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H.A.L.担当 川又利明

No.1072 2013年10月13日
 「本邦初公開情報!!Daniel Hertzの進化はアンプだけではなかった!!」


■「あのMark Levinsonが録音した曲をご本人の解説付きで聴いた!!」
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/967.html

早いもので、かのMark Levinsonとの出会いから一年経とうとしています。
http://www.youtube.com/watch?v=Kd6nrevPuPQ
http://www.youtube.com/watch?v=yL-vUi_NVzg
http://www.youtube.com/watch?v=tVbWYzXw6YE

その感性を理解されたお客様がDaniel Hertzフルシステムを導入され、私も
納品時には慎重なセッティングと試聴を行ったものでした。

下記の投稿ありがとうございました。<m(__)m>
http://www.youtube.com/watch?v=X6v7X3baUtg

そして、その間もMark Levinsonはエレクトロニクスを進化させてきました!!
上記のお客様はご来店の上で↓このアンプの導入も実施されました。

■「Daniel Hertzより新作アンプが登場!!本日試聴して素晴らしさ実感!!」
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/1054.html

そして、これはどのオーディオ専門誌にも紹介されておらず、また自社のweb
サイトでも掲載していないのですが、Mark LevinsonはこのDaniel Hertz M1
Reference Speaker Systemに関しても水面下で更なる進化を目指していたのです!!
http://www.danielhertz.com/products/m1

M1は専用クロスオーバーネットワークを内蔵する同社のパワーアンプM5Lを
4台使ってドライブしますが、その中高域1.8KHzから20KHz の帯域を何と!!
115dB/W/mの能率で再生する3インチドライバーを搭載したフロントホーン
システムが最大の特徴と言えます。

外観からは分からない、このフロントホーンは合成樹脂製なのですが、発表
から現在に至るまでにMark Levinsonの執念は更なる音質向上を目指して、
これをウッドホーンに変更するという開発に取り組んでいたのです!!

これは特に輸入元からもアナウンスされておらず、当フロアーに展示している
M1から先ずはホーンを換装させてみるということになりました!!

その過程を撮影し直後に試聴した私の体験をハルズサークルの皆様に初公開!!

■M1 TW driver 01
http://www.dynamicaudio.jp/file/20131011-M1_TW_driver01.jpg
私も初めて見ましたが想像よりも大型で思いドライバーがこのように装着されています。
ただ、この製造元はマークに聞いても教えてくれないので、この写真を見た
だけでは具体的なメーカーを特定することは難しそうです。

■M1 TW driver 02
http://www.dynamicaudio.jp/file/20131011-M1_TW_driver02.jpg
ドライバーを取り外してダイヤフラム開口部を写しています。
4本の太いビスで取り付けられていますが、ポルトとナットのみで締めつけて
いるというシンプルなもので、ドライバー・フランジとホーンの接触部には
ガスケットやコルク、フエルトのような緩衝材は一切挟まれていませんでした。

■M1 TW HORN 01
http://www.dynamicaudio.jp/file/20131011-M1_TW_HORN01.jpg
見てお分かりのよう右側が既存のホーンです。爪で弾くと結構な響きがあります。
ウッドホーンはダンピングが利いていて弾いてもほとんど音はしません。

■M1 TW HORN 02
http://www.dynamicaudio.jp/file/20131011-M1_TW_HORN02.jpg
写真は色彩補正していますが、実物はもっと黒い塗装です。
造形としては正面から見ると全く同じです。

■M1 TW HORN 03 04
http://www.dynamicaudio.jp/file/20131011-M1_TW_HORN03.jpg
http://www.dynamicaudio.jp/file/20131011-M1_TW_HORN04.jpg
新しいウッドホーンを側面から見ますと、かなり重厚な板厚があり正面からの
ホーンカーブを削り出すための材木の物量感と補強の後が分かります。

■M1 TW HORN 05 06
http://www.dynamicaudio.jp/file/20131011-M1_TW_HORN05.jpg
http://www.dynamicaudio.jp/file/20131011-M1_TW_HORN06.jpg
従来の樹脂製のホーンでドライバー・フランジの接触する丸いパーツがありますが、
その肉厚を見て頂ければと思います。開発当初は生産性を考えての造形と金型で
作っていたのでしょうが、ウッドホーンの取り付け部の支持構造のように振動
に対してどうであったかは推測して頂けると思います。

■M1 TW HORN 07
http://www.dynamicaudio.jp/file/20131011-M1_TW_HORN07.jpg
換装後でクロームメッキのフレームを取り付ける前の状態です。このように
ホーンの固定方法とフレームの取り付け方は別のボルトによるものです。
これも色彩補正してありますが、実際にはうっすらと木目が見える塗装であり
しっくり納まっています。

実は、この作業を行う前に私は課題曲を聴き、換装後に比較試聴してみる事に
していました。先ずは私の課題曲として皆様もうご存じのこれからです。

■マーラー交響曲第一番「巨人」第二楽章  小澤征爾/ボストン交響楽団

冒頭の弦楽五部の合奏に先ずは注目していましたが、ホーンのデッドニングは
ウッドホーンの方がしっかりと出来ているので、その違いを一言で言うと
オーケストラの質感に落ち着きを与えたものと感じられました。

