《HAL's Hearing Report》


No.0044 - 2001/10/30

栃木県小山市 T・T 様より


川又様、オーディオを趣味と言っている割には、ローエンドを俳諧している T・T@小山@栃木です。

ディスカバリーに魅了されて以来、純2chの世界へ戻ることを日々 計画しているのですが、なかなか思い立つことが出来ないでモヤモヤ 状態が続いています。現時点では、5.1chと100インチをお遊び 半分(以上かな?)で、ソフトの購入量もDVDとCDでは、5:1 以上の差が歴然とあるものと・・・

先日来のメールに“SHEER”のレポートがこれほどまでに、効果的である ことを如実に報告(紹介)されますと、5.1chの装置しか持ち合わせ ておりませんが一度試してみたくなると言うのが、人間の悲しい性です。

で、仕事が一段落というか、秋葉原へ行くチャンスにも恵まれました のでH.A.L.へ一寸だけ立ち寄り、流行りの媚薬を購入し、レポート なんぞは書ける力量も無いのに、こうして書いてしまっています(^^;; ヒヤアセ。

で、毎回送られてきますレポートの方々のような、ハイエンドを持って いない小生が厚かましくも投稿してしまう(採用されるかは店長判断が 入りますが)小生の弱品のシステム

DVD SONY DVP−S9000ES
AMP YAMAHA DSP−A1
POWER DENON PM−960(かなり古い)
SP  YAMAHA NS−10MT
ケーブル  XLO(50cm)
SPケーブル パイオニア(型番忘れました)
SW YAMAHA YSL−1000SW(今回は常時オフ)


以上の内容で、2chモードにて試聴しました。

下記にありますように購入した夜に2時間以上も聴き比べてしまいました。

1.D.F.O. Bumble Bee   TECN20674
 3本の電気バイオリンにシンセの組み合わせユニット(女性4名)
 です。独特のアコースティックサウンドとその演奏法に好みは分かれ
 ると思います。また、彼女達の年齢もまだ若いこともあり、若干荒さ
 もありますがその音楽性に引かれるものがあります。
 コーティング前には、これまで聴いたことがあるサウンドがなってい
 ました。しかし、コーティング後は音抜けがよく、電気バイオリンに
 艶がのり繊細なタッチまで表現されてきました、逆にシンセにて発生
 させているドラム系のサウンドが少し軽めになり、低音に関し小型SP
 にスーパーウーハを加えることが必要と感じました。

2.アコースティック/オフコース 少年のように CT23-5406
 なんとも言えない、青春当時の音の感じが蘇りました。小田和正の
 甘い甲高い一種独特の声は、当時のLP以外では聴くことは出来ない
 と思っていましたが、“SHEER”を使用したことで、声の抜けがより
 よくないり、録音状態が良いもので年代もののサウンドを聴くに
 必需品だと思いました。

3.LOOKING BACK2/K.ODA 言葉にできない FHCLー2018
 では、年齢を重ねた小田和正ではと考えて、やはりあの独特の
 甲高い声は完全に消え失せています(これは塗らなくても判ることですが)、
 でもコーティングしたことにより、サウンドの作り方でストリングスの
 展開方法とか、LRに対する音の配分とかが、コーティングしたことに
 よりより明確に聴き取ることが可能となる、その音楽性の高かさに圧倒
 されてしまったことは事実です。しかし、年をとるのってやはり怖いで
 すね、媚薬でもそれはカバー出来ない。

4.サラ・ブライトマン/ラ・ルーナ スカボロー・フェア TOCP-65467
 今、売れに売れていますね、ヒーリングミュージックとしても定番とし
 て必ずノミネートされるし、彼女の持っているあの声を一度聴いてし
 まうと・・・

