Vol.47 
Jorma Design「JORMA DIGITAL」のパフォーマンス

JORMA DIGITAL
写真左上より「JORMA DIGITAL/RCA」、「JORMA DIGITAL/BNC」、
下「JORMA DIGITAL/XLR

今回は話題の「Jorma Design(ヨルマデザイン)」のデジタルケーブルをご紹介させていただきます。

同メーカーにつきましては、“RCAデジタル”及び“BNCデジタル”は既に発売されており、現在でもかなりの高評価を得ておりますが、特に日本のお客様からの要望が多かった“XLRタイプ”が11月11日に発売されました。
今回は、こちら「JORMA DIGITAL」の魅力に迫って参ります。

≪ JORMA DIGITAL プライスリスト ≫
長さRCA/BNCXLR
1.0M\113,400\157,500
1.5M\123,900\176,400
2.0M\134,400\195,300
2.5M\144,900\214,200
3.0M\155,400\233,100
0.5M追加\18,900\18,900
※価格は全て税込表示です。


このコーナーの“Vol.43”にて、他ケーブルメーカーも含めて、JORMA DESIGNケーブル全般に関するコメントがございますので、ご覧下さい。

このデジタルケーブルですが、“デジタル信号”の伝送だからといって変化が少ないと思ったらそれは試聴する限り「NO!」とお答えしたいと思います。 普通のスピーカーケーブルやラインケーブルと同じく、メーカー特有の音色をここにも感じることが出来ます。

それでは、「デジタルケーブルに適しているメーカーは?」と言われると、これも返答がなかなか難しい質問です。 情報量を優先させるか?スピード感を優先させるか。色々なデジタルケーブルを試聴する度にそう感じます。
ただひとつ感じるのは、ケーブルによってはその個性があまりに主張し過ぎていて、機器本来の音色が分かりにくくなる場合もあるという事です。もちろん、そのシステムの音色をガラッと変えてみたいという事であれば問題は無いのですが、 やはり折角だったら、その機器の良さを最大限引き出してあげたい、という気持ちもあります。

そこで生きてくるケーブルとしてお勧めしたいのが、この“JORMA DIGITAL”です。
一聴した時の判断として難しい点は、耳当たりが良く落ち着いた感じというイメージだけで、以前と大きな違いは無い様に聞こえて、物足りなく感じてしまうことです。 また他のメーカーと比べても、接続後すぐにそのクオリティを実感出来るというよりは、数時間試聴した後に元々お持ちのケーブルに変更した時、 初めて気づかされるという事もあると思います。 その変化は、「付帯音の自然さ」、「背景が良く見える」と少し難しい表現になりますが、この様な感じの変化となります。 細かい情報量、繊細感、スピード感、エネルギー感を求めるのであれば他メーカーでもお勧めしたいものは多数ございますが、 このヨルマデジタルは程良い情報量を持ちながら、無音時の静寂感や音が出るときの自然さに、他には出す事の出来ない魅力を持っております。 聴いていて安心感のあるケーブルだと思います。
またそういった音の変化はクロックケーブルでも感じる事が出来ました。
こちらはSONYのSACDプレーヤー「SCD-DR1」とグリムオーディオのクロック「CC1」で使用しましたが、ケーブルによってもクロックの機器を変えたぐらいの音の変化を感じます。

ごく自然な、当たり前の音なのかもしれないですが、音楽が音楽として生きてくるケーブルではないでしょうか。クロックケーブル、デジタルケーブルでも大きな変化が出てきますので、 まだあまり手をつけていないようでしたら、見直してみてはいかがでしょうか。

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