Saidera Ai SD-9003WT ウェストテンプルの魅力 本日はH.A.L.3 お勧めラインケーブル Saidera Ai SD-9003WT(ウエストテンプル)を ご紹介させていただきます。 有名なマスタリング・エンジニア オノ セイゲン氏がご自身のスタジオ でマスタリングする際に使用しているオーディオケーブルをH.A.L.3で 独占販売することになりました。 実際マスタリングで使用しているケーブルをオーディオファイルの為に プラグをWBTに変更し、1本1本ひとりの職人の手でハンダ付けを行い、その音質を含 めた最終確認はオノ セイゲン氏がチェックを行い出荷となります。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ Saidera Ai(サイデラ・アイ) SD-9033WT(ウエストテンプル) 1M ペア \57,750(税込) アンバランスのみ 50cmごとに + \15,750(税込) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ まずはオノ セイゲン氏の開発ストーリーをご紹介させていただきます。 「SD-9003WT ウェストテンプル」開発ストーリー by オノ セイゲン このたびサイデラ・マスタリングでは、オーディオファイル用に「SD-9003WT ウェ ストテンプル」を開発、まずダイナミックオーディオさんより販売を開始いたしまし た。 そもそも、なぜケーブルが必要なのか考えてみてください。自分の好きな機器Aと機 器Bを接続するにはどうしてもケーブルが必要です。AとBの音の特徴を最大限に生か したい場合、その間をつなぐケーブルにより音は少しでも変形してほしくないので す。 「SD-9003WT ウェストテンプル」の特徴とは、特徴がないこと、ケーブルによる色づ けがないことです。 私は、録音/マスタリング・エンジニアという職業をつづけながらも、一方でプライ ベート環境ではオーディオファイル(ハイエンドオーディオのユーザー)のひとりと して、日頃から音楽を楽しんでいます。アメリカではプロオーディオとハイエンド オーディオの業界とは同じなのです。プロ用のトップメーカーは、ハイエンドオーデ ィオのマーケットにも最高の製品を発表していることからも判るように、目指すゴー ルは同じなのです。それは、音楽を(プロは録音もして)妥協なく最高の音質で再生 することにつきます。オーディオファイルの皆様は、システムの組み合わせとセット アップに、しっかりとしたご自分の意思があります。比較して、その違いが判りま す。 耳がいいだけなく、ご自分のこだわりの結果を出せます。それを友人やご家族にも解 説できるほどの知識をお持ちの方がほとんどで、時代に合わせてアップグレードした り、あるいは昔のLPレコードを引っ張りだしてきて、常に新しい楽しみ方をみつける という方も居るでしょう。音楽と対峙してその本質をひきだすこと、自分の好きな音 をみつけて、その世界を探求していく楽しみは何ものにも代え難い時間ですね。 一方で私は、プロの録音/マスタリング・エンジニアとして、ミュージシャンの出し たい音に仕上げることを心がけています。決してエンジニアの好みを押し付けるので はなく、ミュージシャンが本当に伝えたいメッセージを一番伝わりやすい「かたち」 に仕上げる。そのために、音質だけでなくどこがその作品のポイントであるかを、ク ライアント、アーティスト、ミュージシャンとのコミュニケーションから見極めま す。 「マスタリング」とは、デザインに例えるとデータから紙に印刷される工程に似てい ます。レコーディングしてミキシングまで完成したマスターから、CDにしたり配信さ れる前のマスタリング工程により、実際にリスナーが耳にする際の、その音楽の質感 や音質が固定されます。マスタリングにより音楽内容が変わるわけではありません。 しかし現実には、この10年ほどに多くのCDは、ディレクターに言われるままに(仕 事だからと)レベルを詰め込みすぎてしまう心ないマスタリングによりひどい音のCD が売られてきたことは非常に残念なことです。 「SD-9003WT ウェストテンプル」は、ミュージシャンやその音楽が本当に伝えたいメ ッセージを、できうる限りそのままを伝えるために、私たちの長年のプロフェッショ ナルの現場から生まれてきました。そして、オーディオファイルの皆様それぞれの意 思を尊重し、ケーブルによりシステムの音が変形してしまわないようにデザインされ たケーブルです。1本ずつひとりの職人の手作業により制作し、ペアマッチングした あと私が視聴確認してから出荷しております。