《HAL's Hearing Report》


No.0040 - 2001/10/27

横浜市栄区在住  H・K 様より


川又店長、いつもHALサークル情報や随筆などなど楽しく且つ 有意義な内容を有り難うございます。世界のメーカの技術者や設計者 が注目する川又店長のノウハウをメールで取得でき、世界最先端の 且つ最高度情報を体得できる事に大変感謝いたしております。

最近メールで飛び交う“SHEER”について半信半疑でした。 実は私のシステムで本当に効果があるのが?と言う疑問が最初に ありましたが、ダメモトで挑戦しました。

その結果、驚きの一言です。

いつもの川又流の論理的な説明がないのも一因でしたが・・・。

あまり機械的な分析は苦手ですが、音楽を聴くと言う観点から直感的 なコメントを記載します。

[システム構成]
 ・スピーカ   :Westminster(最初のモデル)
 ・プリアンプ  :MARK Levinson 26SL
 ・メインアンプ :Mcintosh MC500
 ・CDプレーヤ  :STUDER A-730  
 ・ケーブル類  :モンスター、カルダス、ETC
 ・部屋の条件  :26畳リビングルーム


[比較試聴印象]

@ WPCS-10112 シャンティクリア
アカペラの合唱で録音も繊細で高度な演奏技術で世界的にも有名なもの です。第1曲目の「黒いくちばしの小夜な鳥よ」のSHEER効果はハーモ ニーの厚みが増して、明確な表現になりました。もじゃもじゃした演奏 から人間の歌・・・・と言う感じです(日本語表現になっていませんが)。 合唱の音程がすっきりと安定したと云う感想です。

A デンオン COCO-78945「W.A.Mozart」
1曲目の「幻想曲 D-MOLKV397」ピアノの低音弦の振動の明確に、 目に見えるような表現に変わった。

B デンオン 33CO-2432 「鮫島有美子ソプラノ日本歌曲」
5曲目「秋の月」はざらざらしたソプラノが澄みきって、且つホールトーン が優雅に響くようになった。

C EMI HS-2088 「ドヴォルザーク・チェロコンチェルト」
シカゴ交響&デュプレのチェロ
録音は多少古いものですが第2楽章 Adagio ma non troppo 大変に 気に入っている音楽です。全体にクリアーな音になり、チェロの低音 が明確に響くようになり、まるで楽器が変わったような演奏です。 音楽がよりふくよかな表現になり音楽用語でいう、よりEXP.( 表情豊かに)になりまるで別人の演奏みたいな感じです。

D デンオン COCO-75501 「マーラー交響曲8番」
最初のトランペットの輝きが相当変わります。 またバイエルン放送合唱団のコーラスがアマからプロの合唱に 変わったみたいな印象でした。

E ドイツグラモフォン POCG-1548 シューベルト「白鳥の歌」
 (Ms:Brigitte Fassbaender  Pf:Aribert Reinmann) ボリュームを上げてもうるさい感じは全く感じられず、人間の声と してより身近な音楽として聴けるようになった。

以上はSHEER効果の使用前使用後の良くなった点としての印象です。
逆の感想は

F COCO-78905 田部京子シューベルトピアノソナタ
PIANO SONATA# 21 元々ホールトーンが多く入った録音ですが あまり効果を感じなかった。音楽的な表現は変わらないけれど、 全体としては逆効果に感じた。演奏が曖昧に低音が大きくなり すぎるような気がした。再生方法の問題かもしれませんが・・・。

最後に、5555でいろんなシステムを試聴経験してきた結果、 いろいろな情報がメモリーに満杯となり、私のシステムは、すべて 総取替えしないと理想の音楽は聴けないと考えて居ましたが今の システムでもまだまだ聴けると言う勇気がわいてきました。 直接売り上げに反映するようなコメントでなくスイマセン。


HAL's Hearing Report