発行元 株式会社ダイナミックオーディオ
〒101-0021 東京都千代田区外神田3-1-18
ダイナ5555
TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556
H.A.L.担当 川又利明


No.270 『ハルズサークルの皆様に聴いて頂きたい新レーベル登場』

 オーディオと音楽を通じて広がる人脈には意外性と感動があります。

何とハルズサークルの会員のお一人が新進気鋭のカナダの無名レーベルの
ディスクを個人輸入されているというのだ。しかも、このレーベルはSACD
も発表しており、先日行われたイベント終了後に当日のリファレンスシス
テムであるNautilusシステムで聴き、その第一印象が素晴らしく、好奇心
旺盛な私はこのレーベルの他のディスクも試聴させて頂いたものです。

これらのディスクはあのamazon.co.jpなどのネット販売でも取り扱いがなく
全く無名ながら興味深い録音手法と演奏者のセンスが光るレーベルです。

                    早速ご紹介しましょう!!
                      そのレーベルとは!?

                 http://www.fidelioaudio.com/

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

第一作がリリースされたのは1998年という大変若い会社であり、独自に
制作した管球式プリアンプを搭載するコンデンサーマイクロホンを使用し、
http://www.fidelioaudio.com/prod/audioproducts_show.php?lng=an&id=3
NAGRA IV-Sのオープンリール・アナログテープレコーダーでマスターを
http://www.fidelioaudio.com/prod/galleries_show.php?lng=an&idAlbum=5&caller=prod
制作する。それをdcsのA/DコンバーターやGenex9000という最先端の
マシンを使ってDSD変換するのである。
http://www.timelord.co.jp/pro-audio/progenex8500.html

録音現場でのスナップです!!
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/op-pho/webrenelaflamme.jpg

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

また制作された音源の基準として再生するリファレンス・システムが
当店の6F H.A.L.2でも評価が高いVerity audioのParsifalを使用したり、
http://www.dynamicaudio.jp/audio/dgc/hg/oshi_azuma.html
http://www.imaico.co.jp/verity/index.html
私も高く評価しているNAGRAのMPA Electronicsを使用しているというの
だからたまらない!!
http://www.ohbashoji.co.jp/products/nagra/index.html

リファレンス・ルームがこれです!!
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/op-pho/duo-cote.jpg
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/op-pho/large72.jpg


     -*-*-*-*-今回のリファレンスシステム-*-*-*-*-

ESOTERIC G-0s(AC DOMINUS) →ESOTERIC X-01(AC DOMINUS) →
PAD BALANCE DOMINUS 1.0m →Chord CPA4000E(AC DOMINUS)→
PAD BALANCE DOMINUS 7.0m→Nautilus付属Channel Divider
(AC DOMINUS & BALANCE DOMINUS 1m×4)→Chord SPM1400E×8
(AC DOMINUS×8)→B&W Nautilus→murata ES103B With PAD ALTEUS 6.0m

上記のシステムで私が試聴した評価を出来る限り述べてみます。順番としては
私が気に入った順序であり、同時に皆様に推奨したい順番ともなっています。

言うなれば fidelioaudio インサイド・ランキングです!!

☆第一位 FA-FACD010 HAMADRYADE (Hybrid CD / SACD)
     予定価格 税別 \3,980.
http://www.fidelioaudio.com/prod/production_show.php?id=25


MARC VALLEE のアコースティックギターが曲によって千変万化の色彩感で
大変美しい!! そして、2.3.トラックでぐぐっとえぐるような10-string
bass guitar が生々しい。このベース本当にいい音してます!!

また、オーストラリアの先住民であるアポリジニが作っている民族楽器の
didgeridooが独特のサウンドを展開する。“精霊の声”としてアポリジニ
たちはdidgeridooの音を神秘化しているのだが、それが妙にギターや
パーカッションとマッチするから面白い。そして、ここがポイント!!

このディスクに入っている楽音は皆空間に浮かび上がり、スピーカーの
ユニットにべったり貼り付くという録音ではないのだ!! 逆にこれらの
楽音がスピーカーユニットからしか聴こえてこないというのはいかがな
ものだろうか??

