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H.A.L.担当 川又利明
    
2018年7月5日 No.1483
 H.A.L.'s One point impression!! - Very Exciting Sound by HIRO Acoustic and Accuphase Vol.2

★本企画での試聴は7月10日16時まで延長しましたので下記よりご応募下さい!!

「HIRO Acousticにしか出せない低域!!」
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1481.html

「理解しづらい喩えかもしれませんが、重たい低音を軽く出してしまうのです!」

前回も上記の思いから始まったインプレッションを述べていましたが、その結びには
本稿で述べた低域の再現性がマルチアンプシステムでどうなるのかという期待感で
締めくくられていました。

そして、実際にマルチアンプシステムでの体験からは次のようにまとめていました。

「LCRという電子素子を音楽信号が通過せざるを得ないという事実が必要悪とは言わないが、
 アンプとスピーカーユニットが直結されることによってアンプの本領が発揮され、
 全帯域でトランジェント特性が想像を絶する向上をしたとしたら、そこには音楽の
 豊かさ、演奏者の情熱とセンスが浮かび上がってくるという事!!
 それがマルチアンプシステム本来の素晴らしさではないだろうか!!」

限定された期間で今回の企画による未体験の音を目の当たりにして、私も毎日のように
このシステムを聴き続けていますが、もう一歩踏み込んだ解釈と理解が見えてきたのです!
http://www.dynamicaudio.jp/5555/7/H.A.L.'s_Sound_Recipe-HIRO_Acoustic_Accuphase.pdf

先ずはマルチアンプシステムで前回の課題曲を聴き直してみました。

マーラー:交響曲第五番 嬰ハ短調
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮) ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
録音:2017年2月20-22日/シュトールベルク街スタジオ(ケルン)
http://www.kinginternational.co.jp/classics/hmm-905285/
http://www.kinginternational.co.jp/classics/kkc-5842/
https://www.ongakunotomo.co.jp/m_square/readers_choice_total/index.html

第一楽章の冒頭は、大変印象的なトランペットのファンファーレ。先ずは出だしの
金管楽器の質感が以前にも増してクリアに感じられ、磨き上げたトランペットが
スタジオの照明を反射して輝くようなイメージが好ましく、それが音源位置の反対側に
あたる左チャンネル方向へと響きを伝搬する有様がここまで鮮明だったかと自分の
記憶を疑うほどの情報量の提示に驚く!

セッション録音のメリットとして聴衆がいない大空間では人体の吸音効果がない分、
残響成分がことさら鮮明に記録されると述べていたが、スタジオ壁面の存在感が
トランペットの一次反射音として明らかに感じられるのだから素晴らしい!!

そして、前回も生々しく感じられたコントラバスのピッチカートが左方向から表れ、
その手前にヴァイオリン二部が主題を奏で始めた時から私の感性のアンテナには
新たな発見と観察ポイントを示す微弱な信号が誘起され始めていたのです!

「あれ!? 弦楽器の質感が以前と違っているのでは!?」

後述することになりますが、オーケストラにおけるクロスオーバーネットワークを
使用しての再生音に比べての変化が私のアンテナに引っかかったものでした。

さて、低域に関してコントラバスに続きグランカッサの響きにも当然違いが表れました!

重たい低音を軽く出すという難儀な比喩をしていましたが、何と! その言葉を更に
二乗したような変化がHIRO Acousticに起こっていたのです。さあ、これをどういう
説明の仕方をしたものか、またまた悩んでしまいました。

クロスオーバーネットワークによるアナログ伝送の状態でも、低域の情報量に関して
驚くべき素晴らしさがあると述べましたが、それは低音楽器を小音量で演奏している
際の描写力が見事であるというものでした。

その通常方式でパワーアンプとスピーカーの間にLCRという三種類の素子が介在して
いるという状況での低音のイメージをこんな風に例えてみましょう。

ベッドメークでも畳の上に寝床を用意する時でも良いのですが、マットレスの上や
敷き布団の上に厚みのある毛布を両手で持って何度かあおりながらかぶせるという時。

毛布をあおって平たくして布団の上でもマットレスの上でも、それなりの重さの
毛布を両手で持ち上げておあり毛布の下に空気を含ませるようにして腕を降ろすと、
一瞬のうちに平たくなった毛布は空気を排出するようにして平面になり着地します。

日常生活の中で当たり前の風景ではありますが、その時の毛布はあおってもほぼ
平坦になって上下動するだけでしょう。その時に両手の動きを早くしても毛布自体の
厚みと重さからそうなります。その毛布のイメージをクロスオーバーネットワーク
での低音の質感と例えておきます。

そして、今回のDF-65を使用してのマルチアンプシステムで、同じ低音楽器を再生
した時のイメージは毛布ではなく、薄く軽いシーツで同じことをやった時の状態と
して私は例えてみたいのです。

軽いシーツをつまんで上下にあおります。あおった両手を下げると、そのシーツの
下にはらんだ空気はこんもりと布地を盛り上げて、しばらくは膨らんだままでしょう。

更に両手の上下動を早めていくとシーツは波打つように、まるで低音の波形が電気
信号の正弦波のように振幅を繰り返すようにして、マットレスの上にふわっと着地する
までに数舜の間を置いて、はらんだ空気が抜けていくわずかな時間でもゆったりと
したふくらみを残していきます。これがマルチアンプシステムの低音でしょうか!