合成樹脂のホーンは指で弾くと「カンカン!」という打音がしますが、対して
ウッドホーンでは「カツカツ!」という感じで固有振動が大変低く抑えられ、
また共振周波数も大分低い周波数に変化していました。

従来のホーンではある種の華やかさを伴っていたのでしょうか、それがM1の
魅力でもあったということは否定出来ませんが、デッドニングが充実し同時に
ドライバーユニット自体の振動も木材の方が吸収しやすいものと思われます。

その効果が実は弦楽器の質感に滑らかさを与え、しかし余韻感と空間情報と
いう高能率に支えられた高域の情報量を減ずることなく、刺激成分を微塵も
感じさせない弦楽器の再現性へと変化させてくれたようです。これはいい!!

最も、ポルトを締め込んで固定した物は鳴らしているうちにボルト4本の締り
具合が均等化してくる機械的バーンインもあるので、換装直後としての印象は
落ち着いて聴きやすくなったということでしょうか。

これは弦楽器だけでなく管楽器、特に金管楽器の輝きから適度にまぶしさを
取り除いたという良好な一面もあり、しなやかに展開するオーケストラには
安心感を覚えたという印象です。次の課題曲はこれです。

■Martin Grubinger - Drums 'n' Chant 
http://www.deutschegrammophon.com/html/special/grubinger-drumsnchant/
http://www.youtube.com/watch?v=v9kuxJYLsuA

関係リンク
http://www.martingrubinger.com/
http://www.universal-music.co.jp/martin-grubinger

グレゴリオ聖歌に関しては下記をご覧下さい。
http://goo.gl/DKuM

このCDで2 6 10 トラックで比較しました。パーカッションの切れ味は良く
なっていますし、刺激成分がなく聞きやすいです。

あと、不思議なのですがウッドベースの質感が向上し鮮明になっています。
デッドニングの効果がパーカッションの音像を引き締めているのが分かります。

しかし、試しにボリュームを気持ち上げた時の迫力と躍動感には驚きました!!
パーカッションの打音の立ち上がりのインパクトの物凄さ!!

ミュンスターシュヴァルツァハ大修道院の聖歌隊が歌ったグレゴリオ聖歌は
豊潤な余韻感に包まれ広大な空間へと広がっていく中で、まったく対照的に
目の前で炸裂するパーカッションの切れ味の何と素晴らしいことか!!

ゆったりと空間を作る聖歌の歌声と極めて対照的な打撃音の連続が、不思議と
マッチするようで、これこそDaniel Hertzのために作られた曲だと思ってしまいました!!

■Stereo Sound Flat Transfer Series/石川さゆり「天城越え」「朝花」
http://www.dynamicaudio.jp/audio/5555/7f/brn/990.html

これは分かりやすい変化でした。ヴォーカルの口が小さく感じられ、その割に
ふくよかさを含んでいるので大変聞きやすく、バックの伴奏の楽器群は鮮明に
解像度を高めています。引き締まっているのに雰囲気と潤いのある音質になりました。

オーケストラでは秀麗な音色で奥行き方向にも展開する音場感を醸し出し、
前曲では壮大に広がる聖歌の合唱が深々とした遠近感を出しつつ、眼前で
叩かれる打楽器のインパクトという前後方向の対比を聴かせてくれました。

しかし、Daniel Hertzで聴く石川さゆりは3D映画のように前方に飛び出して
来るように、歌手の吐息を感じるほどの生々しさでリスナーに向けて張り出して
くるような迫力が素晴らしいと言えます!!

そして、リズム楽器のテンションはきりきりと引き締められ、ドラムは更に
沈み込むような重量感を伴い、各々のパートの音像が本当に鮮明になりました。

80Hzから1.8KHzを受け持つ12インチウーファーと80Hz以下を受け持つ18インチ
ウーファーの高能率があってこそシステム全体で100dBという高能率を実現し
ているわけですが、その二基の低域ユニットが発した倍音成分を引き継ぐ
ミッドハイドライバーの質感がぴったりとマッチしたように感じられます。

琴や三味線のような和楽器のインパルス成分は音像をタイトにして引き締まり、
ギターの音像も同様に縮小しながらも音場感は以前と変わらず広大な展開!!

これらは同社のアンプに見られる進化の方向性と同じであり、Mark Levinsonが
目指した次のステップが基礎を残しての革新だったということを見事に聴かせてくれた!!

スタジオ録音のダイナミックでありながら管理された一音一音の細かな輪郭と
ディティールの鮮明さが思わず音量を上げたくなってしまう誘惑となってきました!!

さあ、この新生Daniel Hertz M1 Reference Speaker SystemとM5L M6Lは両者
ともにマラソン試聴会の私のステージの最後で演奏する予定です!!

http://www.dynamicaudio.jp/marathon/37/

皆様に震える音と空気と、そして美しさを感じて頂けることでしょう!!
どうぞご期待下さい!!


担当:川又利明
TEL 03-3253-5555 FAX 03-3253-5556
kawamata@dynamicaudio.co.jp

お店の場所はココです。お気軽に遊びに来てください!!

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