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ オノ セイゲン・プロフィール 録音エンジニアとして、82年の「坂本龍一/戦場のメリークリスマス」にはじまり、 渡辺貞夫、加藤和彦、ジョン・ゾーン、アート・リンゼイ、マンハッタン・トランス ファー、オスカー・ピーターソン、キース・ジャレット、マイルス・デイビス、キン グ・クリムゾン、ジョー・ジャクソンなど多数のアーティストのプロジェクトに参 加。 96年サイデラ・マスタリング開設。ステレオと5.1サラウンドのレコーディング、ミ キシングからマスタリングまですべてをDSDで制作できる。ヴァーヴを代表する10枚 の名盤を、現在考えうる最高の技術でリマスタリングした究極のシリーズでも話題に なる。ヤマハ「O2R」デジタルコンソール、ソニー SONOMA DSD Audio Work Station と サンプリング・リバーブ「DRE-S777」などコンサルティング、R&Dから実際の現 場での応用まで、DSD、ハイレゾルーション・オーディオ、最新のサラウンドフォー マットなどの強力な推進者でもある。スタジオ設計、空間デザインのコンサルティン グなども手がける。2011年秋からは、ヨーロッパでも最大規模のベルギーGALAXY STU DIOSのゲストエンジニアとしても録音/マスタリング「AURO 3D」 マスターとして参 加。 一方で、ミュージシャンとして93年にスイス、モントルー・ジャズ・フェスでデビ ュー。作曲家として、最新アルバムは『Olive tree for Peace / Seigen Ono』。87 年に川久保玲から「洋服が奇麗に見えるような音楽を」という依頼により作曲、制作 した『COMME des GARCONS / SEIGEN ONO』(広告関係者、選曲家必聴のクラシックと 言われている)ほか多数のアルバムを発表。 サイデラ・パラディソ ホームページはこちら ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ いくつものプラグを試聴した上で、このWBT社のWBT-0144を採用し、ハイエンドオー ディオ向けのケーブルとして発売を開始したしました。 さてケーブルメーカーをいくつお答えできますでしょうか。10メーカー以上思い出す お客様はオーディオ通。20メーカー以上思い出せるお客様はオーディオマニアでしょ う。(笑)その中でハード(機器)を出しているメーカーがいくつあるでしょうか? そうなのです。ほとんどがケーブルを専業としており、時折アクセサリーを出してい るメーカーが多いことに気づくと思います。 それだけ多くのメーカーが存在するケーブル業界だけあり、お客様もかなり悩まれる と思いますし、ショップとしても一つのメーカーに絞ってのご提案は難しいのが現状 です。実際今ケーブルのご提案としてはお客様が求める方向性によって、ケーブルの お勧めを変えております。 例えばよく言われるところの「解像度(情報量)」「エネルギー感」「定位感(立体 感)」「空気感」「スケール感」。同一価格であっても比較してしまうと上記の観点 で違ってきます。 ケーブルメーカーによっては、劇的に変化する場合もあります。それがクオリティの 場合もあれば、方向性の違いの場合もあります。ケーブルメーカーによっては、機器 を生かす脇役というよりも、個性を前面に押し出し主張するメーカーもあります。実 際ケーブルが無ければ音が出ない訳ですから、正解を語るのも難しい世界です。 その中で今回紹介させていただく「SD-9003WT」は極力ケーブルのキャラクターを押 さえ、機器が本来持っている性能を生かしているように感じます。 いくつかの同価格のケーブルと比較した中で、一番感じたのは奥行き感と癖のない空 間描写です。あるメーカーは広がりはあるが、芯が少なく感じたり、情報量は多いが、 しなやかさにかけたりと一長一短あります。しかしこれを悪いとは思いません。それ はそれで方向性さえ合えば良いと思います。それがオーディオの面白だと思います。 しかし、素直にグレードアップしたいとなった時に基準がなければ難しいところもあ ります。今回いくつか比較した時に、このSD-9033WTが様々なケーブルの中で一番自 然で、平均点が高く感じました。また10万クラスのケーブルと比較しても遜色なく、 コストパフォーマンスの高さも感じます。 「ケーブルに何を求めるか?」 機器のクオリティをしっかり出し、色付けを少なく、エンジニア、ミュージシャンが 伝えたい音楽を再生するためのもの。 その答えがこのケーブルには隠されております。 是非ケーブル候補の1本としてご検討ください。 *店頭にてお持ちのケーブルとの比較も承ります。お気軽にお問い合わせください。 *暫くは受注生産になりますので、納期は多少頂戴いたします。 2011年 9月 H.A.L.3 島 |