン 交響曲2,7番 金聖響指揮 アンサンブル金沢
7.ベートーヴェン ピアノソナタ30〜32番 野平一郎
8.シューベルト ピアノソナタ21番 リスト メフィストワルツ キーシン
9.マイルス・デイヴィス Somethin' Else
10.ダイアナ・クラール All for You

聴いた感想ですが、一聴すぐに感じたのは限りなく自然な音だということです。
以前LINNの280万円のCDプレーヤを聴いたときに感じた、まるで機械が無い
ようだ、音・音楽だけが目の前にある、という、まさにその感じでした。

弦も当然いいが、ピアノも実にいい。一番びっくりしたのが5のグールドの
ゴールドベルクで、ひとつひとつの音が匂い立つようで、こんな音で鳴るのは
今まで聴いたことがありません。

無伴奏の2枚も、強調感が全く無いので、自然な音で実になめらか。

7は家で聴くとちょっと重い感じの音ですが、これもスケールの大きな充実した
音で鳴ります。

2のカルミニョーラの四季はくせのあるスピーカーだと具合が悪いのですが、
全く問題なし。

ベートーヴェン7番の第2楽章、そくそくとして迫ってくる。

ジャズも自然で鮮やかな音で、9など冒頭の「枯葉」、途中で止められず、困り
ました。

しかし大きいですね。強烈に存在を主張する大きさです。奥方ともども惚れ込み
病いにかかるしかなさそうですね。
箱(というには高級すぎますが)の仕上げも一段と素晴らしく、輝いていました。



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