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H.A.L.担当 川又利明
    
2018年1月1日 No.1444
 H.A.L.'s One point impression!! - FOCAL and CS Port!!

期間限定展示 日本が誇る新進気鋭の新ブランドCS PortがH.A.L.に登場!!
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1439.html

上記にて述べているように最近はじっくりと試聴する時間と精神的なゆとりがなく、
インプレッションをまとめようにも機会が作れずに時間が経過してしまいました。

その中で少しずつ印象を言葉に変える努力を続けていましたが、先ず現時点で
確認出来たMonaural Amplifier 212PAだけでも皆様に紹介しなければと思いました。

■私が212PAを試聴したシステム構成を下記にて紹介します!!
http://www.dynamicaudio.jp/5555/7/H.A.L.'s_Sound_Recipe-FOCAL_CS_Port.pdf

しかし、これから述べることに関して私は大変慎重に書かなければならないと考えています。

それはパワーアンプ単体の評価をするということは、それ以外のコンポーネントを
固定してアンプのみを比較試聴するという方法であれば、各々の個性と能力の違いを
語ることが出来るのですが、今回はそういう形式ではなく上記システムとして何も
変更せずに感じるままの分析と印象を述べようとしているからです。

このような場合には特定パートのコンポーネントを入れ替えれば、各々の音質比較と
いうことでパワーアンプという特定個所にスポットを当てた分析が出来るのですが、
今回はCS Port 212PAのコンセプトに対して適切な比較対象機種がありません。

メーカーサイトでもお分かりかと思いますが、象徴的な大型3極管212Eの採用を筆頭に
初段管C3gと出力管212Eとの増幅管二球だけの構成とした無帰還A級シングルの真空管
アンプという内容と類似点もしくは対極的な管球式アンプを探すことも困難です。
http://www.csport.audio/

また、管球式ながら電源部と各種パーツに最新技術を投入しているものですが、
これらの設計ポリシーを承知した上でソリッドステートの高出力アンプなどと
比較するという気持ちにもなりません。ですから先ずは試聴システムを固定して
どのような音質なのか、その内部に切り込んだ分析と評価に挑戦したわけです。

しかしながら、パワーアンプの音質を自分は聴いている、というのは過大評価であり
一種の思い込みになってしまいます。

実際にはスピーカーとソースコンポーネント、更にはプリアンプという構成要素と
電源やケーブルまでも含めた総合的なコラボレーションの結果というほんの一例に
しか過ぎないということを私は先ずしっかりと頭に入れて論じなければならないと
考えています。

特にプリアンプとの相性に関しては同ブランドの開発者が思想を同じくして設計した
純正のプリアンプが作られない限りは、これがCS Portの音だ…求めている音なんだ!
と発想することは私には困難であり確証の持てない推論は誤解を招くだろうと思います。

それは今までの経験でパワーアンプを先に開発したメーカーが一年遅れでプリアンプを
作り上げて、同社のパワーアンプと組み合わせて純正ペアの音を聴いた時に、それまで
他社プリアンプで聴いてきた音質と比較して想像以上の素晴らしさを確認したという
事例が何度もあったからです。

従いまして、今回のCS Port 212PAを使用したシステムで確かに試聴しているのですが、
その音質は加点方で評価したものであり、出力がこれだけだから…相性がいい悪い…
とかの減点法で採点してはいないこと、このアンプを使うことでしか得られない
音質的魅力ということを探り出すことに私は神経を集中し挑戦したということで
皆様にもご理解を頂けますよう最初に一言お断りを申し上げた次第です。

もう一つ最後に述べておきたいことがあります。それはスピーカーの存在です。

FOCAL Maestro Utopia Evoを使用していますが、93dBの高能率であることが最も
大きな採用理由でもあります。しかし、今後述べる機会もあろうかと思いますが
能率が高いということはウーファーが高能率であると言い換えることができ、
その低域の質感と再現性がFOCALの魅力でもあり、CS Port 212PAの魅力を語る時に
見事な代弁者になっているスピーカーの性格も事前にご理解を頂きたかったものです。

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

こんなアーチストが五年前から活躍していたのかと今更ながらに驚き、かつ感動した
CDをじっくりと聴きました。それも二回繰り返して全曲を聴いてしまったのですから
私としては珍しいことです。