 輸入したDVDもあったのですが、クラシックを再専攻したことでイメージ
 がかなり変わってしまったことも否めないので、敢えてCDで。
 あの存在感のある声の響きが、よりクリアーになり聴いていて、本当に
 癒されると言うかもっと聴いていたいし、廻りの空気まで響き渡る感じ
 が伝わってきます。映像の印象も残っているので、あの声を出すときは
 確かあんな感じで口を開けて歌っているとか、完全にイメージと言うか
 映像と言うかそこに存在する感じがしてきてしまいました。

5.宇多田ヒカル/Automatic Automatic TOCT-4127
 大ブレイクした歌謡曲なのですが、彼女のイメージと声はどちらかと
 言うとハスキーボイスで大人びた発声と聴いていたのですが、コーティ
 ングしたことで大人びていたと思ったのは勘違いでした、デビュー当時
 の年齢は隠せないことが判明しました。
 (これは小田和正と同じだと思います)年齢を「CDに記録されていた
 内容(声)は、こんな情報だったのか!」と痛感した一枚となってし
 まいました。また、ポップスにありがちなドンシャリサウンドも軽減
 され、鑑賞に耐えうるCDとなりました。
 (あとにあります、「モーニング娘。」も同じ)

6.竹内まりや/ボナペティ! 毎日がスペシャル WPCV-10082
 いや、何とも言えません、完全にオジサン世代にはまりやの声は
 今まで以上に印象的に魅力的に語りかけてきます。
 裏に隠れている旦那のサウンドまでが見えてきそうです。
 やはり、このCDはしっかりとしたハイエンドの装置で聴きたい
 それもゆっくりゆったりとして、よりその気持ちが強くなって
 しまいました。

7.小林桂/ソー・ナイス ユー・ワー・メント・フォー・ミー 
 TOCJ-68046
 ジャズボーカル界のホープ(?)、チョット聴いた感じでは女性を
 思わせる感じでなんとも言えない雰囲気で好みの一枚です。
 いままで、何となく聴いていた彼の声がより明瞭になり、それも
 嫌みのないハスキーボイスの感じが心を揺らすように語りかけて
 きます。バックミュージシャンもしっかりと彼をささえていること
 が判るようになりました、コーティング前は彼の声は中央に位置は
 しているのですが、線が細くどことなく頼りなく存在していましたが、
 コーティング後には中央にデンと居座り(胡座はかいていません)
 しっかりと歌っている(当たり前ですが)そのように感じられる
 ようになりました。

8.木村大/ザ・カデンツァ17 ムーンタン SRCR-2473
 ギター界の新星で、荘村氏とは完全にその演奏方法がことなりますが、
 聴くことに楽しさと今後の活躍に対する期待がかかります。(彼とは
 対象的ですが大萩康司と言う情熱的な奏者も居ます、こちらも期待大)
 彼のギターには、その演奏が粗いせいか芯がないものと、受け止めて
 いました。
(年齢を重ねれば解決されるものと、勝手に解釈していました)
 しかし、コーティングして判ったのですが、以外なことに荒さは半減
してしまい彼の持つ、指使いにその荒さと思われる原因があったこと
が分かりました。若さから来るものではと、若い(レコーディング
当時17歳です)から、弦を押さえる指の握力もかなりあると思います、
そのため、余韻を楽しむものと考えて聴いていたギターでしたが、彼の
解釈では、余韻も必要ではあるけど次の音とのハーモニーに必要な余韻
と不必要な余韻を完全に分離しているのでは?その余韻を指使いから
読みとる(聴き取る)ことが出来るようになりました。
いや、結構ショックでした!

