発行元 株式会社ダイナミックオーディオ
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H.A.L.担当 川又利明
    
2018年3月22日 No.1462
 H.A.L.'s One point impression!! - Computer Audio Design Ground Control!!

電磁波が音に影響するのか? ⇒あのE.M.G-boardが証明してくれました!!
http://www.dynamicaudio.jp/5555/7/emg/

電源のコモンモードノイズって本当にあるのか? ⇒Transparentが証明してくれました!!
http://www.axiss.co.jp/brand/transparent/transparent-2/

高周波は音質に関係あるのか? ⇒AiTECHのΛ3.16 The premiumが証明してくれました!!
http://aitec-ltd.co.jp/custom3.html

静電気はオーディオ環境に影響しているのか? ⇒H.A.L.'s E.S.Insulatorが証明してくれました!!
http://www.dynamicaudio.jp/5555/7/ESI/

このようにオーディオの世界では本当にそんなことが音質に影響しているのか!?
という疑問を持ちつつも、実際には上記のように研究課題として新たな着眼点に
注目しての研究開発を行い、その影響のあり方を使用前・使用後として実験できる
ようになることで初めて私たちは認識できるようになるわけです。

その意味では、今回の新製品CAD Ground Controlは私にとって大変驚くべき
新発見であったと言えます!!

今度はデジタルコンポーネント、あるいはアナログコンポーネントであっても、
その内部に高周波ノイズを内包していたという新事実を実感したからです!!

そして、私のようにソースコンポーネントにはCDをメインにしているユーザーだけでなく、
近年流行のネットワークオーディオを楽しんでいらっしゃる皆様にも大きな可能性を
提供できる新アイテムであるということです!!

3月14日ご来店頂いたVIPが偶然にも私が試聴していたCAD Ground Controlを体験し、
即決でCAD GC3のご注文を頂戴してしまいました!!

そして、更に17日にはCAD GC1とGC3の比較試聴も行い、ご来店されたVIPはGC1を
二台というご注文も頂いてしまいました!!そうです、聴けば解かってしまいます!!

■ 株式会社ステラより              2018/02/28 (水) 11:53

英国の Computer Audio Design (略称 : CAD ) 社製品の取り扱いを開始!
http://www.computeraudiodesign.com/

この度、弊社では英国の Computor Audio Design (CAD) 社と日本国内での販売
代理店契約を締結し、同社製品を日本国内にご紹介いたすこととなりました旨
ご案内申し上げます。
http://stella-inc.com/z_special/spe.cgi?mode=detail&sel=0

取り扱いする品目は CAD社が「 Ground Control 」と名付けているアクセサリー機器です。
同社ではデジタル機器やスイッチング電源などから発生する高周波ノイズが音質に与える
影響に着目し、オーディオ回路から高周波ノイズ成分を除去する技術について研究を
進めてまいりましたが、その成果を商品化したものがこの「 Ground Control 」です。

使用方法はいたって簡単で、オーディオ機器の空いている入出力端子に専用の
ケーブルを使用して「Ground Control」に接続するだけで驚くべき音質改善効果が
実感いただけます。

ラインナップは2タイプございます。
標準タイプ CAD GC1 と、GC1 の3倍の容量を持つ CAD GC3 となります。

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CAD Ground Control : 2018年3月中旬出荷開始!

・CAD GC1	¥400,000 (税別) 専用ケーブル1本(1.5m)付属
・CAD GC3	¥820,000 (税別) 専用ケーブル1本(1.5m)付属

付属ケーブルは、XLR, RCA, USB 端子の中からご注文時にご指定ください
===========================================================

■Computer Audio Designの日本語公式ファイルは下記にてご覧下さい。
http://www.dynamicaudio.jp/file/20180301-CAD.pdf

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

さて、私としては上記のCAD Ground Controlの標準タイプCAD GC1と三倍の容量を持つ
CAD GC3の両方を比較試聴して、そのどちらを展示するかを検討しなくてはなりません。

そのチャンスを3月17日から19日までの三日間にて頂きましたので、じっくりと聴き
多項目に渡る驚きの新発見をすることになってしまったのです!!