そんなアーチストとはサラ・オレインのことです。
http://www.sarahalainn.net/

才色兼備とは彼女のためにある言葉なのかもしれません。ヴァイオリンの演奏も
素晴らしく、更に英語、日本語、イタリア語、フランス語にラテン語とマルチ
リンガルな才能が自身の作詞と相まって複数の言語で歌っています。
http://www.universal-music.co.jp/sarah-alainn/

今回、私がCS Port 212PAをフィーチャーしたシステムで試聴したのはこのCDです。
http://www.universal-music.co.jp/sarah-alainn/products/uccy-1074/

世界を癒す 1/fのゆらぎの美声というキャッチコピーがありますが、どうも私の
頭では「 1/fのゆらぎ」というものがネットで調べても具体的な理解に苦しむ
ものなのですが、聴いて感動すれば結果オーライと楽天的な発想で聴いてみました。

正直に言って音楽業界のプロモーションでアーチストのビジュアルが良ければ
音楽的才能がどうであれ、売り込みやすいという背景もあるのでしょうが、私も
宣伝文句に美貌という言葉が使われると疑り深くなってしまうたちです。

ですから、このサラ・オレインの最初の一曲目を聴くまでは本当に期待してい
いなかったのですが…。

1.ネッラ・ファンタジア [作詞:Chiara Ferrau、作曲:エンニオ・モリコーネ]

オーケストラのハープと弦楽がおなじみの旋律を奏でる導入部、バックコーラスに
サラ・オレインの多重録音されたコーラスが盛り付けられ、広大な音場感が最初の
出会いに大きく貢献した!!何と美しいサウンドステージであることか!!

大体において女性ヴォーカルではリバーブ(reverb)が声のファンデーションとなり、
スタジオワークでの後処理で実際の声質を上手にお化粧して商品化しているものが多く、
ここで聴いているオーディオシステムで聴くと下手な厚化粧はたちどころに化けの
皮が剥がれるということがしばしばあるものです。

しかし、サラ・オレインの場合には声質そのものに先天的な美しさ滑らかさがあるの
でしょうか、イントロに続き登場したヴォーカルに私は一目惚れしてしまいました!!

FOCALのキーテクノロジーであるインバーテッドドームツイーターと、コア材となる
ロハセルフォームをグラスファイバーでサンドイッチした16.5cm パワーフラワー
“NIC”“TMD”“W”ミッドレンジによる軽やかであり高速反応の中高域が鮮やかな
ヴォーカルと背後のストリングスの美しさを根底から支えていることが直感された!

リバーブで補強された響きのレイヤーが音源の本質を包み隠してしまうような幼稚な
録音と歌声ではなく、伸びやかで自然なヴォーカルが歌手の口元を隠すことなく鮮明に
空間に浮かび、その透明感は大型3極管STC製4212Eの輝き透き通るガラス管をイメージ
させる素晴らしさ!! 

Made In Inglandのレタリングを背後から照らす曙光のような暖かな光が彼女の
歌声に新たな命を与えたかのように、鮮明なヴォーカルの発祥地点をフランス製
スピーカーの中央空間に描き出す! この声の質感が未体験であることに気が付く!!

とにかく、このヴォーカルに出会えた喜びが胸を満たし、しかも管球式アンプに
時折見られる曖昧さがなく極めて鮮明な歌声にCS Port 212PAの素性の良さを直感した!!

そして、サラ・オレインのヴァイオリンは演出過多なイコライジングがされておらず、
弓と弦の適度な摩擦感の魂柱が伝える胴の響きを残しつつ、ヴォーカルとは対照的に
あまりリバーブをかけない質感が好ましくセンターに浮かび上がってくる!!

左寄りから爪弾かれるハープが見事な立ち上がりでテンションが引き締まっている。
左右両翼に広がるストリングスの質感も同様に澄み渡る透明度に満ち溢れ、
清々しい音場感の提示にうっとりしながらサラ・オレインの美声は決してスタジオ
ワークで作られたものではないのだと実感される解像度に感動が高まる!!いいです!!