毛布とシーツの厚みと質量の違い、同じ低音の波形を再生するにしても、その本来の
波形が正確に再現されたとしたら、重たい低音を軽く出すという表現を分かりやすく
例えると私の頭の中ではこのようなビジュアルが思い浮かんだのです!!

そして、この段階で前述のトランジェント特性の向上が低域再生において貢献すると、
低音楽器の質感にもたらす変化として隠れていた波動感というか、低音のうねりと
いうか脈動する低音の中身が観察できるようになったという事を述べたいのです!

■HELGE LIEN / SPIRAL CIRCLE   7. Take Five
http://diskunion.net/jazz/ct/detail/XAT-1245411462

さて、上記の毛布とシーツの比喩に関して実はオーケストラの低音だけでなく、
上記のスタジオ録音におけるダイナミックな打楽器の音質に関しても同様な変化を
もたらしているという事を私は感じ取っていました。

それはキックドラムの生々しい程に空気感をはらんだ打音と言えるでしょう。
重量感を演出するためにイコライジングした打音ではなく、ドライ録音された
ままのキックドラムの質感というものが素晴らしいリアルさで炸裂するのです!

打音の立ち上がりも早い、HIRO Acousticの低域の制動力によってピタリと止まる
振動板の振る舞いも素晴らしい。着ぶくれしない低音とは正にこのことであり、
マルチアンプシステムの貢献によって更に一段階進化した低音と言えます!!

             -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

そて、ここで話しを戻します。このポイントです。

「あれ!? 弦楽器の質感が以前と違っているのでは!?」

そこで、この課題曲を再度聴き直しました。ブラームス:交響曲全集 [SHM-CD]
指揮:カール・ベーム/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
https://www.universal-music.co.jp/karl-bohm/products/uccg-90294/

選曲したのはディスク3に収録されている交響曲第三番 ヘ長調 作品90より
第三楽章 Poco allegrettoです。

ハ短調、3/8拍子、三部形式による実に美しい憂愁と憧憬を湛えた旋律です。
冒頭からしっとりと憂いのある主題がチェロによって奏でられ、コントラバスの
ピッチカートが響きの空間に重みを与え、その旋律に呼応するヴァイオリンが
絶妙なハーモニーで絡み合うような展開で追随する。

更にコントラバスが主題を演奏するパートが繰り返され、その低音にごりっとした
歯ごたえのような摩擦感のリアルさが加味されていることに気が付く!!

それにしても美しい!! ロマンチックな旋律は実に心地よく、昼寝しているまどろみの
最中に漂ってきたメロディーに安らぎを感じ、そのハーモニーはゆらぎのある自然な
微風のように頬を撫でて、清々しい空気を運んでくるような清涼感になごんでしまった!

流麗な弦楽五部の演奏に時おり絡む木管の響きが、澄み渡る空気に残す残響として
美意識を刺激し、自分の頭の中にイメージしたステージ上空にゆったりと余韻を
残していく空間情報の素晴らしさに我を忘れて聴き続ける。これは本当に美しい!!

デジタル領域で帯域分割するためのA/D変換とD/A変換によって、音楽の潤いが多少は
減じられてしまうのではないかという先入観をこともなげに否定する素晴らしさ!!

過渡特性を聴き手に印象付けるにはドラムやパーカッションの楽音が分かりやすい。

一般的には、また初心者にはパルシブに立ち上がる打音の鋭さとしてトランジェント
特性の良し悪しを説明することで、スピーカーとコンポーネントの相互関係と個々の
能力を理解してもらうことが簡単な方法だろう。

だから私も先ずは本企画のシステムで皆様に聴いて頂く最初の選曲としては
上記のHELGE LIEN を思い切った音量で試聴して頂くようにしている。

実は音量とトランジェント特性には相関関係があり、音量が上がるということは
スピーカーの振動板のストロークが大きくなるということであり、正確な波形伝送を
更に忠実に再生するための大きなハードルということを承知しているので、私は
敢て自分で設定した音量にて皆様に聴いて頂いているのです。

