Joseph Audio  「 PULSAR 」

PULSAR
Jpseph Audio 「PULSAR」
(サイドパネル2色 :メープル/サペリ)
: \997,500(税込
※専用スタンド(J1 PROJECT社製)
「PULSAR STD60」\186,900(税込・ペア)
「PULSAR STD70」\194,250(税込・ペア)



今回はJoseph Audio最新スピーカー「PULSAR(パルサー)」をご紹介致します。

Joseph Audioはアメリカ・ニューヨーク州を拠点として1991年に設立されたスピーカー専業メーカーですが、 社長のジェフ・ジョセフ氏は10代の頃から自作でスピーカーを製作しており、生粋のオーディオマニアだということです。

そのJoseph Audio社は、2004年、リフアレンスモデルでもある「Pearl」で日本デビューを果たしました。 その後“RMシリーズ”を次々世に送り出し、これまでの経験・テクノロジーを駆使して製作されたモデルが このブックシェルフ・スピーカー「PULSAR」です。

それでは、この「PULSAR」の魅力に迫ってまります。

まずユニット構成ですが、ノルウェー・シアーズ社のメタルドームツィーター、銅ポールとリングが組み合わされたマグネシウム・ミッドレンジから成っております。
背面にはバスレフポートがあり、スピーカーターミナルはカルダス社製のバイワイヤー仕様となっております。
筺体はMDFボードにデュラブルポリエステルラッカー仕上げを施してあります。サイドパネルは明るいメープルとローズナットのようなサペリカラーと2種類からお選び頂けます。
本体正面から見るとAVALONなどにも見られるカットが施されており、ツィーター部分とミッドレンジ部分の取り付け位置をずらして位相を合わせております。
横幅は215mmとスリムですが、奥行きが330mmと、量感を得るために比較的深めになっているように感じます。

専用スタンドは輸入元ナスペック取扱いのJ1 PROJECT社製で発売しております。
J1 PROJECTの通常ラインナップのスタンドよりも、かなりグレードが高い製品です。 天板は高分子複合材、支柱、台座、スパイクはスティール 、インシュレーターは高分子複合材とステンレスチップの組み合わせとなっております。
高さは60センチと70センチの2種類ございます。

スピーカー、スタンドの詳細は下記の通りです。

    ≪ PULSAR ≫
  • システム: 2ウェイ・バスレフ型 / ブックシェルフスピーカー
  • 使用ユニット:
    ツイーター 25mm径ソナテック(SEAS Norway)
    ミッドレンジ 160mm径マグネシウムコーン(SEAS Norway)
  • 感度:8Ω(定格) / 6Ω(最少)
  • インピーダンス:83dB(2.83@1m)
  • ネットワーク:インフィナイトスロープ・ネットワーク採用
  • クロスオーバー:2000Hz
  • 周波数特性:39Hz(最大30Hz)〜 21kHz
  • サイズ:385(H)×215(W)×330(D) /mm
  • 質量:14.5kg(1本)
  • カラーバリエージョン:メープル/サペリ(サイドパネル)
  • 付属品:
    スパイク(J1 PROJECT「SP35HR」&変換ネジ)
    ジャンパーケーブル(WIREWORLD社製ジャンパーケーブルOASIS)
    ≪ 専用スタンド ≫
  • PULSAR STD60
    重量:17.0kg(1台分/インシュレーター含まず
    サイズ:67.5cm(H)× 40cm(D)× 31cm(W)インシュレーター使用時
  • PULSAR STD70
    重量:17.8kg(1台分/インシュレーター含まず
    サイズ:77.5cm(H)×40cm(D)×31cm(W)インシュレーター使用時


それでは、試聴に入らせて頂きます。

    ≪ 試聴システム ≫
  • PREMAIN AMP : GOLDMUND 「TELOS390.2」 (\1,029,000 / 税込
  • CD PLAYER : DENON 「DCD-SX」 (\840,000 / 税込
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試聴用ソフト

【1】 手嶌 葵 / 「La Vie En Rose」より“Smile”

まずは解像度の高さを非常に感じました。
このアルバムは多少きついと感じる部分もありますが、ハッキリとした部分はハッキリと、柔らかい所は柔らかく、メリハリの利いたサウンドです。 奥行き感も非常に良く、また定位も良く、空間にさっと浮かび上がるVOCALも見事です。 独特な色っぽさは、恐らく“GOLDMUND”のアンプに因る所が大きいと思いますが、逆に言うと、その色気を壊さず再生させるところも魅力的です。

【2】 JOE SAMPLE featuring LALAH HATHAWAY
   / 「THE SONG LIVES ON」より“WHEN YOUR LIFE WAS LOVE”

まず出だしのピアノの強弱が非常に分かり易く、色彩豊かでメロディアスなJOS SAMPLEの特徴が良く出ているように感じます。 ベースに関しては“J1 PROJECT”のスタンドを使用している事もあり、深みのあるサウンドで、量感も申し分ないと思います。
マグネシウムのミッドレンジはレスポンスが早く、上下のユニットのつながりも非常にスムースです。
また背面バスレフですので、壁からの距離によっては音のこもりが出る場合があり、注意は必要です。

【3】 チャイコフスキー「白鳥の湖」より“乾杯の踊り”
(アナトール・フィストフェラーリ指揮 / アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団)

ステージが広く感じ、楽器の位置の前後方向までも良く聞き取ることが出来ます。
全体的に前に出て来るというよりは、やや後方でサウンドステージを作る印象です。
VOCALを聴くと音像タイプのスピーカーかと思いきや、クラシックを聴くと音像型にも感じるスピーカーです。
実際フロントの独特なカッティングで音場型にさせているのではないかと思いますので、サイドの壁からの距離も重要になって来ます。 また、余りスピーカーの角度を付けすぎると、VOCALの口は小さくなりますがステージ感は減りますので、その辺りがセッティングのし甲斐が出て来ると思います。

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使いこなしとしては、カルダスのスピーカーターミナルで“Yラグ専用端子”となっている為、スピーカーケーブルがシングルワイヤーの場合はジャンパーケーブル(付属有)が必要となり、 Yラグを2枚重ねて挟み込む形となってしまいます。
使い勝手から言ってもあまりお勧め出来ませんので、是非バイワイヤーのスピーカーケーブルをご使用頂きたいと思います。

また、本体と専用スタンドは完全に面で固定されますので、スタンドの足周りの処理が重要となって来ます。

組合わせるアンプに関しましては、ドライブ力のないものですと、全体的に上ずってしまう傾向があるようですので、 アンプもしっかりとしたものをお選び頂くと、量感たっぷりの懐の深いサウンドを得られると思います。
追い込めば追い込むほど進化を発揮する、育て甲斐のあるスピーカーですので、好みの音に仕上げて下さい。



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