2.Sky’s Calling [作詞・作曲:サラ・オレイン]

Maestro Utopia Evoに搭載されているMDS(マグネテック・ダンピング・システム)の
チューニングは当フロアーで聴き始めた時にトゥイーターとウーファーのレベルを
ハイにセッティングしていた。

高域の情報量と高能率な低域の醍醐味を引き出すためのチューニングであり、
どちらかというとゆったりと大きな音像を描くFOCALの個性を引き出すための
選択であり、ストイックな低域を求めるよりはエンターテイメントに徹した
帯域バランスで音楽のダイナミズムを重視した音質決定としていた。

バグパイプをフィーチャーしたイントロから始まり、センター後方より距離感の
あるドラムが響きわたる。スタジオ録音のポップスのドラムのように、楽器の
直近にマイクをセットしたような至近距離での打音ではなく、ホールのステージ
奥から響いてくるようなドラムの存在感をしっかりと保ち、控えめであるが量感
豊かなドラムの質感を確認し、MDSにおける低域のチューニングに納得する。

右チャンネルから軽やかで控えめなピアノの伴奏が小刻みに展開しヴォーカルを迎える。
サラ・オレインの歌声は素晴らしい透明度で空間を支配し、その余韻感の美しさに
惚れ惚れとするピアノとのデュオによる歌唱が続くとき、やはりMDSによる高域の
チューニングが適切であったと納得する。その空間情報の素晴らしさにため息がこぼれる!!

スピーカーのチューニングで受け入れた情報量が音場感を構築するが、この管球式アンプが
有する再生帯域の広さ、ワイドレンジの証が単純な高音階の楽音の明確さだけでなく、
空間表現に関わる残響の最終楽章をこれ程引き出すものかと、CS Port 212PAの輝く
三極管に既成概念を更新された私は思わず視線を送ってしまった!

ストリングスがリズミカルに左右から盛り上がる伴奏を背景に、空気と響きの浸透圧が
びたっと一致したかのように残響の拡散領域が拡大し、しなやかで心地よい歌声が私の
目の前に広がる空間に余韻のオーロラを発生させ揺らぐ残響に包まれる快感に言葉を失う!

4.Fantasy On Ice[作曲:マキシム・ロドリゲス、作詞:サラ・オレイン]

この曲は何とサラ・オレインのソロヴォーカルで幕が開く。FOCALのデザインは
今となっては伝統さえ感じるコラムスタイルで、いわば四角柱の形状で上から下まで
バッフル面の幅は変わらず、B&WあるいはHIRO Acousticのようにミッドハイレンジの
ドライバーからバッフル面を取り去ったデザインではない。

トゥイーターとミッドレンジドライバーの周囲にバッフル効果が発生するので、
音像サイズをきりっと絞り込みヴォーカルの口元をくっきりと見せるタイプではない。
それを弱点とするかメリットとするかはユーザーの選択でいいだろう。

しかし、その特徴を前方に押し出してくる音場感の展開と表現することで私は納得した。
とにかくソロヴォーカルの歌声が左右へと響きの拡散領域が極めつけに広大なのです!!

30秒を過ぎた時にサラ・オレインの背後から渦巻くような重厚な低音が湧き起こり、
Maestro Utopia Evoの敏感なウーファーがスピーカーという存在をかき消して低域の
波動感を空中に放出する。

私のセッティングは左右スピーカーのトゥイーター間隔で3.2m、そのトゥイーターから
私の耳まで3.7mというトライアングルを構成し、私から見て約45度で広がる角度で
スピーカーに向かう直線で二等辺三角形を描くレイアウト。

軽量であり強靭なダイヤフラムの左右四基のウーファーから発する低域のダイナミズムは、
この通奏低音で本性を現し50秒過ぎに叩き付ける重厚なドラムとして爆発する!!

「えっ! お〜! これは! 本当に管球アンプの音なのか!?」

アンプの原理としてNFB、つまりネガティブフィードバックの帰還量を増やせば増やすほど
出力インピーダンスは低下するので、一般的に言うところのダンピングファクターの
数値は大きくなる。しかし、CS Port 212PAは頑固にも完全無帰還A級シングルという
回路構成でダンピングファクターは5以上とスペックにはある。この値は小さくないか!?

Maestro Utopia Evoを通じて212PAが叩き出した解像度を維持した抜群の切れ味と、
迫真の打撃音で空気を揺さぶるがごとくのダイナミックなドラム、そのハイテンションな
打撃音から飛散していく余韻感の素晴らしさに私は衝撃と喜びを同時に感じ、
まだいけるとボリュームをどんどん上げてしまった! 何とプリのボリューム表示は
0dBまで上がってしまったのです!!