お奨めは2.LIGHTS OF BARCELONA  1.TANDRA  4.CAMELEON そして、あの
U2のヒット曲である I STILL HAVEN'T FOUND WHAT I'M LOOKING FORが
8.トラックに入っているのだが、このギターのエコー感と空間表現、
そしてパーカッションがスピーカーのない空間でパシッ、と響くところ
はまさに快感というところだ。特に2.トラックのパーカッションは凄い!!

さすがSACDというのはこういうことなのだろうと納得の一枚である。
これを皆様のシステムで聴きこんで頂き、そして来店されて比較して頂け
れば色々なことがわかってくるというものです。(^^ゞ

私と皆様の共通リファレンス・ディスクとしてどうぞお求め下さい!!

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

☆第二位 FA-FACD904 Sound & Image 2003/Official Montreal HIFIEXPO
      (Hybrid CD / SACD) 予定価格 税別 \3,980.
http://www.fidelioaudio.com/prod/production_show.php?id=22

これはタイトルでお解りのように昨年行われたハイファイショーの公式
ディスクというもので、やはりHybrid CD / SACDになっているものです。

冒頭には上記の2.LIGHTS OF BARCELONAが収録されています。
これにはfidelioaudioの他にもMUSICUSというレーベルの楽曲も収録されて
います。このレーベルの録音もスピーカーの周辺に音場感を拡散させる
傾向のもので、ちよっとオフぎみの録音ですが興味深いものがあります。
3.は演奏者なしの ENSEMBLE DE JAZZ となっていますが、距離感を
もったビッグバンドなのですが中盤から突然右側でサックスがマイクに
急接近してきて、その生々しさが素晴らしいものです。5.MY FUNNY
VALENTINEはfidelio FA-FACD007からの抜粋ですが、他のレーベルで
はなかなか聴けないサックスをリーダーとする上品な録音です。
そして12.TOCCATAは、スピーカーがオルガンの音を出すのではなく、
スピーカー周辺の空気がオルガンの演奏を奏でるという例えのように
広大な音場感が面白いものです。いずれもアナログマスターからDSD
変換されたもので、サンプラーとしても楽しめると思います。

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

☆第三位 FA-FACD003 MOON BASS(CD) 予定価格 税別 \3,350.
http://www.fidelioaudio.com/prod/production_show.php?id=17

モントリオールにあるSt-Jean Baptiste churchで録音したという
このアルバムはタイトルからしていかしている。MOON BASS!!
冒頭は宗教曲のようなコーラスが広大な音場感をかもし出し、
Frederic Alarieのベースのソロが2.ではゆったりした空間に
溶け込んでいく。私のお奨めは5.Decision 2e mouvementで
左側からのパーカッションの呼応して右側でベースが軽快なリズムを
刻み、奥行き方向からトロンボーンなどのホーンセクションがスピー
カーの奥行き方向に向かって広大に音場感を広げいてくところだ。
これをNautilusで聴いたら何とも素晴らしかった!! ちょっぴり
コメントを加えさせていただければ、最終トラックもまたコーラスで
締めくくるような構成になっていて、全曲を通じてのストーリー性を
持たせているようであり中間にはフリージャズの要素も取り入れて
あるので、人によってはちょっとトラックをジャンプしたくなって
しまうかもしれません。

ちなみに下記のオーディオメーカーでは、自社の商品名としてMOON
シリーズというコンポーネントを制作しており、そのデモ・ディスクと
してオリジナルジャケットによる同じ内容のディスクを制作している。
http://www.simaudio.com/

ということは、私がfidelioaudioの全タイトルの中から良いものを
抜粋して一枚にまとめたH.A.L.オリジナル・ディスクの制作も夢ではない。

私が各ディスクからチェックポイントを抜き出して一枚にまとめれば
有意義なリファレンス・ディスクが出来るかもしれません。それは
今後のお楽しみということで、ご期待下さい。(^^ゞ

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

☆第四位 FA-FACD001 Frederic Alarie/CONTACT(CD)
     予定価格 税別 \3,350.
http://www.fidelioaudio.com/prod/production_show.php?id=19

Art Johnsonのギターと上記のFrederic Alarieのベースというデュオに
よる演奏で、fidelioの第一作というものだ。しかし、デビューアルバム
にしてはいきなり各社のAwardsを獲得しており、そのなかでもContact -
Reviewed in SoundStage の中にはこのような一節もある。

The equipment used to make this recording will be a treat to
audiophile ears. At the heart is a RODE Classic tube microphone.
The recording device is a TASCAM ATR-60-2T with wiring from Nirvana
and Transparent. Sonic Solutions, Apogee, B&W, Stax, and YBA are all
credited in the liner notes too.