9.荘村清志/アルハンブラの想い出 アルハンブラの想い出 CC30-9036
 今度は円熟した演奏家で、有名な曲をオーソドックスに聴きましたが、
 なんと言うのかは知りませんが、クラシックギターの弦を押さえて
 次ぎの音に移る時に「キュッ」と独特の音がしますが、以前教会の
 ライブで聴いた時と同じ様な感じが再現されたてきました。
 また、最後に弦の振れ残る余韻がいつ消え去るのかも判るそれほどに
 変化を感じとることが出来るようになりました。

10.浜崎あゆみ/BEST A Song for XX AVCD-11950
 あの独特の鼻にかかった声が、どこまで改善されるのか、また何を
 歌っているのか良く分からない感じがしましたので、コーティング
 してみました。いやはや困りました、カーステ程度で軽く聴く
 音楽(?)としてしか考えていませんでしたが、結果は声に芯が
 出来て何を言っているのか良く分かり、ボーカル自身も何歩も
 引っ込んでいた感じが、完全にサウンドより一歩しっかりと前に
 居て歌っている状態になりました。

11.モーニング娘。 ハッピーサマーウェディング EPCE-5056
 済みませんが、もう少しJ-POPSの世界におつき合いください。
 (店長の添削が入るとは思いますが・・・)
 同じ年齢が多く、それも女性(女の子)の集団ですから、一人
 一人の声は独立せず渾然一体となり、面白いサウンドとなり
 ヒットしていると思っていました。
 簡単なコメントしかつけられませんが、一人一人の声が独立して
 個人個人の判明が可能となりましたし、浜崎あゆみと同じように
 一歩前に出て歌っているそれが明確に現れました。

以下、同じ様に激変しましたので、此処のレポートは割愛します。
12.aiko/夏服 ボーイフレンド PCCA-01545
13.Yuming+PocketBiscuits Millennium TOCT-4200

14.ランパル/テレマン無伴奏フルートための12の幻想曲集 
 第一番イ長調 33CO-1790
 フルートは女性の声により近い音ですのかなり期待がもてると
 感じました。結果は、当然期待を裏切るものではありませんでした。
 フルートの音自体が女性の声に近いため、これまでの結果から簡単
 に予想することがが出来ました。
 フルートと言うと単に単一な音の集まりとされてしまいそうですが、
 一音毎にその音がはじけ飛ぶように繊細で唇から作られる音と
 思えない透明な感じが十二分読みとることができました。
 また、フルート自体(純金製とかありますので)、そこから影響
 される柔らかな音色を感じとることができました。

15.ラリュー・ミルドニアン/デュオ・リサイタル イベール:フルートのための小品 38C37-730
 日本贔屓のラリューとハープの競演が楽しい作品集です。
 ハープの弦を爪ではじく感じが何とも言えない状態です。
 フルートは、ラリューですので甘甘な感じがより強調ているように
 感じました。実際甘い感じが好きな奏者だと解釈していましたので、
 これまで聴いていた状態はかなりかっちりとして演奏しているんだ
 なぁ〜?としか受け止めていませんでしたが、やはり小生の解釈と
 装置に影響されることが良く分かりました。

16.有田正広/テレマン無伴奏フルートのための12のファンタジー 
 第一番イ長調 COCO-6685
 このアルバムに使用しているフルートは金管ではなく木管で、独特の
 音色があります。木管フルートのもつ優しい音色がより良い意味で
 強調されて暖かみのある音色となりました。

17.奇蹟のカンパネラ/フジ子・ヘミング ラ・カンパネラ VICC-60123
 あのピアノの名曲を情熱的な解釈にて演奏することで注目されています。
 完全に音の出方から変わってきました、アタックした音が真に迫って
 くるなんとも言えない気迫の漂う感じでゾックと鳥肌が立ちました。
 よこで聴いていた家内が一言「これをHALで聴いたら・・・・」

18.高橋アキ/サティ ジムノペディ第一番 CE33-5371
 好きな一枚のものです、これまでの流れから聴いてみたくなって
 しまいました。コーティングしてからこれほど変化があると、
 次から次へと聴いてみたアルバムがでてきます。
 サティがふわっと雰囲気を醸し出して、我が家の安いシステムでも、
 「あっっ!」と思わず感嘆してしまいました。
 フルートにも合いましたが、ピアノにも絶品の相性が良いと思い
 ました。ピアノがメインとなるCDに全部コーティングしないと…

19.ビリアナ・バチコバ/ラ・カンパネラ ラ・カンパネラ PAL-11
 ピッチングするときの音がはっきりと聞こえるようになりました。
 若い演奏家だけにその持っている粗もより目立つように感じました、
 これは効果があると思いましたが、逆に演奏家を選ばないと聴いて
 いてがっかりとすることがある。(購入して損した感じとなる逆効果?)