しかし、本当のトランジェント特性の向上というのは打楽器の音像を鮮明にし、
明確なアタックと打音の後に余分な音を残さない制動力として感じられるパルス性の
楽音に向けた貢献度だけではないのです。

前述には低音の正確な再現性という喩えで毛布とシーツの比較を述べましたが、
実はシーツをあおる手の動きをもっともっと高速化したらどうなるのか…、という
イメージの発展によってトランジェント特性の重要さを想像して頂きたいのです。

つまり、低音楽器だけでなくオーケストラにおける弦楽器の質感、木管楽器の自然さ、
打楽器が空間に広げていく残響など含めて、すべての楽音、更に言い換えれば再生する
周波数の高低に関わらず耳に聞こえる音楽のすべてにトランジェント特性の影響が
あるということなのです。

トランジェント特性が本当に素晴らしいシステムで聴く弦楽器は、実は滑らかに
艶やかに耳に感じるものであり、管楽器の質感には潤いある響きが宿り、打楽器の
残響は空間を滑るように広がり、各パートの音色に透明感をもたらしてくるのです!!

私はマルチアンプシステムのメリットは再生帯域の拡張でもなく、ダイナミック
レンジの拡大でもなく、トランジェント特性の向上にあったと独断と偏見による
見解を述べていましたが、それはHIRO Acousticというスピーカーの性格を前提に
Accuphaseの各コンポーネントによる基本性能の優秀さによって裏付けられたと
実感しています!!

もし、スピーカーの完成度が高くなかったら低域の制動感を得られないので、
低音楽器の質感に及ぼす貢献度は観察できないでしょう。

もし、マルチアンプシステムの核であるチャンネルディバイダーに精密さが不足し、
パワーアンプの駆動力に不信感があったら弦楽器に美しさを感じることはなかった
かもしれません。

再生周波数が高くなったとしても、スピーカーの振動系に対するトランジェント特性は
求める音量が引き上げられても破綻しないことが重要なのです。

そして、その結果としてインパルス応答を測定するパルス信号への追随性に関して、
ミッドハイレンジのスピーカーユニットが持ち得る耐入力特性の忠実さということに
置き換えできるものと考えています。

私がオーケストラの弦楽器の質感について冒頭に述べたような美的変化をもたらした
要素を、打楽器の再現性の物凄さという視点から推測してマルチアンプシステムの
魅力という論点に自分なりの解釈を述べてみました。

最後に私はある発見をしました。近年は視力が落ちてきた私ですが、目の前の
Accuphaseコンポーネントにあるロゴマークを注視して、思わず目を細めたのですが…

Accuphaseのつづりの“p”と“h”の二文字の縦線が上下に長くなっていることに
皆様はお気付きでしょうか。更に頭文字の“A”の修飾文字のデザインもあります。

前述にインパルス応答とパルス信号という単語がありますが、私は少しぼやけて
見えるAccuphaseのロゴにはっとしてしまいました。

オシロスコープで波形観測して、その画面の中心に表れたパルス信号の“A”と、
その応答性として現れた波形の振幅としての“p”と“h”なのではないかと!!

Accuphaseのロゴマークは私の言うトランジェント特性をイメージしているのでは!?

私の拙い文章で本企画の音質をご理解頂くというのは不可能だと思っています。
出来ましたら会員の試聴レポートにありますように、皆様の実体験にて判定して
頂ければと願っているものです。あと四日間です。いかがでしょうか…!

《HAL's Hearing Report》にて皆様の試聴感想を掲載致します。
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/fan/hf_hear.html

★本企画での試聴は7月10日16時まで延長しましたので下記よりご応募下さい!!

■上記システムの期間限定実演に関して次のように試聴予約を承ります。

Act.1「個別試聴」

7月5日(木)を除く6月29日(金)から7月9日(月)までの期間中、当店の営業時間内にて
センターポジションを独占してのベストポジションでお一人ずつの試聴予約を承ります。

★下記の応募要領にて試聴希望の日時をお知らせ下さい。予約決定の順に下記の
 googleカレンダーにて公開して参ります。これを確認の上ご応募下さい。
  http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/

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Act.1「個別試聴」の場合には希望日時を記入して下さい。

       mailto:kawamata@dynamicaudio.co.jp

先着順受付けとなりますので希望時間の予約が出来たかどうかを返信致します。
一日で複数のご予約が可能ですので既に予約の入っている日程でも時間帯を
ずらせてご検討頂ければと思います。何卒よろしくお願い致します。

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本企画は他ではあり得ないグレードによる期間限定の一過性のシステム構成です。
この機会に試聴体験をお薦め致しますので是非ご検討頂ければと思います!

川又利明
担当:川又利明
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556
kawamata@dynamicaudio.co.jp

お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!


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