《HAL's Hearing Report》


No.0026 - 2001/08/13

川口市在住 LUX FAN 様より

 マランツのマルチチャンネルSACDの試聴会に参加しましたので、感想をまとめてみました。

 新しく出来たダイナ5555 3階のイベントルームはフロアー全体を使っているため広く、その右半分にN801(B&W)5台とB&Wサブウーハ(未発売)をセッティングして、約1時間半、クラシックの演奏を中心に行われました。

 聴かせて頂いたCDの中で、最も印象的だったのはフィッシャーがオーケストラを指揮したものでした。これは、ほとんど編集されていないためか曲間に次の彼が演奏する説明が入っています。曲の冒頭に前後のスピーカーから拍手盛大に聞こえ演奏会の最前列に居るようで、また細かい音まで鮮明に聞こえました。

 他のCDでは2チャンネルとマルチチャンネルの切替実験があり、フロント2チャンネルではセンターと左右のフロントスピーカの間に隙間ができるように聞こえました。

 今回聴かせて頂いたCDはリアの音を強調したものが少なく、予想していたほど包まれる感じはありませんでしたが、実際の演奏会場に近いという様に思われました。こういうようなディスクだけであれば、厳密な配置や前後同じスピーカーではなくても良いのではないかと思い、デモの方にお尋ねしたところ、後のスピーカをN804に変えても大きな差はなかったということでした。

 今回聞かせていただいたCDはマルチチャンネル用に録音されたものではなく、従来のソースを再編集したものが多く、本来のマルチチャンネルを意識した録音のものが今後多く出ることを望みたいと思います。なお、ここで最も良かったと紹介したCDは新しいマランツのマルチプレーヤを購入すると付いてくるそうです。ぜひ、これだけでもほしいのですが・・・版権の関係で発売は無理の様です。残念。

 ところで、マランツのマルチプレーヤを購入するのかって?うーん難しいところですね。可能性は十分認めますが、SCD-1(SONY)を持っている身としてはソフトがどのくらい出てくるかによりますね。DVDオーディオがどうなるのかということもありますし、SONYもマルチプレーヤを発売するようですし・・・そうですね、こうしましょう。しばらく、川又さんのお店で色々聞かせていただいてから決めることにしましょう。川又店長!よろしくおねがいしまーすネ。


HAL's Hearing Report