20.長谷川陽子/珠玉のチェロ名曲集 鳥の歌(ガザルス) VDC-1350
 チェロのむせび泣く感じと胴間音(こんな表現あり?)がより
 明確に感じるましたが、これまでの楽器ほどの激変は感じません
 でした。(装置と耳の善し悪しも関係すると思います)

21.ディズニー・ファンタジー・ワールド/カンゼル&シンシナティ・ポップス 
 イッツ・ア・スモール・ワールド TCD-1003
 最後に一寸古いのですが録音では定評があった、テラーク版の
 管弦楽もので曲もおなじみのディスニーのものですが、相性が
 抜群に良いのではと思います。これまで、色々と取っ替え
 引っ替えCDを聴きましたがストリングスが綺麗に伸びて
 何処で何がなっているか、更に前後関係が明確に表現される
 てきこえてきました。

以上、大変雑種に保持していますCDを全くの無節操に聴きま したが、全てのCDに変化があり、CDを聴くときには必需品と なってしまいました。また、21枚のCDを聴きましたが、一寸した 実験も行ってみました。手元に、レンズクリーナーとして有名に なった"DiscResolution"がありましたの1枚目のD.F.Oにて、 聴き比べを行ってみました。

実験方法は、

 @ “SHEER”コーティング
 A 聴く
 B 水洗い
 C 聴く
 D 水洗い
 E "DiscResolution"コーティング
 F 聴く
水洗いにより、どこまで“SHEER”落ちるか疑問はありますが、 小生のシステムで小生の耳のみの感想ですが、

・"DiscResolution"は低音部に厚みがますが、もやもやした
 感じとなる

・“SHEER”は、若干ハイ上がりに聞こえ、低音が薄く感じるが、
 聞き易い

最後に番外ですが、DVDに“SHEER”してみました。
既存情報では「音に変化はあるが、絵に変化はない」との事で したが、一般小売りされているTVではありますが、ブルー方向 の伸びがより良くなり絵の安定感が出てきました。

プロジェクターを通してでは試していませんので、正確な情報では ないかもしれませんが、コーティング前と後では確実に違ったもの でした。

ソースとして

1.コーラスライン(開封直後に実験しました)
 冒頭のオーディションシーンで、ブルーのタイツの色の発色性。

2.ヒマラヤ杉に降る雪
 冒頭の法廷へ入場するまでの、外の雪のシーンから工藤由紀登場
 までの雪の色感と工藤の肌の色の感じ。

3.ドラキュラ
 お馴染み、キャッスルへ向かう夜中の馬車のカンテラと到着時の
 炎の扉(?)とドラキュラ伯爵の持つカンテラのまぶしさ。

3作品ともに国内版です。

以上 、大変長くなってしまいましたが、小生の感じました内容を 駄文にて書き連ねてみました、まだ“SHEER”を体験されていない 方には「お先に失礼!」って感じでした。

また、本来安直派ですので電線(ケーブル)等のアクセサリーには さほど気を使うことはなく、ましてやこの手の商品には疎い方だった のですが、これほど毎回レポートを掲載されて効果があったと読めば 投資学が小生でも可能なだけに、試して損してもダメージが少ない だけに遊び半分での出来心(申し訳ありません)でしたが、ここまで 変化があるのには思わず唸ってしまいました。( そうでなければ、投稿まではしません)

これからも、楽しいHALメールをお願いします。


HAL's Hearing Report