というもので、使用する機材へのこだわりが色々と語られており、当初の
fidelioのアルバム数枚ではマスタリング用スピーカーとして日本でも
大変有名な Sonusfaber も使用していたと言うのだから面白い。

私のお奨めは1.You are tha sunshine of my life ご存知のS.Wonderの
名曲である。このアルバムはスピーカーに対峙してじっと聴き入るとい
うよりは何かしながら聴いていたい楽しいアルバムだ。

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

☆第五位 FA-FACD008 THE SEVEN LAST WORDS OF CHRIST 
     予定価格 税別 \3,350.
http://www.fidelioaudio.com/prod/production_show.php?id=10

16Hzの重低音が入っているので、最初のボリューム設定に注意しないと
あなたのオーディオに損害を与える可能性があります。とコメントされ
ているこのアルバムだが、Tres-Saint-Nom-de-Jesus Church のオルガン
と合唱による壮大な音場感が聴きどころであり、やはり各社のAwardsを
獲得している作品だ。ここでもNautilusが作り出す空間にアナログ録音
のオルガンの重低音が正確に再現され、ずっしりとした質感を聴かせる
のだが何とも解放的な音場感の広がりは素晴らしい。声楽に関心をお持
ちの皆様にはお勧めのアルバムである。思わず引き込まれてしまう演奏
は神秘的でもありジャケット写真のように下界を見下ろす天使の心境に
近付けるかも? 1.と4.トラックにはふんだんにオルガンの響きが収録さ
れているので、皆様もボリューム調整にはご注意を!!

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

まだ11タイトルしか発表していないfidelioaudioなのに、このままラン
キングを続けていると全部推薦してしまいそうだが、中にはフリージャズ
のアルバムもあるので、私の理解を超えてしまっているところもあり
この辺で…。ただ、

☆FA-FACD002  Frederic Alarie Trio/LIVE A VIENNE
 予定価格 税別 \3,350.
http://www.fidelioaudio.com/prod/production_show.php?id=18

☆FA-FACD007  LOESCHER Trio/SHADOWS
 予定価格 税別 \3,350.
http://www.fidelioaudio.com/prod/production_show.php?id=11

この二枚はサックスをリーダーとするトリオの演奏なのだが、比較的
一般的な選曲でもあり、スピーカーの周辺に展開するジャズの面白さ
としては☆ふたつ(笑)としてお奨めできるものだ。

上記FA-FACD904のサンプラーを聴いてからでもご検討頂ければという
ものである。さて、ご紹介はこのくらいにして本題へ…(^^ゞ


  □□□ ハルズサークル限定で販売するfidelioaudio □□□

まず肝心な価格なのですが、あくまでも個人輸入ということで発注当時の
為替と枚数で変動するということなので、私としては参考価格ということ
で上記のプライスを設定しました。

オンラインでソフトが簡単に買える時代であり、私も各種ソフトの相場は
承知しているので、ちよっと高めの設定にしてあります。(^^ゞ

そして、肝心なことですが今回は皆様からのご注文をまとめてオーダー
しますから上記価格より安くなるように配慮いたします。しかし、その後
も同一価格で…、というのはちょっと厳しいものがありますのでなるべく
今回の企画をご利用頂ければと思います。さて、色々悩みましたが…、
次のようなパッケージ化でコストを抑えて何とかプライスを圧縮するよう
に努力いたしました。私からの提案です。


ここから先は-☆-H.A.L.'s Circle Review-☆-No.0867-に掲載されています。
ご入会はこちらからどうぞ!!



このページはダイナフォーファイブ(5555):川又が担当しています。
担当川又 TEL:(03)3253−5555 FAX:(03)3253−5556
E−mail:kawamata@dynamicaudio.jp
お店の場所はココの(5)です。お気軽に遊びに来てください!!

戻る