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H.A.L.担当 川又利明


No.292 「美味しいもの見〜つけた!!
     “NEO”で聴く世界の音楽!!」その.2
前回ご紹介したディスクはamazonでも販売していないものであり、ハルズサー
クルならではの特典として更に素晴らしい音楽をご紹介していきたいと考えて
いるものです。そして、今日も「これは!!」というディスクにめぐり合うこと
が出来ました。

     -*-*-*-*-本日のリファレンスシステム-*-*-*-*-

Symmetricom's  Cesium Frequency Standard 3 (RELAXA2+)
      ↓
 7N-DA6100 BNC
      ↓   
 ESOTERIC G-0s(AC DOMINUS)    
     ↓
 7N-DA6100 BNC(Wordsync)
      ↓
 ESOTERIC P-0s+VUK-P0
 (AC/DC DOMINUS & RK-P0 & MEI Z-BOARD & PAD T.I.P)
      ↓  
 7N-DA6100 RCA
      ↓     
 SONY TA-DR1(AC DOMINUS)
      ↓              
 STEALTH Hybrid MLT biwire Speaker Cable 5.0m H.A.L.'s Special Version
    ↓
 MOSQUITO NEO

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

後日述べることになる新製品の試聴もあって本日のシステムはこのように
大変シンプルなものとなった。私も以前から“NEO”を高価で大きなセパレ
ートアンプで鳴らすだけでなく、一度SONY TA-DR1ようなコンパクトなアン
プで鳴らしてみたかったものだ。さあ、今回のお奨めディスクはレアです。

http://www.vandenhul.nl/recordings_vdh-carbon/vdh99cr05.htm

A Sound Impression:Sampler です。

そう、あの各種ケーブルやピックアップ・カートリッジの老舗として有名な
オランダのVan Den Hul社が製作したサンプラーディスクなのです。

dCSの各ユニットを使用し、モニターには何とElgarを使用したというもので
96kHzサンプリングで録音しているというこだわりもある。

“NEO”とTA-DR1による音質的な評価も含めて、印象に残った演奏を簡単に
ご紹介していきましょう。

1. Poinciana
どんなディスクでも一曲目というのは大切なものですが、私がこのディスク
を最後まで聴いてみたいと思わせたのがこの曲です。左手には遠めに録音さ
れたピアノ、右手にはきれいな質感でリズムを刻むドラムとシンバルが、セ
ンターの奥には控えめながらノリのいいリズムを繰り返すウッドベース。
このベースの展開が“NEO”の周辺にステージ感をしっかりと作り出す中で
各種のパーカッションが色とりどりに隙間を埋めていくのである。

軽妙なベースのリズムが好印象で、全体的にスピーカーの後方に各パートが
位置する中で2分過ぎから4ビートへ移行し、5分過ぎからは次第に盛り上がり
8:20が短く感じられる。小物の楽器を使ったビッグバンドさながらに途中で
転調して聴く人をひきつけるアレンジの上手さが躍動感を高めていく。

しかし、私の知る限り「こんなに余韻の再現が美しいデジタルアンプはない」
と言い切れるTA-DR1は“NEO”との相性は抜群であると直ちに感じられた。
“NEO”本来のスピード感を引き立て、そのエコー感がセパレートアンプ並み
に広がっていくのは何とも快感である。


2. For the time being
これはがらりと変わって左手のピアノは同じだが、右手にはサックス一本と
いうデュオというシンプルな演奏である。しかし、前の曲とは雰囲気は変わ
るが聴きどころはあった。

まず、サックスの生々しい質感に共感を覚える。電気的に演出せずにサック
スをただ目の前で吹いてもらったらこうなるだろう、という渋い音色なのだ。
しかし、このサックスもピアノと同様に距離感を保って録音されているので
ピアノの余韻が広がっていく空間に等距離でプレイヤーが並ぶ。

このサックスが特定のパートでエネルギッシュに吹かれると、左方向にエコ
ーが飛んでいき、懐中電灯で左側の壁を瞬間的に照らし出したようにサック
スの反射音が帰ってくるのが見えるのである。つまりピアノの後ろにある壁
がサックスの反射音によって垣間見える情報量がリアルに思える楽しさがある。


