Vol.48 
接点の重要性
Cryo Audio Technology 「EX CONTACT」

EX CONTACT「 EC-50
EX CONTACT 「EC-50

今回は接点の重要性ということで、クライオオーディオテクノロジーの接点導通改良・音質&画質向上剤、EX CONTACT「EC-50」を紹介させて頂きます。

EX CONTACT :「 EC-50 」
・定価 :\7,140( 税込 )
・材料 :ジメチルシリコンオイル( 特注使用 )・微量ミネラル


この製品はクライオ処理で有名な(有)クライオオーディオテクノロジーを販売元に、藤井通商というところで製造されいている“ 接点導通改良・音質&画質向上剤 ”です。

マニアなお客様は、既にアルコールなどでプラグや端子をクリーニングしている事と思います。 それは接点にゴミ、汚れ、サビ等が付着していると、それに伴い導通が悪くなる。それが音質悪化に繋がると考えていられるからだと思います。
実際その通りではないでしょうか? 実際この様な接点復活剤は、今までにも多く存在してきました。
ただ音色が強く乗り過ぎて、方向性が変わって来る場合もあったというのは事実かもしれません。 得たい方向性によって、数種類の接点クリーニング剤を出しているメーカーもあるぐらいです。 「方向性がある」ということは「キャラクターが存在する」ということにも繋がります。勿論、それが悪いという事ではないのですが、お勧めの方法も変わって参ります。

今回ご紹介する「EX-CONTACT」が、音に乗る様なキャラクターを全く持っていないと言う訳ではないと思いますが、それ以上に“導通の重要性”という事を感じさせてくれます。

この特徴ですが、ごく少量、接点に塗布することによって、表面張力極小のシリコンオイルが作用して接点部分のゴミ、汚れ、サビを浮き上がらせます。 接点を動かすことでこれらが取り除かれ、接点の表面が磨かれて導通が回復する、という事です。
経年変化等により、どうしても接触抵抗値というのは悪化してしまいますが、こちらを使用する事でその値が下がり、音質・画像が向上します。
また、このオイルは金属を腐食させたり、プラステッィクやゴムを侵さない点も安心感がございます。

使い方は簡単で、機器の電源を切った後、塗布する接点部分の汚れやホコリなどを取り除いてから、キャップ付属の刷毛や綿棒などで接点に極少量(ゴマ粒の半分ほど)塗布して、何回か抜き差し、出し入れして頂くだけです。 電源ケーブルなどに使用する場合は、極力少量を塗って下さい。塗った後、特に拭き取る必要はございません。
また、保存の際にご注意頂きたい事は、横には寝かせず、立てた状態で保存して頂きたいという点です。



それでは、使用レポートに入らせて頂きます。

ここではまず、プレーヤーに接続している電源ケーブルに使用してみました。
刷毛で塗った後に、綿棒で薄く延ばすと、綿棒の先端が黒くなりました。これが接触抵抗を悪くしているのでしょう。 半ば拭き取るようにして塗布して行きましたが、音質変化は一聴して解りました。

余計な雑味のある付帯音がへり、きれいな響きになり、静寂感が増しました。
S/Nが良くなることで、音楽全体が聴きやすくなり、またバックグラウンドのノイズレベルが低くなり、一音一音の音の出方がスムースになりました。

私個人的には、この変化の方向性については好評価で、その他ラインケーブル等入り口に近い場所から処理して行きました。
特に電源ケーブルとスピーカーケーブルには、大きな変化がみられました。 スピーカーケーブルに関しては、先端部分がYプラグになっている等で接触面が大きい為、その変化率も高いと言えるのかもしれません。
店頭では繋ぎ替えを頻繁に行いますので、汚れも酷く、処理する度に先端の黒くなった綿棒が増えて行きました。



今回この「EX-CONTACT」を使用して最も良いと感じた所は、音に色付けをする様な特有のキャラクターが少なく、派手になり過ぎないという点です。
静寂感が増すことで、ロックやジャズ等は多少おとなしくなる感もありますが、それ以上に得るものが大きく、非常にコストパフーマンスが高い商品だと思います。

通常の場合ですと、一度セッティングしてしまえばケーブルを抜き差しする事は少ないと思いますが、掃除を兼ねて、接点をクリーニングしてみてはいかがでしょうか。   

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