VOL.86 LUMIN社 LUMIN(A1) レポート





LUMIN LUMIN(A1) \1,000,000(税別)

今回はLUMIN(ルーミン)をご紹介させていただきます。

ネットワークプレーヤーのフロンティアとしてはLINNが先行してきたこの世界ですが、
日本では小俣氏のスフォルツアート。そしてそれから遅れて、国内メーカーとしては
YAMAHA、マランツ、DENON、Pioneer。海外ですとAcousitc Arts、CHORD、LINDEMANN、
そしてCH Precisonなど少しずつ増えてきました。
またAVアンプなどにその機能を持たせているもメーカー、そしてOPPOなどもその仲間
入りをしております。
各社操作アプリを開発していたり、プラグプレーヤー、MLプレーヤーなどを使用した
いたりと様々です。
またSONY AURENDERにみられるように本体にハードディスクを装備した、ユニバーサル
的なものまで出てきております。

またネットワークではなく、USB DACを推奨しているメーカーもあります。

今回ご紹介させていただくLUMINは前者のネットワークプレーヤーとなります。

既に本国では4つのモデルを発表しております。今回紹介させていただくモデルは
今後A1という名前になると思います。ちなみにS1というのは最上位モデルになり、
T1、D1が下位モデルとなります。

本日時点ではLUMINのLUMINというモデルですが、こちらをご紹介させていただきま
す。

さてこのLUMINというブランドはロサンゼルスと香港に拠点を持つ、Pixcel Magic S
ystems Limited(2003年設立)が開発しております。

もともとはホームシアターのハード及びソフトを販売している会社となります。
その会社のオーディオブランド名がLUMINとなります。
また輸入代理店はブライトーンという会社になります。

それでは、早速特徴に迫ってまいります。





多くのオーディオフォーマットに対応

WAV、FLAC、AIFF、ALAC(アップルロスレス)、MP3、AAC

DSF(DSD)、DIFF(DSD)、DoP(DSD)

対応サンプリング周波数としては

PCM:44.1kHz-384kHz 16-32bit
DSD:2.8MHz 1bit

DSDファイル再生の関しましてはQNAP社のNASにMinimServerを設定しなくてはいけま
せん。この設定に関しましては代理店にて設定しての出荷が可能となります。(料金別途)

メーカーとしてはDSD再生に関してはQNAPとMinimServerでの動作確認をしており、
こちらをご使用いただきたいとのことです。

DSD以外の音源でしたらTwonky Mediaでも問題ございません。




電源部別筐体

電源部を別筐体にして音質追及



LUNDAL製のトランス

出力側にデジタルノイズが回り込まないように、スウェーデン ルンダール社の
高精度出力トランスを使用



豊富な端子



XLR、RCAのアナログ出力はもとより、BNC SPDIF、HDMIのPCM、DSDのデジタル出力
を装備



使用しやすい専用アプリ



iPad専用のLUMINアプリケーションで本体設定、操作を行います。



曲、アルバム、アーティスト、ジャンル、年代、フォルダーから
選択可能。



表示方法も選択可能で、本体設定もこちらから行います。

各種設定が簡単にできます

 

設定スタート画面 NASの選択もこちらで行います。

 

本体Options設定

デジタル出力のON/OFF、Air Play、位相管理などの設定


Re-Sampling機能


 


Re-SampleをONにすると異なる周波数データーを個別にリサンプリングできます。

384kHz PCM 
Disable/192kHz/96kHz/48kHz

352.8kHz PCM
Disable/176.4kHz/88.2kHz/44.1kHz

192kHz PCM
Native/96kHz/48kHz

176.4kHz PCM
Native/88.2kHz/44.1kHz

96kHz PCM
192kHz/Native/48kHz

88.2kHz PCM
176.4kHz/Native/44.1kHz

48kHz PCM
DSD/192kHz/96kHz/Native

44.1kHz PCM
DSD/176.4kHz/88.2kHz/Native

PCM Output Bit Depth
Native/16bit/24bit

その他

インターネットラジオ、Air Playにも対応

インターネットラジオはTune Inというインタ―ネットラジオでアカウント設定を行い、
そこで選択したラジオ局が表記されます。
本機の設定画面でその時に登録したメールアドレスを入力するだけです。
LINNと同一のやりかたになります。

TuneIn のサイトはこちら

LUMIN本国サイトはこちら


試聴レポート

透明感があり、高域がすっきりしたイメージを持ちます。
LINNは暖かくて落ち着くイメージですが、LUMINは鮮やかで晴れやかな感じがします。
低域は量感たっぷりというよりも引き締まっており、弾力感のある低域です。
情報量は非常に多く、解像度も高いですね。
私の中ではかなり高評価です。

XLR接続とRCA接続両方ともそん色なく使用できますので、プリアンプが完全バラン
スであればバランス接続という感じで接続いただければと思います。

DSDは音源にもよりますが、やはり通常のPCMと違いかなり素晴らしいサウンドです。
ソフトがもっと忠実するとDSDが再生できる優位性がでてくると思います。

中のアップサンプリング機能ですが、試聴中に切り替えも簡単にできます。
但し、その時は曲の頭に戻るといった親切な設計となっております。
実際通常の44.1kHz、88,2kHzのみDSD変換できますが、好き嫌いがあるかと思います。

ソフトによっては良い部分もありますが、位相が崩れて聞こえてしまうところもあ
りますので、上手にご使用いただければと思います。

アプリの使い勝手も素晴らしく、慣れてしまえば違和感は感じないと思います。

まだまだ深いところに迫っていきたいところですが、まずは今回は宣伝をメインとし
てお伝えさせていただきました。

さてあまりLINNと比較するのは良くないですが、LINNの多機能性も改めて考えると
かなりこだわっております。
ネットワークプレーヤーは好き嫌いでも良いですが、LINNはパソコンの音をSong Ca
stという機能を使って音を出すことができます。例えばYou Tubeの音をLINN経由で
簡単に音を出すことができます。

音質も重要ですが、こういったところはやはりLINNは改めて凄いと感じます。

ただもっと多くのネットワークプレーヤーが出てくることで、この分野が注目され
ると思いますので、各社から様々な製品が出てくることを望んでおります。

まだ常設展示ではないですが、予約試聴等承りますので、ご相談ください。

また天野の方でも細かいレポートを作成しておりますので、こちらも参考にしてく
ださい。

天野レポートはこちら


2014年4月6日 H.A.L.3 島