◇ H.A.L.'s Sound Recipe / Computer Audio Design Ground Contro-inspection system ◇
http://www.dynamicaudio.jp/5555/7/H.A.L.'s_Sound_Recipe-HIRO_Acoustic_CCS.pdf

3月19日配信の冒頭でも述べたようにHIRO Acousticはここでも重要な役目を果たしました。

さて、3月12日には大変嬉しいご注文を頂戴することが出来まして、私としては
自分に対する勲章とお客様に対する感謝の気持ちとして紹介しておきたいということで
ご紹介させて頂きます。

2001年2月にハルズサークルにご入会頂き、その後も当社を長らくご利用頂いて
きた会員よりHIRO Acoustic MODEL-CCS Improvedの正式発注を頂戴しました!!

世界中でここでしか聴けないスピーカーということで、今までプロモーションを
続けてきましたが、その真価を試聴を通じて確認して頂きまして迷いが吹っ切れた
ということで英断を下して頂いたものです。

また、3月16日は出張でしたが向かった先は広島市で、納品してきたのは
何とHIRO Acoustic MODEL-CCCSのダブルウーファー仕様のスピーカーでした。

こちらは昨年の7月24日に当フロアーへ初めて来られてHIRO Acousticを聴き、
今年1月23日には同社のフラッグシップモデルMODEL-C4CSも聴きに来られまして
先ずはMODEL-CCCSからスタートしましょうということで今回の納品となったものです。

H.A.L.'s One point impression!! - HIRO Acoustic Laboratory MODEL-C4CS!!
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1457.html

そして、3月15日には更に嬉しいご注文を頂きました。2000年7月にハルズサークルに
入会され、以来ずっと配信をご講読頂きマラソン試聴会でもデビュー当時のHIRO Acousticを聴き、
遂には3月6日にご来店頂き本格的な試聴をして頂きまして、今回MODEL-CCS Improvedの
導入を決意され正式発注を頂戴致しました!!本当にありがとうございました。

オーディオ専門誌に多数のメーカー広告がありますが、そのようなメディアの宣伝を
しなくとも本物を体験して頂くことで価値観を認めて頂いたということを営業マンと
して大変嬉しくも誇りに思うところでございます。

その最終形態でもあり頂点でもあるMODEL-C4CSの素晴らしさを史上最高と私は評価
したものですが、その原点とも言えるMODEL-CCS Improvedのオーナーが誕生してくれた
ことで、お客様に最大限の感謝と敬意を表するものです。ありがとうございました。

今年になりましてからHIRO Acousticのオーナーがこのように三名誕生することになり、
広告宣伝に頼らずとも商品力としての音質のみで皆様に認めて頂けました事は本当に
専門店冥利に尽きることであり、そして何よりもハルズサークル会員の皆様が
オーナーとなって下さいました事に深く厚く感謝しているものです。
音質本位の啓蒙活動が実を結んだエピソードとしてご紹介させて頂きました。

このようにHIRO Acousticの音を世界で一番知っている私ですから、日本全国どちら
であっても喜んで納品にうかがいます。そんな出張は楽しくも遣り甲斐があります!!

これからもHIRO Acousticは私のリファレンスとしてコンポーネントだけでなく、
ケーブルや各種アクセサリーまで含めてすべてのアイテムを吟味する標準器として
オーディオと音楽の真実を解明してくれることでしょう!!

そのリファレンススピーカーにて発見した素晴らしい新製品がCAD Ground Controlでした!!

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

しかしながら、このCAD Ground Controlを推薦したい対象ユーザーはある意味で
熟成したシステムをお使いの方々になるであろうと私は考えています。

その熟成とはどういう意味か?

先ず、使用されているコンポーネントがひとしおのグレードであり、それらに対して
一定の満足感を持たれている皆様という意味です。つまり、使用システムの何かを
アップグレードしたいという気持ちを持たれていない皆様ということになります。

次に上記のinspection systemでもお分かりのように、前述のように振動対策を
施しているオーディオラックはもちろんのこと、電源関係やケーブルにも気配りし、
使用環境に存在する高周波への対策も行ったりH.A.L.'s E.S.Insulatorで静電気に
対する対策なども行ってきたりというコンポーネント以外の要素にも情熱をもって
取り組んでおられるという皆様ということになります。

もちろん前述の対策を全てやっているということではなく、いずれかの対策ひとつでも
実行していればという意味ですので誤解なきように一言追記しておきます。

このような熟成と自覚しながらも、今後はどのような方向性において音質向上の
手段があるのか…、と思案していらっしゃる皆様には大きな魅力となり得ることでしょう。

さて、実際にセッティングした際のサイズ感は下記の画像にてご確認下さい。

■外形寸法 (W) 458 x (H) 89 x (D) 356 mmというGC3はこんな感じです。
http://www.dynamicaudio.jp/file/20180318-cad.01.jpg