管球式アンプの音質決定には出力トランスが最も重要な要素となるが、こだわりの
CS Port 212PAは自社特製のアウトプットトランスを開発し搭載した。
https://www.csport.audio/common-ver2/images/products/212pa/01-05.jpg

212PAのスペックを見ると40W(負荷インピーダンス 40Ω・80Ω)という表記。
スピーカーのインピーダンスカーブに合わせて理論値通りの出力が得られるとは
書かれていないが、いま私が体験しているパワー感からすれば、瞬間的には優に
300W以上の出力が発せられていると思われる大迫力の演奏が展開している!!

アンプを表する特性表の一種としてディストーションカーブがある。
これは縦軸に歪率、横軸に出力をふったグラフであり、定格歪率や全高調波歪み
THDが何パーセントかという縦軸の値に出力が大きくなるほど右肩上がりの特性を
描くグラフとなる。

一般的なソリッドステートのアンプでは横軸の定格出力という一定のパワーを
超えると急激にカーブは上昇するが、管球式アンプのディストーションカーブは
定格出力を過ぎても実にゆったりと上昇し、定格何ワットというアンプでも実際
には数倍の出力を耳に歪感を感じることなく瞬間的大出力を発生されるのが特徴。

つまりは管球式アンプは瞬間的な大出力に関しては寛容な歪率の増加で、耳に
違和感をもたらすことなくインパクトあるハイパワー再生が可能だということです。

しかし、これもすべての管球式アンプで言えることではなく、おっとりした反応の
温度感、曖昧さ、温かさみたいなイメージのアンプではメリットとは言えない。
しかし! この時の212PAの瞬間最大出力の上限が想像以上の迫力をもたらすという
離れ技に私は脱帽してしまったのです!

強靭なリズムセクションが叩き出すドラムの重厚でありダイナミックな低域が
ヴォーカルの背後から噴出する空間構成はスピーカーの特徴であり、パワーアンプの
駆動力が見せる管球式アンプの離れ技という他にない! 本当に球なのか!?

3分半ばまで続くドラマチックな低音の奔流がリズムを変化させ、打ち込みのドラム
シンセによる低音がパターン化された低音を繰り返すと、サラ・オレインのヴァイオリンが
狂おしいほどの細かいアルコの切り返しで情熱的なパフォーマンスを披露する!

熱狂的なリズムに素のままのヴァイオリンの質感が絶妙に交差しあい、次第に
ヒートアップしていく演奏空間のただなかに再度ヴォーカルが戻ってくると
煽情的な歌声から高音階のスキャットで昇りつめフィナーレを迎える。

興奮のエンディングの後に絞り出すような重低音のSEが出現し、私の胸の中に
長く残る感動の余熱を置き去りにしていく! こんな音、日本の球のアンプが出すのか!
そうです、曲の後にも興奮の余韻が続くのです!

8.秋桜 [作詞・作曲:さだまさし]

前曲の音の洪水のように押し寄せてくる迫力の一曲のあとに大変印象的な選曲。
イントロは控えめなレベルでピアノから始まり、センター定位のチェロだけという
伴奏の実にシンプルな編成での一曲です。

この導入部のチェロの質感とサウンドステージのあり方に私は感動しました!

前述のMaestro Utopia Evoによる高感度なウーファーとミッドレンジが醸し出す
チェロの音色が何とも素晴らしいのです!!

しっかりした音源位置の軸足をセンターに置き、控えめな音量感で演奏される
チェロの余韻感が、実にしっとりと空間を満たしていく響きの美しさ!!

その質感は前述のサラ・オレインのヴァイオリン同様に、音色そのものにはスタジオ
での後処理でイコライジングした形跡はほとんど感じられず、自然な響きを維持。

しかし、その余韻感の美しさはCS Port 212PAの管球式アンプらしからぬ高域方向への
情報量の素晴らしさが間違いなく貢献していると実感された。その証拠にヴォーカルです!!