3. I could have danced all night
ピアノがセンターに配置換えし、右手にはブラッシングだけのドラム、後方
にベースがあり、左手にコンガが切れのいいリズムを刻む親しみ深いメロデ
ィーが展開する。

4. Little girl blue
前曲と同じ構成だがスローなバラード調の演奏がゆったりと包み込むように
“NEO”からわきあがってくる。この二曲に共通するのは楽器が目前で高解
像度の極みで演奏されるのではなく、10メートルくらい離れて生のバンドが
演奏しているような臨場感とリラックスできる雰囲気にある。
テストでは“NEO”に強力なドラムを限界までボリュームを上げてチェック
していたが、SONYという国産のアンプが何と絶妙に“NEO”とマッチしてい
ることか!! この二曲は自然に体が動き出すような楽しさで、誰にでもお奨
めできる演奏だった。


5. Fifi
これは面白い!! コンガ、ボンゴ、などのパーカッションとビブラフォンの
デュオである。左右の“NEO”の右手方向に音階の高いパーカッション、左
手にいくに従って低音のパーカッションが定位している中で、ビブラフォン
が左右に広がって録音されている。

それにしても“NEO”のパーカッションでの反応が素晴らしく、またそれを
コントロールしているTA-DR1の切れ味の良さが光るところである。これは
今後テストで色々と使えそうな貴重な音源だ。時折低音のパーカッション
が突然表れるのだが、これは一瞬でも意図的に音量を上げて聴きたくなる。
いいトラックが見つかったものだ!!


6. Self-portrait
これは珍しい!! 何とエレキギターとパーカッションのデュオである。
ワウワウ〜、と深いリヴァーブでスピーカーの両翼いっぱいに展開する
エレキギターと対照的に、エコー感なしのパーカッションがキラキラと
彩を添える。この曲は意外性ある編成のはずなのだが、す〜っ、と聴き
終わってしまった。


7. She’s leaving home
ご存知レノン&マッカートニーの曲だが、ちょっぴりハスキーな女性ヴォ
ーカルで歌われており、かつGRPを思わせるようなスタジオ録音でポップ
調のアレンジで仕上げている。サービス精神旺盛のサンプラーだ!!

8. Sorry seems to be
多分? エルトン・ジョンの悲しみのバラードではないかと思うのだが、
ゆったりしたバックのピアノが心地良く、ついつい聞き惚れてしまった。
“NEO”の空間表現がことさら引き出された、いや、演奏のあり方を上
手く再現しているという実例だろう。この二曲はヴォーカル・ファンに
とっても貴重なコレクションになるものだ。


9. Burjazzque
50年代のジャズのライブ感を彷彿とさせる臨場感がある。ドラムを叩くと
その一次反射がすぐに戻ってくるような大きさのホールでジャズヴァイオ
リンが左手に展開する。ジャズクラブの実況録音と雰囲気ぷんぷんの録音。

10. Sweet William
そのジャズクラブでアンコールとしてラストに歌われそうなこの曲。ピアノ
だけが伴奏についた女性ヴォーカルなのだが、立ち位置は大分奥の方とい
うか、天井の低いホールでしんみり歌っているという録音は本当に最後の
一曲にふさわしい選曲だ。このサンプラーは初体験ばかりでオーディオ的
にも音楽的にも楽しめる。(CD release cancelled)とあるので未発売の曲
らしいところが興味をそそりますね。これはいい!!

            -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

ちなみに上記のwebサイトにある各曲のListenで短時間は聴くことが出来る
が、コンピューターのスピーカーということを前提にしてお試し頂きたい。
今日、私がTA-DR1で鳴らした“NEO”で感じたものとは大変に違うものだ(笑)

既に“NEO”のパフォーマンスは重量級のアンプで十分に引き出したという
自負があるが、今回はTA-DR1が抜群の相性を示したことを報告しておきたい。

さあ、これで私が注文したくなったレアなディスクは二枚目となりました。
ハルズサークルの皆様にもぜひお奨めしたいものです。しかし…、お借りし
ているディスクはまだまだ聴いていないものばかりなので、これから時間
のある時に少しずつレポートしていきますね。そして、これらがまとまった
らハルズサークル特典として、私といっしょにオーダーしてください。



このページはダイナフォーファイブ(5555):川又が担当しています。
担当川又 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556
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