■外形寸法 (W) 111 x (H) 89 x (D) 322 mmというGC1は大変コンパクトです。
http://www.dynamicaudio.jp/file/20180318-cad.02.jpg

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

先ずは上記のinspection systemそのままで課題曲を聴き、CAD Ground Controlなど
なくても最上級の素晴らしい音質であるという自負を持って再生音を脳裏に刻みました。

次に、デジタル系の最上流であるディスクトランスポートとアナログ信号のみが
インアウトされるプリアンプの二機種に対して、先にGC1を、次にGC3をという順で
接続して比較試聴していきました。

また、この際にということで上記二機種をGC3として、DACにGC1を更に追加すると
いう実験を最後に行いました。当然のことながら、これが最高に素晴らしい!!

短期間ではありましたが今までの課題曲に加えて時間の許す限り多数の曲を試聴
してきましたが、その中で印象に残ったものを編成が小さく収録されている楽器の
数が少ない順番で述べていきたいと思います。

■UNCOMPRESSED WORLD VOL.1
http://accusticarts.de/audiophile/index_en.html
http://www.dynamicaudio.jp/file/100407/UncompressedWorldVol.1_booklet.pdf
TRACK NO. 3 TWO TREES

先ずはサックスとピアノだけというデュオの録音であり、各種の試聴においても
リバーブの懐の深さが異なる再現性で判定がしやすい課題曲。しかし、これが!

HIRO Acousticのもたらす音場感の素晴らしさは誰もが最高の評価をしているが、
そのスピーカーによる空間表現は肝心な音楽信号そのものに依存するという好例。

つまり、スピーカーに入力される信号によって音場感が素晴らしいスピーカーこそ
変化量を大きくして聴かせるという実例が私の目の前に現れた!!

GC1をつないだ瞬間から、サックスのたなびく余韻が三割増という一目瞭然の結果。
ピアノの鍵盤が左右にサイズアップしたかのような響きの領域がポンと拡大してしまう!!

しかも、両者が放つ響きの終焉がここまで延長されるのかという空間の浄化作用。
そうだ! ノイズフロアーが圧倒的に違っているんだ!!

さて、早く次を聴きたいとGC3に切り替えると…!?

えっ! サックスの質感がしっとりしているのはなぜ!?
そのリバーブが広がっていく領域が広大になり軽量化された余韻の滞空時間が延びるのはなぜ!?
ピアノの左手が弾く低音階の重量感がぐっと増加しているのはなぜ!?
そのアタックが鋭くなって立ち上がりが高速化しているのに響きはしっとりするのはなぜ!?

これって、やはりノイズフロアーに関わってくる変化だろう。
であれば次はこの曲だ!

■DIANA KRALL「LOVE SCENES」11.My Love Is
http://www.universal-music.co.jp/diana-krall/products/uccv-9378/

DIANA KRALLのパルシブなフィンガースナップとヴォーカル、Christian McBrideの
ウッドペースという大変シンプルな編成での録音です。

inspection systemそのままでも最高レベルと思っていたのですが、私でさえ過去に
経験のない現象がGC1をつないだ瞬間から現れたのです。ノイズフロアーの低下です!!

ノイズフロアーという意味はシャーとかジーとかいう耳に聞こえるノイズがあり、
それが減少したという単純なものではありません。そもそも耳に聞こえるノイズなど
ここのシステムではありえないことですから!

ノイズフロアーの低下を言い換えると微小信号の再現性が高まるということになります。
弾かれたフィンガースナップの余韻感が空間に飛散していく領域がぐっと拡大している!!

ヴォーカルのリバーブが拡散していく空間の大きさが桁違いに広がっていくのです!!
これがコンパクトなブラックボックスによる効果なのかと真っ先に実感されました。

そして、後述する課題曲での変化とは別物と言えるのですが、ウッドベースの音像が
ぐっと圧縮されたかのように引き絞られて輪郭を鮮明にして鳴り響く醍醐味の素晴らしさ!!
これはいい!!

ではGC3にするとどうか!?

あっ! 不思議だけど事実だ!