日本人の母親を持つサラ・オレインがどんな日本語の歌唱を聴かせてくれるのか、
これまた半信半疑という思いがあったのですが…。

「うす紅の秋桜が秋の日の 何気ない日溜まりに揺れている」

というヴォーカルが入ってきた時に、サラ・オレインの日本語は正にネイティブな
ものであり、名前から感じていた先入観はたちどころに吹き飛んでしまいました。

ピアノとチェロという小編成の伴奏がヴォーカルの背後に響き渡る中で、彼女の
歌唱力の素晴らしさが私の胸にしみ込んでくるのです!

「こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさがしみてくる」

と歌い上げる時に私は思わず首筋を駆け上がった電流が目頭でショートして、
ぐっと突き上げる感情のさざ波に胸が熱くなってしまいました!

日本人の、母と娘の心の爪弾きがサラ・オレインが歌い上げる情景描写によって、
感動のしずくとなって私の瞼から零れ落ちてしまわないかと、姿勢を正して我慢
しなければならない程でした。

素晴らしく透明度の高い声質が、この曲では感情の盛り上がりを声量の豊かさで示し、
彼女の歌声にこんな迫力と優しさが同居していたのかと感じ入ってしまいました!

それはオーディオ的に分析すればシンプルな伴奏に映えるヴォーカルの音場感を、
dCS Vivaldiシリーズのソースコンポーネントが情報量としてピックアップし、
デンマーク製の純A級動作のVitus Audioのプリアンプが見事な保温性で音楽の熱を
パワーアンプに送り、CS Port 212PAの克明であり妥協のない描写力が真空管の
輝きに音楽の情緒感を転写して、そして最後にMaestroの名を冠したフランス製の
スピーカーに、しっとりと日本人の心のひだを映し込んだ瞬間だったのです!

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-

話しは変わりますが、先日のラジオ番組で小説家でもあり著述業であるという
ゲストへのインタビューで大変印象に残る言葉がありました。

「書評を書く仕事もありますが、簡単な時と難しい時の両方があります。
 それは自分が惚れ込んだ作品の書評を書くのは簡単なんです。
 つまりは好きな作品であれば、その本へのラブレターを書けばいいんです」

という一節でした。本が好きな私には、ハッとする一言でした。思えば私が今まで
多数のオーディオ製品に関して文章で素晴らしさを伝えようとする時の心境は正に
その製品に惚れ込んだ時だったからです。

ですから、そうでない製品だと私はノーコメント。いや、ここで試聴したという
ことを表立って公開し、何も書かなかったとしたら評価しなかったということに
なるので、どんな製品がここにやって来たかということも公表してはいけない
ことになるでしょう。

2017年12月16日 No.1439
期間限定展示 日本が誇る新進気鋭の新ブランドCS PortがH.A.L.に登場!!
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1439.html

ですから、上記のようにCS Portの製品を私が聴いたということを公表した時点で、
私は同社の(正確には212PAのみ)目指した音の世界を評価し認めていたということに
なったものですが、冒頭で述べたこだわりから212PAに惚れ込んだという一面はあれど、
このパワーアンプのみにラブレターを書いたわけではありません。

■私が212PAを試聴したシステム構成を下記にて紹介します!!
http://www.dynamicaudio.jp/5555/7/H.A.L.'s_Sound_Recipe-FOCAL_CS_Port.pdf

あくまでも、上記のシステム全体で聴いた音質に感動したということでご理解
頂ければと思います。

そして、これからは次の段階としてCS Port 212PAで他のスピーカーを鳴らし、
FOCAL Maestro Utopia Evoを他のアンプで鳴らしてい来たいと思っています。

これからの検証においても予想していることですが、今回の上記二機種の新製品に
おいては、私が採用したシステム構成において相互に足を引っ張ることなく、
絶妙な組み合わせの好例として高度な音質を実現しているコンポーネントであると
いうことで現在は締めくくっておきたいと思います。

FOCAL Maestro Utopia Evoは常設しましたので今後も試聴可能ですが、CS Portの
各製品に関しては期間限定展示なので、新たな組み合わせでの可能性がどうなのか、
出来る限りの試聴を行い皆様にご報告出来ればと願っているものです。

2018年もHi-End Audio Laboratoryの名に相応しい活動をすべく頑張っていきます!

川又利明
担当:川又利明
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556
kawamata@dynamicaudio.jp

お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!


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