パルシブなフィンガースナップの質感が滑らかになるのはなぜ!?
拡大した響きの領域が更に大きく展開していくのはなぜ!?
ヴォーカルのリバーブがもう一段階深くなり、余韻の滞空時間が拡張される快感はなぜ!?
引き締まったはずのウッドベースに重量感が加わるのはなぜ!?

たった三つの楽音しか録音されていない分、その質感の変化と空間表現に関わる変化に
おいて、音場感のリアルさをもたらすベクトルの矢印の長さが三倍に延長された!!

こんな変化の方向性は私でも初体験であり、グランドコントロールというネーミングの
真意を音質で実証される説得力にひれ伏す思いだ!!

■FIFTY SHADES OF GREY ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK
  3.THE WEEKEND / EARNED IT(TRADUCIDA EN ESPANOL)
http://www.universal-music.co.jp/p/UICU-1262

これ程に低域のダイナミックな立ち上がりと残響の美しさが正確に比較できる曲は少ない。
スタジオで入念に作り込まれたアコースティックな要素が分析にはちょうど良い!

GC1をつないでリモコンのスタートスイッチを押すと、コンポーネントの設計者が
知らなかった世界観がこともなげに出現する驚き!

低弦楽器のサンプリング音源なのか本物のベースなのか分からないが、スネアの
打音と完璧にシンクロした重厚な低音のアタックそのものがスピード感を増している!

そのスネアの質感はフォーカスを極限まで追求した鋭さに変化しアタックの鮮明さが倍加する!
同時に右側のシンバルも透明感を高めヴォーカルの登場に期待感が膨らむ。

これは! ヴォーカルの音像は先程の同じように引き締まり輪郭がくっきりとした!
ファルセットの歌声は空間の中で立ち位置をしっかりと定めながら、その響きが
伝搬していく空間をぐっと押し広げていく変化に我が目と耳を疑う私がいた! 凄い!

これでGC3にしたらどうなるんだ!?

この曲でGC1の容量の三倍というGC3は端的な違いを示す! しかし、その変化が凄い!
低域の解像度を高めながら同時に重厚さを上塗りするという芸当を簡単に示す!!

確かに前述のようなヴォーカルの質感も潤いを増すという変化は予測済みなのだが、
この低域の重量感を加えながら響きが軽くなり拡散していくという相反するうま味の
変化を誰が予想できるだろうか? これって、オーケストラだったら堪らないだろう!

■マーラー交響曲第一番「巨人」第二楽章 小澤征爾/ボストン交響楽団

各種のスタジオ録音で楽音の個々にスポットを当てた観察で驚きの発見をした。
その数は上記の課題曲だけでなく実に多くの選曲で同傾向であり私が未体験の
変化を確認してきた。オーケストラではどうなるのか? ここで私は逆手に出た!

最初にGC3とGC1の両者をつないで聴いてしまったのです!

あ〜、ため息が漏れるほどの美しさ!

特にGC3とGC1と二台を使うことで前述のような変化が更に濃厚な魅力として
弦楽器の質感に芳醇な潤いを与え、管楽器の響きに立ち昇る芳香を提供する!

最も大編成の課題曲であるオーケストラで各パートの変化を各論として述べるのは
上記の反復ともなるので差し控えるが、HIRO Acousticというスピーカーがここまで
コンポーネント内部における高周波の影響を克明に、しかも誰にでも解る変化として
聴かせてくれることに新たな感動と驚きをもって至福のひと時を実感してしまう!

今まで当たり前だと思っていた美意識が覆された瞬間はその後にやって来た!

最後に全てのCAD Ground Controlを外したのです…。

あっ、いかん! これは言葉にしない方がいいでしょう。

私はGC3とGC1のどちらを展示するかを検討するために聴いてきたのに、両者それぞれに
個性があることと、同時使用することでのパフォーマンスの二乗効果を知ってしまった!!

これは後戻りできない…、結論としてはGC3とGC1の両方を展示する決心をしたのです!!
あ〜、在庫金額が更に増えてしまう…、専門店の経営とは本当に因果なものです。

そして、両者の在庫を保有するという意味は、配信名に掲載の企画によってハルズサークルの
皆様にお貸出しをするために必要なことと英断を下したということなのです!!

このようにハルズサークル会員限定企画を多数実施しておりますので、この機会に
どうぞご入会頂ければとお薦め致します。

川又利明
担当:川又利明
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556
kawamata@dynamicaudio.jp

お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!


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